ガラケーガラホ」カテゴリーアーカイブ

ガラケーやガラホに関する紹介です

シャープ ドコモSH-01J その2 オンラインショップで購入後開通手続き

今回、前回書いたようにauからドコモに契約を移行するのに、あえて近所のショップからの手続きはしませんでした。最近の総務省の指導により特典を付けての0円ケータイ・スマホという案件はではほとんどありませんし、ショップでSH-01Jを新規契約した場合に払わなければならない料金はオンラインショップからの手続きでは請求されません。

そして、何より大きな理由は、携末の月々サポートを発動させるために加入するパケット定額の「ケータイプラン」について、SPモードを付けずに単体で入る意志を店頭で主張するのもなかなかエネルギーが要るということを考えたからです。

これはもちろん、元々がドコモのネット接続サービスであるSPモードに加入しなければ「ケータイプラン」に入ってもただ毎月の料金を取られるだけで一切ネットに接続できないわけですから、お店側の人から見ると「何を考えているのかわからないお客」として見られてしまう可能性が大で(^^;)、それゆえに私があえてSPモードを契約しない理由についてくどくどと説明をしなければならなくなります。

この件については、ドコモがとにかくパケット定額オプションを付けなければ「月々サポート」を適用しないという規約があるから付けただけで、もし端末を最初から安く売ってくれるなら通話プランのみにして契約しています。ただ、ドコモの規約自体についての文句を店頭で言い続けても仕方がないので、粛々と手続きができて問題がなければSPモードなしでも契約できるオンラインショップに流れたのはある意味当然と言えるかも知れません。

ただ、オンラインショップを使ったことのない方は前の契約との引き継ぎはどうなるのかとか疑問点があると思いますので、その点についてもここで紹介していきたいと思います。まず、申込む前にauの電話受付で入手したMNP転出番号を用意した上でドコモオンラインショップにアクセスし、SH-01J購入の手続きから進んでいきます。

手続きはネット上から進んで行けばいいのですが、その中で本人確認のための手続きも必要になります。すぐに品物の発送を希望する場合は写真付きの身分証明書をデジカメで撮影し、その画像ファイルをアップロードして送ることで対応が可能です(あまり大きいファイルでははねられるので、画質を落として撮影した方がいいと思います)。運転免許証を撮影する場合、住所変更など裏面に記載がある場合には裏表を2枚に分けて撮影する必要がありますのでお忘れなきよう。また、個人情報を直接送ることに抵抗がある場合には、郵送を選ぶこともできますがその場合には多少時間がかかりますので、更新月の残り期間が少ない場合は早めの手続きがおすすめです。

私の場合は木曜日に申し込んで写真はネット経由で送ったところ、翌週の月曜日には端末とSIMカードが届きました。ただこの時点ではまだ契約は切り替わっていません。契約を切り替えるにはセンターに電話するかネットに繋がったパソコンなどからオンラインで開通手続きをする必要になります。24時間このサービスは行なわれているわけではないので、私は翌火曜日の申込受付開始時間の午前9時にオンラインから開通手続きをして、その時点から利用可能になりました。ちなみに、ドコモのSIMカードを入れなければauの回線は生きていますので、問題なく回線の入れ替えを行なうことができるでしょう。

ネットでこの辺の事について書かれたページを読んでいると、回線の開通手続きをしなくてもSIMを端末に入れれば電話機は使えるようになるようですが、開通手続きをきちんとしていないとその後に機種変更をするような場合に改めて登録内容の書き換えのための手数料がかかるという書き込みも見ましたので、ここは素直にSIMカードを入れて使い出す前に回線の開通手続きをしっかりとしましょう。これも店頭で手続きをする場合と違って自分で開通のタイミングを決める事ができるので、変更の前に大事な電話を受ける可能性がある場合はその時間を外して手続きをすればいいので、全て自分でできるならオンラインショップの利用がおすすめだと思います。

最後に、この手続きが完了した事を確認するために、自宅に書留で開通日と電話番号の書かれたはがきが届きます。ここまでわざわざやってくれるのかと思いましたが、書留なので不在の場合は再配達か局まで取りに行かなければなりませんので、この点についても承知した上でオンラインショップを利用するようにしましょう。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


シャープ ドコモSH-01J その1 通話専用でも安く本体を買うには?

