月別アーカイブ: 2014年1月

ウィルコム WX03SH 私の環境でようやく実現した「CLIP DISPLAY」

 アンドロイド搭載の一部のスマートフォンで使える、ウィルコムの電話機WX03SH専用の、スマートフォンで受信した情報をWX03SHで受信し確認できるアプリ「CLIP DISPLAY」は、一部の人にとっては実に邪魔で使いようのないアプリであるようです。というのも、このアプリが出てきた時にはWX03SHを製造しているシャープのスマートフォンでしか使えず、動作対象のスマートフォンにプリインストールされていてアンインストールすることができず、そのままにしておくと勝手に常駐して電池持ちに影響があるなど、アプリを無効化するしかない邪魔なアプリであったようなのです。

 逆に、私のように先にWX03SHを購入したものの、Android4.2以上でないとアプリの導入さえできないようになっていて、さらに本来なら使えるはずのNexus 7でアプリを検索してもアプリ自体が可視化されないなど、だれがこのアプリを使えているのかと思えるほど使える人が限られたアプリであったのです。ちなみに、私が先ごろまで使っていたアンドロイドスマートフォンパナソニックP-07Dのバージョンは4.03で、バージョンアップの予定はないということだったので、このスマートフォンを使っている限りは使えないことを覚悟しておりました。

 今後、Nexus 5でも入手したら使ってみようと思っていたところ、私が以前使っていたスマートフォン、富士通のF-10DがAndroid4.2.2へのアップデートを行ない、アップデート前よりもかなりましに使えるようになったという話をネットで確認しました(アップデータ自体は2013年11月始めに提供が始まっています)。そこで、私の端末もアップデートしてみると今までは使い続けているとカイロのように本体が熱くなって熱暴走を起こし、まるで使いものにならなかったものが、ほとんど熱を出さなくなっていて、スクロールや動作もきびきび動くような劇的な改善がなされていました。そこで改めてグーグルストアから「CLIP DISPLAY設定」のアプリを検索してみたところあまりにあっけなく本体にインストールできました。私の場合はドコモのメールは使えず、Gmailだけなので、Gmail用のプラグインも一緒にインストールしてBluetooth経由でペアリングや設定を行ないました。

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 結果、WX03SH単体でGmailの到着や内容の確認、twitterやmixi、facebookの新着の確認もできるようになりました。写真のように、Gmailをスマートフォンで受信したらWX03SHには写真のように通知され、内容についても確認は可能です。さらに、スマートフォンにかかってくる電話も受けられます。これで私の場合、常にスマートフォンを身に付けていなくてもバッグの中などに入れておいても、メールの確認がメインで使っている電話機でできるようになり、今はF-10Dにはデータ通信専用のSIMカードしか入れていないのですが、ここにデータ通信と電話もできるSIMカードを入れれば、ウィルコムの電話網の外に出た際にはスマートフォンの番号に転送をかけておけば、メールなどの確認と通話がこの一台にまとまるわけで、かなり通信環境が便利になりそうです。また、スマートフォン自体の電池持ちの問題をF-10Dという端末は抱えているので、その点の改善も期待できます。スマートフォンで一番電気を食うのは画面を付け続けるところであって、メール確認のためだけにいちいち起動させないことで、電力の消費を抑えることができる効果が出てくると嬉しいですね。問題は、WX03SH自体の電池の持ちがどのくらい変わってくるかということもありますが、スマートフォンと比べたら小さめの出力しかないバッテリーでも十分使えますので、コンパクトに取り回しできる外付バッテリーも用意しようかなと思っています。

 ウィルコムの端末では逆にスマートフォンの方にPHS回線での通話を集約できるWX12Kもありますが、だれとでも定額パスのように使う場合にはスマートフォンの方を立ち上げていなければならないので、スマートフォンの電池節約という点から言うとスマートフォンの情報を集約できるWX03SHの方が私には便利のような気がします。ちなみに、F-10Dは発売当初からAndroid4.2.2のアップデートが来るまでは相当厳しい評価があったせいか、白ロムの価格的には安めという状況があります。本体の熱問題や操作性は改善されたものの電池持ちの問題についてはそれほど改善されていませんが、今WX03SHでCLIP DISPLAYを使いたい場合にはアップデートさせたF-10Dとセットで使うのがコスト的にはいいのではないかと思います。F-10Dのアップデートが来てからかなり時間が経っているので今さらな話かも知れませんが、興味のある方はぜひお試し下さい。


