月別アーカイブ: 2010年12月

点火用ピストル型ライター

野外で火を使うためには、さまざまな燃料のコンロ以外に点火用の器具が必要な場合があります。私の場合はアルコールを燃料にしているアルポットを主に使っていますが、ガス用のコンロのように点火装置が付いているわけではないので、点火用の器具が必要になります。

タバコを吸われる方ならライターがありますが、私はタバコをやらないので、マッチやライターの類を用意しておかないと、火を使うことすらできません。タバコを付ける以外にも花火やキャンプで活躍する柄の長いディスポーザブルライター(チャッカマンという商標が有名)を用意するのが無難ですが、簡単に火がつけられるということは、失火の危険もあるということも言えます。

以前、小学生がこうしたライターを面白半分に使い、結果的に放火のような形で火事が起きたことがニュースで報道されました。業界団体では何箇所か操作しないと火が付かないような製品を徐々に投入してはいますが、お子さんと一緒に旅に出られる場合は、火を扱うものだけにきちんとした管理が必要になってくるでしょう。ただ、今回紹介するライターは火花は散るものの火そのものは出ないということが他のライターとは違います。

写真の形は、それこそ子供に見つかったら格好の遊び道具に思われるので、やはりきちんとした管理が必要だと思います(^^;)。ガスが充満した室内で使ったら相当危険ですが、野外では火花を飛ばすだけなので、直接火が出るライターよりも安全性は確保できるでしょう。ちなみに、このライターは火花を出すために、ジッポライターなどでも使われている石を使っています。先端の部分に石を出し入れするところがありますので、子供に触らせるときには石を取り出してから渡すとかすれば、火花も出ません。

で、単に火花を散らすだけで火が付くのかといいますと、アルコールストーブの場合、液体アルコールはすぐに揮発するので、そこに火花を散らすだけで見事に火が付くのです。元々このライターは溶接をする方の必需品ですが、価格的にもそれほど高くなく、石もタバコ用のライターの石が流用できるため、レジャー用としてはあえて交換用の石を用意しなくても十分でしょう。車内に保管しておく際にも、液体を使うわけでもないので、温度が上がったとしてもそこから何もしないで発火するわけでもなく、安全だと言えます。ホームセンターや作業用品のお店へ行けばこの種のライターは置いてあると思いますので、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。


旅先にパソコンは必要か

つい少し前のニュースで、インターネットを利用する人たちの中で、10代あたりではパソコンを使うよりも携帯電話の方が一般的になっているとの結果が出たというのがありました。四六時中携帯電話を持ちメールやウェブをするということは、わざわざパソコンの前に座り、起動するのもめんどくさいと考える人たちが多いということなのでしょう。

そんな中、携帯電話会社は通常の携帯電話をスマートフォンにシフトさせるような動きが多く、実際多くの人たちがスマートフォンに興味を示しています。スマートフォンが魅力的な理由として、グーグルが提供するOS、アンドロイドを搭載したものは、OSのライセンス料がかからないためか、一括で購入しても3万円台の標準価格になっていることもあると思います。高性能の従来の携帯電話はさらに高額になっていますので、機種変更などで割引が受けられない人たちがこうしたスマートフォンにシフトするという状況もあるのかも知れません。おさいふケータイやワンセグ、従来のメールアドレスも使えるとなれば、以前より乗り換えについてのハードルは低くなっていると思われます。

そうした携帯電話やスマートフォンの流れと関係があるのかどうかわかりませんが、このごろのノートパソコンの値段がスマートフォンと同じくらいに下がっているのにはびっくりしています。以前は大きめのノートパソコンが5万円程度にまで下がったことによりびっくりしたものですが、今ではモバイルパソコンでも楽に5万円は切りますし、型落ちのものによっては3万円台でも十分な性能のものが手に入ります。

私が現在メインで使っているのは4万円弱で買ったLenovoのideapad U150というCULVノートなのですが、何より気に入っているのが手になじみ高速入力でもストレスを感じないキーボードと、連続使用6時間とも言われている駆動時間の長さです。車中泊の旅ではそうそう充電に時間が掛けられなかったりするので、バッテリーで長時間動くというのは実に頼りになります。ただ、今まではこのノートパソコンをメインで使っていたため、なかなか旅に持ち出す勇気は出なかったのですが、今回、同じLenovoのThinkPad SL410という14インチのオールインワンモデルが3万ちょっとという値段で出ていたので、つい注文してしまいました。あわよくば今の携帯電話をスマートフォンに変えようかなと思っていたのですが、本体が1円とかで手に入らない限りは移行しないことになりそうです。来年からは新しいものを自宅置きメインとして使い、晴れて長時間駆動のideapad U150を旅行用として常に出動させることはほぼ決定といった感じです。