このブログでもかなり前から乗り換えを考えていた、ドコモのガラホSH-01Jにようやく申し込みをしました。今まで使っていたauの規約では解約時に日割りはきかないので、本来は更新月の下旬あたりから手続きをした方がいいと言われているのですが、それを実行すると手続きを大晦日からお正月にかけて行なわなければならないので(^^;)、定額の負担は覚悟の上で月初めに手続きをしました。

まず、MNP予約番号を発行してもらうためにauの店舗へ行くかお客様センターに電話を掛ける必要があるのですが、実店舗へ行くのも大変なので電話で丁寧に移行する理由を説明しつつ予約番号を発行してもらいました。そして、改めてドコモと新規契約をするわけですが、こちらの方も実店舗を避け、オンラインショップから行なうことにしました。ただしこれには理由があります。

というのも、私はガラケーとスマホの2台持ちか、すでに現在使っているガラホも入れて都合3台で使うことを前提にしていて、あくまで通話用は通話用として機能を絞りたいと思っています。今回購入するSH-01Jではテザリングの子機としてモバイルルーターや(スマホのテザリング機能も含む)公衆無線LAN網を使ったりできるので、あえて本体のみでは通信ができない仕様にしておいた方が、知らないうちにネット接続料金がかからなくて安心できるので、新たに契約するSIMではデータ通信ができないようにしたいのです。

しかし、パケット定額プランを申込時に加入しないと、本体端末の購入にあたり本体代金を割り引く「月々サポート」が利用できなくなってしまいます。今回購入しようとしているSH-01Jに「月々サポート」が使えれば、端末代金は月々の利用料金から差し引かれ、契約の翌月から24ヶ月かけて端末代金分の実質負担額がまるまる相殺され、端末料金は2年間契約を続けていれば払わなくても済みます。ただしこのサポートを使うには3つの条件を全て満たす必要があります。

・月々サポート対象機種の購入(SH-01Jは対象機種です)
・指定「基本プラン」へのご加入(これは「カケホーダイプラン」でOK)
・指定「パケットパック/シェアオプション」のいずれかのご加入

問題は最後の一項目です。ドコモは頑なに通話プランのみでの加入を排除させようとするかのようですが、ここに一つの抜け穴があります。というのも、パケットプランへの加入こそ必須になっているものの、ネットにガラホを接続するためには絶対加入しなければならない「SPモード」への加入は必ずしも必要ないのです。ただこの技を実店鋪で主張するにはなかなか難しいと思ったのでオンラインショップを利用して申し込もうと思いました。

ちなみにガラホのパケットパックについては月額324円から加入できる「ケータイプラン」を選べば、月々サポートの申し込みはSPモードに加入しなくてもオンラインショップでは問題なくできました(2016年12月1日現在)。もしどうしても本体でキャリアメールが使いたくなったりネットがやりたければその時点でSPモードに入ればいいですし、永年無料のdocomo Wi-Fiサービスが使えるキャンペーンに魅力を感じている方はSPモードとケータイプランの両方に入ればdocomo Wi-Fiがずっと無料で使えるのですが、私はそれ以上に通話専用のガラホを持つ方にメリットを感じていたのであえてSPモードは契約しませんでした。これから24ヶ月はケータイパックの料金月額324円を払い続けなければなりませんが、2年間かかる費用は8千円弱です。これが実質的なSH-01Jの端末価格だと思えばそれほど悪くない選択ではないでしょうか。もちろん、2年後に月々サポートの割引期間が終了した時点でこのケータイパックは外すつもりです。

端末は配送で自宅に送ってもらうようにしましたが、この場合は新端末をセットした時点で前のauが解約になるそうですが、実は私はこのSH-01Jを通話メインで使おうとは思っていません。というのも、メモリも少なくBluetoothも使えないドコモの3Gガラホ「F-05G」を既に持っているので、新しく来る通話用のSIMはF-05Gに入れて当分はVoLTEでは使わず、3G通信で通話し、LTEが使えるSH-01JにはMVNOのデータSIMを入れてLINEや便利なアプリ運用を中心に使おうと画策しています。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


0simを最大限に生かすにはガラホでのLINE専用がいい?