Android スマートフォン タブレットがネットに繋がらない場合のポイント

 昨年にocn モバイル oneのSIMカードとセットでSIMフリーの10インチタブレットの購入のお手伝いをさせていただいた知り合いから、電話をもらいました。とにかく、インターネットにつながらなくなったという話で、しばらく話を聞いていると自宅のWi-Fiを使ってのネット接続はできるとのことで、ハードの問題ではなくOCNのSIMカードを使ってのネット接続ができなくなっているようでした。そこで、実際に端末を見せてもらい、何が原因でネットに繋がらなくなっていたのか、その原因を探ってみました。すると、いわゆる初心者の方が陥りやすいさまざまなトラップを見付けてしまったので、せっかくですからその情報を共有するためにここにその顛末を報告させていただこうかと思います。

 今回、端末がおかしくなったのは子供さんに端末を使わせているうちにいつの間にか接続できなくなったという事で、何とかしたいと思う中でSIMカードの抜き差しも行なったらSIMカードなしと表示されているという事でした。そこで、まずはきちんとSIMカードが装着されているかチェックしたら案の定、少しカードが浮いていました。SIMカードがきちんと装着されていれば、SIMカードなしと表示されることはなく、少なくともNTTdocomoの表示は出ます。それまで普通にネットに繋げているならSIMカードの抜き差しはまずは不要だと言えましょう。

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 次に、私が気付いたのは、メニューの右上にある飛行機マークの存在でした。恐らく、今回のネット接続のトラブルはここに原因があったものと思われます。Android端末の電源を切ったり再起動させるために電源ボタンを長押しすると出てくるメニューの中に「機内モード」というものがあります。これは、飛行機の中でも端末を使うため、自ら電波を出さないように動かすモードで、当然3GやLTE通信ができなくなります。一覧のメニューが出て、間違って「機内モード」のところを触ってしまうと、そこから一切通信できなくなります。これを元に戻すには、もう一度電源ボタンを押してメニュー画面を出し、「機内モード」の部分をもう一度タップすれば機内モードが解除されます。焦っていろんな設定を見る前に、まずは端末が機内モードになっていないかまずは確認しましょう。

 そうして、改めてアクセスポイントを登録し直し(SIMカードを外した影響かアクセスポイントも消えてしまっていたため)、やれやれこれでLTE接続ができるようになると思ったのですが、そう甘くはありません。電波はつかまえているもののアンテナ表示の色が白色で、接続し通信できることを表わる青色になっていません。これには本当に参ってしまい、何が原因なのか探しあぐねそうになりましたが、これにもきちんとした原因がありました。

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 設定から「無線とネットワーク」の「その他」をタップし、「モバイルネットワーク」に入るとそこから各種設定かできるのですが、その中の「ネットワークモード」の設定がいじられていたのでしょう。「優先ネットワークモード」がLTEや3Gではなく、海外用のネットワークのところ(上記スクリーンショットでは「GSM」のところ)がチェックされていました(^^;)。これではLTEや3Gの電波をつかめるわけがありません。その設定を直し、念のため再起動をかけたら今まで苦しんでいたことが嘘のようにネットに繋がりました(^^)。知り合いの方に感謝されたことは言うまでもありません。

 今回の事からわかるチェック項目は以下のようになるでしょう。

・「SIMカード未挿入」の表示があれば、方向と裏表も確認しSIMきちんと挿入し直す。
・メニューの右上に「機内モード」のアイコンがあれば機内モードを解除する。
・「設定」→「無線とネットワーク」→「その他」→「モバイルネットワーク」を開く
・「アクセスポイント名」がきちんと選択されているか確認する。
・「ネットワークモード」の内容を確認する。
・すべて終了したら、再起動(端末によっては電源の入れ直し)をする。