私の書くこのブログですが、全てをノートパソコンによるキーボードで書いています。携帯電話やスマートフォンからでもブログの更新はできますが、とにかく文章を書くことにストレスをためたくないので、携帯電話からの投稿というのは全くパソコンが使えない状況の時以外はしたくないので、車での移動という時にはできるだけパソコンも持っていきます。とりあえず車の中では両手で入力する体勢は作ることができるので、準備さえ整えば携帯電話で文章を打つことを考えると多少起動に時間はかかってもパソコンの方を選択するようになっています。

ただ、最初に挙げたニュースの結果が示す通り、ノートパソコンは大きくて重く起動にも時間がかかり、手軽なスマートフォンの方が便利だと思う方がいるのも確かです。iPhoneのテレビコマーシャルでは、あたかも何でも簡単にすばやくできるような感じですが、少なくとも文字を入力する際に自分の指で打っているという感覚ほど確かなものはありません。画像や動画も大きい画面の方が当然見やすいですし、検索の結果も一度に見られる情報量からして違います。普通のノートパソコンの電源については、シガーソケットに繋ぐタイプのインバーター経由でも充電や動作させることは可能なので、長期間の旅でも対応できます。他の家電製品との兼ね合いがある場合は、スペックでバッテリーでの連続動作時間の多いものを選ぶようにすればいいでしょう。インターネットに繋ぐ環境がなくても、後日ブログにアップするための旅日記を書いたり、撮影した写真や動画を現地でパソコンのハードディスクにバックアップしたり、DVDドライブが付いているようなパソコンの場合はその場で焼いてしまうことだってできます。サブバッテリーを積んでいるような場合は、夜寝る前の時間の過ごし方としてDVDソフトを視聴したり、ワンセグのテレビ放送を大きな画面で見たりするような工夫も出来ます。

ノートパソコンを持ち運ぶ場合、特にハードディスクを搭載しているものについては、振動によるハードディスク破損の可能性もあるので収納場所や収納方法に工夫が必要ですが、そうした条件さえクリアできれば、ノートパソコンを携行するということも選択肢の一つとして考えてもいいでしょう。旅日記を手書きで書くということならパソコンは要りませんが、一度両手でタッチタイプできるようになってしまうと、同じ文章でも書く速度はキーボードからの入力の方が断然早くできます。手元を見ないで入力するにはそれなりの技術習得が必要ですが、特に車内の限られた光量の中でスムーズに文章を書くには、タッチタイプで書くのが一番です。自己流で入力されている方も、年末からお正月にかけて旅に出られないなら、時間のある時にでもテキストを入手し、ちょっと練習してみてはいかがでしょうか。ちなみに、私は携帯電話で入力するより先にタッチタイピングを覚えてしまったので、今さら携帯電話で長い文章を書く気にはなれません。今回の文章量も400字詰め原稿用紙で7枚程度ありますが、内容について悩むことはあっても、字数で大変になることはありません。こうしたノートパソコンの安値がいつまで続くかはわかりませんが、最低でも20万くらいした時代から使い続けているため、この点だけ見るといい世の中になったと思いますね。


ブルボン プチシリーズ

車中泊の旅で遠くへ行こうとすればするほど、長い距離を運転しなければならないことになるわけですが、ずっと運転していると当然ながら睡魔や空腹と戦わなければなりません。高速道路のサービスエリアや道の駅で休むなり、食事をしながら進むことになるでしょうが、帰り道で渋滞しているような状況など、そうした休憩の時間を惜しんで進まなければならないような場合もありえます。そんな時のために、眠気覚ましとちょっとした空腹を満たすものを用意しておくと便利です。

眠気覚ましにはいろいろな方法があります。コーヒーや緑茶を飲んだり、以前ここでも紹介したミントの強い清涼菓子・ガムの類を噛んだりするなどの他、するめやせんべいを噛んだり、チョコレートを食べることでも効果があると言われているそうです。

