自分のペースで判断できる携帯電話契約を目指す

 昨日、とある新聞のコラムを読んでいて驚きました。スマートフォンを使いたくて機種変更にやってきた初心者と思われる人に、スマートフォン契約に抱き合わせの各種オプション契約を付けるだけならまだしも、実質無料で付けられるからと、データ通信契約の付いたタブレット端末だけでなく、そのコラムによるとスマートフォンのオプションでテザリング機能を付けているのにさらにデータ通信契約が付いたモバイルWi-Fiルーターや、家庭用の無線LANルータ(F○Nのようなもの?)も更に付けて契約をさせ、おまけに、他の店で普通に買えるようなSDメモリーカードやSDカードリーダーまで付けて契約させられた事例があったそうです。さしあたって使わなければスマートフォンの利用料以外に料金はかからないということらしいのですが、もし試しにであってもスマートフォン以外のタブレットやモバイルルータでデータ通信をしてしまったら、その月には二重ないし三重にかかる発生した分のデータ通信料を負担しなければならなくなるでしょう。さらに、タブレット端末やモバイルルータが実質無料で維持できる2年間を過ぎて解約するのを忘れれば、このコラムに出ていた契約者の場合、普通にスマートフォンだけではなく、タブレットとモバイルルータの料金負担が発生する可能性があります。その事に後で気が付いても、携帯電話会社の請求通りに支払いをしなければならなくなるでしょう。

 私はこのように、携帯電話会社のペースにはまり、数々の条件付き契約方法で加入する可能性を消すため、携帯電話やモバイル通信にかかる料金について、ある考えのもと変更する予定にしています。というのも、現在使っている12ヶ月の契約が必要なモバイル高速通信のWimaxが来月に更新月(違約金を払わずに解約することができる期間)を迎え、複数契約しているうちのauの携帯電話契約も3月に更新月を迎えます。Wimaxの方は継続せずにそのまま解約し、とりあえずはデータ通信についてはLTEで運用しながら、どうしても不満があれば別の方法を考えていますが、auの方はMNPで転出を考えています。3月のMNPとなると端末本体を一括で購入することで月々の割引が利用料金に受けられ、さらにキャッシュバックがあれば、毎月の支払い金額のみを比べればかなりいい条件が期待されるものの、ただそこで携帯電話会社を乗り換えてしまっては、また25ヶ月間解約のできない回線になってしまいます。私自身はいくらいい条件を提示されてもいろんな端末を買わされるようなことはないと思いますが(^^;)、2年間解約には条件があるという事自体がもう勘弁してくれという事なのですね。

 よく、携帯電話やスマートフォンを売る側だったり格安の維持費を紹介するサイトでの文句に「実質○○円運用」というのがあります。本来はノートパソコンよりも高い価格設定がされている端末でも、分割払いで支払い、途中解約なく2年前後律儀に料金を支払い続けることを前提に端末料金を割引くということをどこの会社でもやっています。ただこれは端末をMNPや新規で購入し、高額な通信料金を払い続ける契約をした人にだけ許された期間限定の優遇に過ぎず、端末の支払いが終わればこの特典も終了し、通常の料金が適用されます。

 2年後以降に通常料金の支払いをしたくない人は、携帯電話会社を2年過ぎの更新月ごとに乗り継ぐことで、先述のようなキャッシュバック・商品券での還元をふまえ、実質的なもうけ分を出す方法も存在しますが、そういった方法は基本的に全て2年間無事に契約を継続するという事を前提にしています。今の世の中、他の生活費を削っても通信費は削れないという人も多いと思うので、多少負担が大きいと感じても毎月の負担を続けるのかも知れませんが、途中でやめざるを得なくなった場合の違約金や、場合によっては残りの端末金額を一括で払わなければならなくなる状況(契約時本体を一括購入の場合はこの負担はありません)に常に置かれているというのは、個人的にはあまり気持ちいいものではありません。そういうわけで、今年からは個人的にはできるだけ「実質価格」に惑わされないように契約を変えていきたいと思っています。

 私が今考えていることは、新しく解約時に違約金のかかるサービスに入る場合には、できるだけ影響の少ないものにし、いつ止めても(乗り換えを伴う場合もあります)解約金が出ないような契約に移行していきたいと思います。先に紹介したauの回線は、3月の段階で単に解約してしまってもそれほど困らないのですが(^^;)、日本通信の「スマホ電話SIMフリーData」(月1,560円)にMNPで変更することを今のところは考えています。そうすれば、以降携帯電話会社との縛り契約に惑わされることはなく、電話番号を維持したまま200kbpsのデータ通信とSMSも使えるので、今後セルスタンバイ問題のあるスマートフォンに機種変更しても安心して使えるという利点があります。

 ただそうなると、私が契約する通信できるSIMカードが3枚になってしまうのですが(^^;)、それでも一定期間の後いつでも解約できるので、いざという時には止めれば月々の支払額を自分の意志でコントロールできるというのがポイントです。今後のMVNOがどうなるかはわかりませんが、現在のdocomoだけからauやsoftbankの回線を使った業者が出てくれば、また状況が変わってくるでしょう。そうなると今使っているSIMを変えながらさらに安くてスピードが速く使いやすい組み合わせを模索することもできます。それが縛り付きの契約では契約期間が終了するまでは移行できず、名目上の実質的な価格を維持するためだけに払い続けることにもなりかねません。

 また、私が機種変更した後にシステムが変わり、普通の端末を契約する場合にも従来の2年から3年へと端末の支払い期間を伸ばしたウィルコムのように、他の携帯電話会社も端末を購入した場合の縛り期間を伸ばしつつ利益を確保するような方針が出てこないとも限りません。そうなれば、2年ごとにキャッシュバックや特典を受けるという予定自体がおかしくなってしまう可能性もあります。そこまで心配することもないのかも知れませんが、2年後に乗り換えるつもりで携帯電話契約を続けていても、更新月のタイミングをうっかり逃してしまい、気が付いたら更新月を過ぎてしまうこともあるかも知れず、しっかり契約管理をし続けることが必要になってきます。そこまでして契約の管理をしたくなければ、今契約しているところをどうしても切れないという事でなければ、いつでも契約の解約や乗り換えが可能なMVNO業者の通話サービスへの移行ということも視野に入れながら考えてみるのもいいかも知れません。私自身もまだ時間がありますので、一番いい方法について新しい情報を入れつつ考えていきたいと思っています。


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