 今回の場合はそれ以前に、子供さんに端末を使わせている中、設定部分にまでアクセスさせないように気を付けることも必要であったと思います(^^;)。同じように3G LTEが急に繋がらなくなった場合には今回のエントリーがもしかしたら参考になるかも知れませんので、ご記憶にとどめおいていただければ幸いです。

(2015.7.5 追記)

 ここで紹介している以外にも、ネットに接続できない場合には様々な原因があるかと思います。一部コメント欄でリンク先の情報として紹介している内容を改めて記しておきます。この内容ではわからない場合は、ぶら下がりのコメントの方に記載しておりますリンク先をご覧になってみてください。なお、以下の情報は私自身が試したわけではないことをお断わりしておきます。

・利用しているサービスへ問い合わせたりホームページの設定内容を確認し、その通りに設定されているか確かめる。誤って設定を消してしまい、自分で設定内容を手入力する場合には、ピリオド「,」とコンマ「.」、数字の「1」と英小文字の「l(エル)」、同じく数字の「0(ゼロ)」と英字の「o(オー)」など、文字が一句でも違ったら接続できないので注意しましょう。

・購入時にすでに複数入っているAPN(接続先)を消去することで安定する場合もあるという報告もあり。

・「APNプロトコル」の設定で、「IPv6」や「IPv4/IPv6」のところにチェックが入っていたら、「IPv4」にして再起動してみる。

・APN設定で接続しているアクセスポイントをタップすると出てくる項目中の一つ、「MVNOの種類」のところが「None」になっていたら「SPN」に変更してみる。

・まず電源オフにしてSIMを抜き、電源を入れて設定から「アプリ」を開きます。「すべて」のタブの中の「モバイルデータ」をタップし、「メモリ」の箇所の「データを消去」をタップして今までのデータを消し、電源オフにした後でSIMカードを入れて電源オンにします。


タブレットで使えるBluetooth機器 その2 Bluetoothキーボードの使用電池に注目

 できるだけ荷物を減らしたいと考えつつ持っていくモバイル機器を選ぶ場合、私が持っている中ではスマートフォン以外の組み合わせとしては、タブレットは外せないものとなっています。というのも、外でも落ちついて調べものをする場合やはりネットも地図も大きい方がわかりやすいですし、特に人に見せる場合にはスマートフォンの小さい画面では見にくいという点があるのですね。さらに宿泊場所で使う場合も、スタンドを使って横置きにすればノートパソコンに近い使い勝手になります。ホテルのインターネットを使う場合、室内にWi-Fi環境のないところでは、有線LANを無線LANに変換するものは用意する必要がありますが、その際前回紹介したマウスとともにもうひとつ用意したいのが入力を補助するキーボードです。

 以前このブログで紹介したことがありましたが、個人的にはUSBホスト機能が使えるスマートフォンやタブレット端末と組み合わせるケーブルで繋ぐキーボードの方が設定がいらないので好きなのですが、現状ではちょっと問題があります。私が使っているタブレットはUSBホスト機能はあるものの、接続するためのmicroUSB端子が1つしかなく、電源ケーブル接続口と兼ねているため、ケーブルでキーボードを使うと本体の充電ができなくなってしまうのです。

 こうした問題を解決するため、キーボードにはBluetooth接続のものも用意するというのは自然な流れで、最近ではタブレット端末の純正オプションとしてジャストフィットする専用のキーボードが多く出ています。タブレットを選ぶ際には、こうしたキーボードとセットで販売されている画面保護のケース代わりにもなるものを購入される方もいるかも知れませんが、気にすべきことはキーボードの打ちやすさ以外にもいろいろあるように思います。私は常用するタブレットを乗り換えてもできるだけ長い間使えるように、自分で電池を交換でき、しかもボタン電池のような使い切りのものではなく単三や単四の充電池でも動くキーボードの方がいいのではないかと思っています。

