災害時に電池を節約しながらスマホを使うには

先日、アマゾンプライムビデオで配信されてきた日本映画「サバイバルファミリー」を見る機会がありました。さすがに電池を使ったライトや電子機器すら使えなくするのは荒唐無稽な設定で、全ての電気を使う機械が宇宙からの大きなエネルギーでショートして使えなくなったと仮定しても、それまで全く使えなくなっていた電灯やラジオ・テレビ・有線放送が急に使えるようになるというのは無理があるなということを感じました(^^;)。さらに、災害が起こる前には普通にスマホに依存していた家族の子供たちが、簡単にスマホをその辺に捨ててしまう描写に、野暮とは思いつつも強い違和感を感じざるを得ませんでした。

スマホの中には多くの得がたい情報や写真もあるでしょうに、そうした思い出もろとも簡単に捨てるというのは現実をあまり考えていないような気がしました。一時的にスマホが使えなくなっても、それはあくまで一時的な話と考えるのが普通でしょう。災害によって全ての発電所が動かなくなることは十分考えられることだと思いますが、発電機を使って自家発電を行なってラジオ放送を続けることはできるでしょうし、同じように今後5Gが本格運用されるようになれば、基本的には長期停電になったとしても、ネット環境は早急に復旧作業にかかり、サービスは断続的ではあるものの継続するという前提でシステムが設計されているだろうと推測します。

もちろん、数日から数週間くらいは全く携帯電話の電波が入らないということは起きる可能性はあるものの、ラジオやテレビ、そしてインターネットについては利用可能な状況というものを考え、自分の持っている端末については電池を節約しながら長く使えるような対策を取っておくべきだろうと思います。

まず、携帯の電波がつながらないまま、全くスマホを充電することができそうにない状態がしばらく続くなら、思い切って端末の電源を切ってしまい、必要に応じて電源を入れて使うようにするのがいいように思います。

もし電源を切っている時に何らかの連絡が入った場合は、メールなら後で見られますし、着信やSMSについては相手の番号およびメッセージはスマホやガラケーを起動すれば出てきますし、留守電を設定していればそこで聞くことも可能です。ただ、スマホの場合はガラケーとは違ってバックグラウンドでさまざまなデータのやり取りをしているので、電源を入れた後にさらなる設定をしましょう。

まずは電池を食う画面の明るさを自分が見えるギリギリの明るさに抑えるとともに、設定で「機内モード(あらゆる電波のやり取りを行なわない飛行機内でのモード)」にした状態で起動し、必要に応じてメールの受信やサイトの閲覧のために電波のやり取りをするようなやり方を覚えておくようにすると、それだけでも違いが出てきます。

例えば、メールやツイッター、LINEのメッセージを書くのに時間がかかる場合にはいったん機内モードにして下書きをし、下書きが終わったら機内モードを切り(この状態で送信可能になります)送信ボタンを押し、その投稿内容が送られたことを確認してからまた機内モードに戻すか電源を切るというような行動をすることで、バッテリーの減りを抑えられます。

私の場合はこのようなブログを書いていますが、もし自身が災害に襲われて体は大丈夫なもののその存在証明をしたいような場合にどうするかということを考えておこうとした場合、いつもこのブログはパソコンの大きな画面で書いているので、その操作感の違いにスムーズに行かない場合も出てきます。

ただ、この場合もスマホの「機内モード」で下書きをした文章を作り、メールを特定のアドレスに出すことでブログの更新もできる仕組みはどのブログサービスでも用意されていますので、設定を事前にやっておきそのメールアドレスを控えておくことや、細かいカテゴリーや投稿情報のカスタマイズがメール本文を加工することによりできるようなら、その方法についても控えておく必要はあると思います。

また、写真の投稿についてもほとんどのブログはメールに添付して送るとブログでも表示できるようになることが多いので、現状をつぶさにブログで発信することも可能でしょう。ショートメッセージが基本のツイッターではそこまで神経質にならず、専用アプリからそのままつぶやきを発信すればいいと思いますが、そうしたつぶやきについて反応が来た時に設定しておいたメールアドレスに連絡が入るようにしておくと、定期的にメールチェックをしておくだけで反応がわかります。電池の減りが心配な場合はメールの内容を紙でメモしておいて、改めてどのようなリアクションをするのか考えるために、日々持ち歩くものの中に小さめで構わないのでメモ帳とペンは用意しておいた方がいいでしょう。

そんな中で、私自身のある意味究極のミニマムモバイルの組み合わせについて考えてみました。過去にガラケーと接続可能なBluetooth小型キーボードを購入してそのまま持っていましたので、そのキーボードと毎月の利用料が0円(月間通信量500MB未満は無料・以降100MBごとに100円(税抜))というnuroモバイルの「0sim」を入れたガラホ(ガラケーとは違い、一部のアプリを動かしたりMVNOのSIMを入れて利用することが可能なガラケーのような端末です)との組み合わせです。ペアリングも問題なく、導入したファイラーとテキストエディタを使って発信するための文章をキーボードを使って下書きし、改めてウェブブラウザからメールを送ることでブログの更新も写真の組み合わせでアップできます。

今後もし大きな地震が日本で起こったとしても、最初に書いたような映画「サバイバルファミリー」のような極限的な状況にはなることはちょっと考えにくいですが、この組み合わせだとスマホと比べて少ない電池容量でもお金もかからずに長い間使えるという点で、災害にはかなり強くて、最悪手回し発電の電力だけでも使い続けられるかも知れません(^^;)。

たださすがにこんな組み合わせは普通に揃えることは難しいと思うので、少なくともスマホ一台を長期的に自力で電力を供給して使う方法についても平行して準備しています。そんな中で、日常持ち歩くセットについても新たに整備していく予定なので、またおいおいその中味については紹介していこうかと思っています。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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