そうしたものの中で安価でかつ食べやすいものということでスーパーのお菓子売り場を見ていて思い付いたのが今回紹介するブルボンのプチシリーズです。写真のものはオーソドックスなポテトチップですが、せんべい類やチョコビスケットもシリーズの中にあります。何種類か用意しておき、眠気覚ましが必要な時や、空腹感が増大した時に摂る様にすれば、スムーズに行程をこなすために役立つかも知れません。

特に一人ないし二人ぐらいの旅では、あまりこうしたお菓子類を食べすぎると、肝心の食事が食べられなくなったり、カロリーオーバーになってしまったりします。せっかく日常から離れた地へ行くのですから、食事はその地方の名物を食したいものです。少量でもある程度満足できるこれくらいの分量のものはドライブ中につまむものとしては私の旅にはぴったりです。

旅先での食事はどうしても不規則になりがちですが、体調を整えるという意味でも間食に頼るような食生活はせず、あくまで三度の食事をきちんと取るよう心がけたいものです。そんな中、どうしようもない空腹感が出たり、睡魔に襲われた時の予備的な食料としてこのシリーズを捉えるといいのではないかと思います。旅から帰ったら体重が一気に増えてしまっているような事にならないように気を付けましょう。


車中泊におけるお金との付き合い方

車中泊をする人は旅館やホテルに泊まるお金がない人だと言われることがあります。これは少なくとも私の場合、言われればしょうがないという感じの旅をしていることは確かです(^^;)。その昔、ビジネスホテルに泊まるのが勿体無いのでユースホステルに泊まっての旅をしていましたが、今やユースホステルよりもビジネスホテルのほうが安く泊まれる所さえあります。しかし、ビジネスホテルよりも安く一夜を明かせるのが車中泊であり、こうした旅のスタイルがなければ、気軽にさまざまなところに行こうという気にすらならなかったのではないかと思うことがあります。そもそも、無限に出てくるほどのお金の蓄えがなければ、限られた中で何をどのように振り分けるのかというのは人それぞれであって、私の場合は旅館に泊まることのできるお金をさまざまなグッズに振り分けてしまっているということになってしまっています。こうした投資を莫迦莫迦しいと思うか、次にも使える有意義なものだと思うかは、人それぞれでしょう。今のところ、私はそうしたお金の使い方を良しとしています。

車で移動し、寝るのも車の中ということになると、旅の行程の中でかかる費用というのはガソリン代と高速代、あとは食費やお土産代になるのですが、どの程度現金を用意していけばいいのか迷うところではあります。今の社会では様々なものを購入したり、サービスを受けるのに現金以外の決済方法も普通に使えるようになってきています。クレジットカードも以前のように、露骨に現金購入と価格差を敢えてつけないところも増えてきています(実際はクレジットの手続きをするのに手数料が発生するので、現金払いと差がないところではお店が手数料を負担してくれています)。電子マネーも多くのお店で使え、それらを携帯電話の機能の中に押し込めたものも普通に使われています。

昔は全国を旅するにあたって、都市銀行のカードでは県庁所在地以外に支店がないため、ある程度の田舎でも引き出せ、日曜祭日でも引出手数料のかからない郵便局のカードを持って行ったものですが、最近ではコンビニエンスストアで都市銀行のカードが使えるようになりました。この点においては実に便利になったものです。クレジットカードも以前は小額決済をすると、手数料の方が高くなってしまったりしたものですが、今ではコンビニではジュース一本を買うにもクレジットカードによる決済ができます。カードそのものを持ち歩くのに不安がある場合、携帯電話のおさいふケータイのアプリでQUIC Payというものがあり、対応のクレジットカードがあれば、コンビニをはじめとしたお店で携帯電話をかざすだけで料金後払いの買い物ができます。ただ、クレジットカードの問題として、ついつい使い過ぎてしまっていざ支払の時になって焦ってしまうということはあるのですね。私はガソリンやETCによる高速料金支払い、後の行程で現金を使うことがわかりきっていているような場合以外は、できるだけクレジットカードを旅先で使わないようにしています。ただ、現金を落としたり盗まれたりした場合の緊急避難として決済できる手段がある安心感は大きいものです。