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 実は今、気に入って使っているキーボードは購入当時2千円くらいだったので買ってみたNintendo DS用に作られたキータイピングゲーム、「バトル&ゲット ポケモンタイピング」に付いてきたいわゆる「ポケモンキーボード」だったりします。折りたたみキーボードは小さくなるのでよさそうですが耐久性に不安があり、また電池もできれば単三で統一したいと思っていたので、単三2本で安定して動くこのキーボードは本当に便利です。サイズ的にも、以前使っていたアップルのNewton Keyboardのケースにすっぽり入り、持ち運びしやすさと携帯性を兼ね備えていると思います。今後Windows8.1のタブレットを購入した場合でも、数千円出して専用のキーボードを購入しなくても十分に使えるように感じます。ただ、あくまでタイピングゲーム用として作られたものなので、キー配列はスペースバーが長く、「変換」「無変換」のキーはありません。カナ打ちをせず、ローマ字入力がほとんどであるということが条件にはなりますが、個人的には好きなキーボードです。

 電池の事に話を戻すと、リチウムポリマーのような充電池で動かすものでは、そうそうないことではありますが充電のし忘れで動かないことに気づいても、電池交換ができず、キーボード自体を使うことができなくなってしまいます。先日の旅行で、想定外のトラブルはいつでも起こりうることを実感しているので、いざという時のためにポケモンキーボードの予備が欲しいほどです。最近はいろんなBluetoothキーボードが出てきていますが、ポケモンキーボードの打ちやすさとその維持費を含めたコストパフォーマンスはまだまだ健在です。

 ポケモンキーボードを購入する前に購入したのは、二つ折りになる折りたたみキーボードなのですが、こちらのキーボードも汎用性のある単四電池2本で動きます。旅行の際にはどうしても荷物を持っていく場合に制約が出ますので、より小さく収納できるこうしたキーボードも持っていく選択の中に入ります。ただ、ポケモンキーボードと違って、ある程度フラットなところに置かないとがたついて使いものにならないということで、ひざの上にキーボードをのせて打つようなことは難しいでしょう。最近ではこうしたコンパクトな折りたたみキーボードにも充電式の電池を使っているものもありますので、購入の際にはパッケージの確認が必要になってくる場合もあるでしょう。

 今Bluetoothキーボードの購入について考えている方は、特にそのキーボードを長く使いたいか、あくまで一つの機種を使っている間のみの使用なのかということをまずは考えてみてください。汎用のキーボードではタブレットの画面を保護するケースのようにはなりませんので、その場合は純正およびその機種に合わせて設計されたキーボードを選択するようになるでしょう。それと、旅行や災害時など長い間本体の電池のみで使うことを考えているなら、キーボード自体の電池に何を使っているかというところについても検討範囲に加えてみることをおすすめしておきます。


タブレットで使えるBluetooth機器 その1 ELECOM Bluetooth3.0マウス M-BL3BB シリーズ

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 今出ているタブレット端末やスマートフォンで外部入力機器を使う場合、どうしても問題になるのが、有線で接続するための端子が電源と共通であることです。そこで、今後のWindows8.1搭載のタブレット端末購入を見込みつつ今のAndroid搭載スマートフォンでも使えるBluetooth接続の入力装置について揃えてみました。まずはマウスです。このエレコムの小型マウスは、持ち運びがしやすいように専用のポーチが付き、大きさも片手に収まるサイズです。写真では比較のためにミンティアのパッケージと並べてみました。このM-BL3BBという型番のBluetoothマウスの価格は2013年末で最安が1,600円代とそれほど高くありませんでした。