データ通信専用のSIMであれば月の通信量が500MB未満で収まるなら毎月0円での運用も可能なnuro mobileの「0sim」のサービスですが、なかなかそのサービスを使い切れていないというのが正直なところでした。ほとんど使わないでいると、三ヶ月間全くデータ通信がない時点で強制解約になってしまうので、あわてて使うような事をするようになってしまいます。何とかして毎日便利に使いながら月々0円の安さを生かす方法はないかなと思っていたのですが、今回試してみたのがドコモの「ガラホ」に入れて使うというものです。

ドコモのガラホはOSにAndroidを使っていて、MVNOのSIMを入れてもアクセスポイントの登録をすればデータ通信での利用が可能です。さらに、画面も小さくネット接続全般を常用するにはスマホと比べると厳しいので、用途を限定することによって月間の通信量を500MB未満で抑えられる可能性が出てきます。

ドコモのガラホをノーマルのまま使う場合、一応アプリとしてはLINEが入っているものが多いので、LINE専用で使えばデータ量を気にすることなく使えるようになるのではないかと思われます。また、音声通話がないデータ専用のプランにおいてもLINEの音声通話は使えるので、うまく使えば利用料が毎月0円で維持できるようになります。

ただ、端末を用意する場合、アプリのダウンロードやネットを頻繁に利用する場合があるような場合は、テザリングの子機にならないF-05Gは避け3GならSH-06Gを、LTEならSH-01Jを導入することをおすすめします。

ちなみに、0simは3G対応端末でも入れて利用することができますが、毎月0円の0simとは別件になりますが、月額500円(税抜価格)でLINE利用について高速通信が無制限で使えるMVNOである「LINEモバイル」もガラホ利用にはおすすめのSIMだと思っています。ただこのSIMカードはLTE機器専用になっています。ですから3G専用のガラホでは「LINE モバイル」のSIMカードを契約しても使えませんので、LINEモバイルのSIMを入れて使う場合はSH-01Jでないとそもそも使えませんのでガラホを導入なさる場合にはご注意下さい。

LINEモバイル

話を0simに関する事に戻しますが、基本的にテキストベースのLINEメッセージのやり取りだけなら、まず500MBを超える可能性は考えられないと思います。テレビ電話でない音声通話については、ネットで調べたところ1時間あたり約18MBくらいと言われています。さすがに毎日1時間も通話をしていると月間500MBを越えてしまいますが、その半分の1日30分程度の通話にダイレクトメッセージとの併用くらいなら何とか500MB以内に収まりそうです。

また、自宅やモバイルルーターと併用して端末内のSIMカード利用をしないように工夫すれば相手からかかってきても外部通信に切り替えて掛け直せば長電話でも大丈夫ですし、電話もガラケータイプなので何しろ音声通話がしやすいというのがポイントです。LINEをガラホに集約することによって今まで以上に直接音声通話をする機会が増えるかも知れません。さらにそれが月額0円で実現できるのですから、もし安くドコモのガラホを手に入れることができる機会がありましたらぜひお試しを。なお、0simの手続きができるのは毎日ではなく「0」の付く10日・20日・30日に限定されていますので、改めて購入したいと思う方はnuro mobileのサイトでご確認下さい。


SIMフリーガラホ「AQUOS ケータイ SH-N01」その2 そのまま掛けても定額利用に

前回は、SH-N01のドコモのガラホの違いと、プレフィックス設定による特定番号を付けてのダイヤルの仕方について説明しました。ただ、MVNOで3分・5分定額を提供している事業者の中でも、ガラホ本体でのプレフィックス設定を必要とせずに使えるところもあります。今回はそうした方法の使えるMVNO業者について説明しましょう。ちなみに、3分以内ならb-mobile、5分以内ならDTI SIMを選べばSIMフリーのガラホでも特別な操作を必要としないで電話をしたものが3分ないし5分以内は定額で利用できます。その方法については以下のようになっています。

・b-mobile 「b-mobile電話」アプリをインストールすることが必要
・DTI SIM 特別にアプリをインストールする必要はありません

DTI SIMの5分以内定額は全く普通に電話を使ってもいいような仕様のため詳しくは説明しませんが、b-mobileの場合には専用アプリを何らかの方法で本体にインストールする必要があります。この点については、他のガラホともやり方は共通で行けると思いますので、先行発売されたauのSHFシリーズのガラホについて紹介されているサイトからスマホを利用してガラホにアプリデータをBluetoothで送る方法について調べれば、「b-mobile電話」アプリをガラホにインストールし、利用することができます。私は用意したAndroidスマホに「ESファイルエクスプローラー」をインストールして、このアプリからBluetooth経由でドコモのガラホF-05Gにアプリをインストールしました。