旅に持っていく現金の話に戻りますが、とりあえず一日あたりの出費と、滞在日数に応じてだいたいの現金の入用が把握できます。そうして概算で出した予算に多少の余裕を持たせたものを事前に用意しますが、元々そうお金のかかる旅の方法ではないので、持ち出するは多額の現金ということにはならないと思います(^^;)。あまり少ないと逆に心配になりますが、いざという時はキャッシュカードを使っての現金引き出しで済ませることもできます。これは、クレジットカードを持ったことのない方や、カードを使うことに抵抗がある方にもおすすめの方法です。あくまで私の場合ですが、新生銀行・住信SBIネット銀行など、全国で24時間手数料がかからずに現金が引き出せるような銀行に口座を作り、キャッシュカードを作っています。イトーヨーカ堂やセブンイレブンにあるセブン銀行ATMではこれらの銀行は24時間手数料無料をうたっています(この手数料無料については、コンビニ店舗やさまざまな条件によって無料で出せない場合も出てくる可能性がありますのでご注意を)。出掛ける前に口座に現金を入れておき、必要を感じたら早めに現金を下ろすようにすればそれほど心配することもないとは思います。

電子マネーについては、とりあえず主だったEdy・nanaco・WAON・Suicaは持っていますが、現金やクレジットでチャージはせず、クレジットカードなどのポイントを移行して小額ずつ保持しています。コンビニやスーパーでの買い物の際、現金を使わずに買い物ができるのは有難いので、旅行に行かない時にせっせとポイントを貯めこんでいるという感じです。日々電子マネーを使っている方は旅先のどこで使えるのかすぐ確認できるようにしておけば便利だと思います。先日はクレジットカードのポイントがたまったので、プリペイドカードのQUOカードと交換しました。こちらの方は主なコンビニと、一部のガソリンスタンドで使え、電子マネーと違って使い切ったら処分できますので、いざという時のためにとっておいてあります。

いくらお金のかからない車中泊の旅だと言っても、無計画に財布の紐を緩めてしまっては、意外と高額な出費になってしまうこともしばしばあります。さまざまな決済方法をうまく使いつつ、明らかな無駄遣いをしないことが、多くの旅を楽しむ秘訣かも知れません。


日清食品 カップヌードルリフィル

普段の生活の中ではあまりラーメンを食べることはないのですが、旅に出るとなぜかインスタント食品を食べたくなるというのだから不思議です。このブログでも過去にインスタントラーメンの類は何回か紹介してきましたが、袋麺のように調理の手間がいらず、ミニラーメンのように一回の食事としては物足りないものでもないものというと思い浮ぶのはいわゆるカップ麺の類でしょう。

現代の車中泊の旅では、コンビニエンスストアに飛び込みさえすれば、カップ麺とお湯を得ることができますから、容器いらずでいつでもラーメンを食すことができます。容器をパッケージと一体化し、特別な調理をしないでお湯を注ぐだけで食べられるようにしたアイデアは今さらながら素晴らしいと思います。アウトドアでの利用の他、災害時にも役に立つカップ麺は常時ストックしておいて、賞味期限が来る前に旅先で消費するようにすれば実に効率のよい非常食として使えるというのも嬉しい事です。ただ、そのように用意しているものを持っていくということになると、お湯の調達とカップ麺そのものがかさばることを考慮して出掛けなければならないでしょう。ただ、私の場合、前回紹介したようにさまざまな器とともに車中泊の旅に出るので、カップに入ったインスタントラーメンのかわりに写真のものを非常食兼お出掛けの際の食料としてストックしています。

以前はなかなかスーパーやコンビニで見掛けることがなかったカップヌードルのリフィルタイプですが、最近では近所のスーパーにもそこそこの安値で置いてあります。登山用品店にも置いてあることが多いですが、そこでは定価ベースなので、安く買えるスーパーが近くにあるのはいいですね。このタイプのヌードルの場合、お湯がだいたい330ml必要だということで、snowpeakのシェラカップでは作れないのですが、ロッキーカップ型のベルモントの深型シェラカップ480なら何とか入ります。フタも別途用意しているので、お湯と計量カップがあれば(この点はメモリ付きのシェラカップで代用可能です)カップ麺と同じ味が楽しめるようになります。日清ではリフィルタイプのヌードルを食べるために、電子レンジで水から作ることのできるガラスのカップの他、フタのある専用のプラスチック容器を用意しています。ガラスの方は自宅で食べるには便利でいいのですが、外へ持ち出すにはその材質ゆえに躊躇するので、最初はプラスチック容器を車に積んでいました。しかし、プラスチック容器は匂いがこもってしまうので、きちんと洗える環境にない旅にはだんだん出動する頻度が下がり、最近は匂いの付かないチタンのカップで作るようになっています。