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 このくらい小さいと、電池は何を使っているのか気になって注文前に調べてみたところ、普通の単四電池2本で動くとのこと。電池は写真のように本体に挿入して使います。フタの部分がちょっとやわなのが気にかかりますが、これならいざという時にはどこでも単四電池は購入できますし、エネループの単四電池で代替をすることもできそうです。届いた製品に付いていた説明書にはWindows・MAC・PlayStation3 の設定の仕方しか書いてありませんでしたが、Androidのタブレット、docomoのdtabやNexus 7(2012)でも問題なくペアリングができ動きました。これでタブレット端末をBluetoothキーボードと一緒に使えば、少なくとも作業環境は普通のパソコンと同じになります。これら3つのハードの組み合わせは、ビジネスホテルなどでタプレットを充電しながらキーボードとマウスを同時に使うことを考えて揃えたのですが、これに室内の有線LANを無線LANに変換するルーターを用意すれば、高速ネットに繋ぎながら作業でき、ノートパソコンとそれほど変わらない環境になるでしょう。

 こうしてみると、今後ノートパソコンを買い足す場合でも、Bluetoothが付いているかどうかというのはかなり大事になるような気がします。というのも、今私が使っているLenovoのThinkPad X121eは、安かった代わりにBluetoothが付いていないので(;_;)このマウスが使えないのですね。ThinkPadにはマウス代わりに使えるポインティングデバイスがあるのですが、ずっと使っていると指が痛くなってくることがあるので、これだけ小さなマウスならUSBに差す外付けのBluetoothアダプタを買ってでも使えるようにしておこうかなと思ったりしています。


Lenovo「ThinkPad 8」発表

 先日の旅行で、できるだけかさばらないで持ち運びできるWindowsマシンが一台あってもいいなと思ってきたのですが、今年は何とかして1台購入しようかと思っています。昨年末から発売されている多くの8インチ前後のWindowsタブレットのうち、SIMカードが差さるものはDellのVenue 8 Proが唯一3GのSIMフリー機だということで注目していたところ、後発のLenovoからSIMスロットも選べる8.3インチタブレット「ThinkPad 8」の発表がありました。

 まだ日本で本当に発売されるのか、価格が一体いくらになるかもわかっていませんが、基本スペックは報道によると、

・画面サイズ8.3インチ(解像度:1920x1200)10点マルチタッチ
・CPU Intel Atom Z3770 最大2.4GHz クアッドコアプロセッサ
・RAM 2GB
・内部ストレージ 32GB/64GB/128GB から選択
・カメラ 前面200万画素/背面800万画素
・コネクタ MicroUSB3.0/MicroHDMI/MicroSDカードスロット/MicroSIM(WWANモデル選択の場合)

 まだSIMカードスロットの付いたSIMフリーモデルが出るという保証はないのが気がかりですが、米国では2014年1月末から最低価格が399ドルで出てくるとのこと。もちろん、もしデータ通信のLTE付きのものが出るとしたらこれ以上の価格になると思いますし、実際に出てみないとわからない部分もありますので、すでにSIMフリーの3G対応版が買えるDell Venue 8 Proの方が結果的には良い選択ということもあり得ます。また、他社からもっと魅力的な製品発表もあるかも知れません。というわけで、このThinkPad 8が日本でどういう形で出てくるのかというのをまず期待を持って確認してみて、それからWindowsタブレットの購入計画を立てたいと思っています。


電車内で使うタブレット選び

 今回の旅は静岡から京都まで普通列車を使っての旅でしたが、電車が空いていることは全くなく、その中でモバイル機器を使う場合、回りの迷惑にならない配慮も必要になってきます。年末の関東への旅ではキーボード付きの端末や、10インチの大型タブレットを使うこともできたのですが、さすがにこうしたものは出して使うことはできませんでした。

 今回の旅で他の人はどのようなものを使っていたかというと、やはりほとんどがスマートフォンを使っていましたが、中には小さめのタブレット端末を使っていた人もわずかではありますがいました。私が持っているものの中で、電車の中で使っても邪魔にならなそうなタブレット端末のサイズは7インチのNexus 7(2012)なのですが、それ自体に通信機能がないWi-Fi専用のものだったので、今まではそれほど本格的に外へ持ち出して使うことはなかったのですが、新しいモバイルルータを購入してからタブレット端末側からモバイルルーターの動作をコントロールできるようになり、使い勝手が劇的に変わったため今回の旅ではほとんどNexus 7しか使っていませんでした。

