「つなみ にげて!」の後に必要な情報について考える

昨日の福島県沖を震源とする地震および、発生した津波により避難された方々は早朝から大変だったと思います。体調には気を付けて、体に無理をせずにここ数日は余震の動向を見守ることが必要になってくるのではないかと思います。

地震発生がほぼ午前6時でしたが、私自身はその時刻は寝ていて、テレビを付けたのが午前7時過ぎでした。テレビでは繰り返し海の様子を映していましたが、本来はそれと同時に伝えられなければならない福島の原子力発電所に関する情報はなかなか伝えられませんでした。

その後、福島の原発の一部で冷却装置の電力供給が一時停止したという恐ろしいニュースが入ってきたのですが、後からの説明によると、一定の揺れを感知した場合に止まる仕組みになっていたのだそうです。そういったことが説明されたのは、東京電力が会見を開いてからで、それが地震発生から3時間が経過した午前9時頃でした。この時点から改めてどっと原発に関する安全確認のような情報が出てくるようになりました。

こうした報道のずれという点について、テレビを責めるのはちょっと違うような気もするのですが、直接津波から逃げるためには住民に対して高台に逃げてくださいとアナウンサーが連呼することで足りるものの、もしまた原発が放射能漏れを起こしていたとしたらどうなったのだろうとも思います。もしまた放射能が漏れていたら、原発近辺の人にとっては単純に高台に逃げるだけではダメで、当日の風向きなども報道した上でどちらの高台に逃げるかという所まで細かく報道してもらわないと困るのではないかと今回は痛切に思いました。

その前段階とも言える、果たしてこの津波で原子力発電所は大丈夫だったのかという点についてはマスコミの代表が電力会社に直接電話を繋いだものをそのまま放送するような形を取ってでもすぐに視聴者に届けていただかないと、また東日本大震災のような放射能濃度の高い場所であることを知らずに避難する住民が出てしまう可能性が出てきます。

政府も原発が安全だと言うなら、地震発生直後に安全宣言を出すくらいの事はやっていただきたいというのが、私自身原発からそう遠くない所に住んでいる住民としてお願いしたいところです。ただ、今回のようにすぐにわかるような情報を出してくれないケースも十分にあり得ますので、その場合には自分で何とかするしかないでしょう。

現状で考えられる方法としては、アメダスの風向きおよび風速の出るサイトにアクセスし、近くの原発の位置から風がどう吹いてくるかということを気にしながらどちらに逃げるかということを自分で判断するという方法です。

私が手持ちのAndroidスマホに入れているアプリは「航空波浪気象情報」というもので、主に漁業気象を見られるアプリですが、台風情報を見やすく表示してくれるので気に入っています。アプリのメニューの中にある「波・風」から「海上風予想図」を選んで地域を選ぶと、矢印による風向きがアプリ上から見られるので、もしもの時には逃げる方向を考える時に多少の力にはなってくれるでしょう。当然、情報は常に新しいものを手に入れるように他サイトで直近のものがあればそちらの方を参考にすることはもちろん大事です。

こういった災害が起こる度に新たな発見があるようではもしもの時に役に立たないのではないかと心配する部分もあるのですが、このブログではとにかく自分で気が付いた事についてはブログの中で蓄積させていくことによって、情報を共有することも目的にしています。東北地方ではまだ余震の発生が懸念されていますので、今後の状況にも十分注意してお過ごし下さい。

カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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