現在、このリフィルシリーズはカップヌードルのしょうゆ味、シーフード味、カレー味の他、どん兵衛きつねうどん、同じく天ぷらそば、チキンラーメンがあります。個人的にはカロリーを抑えたLightのシリーズがラインナップに入ってくれると嬉しいのですが、あとはいつでもカップヌードルと同じように手に入るかがカギになるような気がします。

車中泊の旅も長くなるとどうしてもゴミの増量対策をしないとまずいですから、袋麺程度のパッケージで、お湯を注ぐだけで美味しく食べられるこのシリーズは、お湯のみを用意するだけで何とかなるので、私のような積載スペースのない車で車中泊の旅へ行くのには持っていくと安心します。今後の展開は不透明かも知れませんが、私が車中泊の旅をしているうちは、なくなってほしくないものであります。


食器類を揃える

調理器具とは別に、車内で食事をする際にあると便利なのが食器類です。以前紹介したシェラカップを中心に、できるだけ一つにまとまるぐらいのサイズの食器類を集めています。たまたま今回新しい食器を購入したので、まずはそちらから紹介します。

写真のものはユニフレームから出ているステンレスのサーモカップです。大きさはシェラカップと同じくらいで、取っ手に特徴があります。持ち手の部分が放熱設計になっていて、カップにお湯や熱いスープを入れても、持ち手の部分は熱くならないとのこと。早速お湯を入れて手に持ってみましたが、なるほど熱くなく持つことが出来ます。メーカーの説明によると直に火にかけられるとのことですが、その場合はさすがに持ち手も熱くなるようです。火にかけようと思っている方はご注意下さい。

このサーモカップの上にシェラカップをかぶせてみましたが、ちょうど持ち手の外側にシェラカップの取っ手が来るようになるので、この上に重ねて収納できます。同じように、違う種類のカップやボールを重ねていくことで、沢山の食器をかさばらずに持ち運ぶことが出来ます。

さらに、新しい容器を加えます。シェラカップより容量が大きい、いわゆるロッキーカップというものがベルモントからチタンシェラカップ深型480として販売されています。snowpeakのシェラカップと違って、ハンドルが折りたためるフォールドハンドルのものを一つ購入し、持ち手のところにシリコンチューブをかぶせることで熱くなっても持てるように工夫しています。snowpeakのシェラカップを中に収納でき、フタも兼用できるので一緒に持っていますが、これにサーモカップをのせたところ、写真のようになります。これだと外側にもう一つぐらい別の食器を付けた方がきれいに収納できそうです。ということで、さらに増やしてみました。

写真にあるサーモカップの外側にある器は、実はキャンプ用品ではなく、無印良品のステンレスボール・SSという台所用品です。しかし、それなりに厚みもあってしっかりしているので、何にでも使えそうだということで一緒に持っています。これにシェラカップ用のチタン製フタと合わせて、食器類はシェラカップ3個、ロッキーカップ、サーモカップ、ステンレスボールが各一個ずつで合計6つの食器類をまとめたのが次の写真です。

1人ないし2人での旅であれば、これだけあれば食器としては十分でしょう。大きめの器がないので、その分を複数の食器でまかなうという感じではありますが、ちょっとごつい感じはするもののひとまとまりになるというのは、車の限られた収納スペースを考えた時にはありがたいものです。さらに器を増やしたい場合でも、シェラカップやサーモカップを増やす分にはそれほど変わらない大きさにまとまるのもポイントです。値段の点だけから言うと100円ショップの食器をあつらえた方が安くなるでしょうが、皆さんのお車の収納スペースと相談しつつ、徐々に増やしていくのも楽しいものです。


SIGG トラベラー1.0リットルを湯たんぽにする試み

ここで、さまざまなボトルを紹介してきましたが、あえて触れなかったものに、今回紹介する保温機能のない様々な登山用ボトルがあります。荷物の重量を増やさないために、軽いアルミやプラスチックを使ったボトルがありますが、高い山に登らない限りにおいて、水を運搬するだけならペットボトルの再利用や、たたむとぺしゃんこになるプラティパスのようなものの方がより便利に使えるように思います。今回紹介するSIGGのトラベラーは0.6リットルでも定価で2~3千円くらいしますし、保温するためのカバーも専用品は結構な値段がします。カバーとあわせて購入することを考えれば、安価で高性能な真空断熱ボトルの方が便利だと考える人が多くても不思議ではありません。