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 7インチタブレットのいい点というのは、スマートフォンと比べて電池の持ちが良く、画面が大きくなっても写真のように片手で持てることです。旅の途上では多くのスマートフォンを使っている人を見ましたが、やはり画面の小ささというのはストレスをためる元となるような気がするので、荷物が増えても気にならない場合にはこうしたタブレットを持つ選択もありだと思います。旅先で道がわからないような時に、地図を表示する場合にも有利です。

 最近ではタブレットのサイズもいろいろあり、アンドロイドのタブレットにも7インチより一回り大きい8インチのものが出てきました。私が店頭で触ってみた限りにおいて、片手で一応は持てるものの、ちょっと気を抜くと落としそうですね(^^;)。しかし、画面の大きさとしては8インチというのはさらに見やすくなっているので、バランスがいいように思います。あくまで個人的な見解かも知れませんが、手で持っても何とか使えるならば、ホテルに入って落ち着いたような場合、テーブルに置いてキーボードやマウスと組み合わせ、ノートパソコンのように使うのにも適しているように思います(もちろん、7インチのタブレットでも同じように使っても十分な機能を有していると思いますが)。

 私が使っている7インチタブレットのNexus 7(2012)は、ネットでの調べものだけでなく、ラジオ放送を聞き続けたりと今回も使っていて大変役立ちましたが、不満な点もあります。それは、背面カメラがないことと、microSDカードが内蔵されていないことです。ちょっとしたメモ代わりに写真やビデオを撮影したり、QRコードを読みとるためには、やはり背面カメラは必要な場面は旅行先では結構あります。また、動画や音楽を十分楽しみたいというニーズだけでなく、もしもデータが飛んでしまうようなことになったら、今のNexus 7ではどうにもらなないので、バックアップをmicroSDカードにとっておき、非インターネット環境でもアプリなどを戻せるようにしておきたいと思います。Nexus 7は動作などには全く問題がないのでまだまだ旅先でも活躍して欲しいと思っていますが、本当は背面カメラとmicroSDカードスロットが付いたものが欲しいですね(^^;)。興味のある方は、実際に店頭へ行って7インチと8インチのタブレットを触って比べてみることで、その人に適したものが見付かるのではないかと思います。


リニアモーターカーのトラブル対応は大丈夫?

 久しぶりに新聞に「車中泊」という文字が踊っているのを見て、何だと思ってさらに詳しく記事を読んだところ、2014年の1月3日に起きた、東京・有楽町で起こった火災の影響で長時間足止めされ、新幹線の中で夜を明かした方の「車中泊」の話でした。

 実は3日から私は京都へ鉄道を使って行っておりまして、件の火事の第一報は、東海道本線の普通列車に乗っている際に、車内アナウンスで知りました。全くの反対方向で、一切新幹線を使わずに在来線のみを使って京都へ行ったので、途中人身事故の影響で多少の遅れは出たものの、何の問題もなく京都まで到着しました。私が第一報を受けた時には、火事が見付かったのが6時40分とのことで、すぐに消火して止まっている新幹線や品川から東の在来線も動くのだろうなと思っていたのですが、関東近辺だけでなく、名古屋・大阪・博多まで長時間影響が出るというのは、やはり利用者にとっては不信感が出ます。何しろ、私が出発する時間から大阪あたりで新幹線に乗って出発しようとしていた人たちが、私が京都に着いても動けなかったわけですから(^^;)。そんな人たちからすると、なぜ少しずつでもいいから動かせなかったのかという気持ちはあるでしょう。その辺について、JR東海はきちんとした説明を今からでもすべきだと思いますね。と同時に、様々なトラブルに備えた対策をどこまで考えているのかということにも疑問が出てきてしまったので、これでは今後安心して新幹線には乗れないと思われる人もいるのではないでしょうか。

