高速道路のSA・PA活用法を国土交通省が提唱

年末年始やゴールデンウィーク、夏のお盆の時期にはどうしても高速道路に車が集中してしまい、多くのドライバーにとってストレスが溜まる時期になります。レジャー利用だけでなく車中泊や仮眠を車内でする人にとっては大変な時期になりますが、SA・PAが混んでくればくるほどトラブルの種になるのが駐車場所の確保をどうするかというところになるでしょう。

レジャーで移動する側からするととにかく空いている所に停めたくなってしまいますが、そうなると困るのが仕事として荷物の輸送を行なうトラックドライバーです。彼らとしては遊びで車を使ったり、好んで車中泊をするわけではないのですから、大型車のスペースまで小型車が侵入してくるというのはかなり腹の立つ事に見えるでしょう。夜中に休めると思ってSA・PAに入って来たトラックが、全く停める所すらないというような状況になったとしたら、休まないでさらに進むしかないわけで、大きな事故の発生も懸念されます。

先日テレビを見ていたら、国土交通省がトラック輸送の省人化および生産性自体の向上もはかるための実験を行なっていることがニュースになっていました。今ある普通のトラックにさらに車両を付けた「ダブル連結トラック」の導入を目指しているというのが一つですが、個人的に興味深かったのは「高速道路のSA・PA を活用した中継輸送実験」というものです。

私が見たニュースでは実験に参加した企業が三重県鈴鹿市から群馬県太田市へ荷物をやり取りするのに、鈴鹿市と太田市から一台ずつ同時にスタートするのがポイントになります。スタートした二台は、このルートのほぼ真ん中である静岡県中部の新東名清水PAまで移動したところで、このSAの特徴を生かして車中泊を回避するのです。

高速道路のサービスエリアには上りと下りは別のところも多いですが、清水PAの場合は施設は共用で駐車スペースだけが上り下りで分けられています。つまり、車の行き来はできませんが人の行き来はできるということで、お互いのドライバーがキーを交換して車を乗り換えることで、本来なら鈴鹿市から太田市まで(もちろんその逆も)を一直線に走り続ける必要があった運行を、それぞれ鈴鹿市から清水までと、太田市から清水までの往復運行に変えることができるのです。

そうなれば来た道を帰る事になるので休憩は取るにしても車中泊はせずに自宅に帰って寝ることも可能になるので、かなりドライバーの負担が減るのではないかと期待されるわけです。もちろん、ドライバーが入れ替わるためには駐車スペースをしっかり確保したり、お互いの運行状況について連絡を取りながら交替地までの時間的なロスをできるだけ無くす事が必要ですが、なかなか面白い試みではないかと思えます。

こうした運送業者さんのトラックの利用方法が普通になれば、一般ドライバーのSA・PAの利用方法も変わってくるかも知れません。ただ、車中泊する大型車が減るからといって、夜間に指定外の場所に無茶な停め方をしたり、駐車エリアに車を残して長時間停めたままにするようなことがあれば逆に一般車への規制が入ってくる可能性もあります。

一つ言えることはこうした実験が行なわれるにしたがってSA・PAの利用方法も変わってくる可能性があるということです。それが仮眠や車中泊をする人にとって追い風となるのかそうならないのかはわかりませんが、SA・PAは長時間の運転を避けるための休憩施設というところだけは変わらないで変に仮眠すら規制されることがないようにお願いしたいものです。


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