昨日のことですが、夜に自転車で帰宅中に走っていたパトカーから呼び止められました。別にやましい事をしているわけでもないのですぐに止まってこちらから警察官の方に寄っていくと、まずはどこへ行くの? と言われたので自宅に帰ることを告げたのですが、その後に彼らが求めてきたのは自転車の防犯登録の有無でした。
この自転車の防犯登録というのは全国一律ではなく、私の住む静岡県では普通に自転車店から自転車を購入した場合に同時に行なってもらえステッカーが交付されます。その番号と自転車の型式などをデータベースに登録して、その内容を警察が把握することによって、もし自分の自転車が盗まれた場合にその情報を元にして探してもらうものです。
自転車というのは自動車と違って車検がないので車検証もないので、「今乗っている自転車が自分のものか?」ということを証明するためにはこのステッカーに記されている番号が頼りになります。今回はどうやら、私の乗っている自転車が放置自転車や他人の所有である自転車ではないか? と疑って声を掛けてきたようだったのですが、当然自分で購入した自分の自転車であるということは疑いようはありませんので、正々堂々と受け答えをしていました。
唯一気がかりだったのは、静岡県における自転車の防犯登録というのは購入時から10年を目安にデータベースから消えるという話もあったので、現場で警察官が防犯登録番号を照合した場合に自分のデータが出てくるのかということでした。しかし、照合の結果によって自分の自転車であることが証明されたようで、全くのお構い無しでそのまま帰宅しました。しかし、今冷静に考えてみると何か一つボタンを掛け違えていたら、さらに長く足止めを食らったり、最悪の場合自分の自転車なのに窃盗をしたと疑われるということも考えられました。
私の場合はいわゆる「町の自転車屋」さんで長く付き合いのあるお店から自転車は購入しているので、防犯登録もその都度行なってもらっているのですが、人から使っていない自転車を譲り受けたり、インターネットで購入するような場合は、防犯登録は自分で行なわなければなりません。ついそうした手間を避けるような形で防犯登録をしないまま自分の自転車として日常の足として使うことは基本的には問題はないものの、今回の私のようなケースでは、やはりきちんと防犯登録を行なっておくことが大切なことがわかります。
今まではあまりその必要性を感じていなかった方もいるかも知れませんが、自転車と歩行者との事故で歩行者が死亡するような事故において、損害賠償の負担が自転車側にかかることがもはや普通になる中で、やはり自転車といえどもこうした登録関係の事をしっかりやっておくことは大事です。事故の現場検証に警察がやってきた場合に、今回の私と同じような質問を警察からされた時に自分の自転車であることを主張できないと、その後の話し合いもうまく行かなくなるかも知れません。
こうした事に心当たりがある方は、ネットでご自身がお住まいの地方での自転車の防犯登録についての情報を仕入れ、早めの手続きを行なうことをおすすめします。現代社会はちょっとした手続きの不備だけでも思わぬ方向に事態は転がっていきかねませんので、転ばぬ先の杖ということで、きちんとできることは行なっておきましょう。