 今回のようなことが、しかも乗客が多いお正月の三が日に起こってしまったということを考えると、もしリニアモーターカーが南アルプスの山の中で止まってしまった場合、JR東海はどこまでトラブルのシミュレーションをしているのかということも気になってしまいます。山岳地帯を長いトンネルをくぐって進むリニアモーターカーは、車外に出てトンネル内を歩く場合も大変でしょうし、最寄の駅にたどり着いたとしても何もない駅であることがすでにアナウンスされているので、何かあった場合には非常に怖い乗り物になるのかも知れませんね(^^;)。そういう意味でもこのようなトラブルが起こった場合にきちんと対応して欲しいと思うのですが。


電車でRazikoを使うために

 最初にお断りしておきますが、表題は一般的にラジオをインターネットで聴取することのできる「radiko」の誤植ではありません。このRazikoというアプリは、日本国内のラジオ放送を聴取できるアプリには違いありませんが、日本全国どこにいても、どこの放送局の放送も聞くことができるようになるアプリです。
 実は今回、電車を使って朝から6時間くらい移動していたのですが、気になったのは箱根駅伝の復路の途中経過でした。ネットの速報サイトを使うという手もあったのですが、今回は使っているモバイルルータのテストも兼ねて、ocn モバイル one のSIMカードを入れたNEC Aterm MR02LNをNexus 7からRazikoアプリを起動し、あえて東京の文化放送の中継を聞き続けました。
 私が契約している通信カードのタイプは一番安い1日30MB高速通信可のものです。当然ながらラジオを聞き続けているうちに高速通信分はすぐに使い終わるので、そのほとんどを200kbps程度に制限されてしまっています(それ以上の速度規制は私のプランではされません)。しかし、途中でNexus 7が再起動してしまったため中断したことはあったものの、全く問題なくスタート直後からゴールまで聞き続けることができました。もしかしたら通信が集中して速度低下が起こる首都圏では使えないのかも知れませんが、今回は東海道本線の沿線を延々と進んだので、3G通信を使ってラジオを聞き続けるには全く問題がありませんでした。
 車で出掛けていればカーラジオが使えるのでラジオ聴取には問題ないのですが、電車の中でラジオを聞こうと思ってもノイズまみれになってしまったり、移動中にサービスエリアが変わってしまい、山の中ではかなり深刻な感度低下を覚悟しなければなりません。しかし、ネットを利用してラジオを聞く場合は、それなりに携帯電話の電波が入ればよく、ノイズがない安定した放送を聞き続けることは難しくはないと思います。
 しかし、NHKの提供するアプリを使ってNHKラジオを聞き続けるのは問題ないのですが、今の民放ラジオは所在地から聴取できるエリアの放送局しかradikoでは聞けないようになってしまっているので、エリアをまたぐ度に再調整をしなければなりません。せっかくのインターネットを使い、スマートフォンやタブレット端末でもラジオが聞けるのですから、こういった制限をやめてくれれば、もっと多くの人が移動中にスマートフォンからラジオを楽しむようになると思うのですが。
 ただ、アンドロイドを使っているスマートフォンやタブレット端末ではアプリのRazikoでエリア選択をすれば、全国どこの放送局でも聞くことができますので、できればある程度電池が持つタブレット端末か、外部バッテリーを併用するなどして、電車に乗りながらラジオを聞くというのも結構面白いと思います。もっとも、これも連続して使っても200kbps以下には規制されない(2014年1月現在)ocn モバイル one 30MB コースで使っているからこその裏技かもしれません。他のMVNO業者では360MBくらいのダウンロード量でさらにスピードが遅くなるよう規制されてしまうので、ラジオを聞き続けると3日間くらいはさらに遅いスピードで我慢しなければならなくなります。私が契約しているもう一枚のSIMカード、IIJmio系のBIC SIMではとてもこんな使い方はできません。そう考えると、まだまだこの2枚体制は続けていくことになりそうです。