となると、こうしたボトルは全く利用価値がないかと言うと、そういうわけでもありません。特にアルミ素材のボトルについては、熱を伝えやすいという特徴があり、それをうまく使うことで水筒以外の用途にも転用が可能です。夏に飲み物を冷やしたい場合、ペットボトルのまま冷蔵庫に入れるより、アルミボトルに移してからの方が早く冷やせます。冷蔵庫のない車中泊の旅の最中でも、必要な分だけアルミボトルに移してからクーラーボックスで冷やせば同様の効果が得られます。そして、今回紹介する湯たんぽとしての使い方ができるというのも、真空断熱ボトルにはできない芸当です。現在は車中泊にも便利な小さいサイズの湯たんぽも多く売られていますが、単一の用途にしか使えない専用品よりも、スペースの限られた車の中にできるだけ多くのものを積み込みたいと思われている方は、検討の余地があるのではないかと思います。

今回、湯たんぽとして使うボトルを選定するにあたって、その容量にも注目しました。0.6リットルのものでも十分かとは思いますが、効果を長持ちさせるにはもう少し大きい方がいいだろうということで1.0リットルのSIGGボトル、トラベラーを用意しました。たまたまお店に落とした跡のあるボトルが割引価格で出ていたので購入したのですが、アルミボトルならSIGGよりも口の広いLAKENの各種アルミボトルもあります。ただ、簡単に栓から水が漏るようなものでは困るので、その点にはご注意を。

湯たんぽとして使うためには、ボトルの他にもいろいろ用意する必要があります。最初の写真のようにいろいろ集めてみましたが、ボトルの他は全て100円ショップで揃えたものです。まず、ボトルに熱湯を注いだ場合、うかつに触ると火傷する危険がありますので、ボトル全体を手で持てる程度に何かでくるみます。これは普通にタオルを巻くだけでもいいとは思いますが、たまたま100円ショップにフリースの靴下があり、サイズがボトルにびったりだと思い買ってきました。写真のようにボトルに入れると、すっぽりと入ります。このように何らかのカバーをかけないと、お湯を入れた後で相当熱くなりますので必ずカバーを巻いてください。

次にお湯を用意します。高速道路なら給湯器がSAにあるところがありますので、そこから入手すれば簡単ですが、そうでない場合は自分でお湯を確保する必要があります。私の場合はアルポットを使ってお湯を作ります。そうして用意したお湯を注ぐのに、SIGGボトルの飲み口は小さいため、そのままでお湯を注ぐのは大変です。写真のように漏斗を使ってお湯を入れます。漏斗には金属製のものもありますが、お湯を入れると熱くなるので耐熱温度でお湯を入れても大丈夫なプラスチック製品にしています。靴下のカバーではちょっと安定して立たなくなるので、必要に応じてその場に固定してからお湯を注ぎます。容量の1リットルをそのまま入れるのではなく、少なめに入れればいいでしょう。私が野外での湯沸しに使っているアルポットの最大容量が800mlですので、このボトルには丁度いいのではないでしょうか。熱湯のまま入れようとするとお湯がはねて火傷の危険がありますので、ちょっと冷ましてからゆっくり入れて、しっかりと栓をします。

カバーを付けた後、さらに収納袋に入れます。これも大きめのタオルで巻くことで十分ですが、蹴飛ばして熱くなったボトルを直接触ったら大変なので、私は専用のフリース袋に入れています。袋がない場合は、着古したフリースジャケットの袖の部分に入れてから全体を巻きつけるなどの工夫で対応可能でしょう。

このようにして夜セッティングをし、布団の中に入れたところ、収納袋の上から触ってもかなりの熱さを保っています。長い時間足をのせていると低温火傷になってしまいかねない高温なので、あえてボトル本体には触らないようにして寝ましたが、朝まで十分に暖かさを保ってくれました。

いつもは2リットルの容量がある湯たんぽを冬には使っているのですが、あくまで個人的な感覚としてSIGGボトルの湯たんぽも、一般的な湯たんぽと遜色ないような感じがしました。夜の11時あたりにセットして、翌朝の8時にボトル内部の温度を測ったところ、写真のように39℃の温度を保っています。これなら、普通の湯たんぽとして十分使えるレベルではないでしょうか。

