走行中にお湯をわかす手段について

車中泊や長距離ドライブをされる方が必ずといっていいほど通る道は、何とかして車の中でお湯を沸かせないかということでしょう。温かいお茶やコーヒー、味噌汁やスープ、カップ麺を作るためのお湯はあると本当に便利なのですが、さらに厳冬期には暖を取るために湯たんぽに入れるためのお湯があればと思う方もいるのではないでしょうか。

こうしたニーズを満たすため、車のシガーソケットから電源を取るタイプの湯わかしポットが車中泊をすすめるムック本や雑誌にはかなりの頻度で登場しますが、多かれ少なかれ問題があります。

・シガーソケットから取れる電力は少ないので、カップ麺を一杯作るために水道の水を沸かす場合、30分から40分くらいの時間がかかるので、家族全員分のカップ麺を作りたいというような用途では実用的でない。(冬など水温が低い場合はさらに時間がかかるケースもあります)

・プラスチック製の製品の場合、本体の匂いが水に移り、気になる人にとってはとても飲めないお湯になる。

・コードをぞんざいに扱っていると、接触不良を起こし車内火災の原因になりかねない。

・ほとんどの製品では走行中に湯わかしをすることが禁止されている。

最後の走行中に湯わかしできないというのは、本体が熱を持つという事の他に、もし事故にあって車内でお湯がこぼれたら、事故としては大したことはなくても、お湯がこぼれたために車内にいる人が大やけどを負う可能性があるからと言えるでしょう。人には絶対にかからない場所にポットを置いた場合、もし接触不良が起きてコードから煙が上がってもしばらくはわからないという別の危険性がありますので、メーカーは注意書きで走行中の使用を禁止しないと販売できないという事情もあるかも知れません。

しかし、その取扱説明を守って駐車している時に使おうと思った場合、サブバッテリーを載せていない車で使おうと思ったら車のエンジンを掛けながら使わなければなりません。現在では多くの公共の駐車場ではアイドリングを長時間行なう事が禁止されていますので、製品の使い方としては正しくても、車の駐車方法についてクレームが入るかも知れません。

そうなってくると、わざわざこうした製品を購入しても私の場合はまず使う機会がないだろうということで購入していないのですが、どうせ使えないならまだキャンプ用品を揃えて川原など誰にも迷惑を掛けずにキャンプ用のバーナーが使えるところまで移動して作ったお湯をステンレス製の真空断熱水筒に入れて持ち運び、冷めないうちに利用する方がきわめて実用的ではないかと思います。電気と比べるときわめて短時間でお湯をわかせ、さらに簡単な調理もできるので災害用品としてもおすすめめな製品としては、登山用品店で売っている「ジェットボイル ミニモ」が少々高いですが無難なのではないでしょうか。

話を車のシガーソケットから取るタイプの湯わかしポットに戻しますが、ドリンクホルダーに付けることで多少の揺れならこぼれないものも存在します。こうしたものを自己責任で使っていらっしゃる方もいるようですが、個人的には狭い車の中で使うものであればあるほど、あえておすすめはできません。どうしてもという場合には、お湯をぶちまけたり、コードから煙が上がっても慌てずに対処できるような方法を十分考えた上でお使い下さい。こういう話が出る度に思うのは、せっかくの車のエンジンを活用してお湯を作るシステムを搭載したレジャー用の車が何故出ないのかということです。

というのも、車のエンジンを冷やす冷却水はそれほど長時間の運転でなくとも水温が上がり、オーバーヒートをした時など間違ってラジエターのキャップを開けたらえらいことになります(^^;)。熱伝導の良い水タンクを車の走行に従ってお湯タンクに変えて車の走行に安全な場所に配置し、お湯が必要な時にボンネットを開けてお湯を取り出すギミックが実用化されれば、水分を補給しておくことが条件ですが、必要に応じて熱湯を休憩のため駐車した時にいつでも利用できるようになるでしょう。

こうしたことはあくまで素人考えで、思わぬ危険があるので実用化されないのかも知れませんが、それでも車を走行中に車内でお湯を沸かすよりは安全だと思いますので、どこかでこうしたシステムが実用化されることを切に願います。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム, コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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