EXPASA 富士川 上り がひっそりオープン

 昨年の大晦日に出かけた東名高速道路富士川サービスエリア上りの「富士川楽座」ですが、この施設は道の駅を兼ねており、高速道路会社独自の施設はまた別にあります。以前は旧態依然としたサービスエリアの建物だったのが、昨年の12月21日に全面リニューアルして「EXPASA 富士川 上り」として新しくなりました。

http://www.c-nexco.co.jp/sapa/search/expasa/fujikawa_u/info/

 上のリンクに入っている店舗情報がありますが、スターバックスコーヒーがなくなってしまったのを残念に思う方もおられるでしょう。その代わりといっては何ですが、富士川楽座の方にタリーズコーヒーがオープンし、こちらの店舗は窓越しに綺麗な富士山が眺められます。今回紹介する方のEXPASA 富士川の方は窓がないため、富士山を見ながらの食事はできませんが、なかなか面白そうな店舗が入っています。

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 先日見ていて面白いなと思ったのは、「THE WAY Floyd」というお店の一角にあったキャンプ用品の数々で、高速道路の上でシェラカップ(食器としてだけでなく、直接火にかけて調理可能なカップ)が買えるとは思いませんでした(^^;)。これまでも車中泊用のマットを売っているサービスエリアはありましたが、こういったショップの品揃えが充実してくるようになれば、必要なものはサービスエリアで買ってそろえるなんてこともできうですね。もうすでに首都圏に向かう方向の高速道路のUターン渋滞が始まっているようですが、気分転換という意味でも、時間をかけてサービスエリアの中を見ながら精神的にリラックスすることもありかなと思います。西から東京方面を目指す方は、富士川楽座だけでなくEXPASAの方ものぞいてみるのもいいですよ(^^)。


「初売り」巡りの結果は?

 例年のお正月はすぐに出掛けてしまうので、なかなか初売りなるものに行く機会がなかったのですが、今年のお正月は忙しく動きながらも自宅にいることになったので時間をみて1日から開いているお店をめぐり、初売りで何か面白いものはないか探しに行きました。

 行ったのは大型家電店やショッピングモールが中心ですが、実際に行ってみて感じたのがいわゆる「福袋」が多かったことです。

 確かに福袋の中に入っているものを合計すると普通に買うものよりも得になるのでしょうが、要らないものばかりでも困ります。そうした不満点を解消するためか、最近の福袋にはだいたい何が入っているかわかるようになっています。私が狙おうと思ったものはデジカメやモバイル機器関連のようなものですが、以下のような表示があるとさすがに買おうかどうしようか考えてしまいます。

「10インチウィンドウズタブレット」
「7インチタブレット」

 ちなみに値段は10インチタブレットは25,000円程度、7インチタブレットは1万円程度です。個人的には新しいウィンドウズタブレットならマイクロソフトオフィスが入り、今使っているウィンドウズノートのように使えるWindows8.1の入ったタブレットであればうれしいですが、恐らく旧モデルの在庫処分だと考えると、4万円程度出す覚悟ができれば8インチの最新タブレットが手に入るわけで、あえて福袋に手を出そうとは思えなくなりました。7インチタブレットの方はアンドロイドのものでしょうが、Nexus7(2012)なら持っていますし、もしそれ以下の性能しかないタブレットだったらと思うと怖くて(^^;)、全てこの手の福袋は見送ってしまいました。

 あと個人的に期待していたことは、Nexus5を売るイー・モバイルが、初売りで従来よりもよい条件で本体を新規一括購入できるようなキャンペーンでもやっていないかと淡い期待をかけていたのですが、昨日訪れたお店ではそもそもイー・モバイルの担当者自体が見付からないという始末で、こちらも全くの期待外れでした。

 まあ、年初から散財するのも何ですし、消費税が上がるからと言って必要がないものまで買い漁るというのは本末転倒でしょう。ただ、今回のように気合いを入れて店舗を回って何の成果も得られなくても、ふと立ち寄った先でとんでもない掘り出し物を見付けたりすることがあるので、全く諦めるということでもありません。無駄にお金を使わずに安く購入するには、事前に自分が必要としているものをきちんと把握し、その場の雰囲気で買わないことです。安いと思って買ったものの、後でネットで調べたら相場より高かったなんてことも起こり得ますので、その点にも注意してもう少し初売リ巡りを続けようと思います。