最初にも書きましたが、SIGGボトルを湯たんぽとして使うメリットは、湯たんぽとして使わない時にもいろいろ使えることがあります。冬にしか湯たんぽを使わないという方も多いと思いますが、梅雨の時など大した寝具の用意がない時に雨に打たれ、体が冷え切ってしまった場合でも、お湯さえ沸かすことができれば簡単に暖を取ることができます。さすがに一年中湯たんぽを車に積み込んでおく方はいないと思いますので、流用がきくグッズを用意しておけば効率よく一年中使えるので便利です。

今回は1リットルのタイプを紹介しましたが、一晩中使うのではなく、カイロ代わりに使う場合はむしろ容量の少ないボトルを使うという手段もあります。ずっと外に出ていれば長時間持続するカイロが必要でしょうが、そのほとんどを車の中で過ごし、外に出た時だけ暖を取れればいいという場合は、お湯の確保ができるようなら、アルミのボトルを使った簡易カイロを作るという手段もあるということを覚えておいて損はありません。


マルタイ 屋台九州味棒ラーメン

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 主に1~2名での車中泊の旅を前提にさまざまな旅のグッズを揃えていますが、いわゆる調理のための道具というのは使う場所が限られるということもあり、現状ではアルポットが中心になっています。あとは、キャンプ場を利用する場合や河原で火が使えるような状況で手早く簡単な調理ができるような場合に備えて、家庭用のカセットガスを燃料とするミニバーナーと、トランギアのアルコールバーナーを使ったコンパクトなセットを。そして、アルコールバーナーの代わりに旅館などで出てくる固形燃料をセットにして使えるようなものを追加で準備しています。どちらにしても本格的な調理は難しく、ほとんどがアルポットそのもので調理できるようなものを準備するような方向で考えています。

 詳しくはアルポットについて書いたページを参照していただければわかると思いますが、鍋は背が高く、通常の具材の中には鍋の中に入らないものもあります。簡単に調理できるものというと、まずはインスタントラーメンが思い浮かびすますが、アルポットの場合、市販のインスタントラーメンを作るにも、鍋に入るように割ってやらないといけないためちょっと面倒です。そんなわけで、ラーメンの場合は最初からパスタのように棒状になっている写真のマルタイの棒ラーメンを選ぶことが多くなります。この棒ラーメンはカロリーも通常のインスタントラーメンより少なめで、写真の屋台九州味でも一食分298kcalと若干少なめになっています。

 屋台九州味のマルタイラーメンは企業のホームページにも記載があるものの、残念なことにこちら静岡ではほとんどのスーパーで写真のものは置いてありません。だいたい置いてあるのはしょうゆ味のマルタイラーメンのみで、多くの味のバリエーションを楽しむには通販を利用するか、置いてある店まで行かないといけないのが辛いですね。

 九州以外の土地ではインスタントラーメンというと正方形の袋麺が一般的で、棒ラーメンというのはどうしてもその他扱いになってしまうのですが、アルポットに合わせるにはやはりこれを用意して持っていくことが多くなります。せっかくなら写真のとんこつ味のラーメンが手に入ればいいなと思っているのですが、最近では博多ラーメンも全国的に認知されてきましたので、この商品も多くのスーパーで取り扱ってほしいと切に願っています。


nalgene(ナルゲン) 広口長方形ボトル125ml 90204

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 コーヒーを飲むとき、幼少の頃はミルクや砂糖をこれでもかと入れまくっていました。大学へ上がり下宿へ入り、たまたま同じ下宿にコーヒーが好きな先輩がいて、しばしば下宿の中でコーヒータイムとなりました。その先輩の主義というのはコーヒーはブラックでないと味がわからないということで、こちらにも無理やりブラックコーヒーを強要されたのですが(^^;)、そのおかげで胃を壊さない程度に楽しむコーヒーでは、もっぱらブラック党になってしまいました。

 ブラックコーヒーというのは砂糖やミルクの入れすぎによるカロリー過多にならないというメリットだけでなく、コーヒーだけで余分なゴミを出さず、後片付けも簡単というメリットがあります。最近はもっぱらインスタントコーヒーが中心になってしまいましたが、ここのところのインスタントコーヒーの味もそれほど悪いとは思えず、旅とインスタントコーヒーの相性も抜群とくれば、それ用の容器を用意して持ち出したくなるものです。そこで、今回は私が使っている容器を紹介します。

 写真のナルゲンボトルは登山用としても定評のあるもので、抜群の性能を誇ります。大きさによってさまざまな種類がありますが、インスタントコーヒーを気軽に飲むためにはどれくらいのサイズがいいかいろいろ考えた末、長方形の125mlタイプにしました。

 商品名では広口となっていますが、直径は2cmとそれほど大きくありません。あまり口径が大きい場合、インスタントコーヒーをカップに直接入れようとすると、一気にこぼれるように出てしまうという失敗がありますが、これならそういうことはありません。容量的にもティースプーンで約30杯ほど入れることができるので、1~2名の旅ならこれくらいのもので十分だと思います。サイズ的にも手のひらに入る程度の大きさなので荷物になりません。

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 現在はこうして詰めたものを冷蔵庫に入れ、日常コーヒーを飲む際にもこのボトルから直接カップに入れています。カップに適量インスタントコーヒーを入れ、少々のお湯で溶かしてからお湯を入れるようにすればかき混ぜるスプーンもいりません。先日紹介した「タイガーステンレスボトル SAHARA SLIM MSC-B035 XF」とsnow peakのチタンシングルマグ220を合わせたものとの相性は抜群です。写真のようにいつでもすぐにコーヒーが飲めるようになりました。

 ナルゲンのボトルは他にもさまざまな種類があり、それほど高くはないのでさまざまな液体や調味料を旅に持って行きたいなどの希望がある場合は登山用品店などで実物を見ながら検討されるのがいいだろうと思います。


サーモス シャトルシェフ

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 今、自宅にリフォームの工事の方々が入ってきていて、なかなか休みの日といっても出掛けられない状況が続いています。昨日は日中暖かったものの、やはり日の当たらない場所は寒いので、工事で来ていただいてくれている方のために、温かい飲み物を用意しようと思いました。

 自分で飲むものなら、真空断熱のステンレスボトルにお湯かお茶、コーヒー類を入れれば済む話ですが、仕事の間に飲むものにそう手間を掛けさせるのも申し訳ないので、既製の缶飲料を温めて出すことにしました。

 ただ、実際問題として、飲料を冷やして出すならクーラーボックスに保冷剤と一緒に入れておけば済む話ですが、温かい飲み物を温かく保管するというのは結構工夫がいります。クーラーボックスに温かいものを入れてそこに暖めておいた飲み物を入れておけばいいように思えますが、例えばカイロを入れたとして、中の温度が上がってクーラーボックス内部を傷めてしまう可能性もあり得ます。コンビニエンスストアにあるような保温の出来るボックスがあればいいのですが、家庭内においてそういうものは使わないですし、現実的ではないでしょう。ということで突然ひらめいたのが、本来調理に使うサーモスのシャトルシェフでした。

 この中に小さめの缶飲料と水を入れて火にかけ、沸騰してしばらくおいて火を止め、鍋を収納します。煮物やカレーを作る際には同じように沸騰させてしばらくしてから内なべを外容器に入れると、弱火で煮込むのと同じような効果が得られるのがシャトルシェフの特徴なのですが、このようにして午前8時頃に準備し、業者さんが帰った午後7時頃に改めて中を確認したら、普通に自動販売機から出てくるくらいの温度を缶飲料は保っていました。頻繁に外フタを開け閉めしていたら結果は違ったかも知れませんが、お昼くらいにしかあけなかったにしても、これだけ保温効果があるのには正直びっくりしました。

 車中泊を含むキャンプとシャトルシェフというと、どうしても料理に使うという前提で語られがちですが、保温効果を長持ちさせるグッズととらえると、キャンプをしない車中泊でもこれからの寒い時期に便利に使えるような気がします。

 高速道路の給湯器があれば、とりあえず多少のお湯を入れて本体を温めておき、それこそ、100円ショップで売っているようなゴム製の湯たんぽにお湯を入れ(あまり熱くしたくない場合はタオルなどで湯たんぽをくるむなどの工夫は必要です)、その上に保温したい食材を入れれば結構使える保温容器になるでしょう。

 お湯を確保することが難しい場合は、湯たんぽの代わりに使いすてカイロを使って暖める方法や、電子レンジを車に常備していて常に使えるならば、電子レンジに入れて使う湯たんぽをかわりに使ってもいいでしょう。この種の保温調理器は完全にフタが閉まるものではないので、車内での転倒防止のため、カゴに入れて使うなどの工夫は必要ですが、冷えた体を中から暖めるために自動販売機で買った缶コーヒーを入れておくなり、おでんや中華まんなどを夜食に確保するなどいろんな使い方ができると思います。