なお、「b-mobile電話」アプリをガラホに入れた場合、本当にプレフィックス番号を付けて発信できるのかという疑問を持つ方もいるかも知れませんが、F-05Gで試してみたところ、手動で入力した電話番号に自動で「b-mobile電話」特定の番号が付いたのを手元の端末で確認しています。もちろん、SH-N01で必ず同じことができるかという点については保証できかねるものの、Android搭載のガラホに共通の仕様は多いので、すでにスマホにb-mobileのSIMカードを入れて音声通話を使っている方は、試してみる価値はあるでしょう。

もし、楽天モバイルや他のSIMフリーガラホを販売する業者がこの「b-mobile電話」アプリと同様な仕組みで物理キーからの発信でも自動的にプレフィックス番号を付加して発信できるようなアプリを出してくれればいいのですが、今のところそういった動きはないものと考えると、この2社のプランでSH-N01を利用することを考えた方が何しろ通話の時に面倒がありませんので、MVNOでガラホを活用したいと考えておられる方は一つの考え方として参考にしていただければ幸いです。

もしこうした通話についての利便性からこの2社の中でプランを選ぶ場合、利用方法よってどちらの事業者を選んだ方がいいのかは変わってくるだろうと思います。3分では短いというならDTI SIMの一択になりますが、b-mobileの場合は3分超過後でもドコモ料金より半額で利用できます(DTI SIMの場合は基本ドコモでの5分以内定額と変わらないので、時間が超過した分は通常料金となり割引されません)。その点も考えた上で判断されるといいでしょう。

ちなみにb-mobileには提供プランの中に「b-mobileSIM 25GB定額 音声付」があります。このプランに3分以内定額のオプション料金500円/月を追加すると、合計で3,680円となります。また、ドコモでガラホを使う場合のモデルケースである、SH-01Jで5分定額の1,200円と、2GBまでのパケットプランで最大4,200円にSPモート使用料300円との合計5,700円との比較対象として、DTI SIMの3GBまでのデータプランに音声通話サービス(5分定額オプション付き)の月額は2,270円となります。どちらにしても、キャリアメールに未練がなく、通話は3分・5分以内の定額で何とかなりそうなら、キャリアにこだわることなくSH-N01を選ぶという道も出てくるのではないかと思えますね。

DTI SIM


SIMフリーガラホ「AQUOS ケータイ SH-N01」その1 ドコモのガラホとの違いなど

先日ドコモが出してきたVoLTE対応のガラホを紹介しましたが、Wi-FiやBluetoothを使ってのネット接続はできるものの、利用しているデータ通信を他の機器と共有することはできない、いわゆるテザリングの親機にはなれない仕様でした。これだと、携帯大手3社が新たに打ち出してきた月間20GBというようなプランを契約しても、ガラホの小さな画面でインターネットをするだけの利用になってしまいますので、通話・本体でのネットに加えてモバイルルーターの機能にも期待していた方にとっては残念な発表になったことは否めません。

そんな中、ドコモSH-01Jの兄弟機とでも言えそうなSIMフリーのMVNOで使えるガラホである、「AQUOS ケータイ SH-N01」が発表になりました。まずは楽天モバイルから24,800円(税抜価格 以下同じ)で2016年12月から発売になるようです。

基本的にはSIMフリーと言ってもドコモSIMと相性がいい形のもののようなので、ドコモSH-01Jとの違いについて見ていくことにします。一番のポイントは、こちらのSH-N01ではテザリングの親機になるので、MVNOのデータ通信無制限や25GBまで高速クーポンが使えるSIMを音声通話付きのSIMにして入れれば、ガラホを通話・ネット・ルーターの一台3役にして使えるということになります。

ただし、ドコモSH-01Jと比べるとおサイフケータイ・ワンセグがないだけでなく、背面液晶もありません。時間やメールの確認にはいちいち本体を開く必要があるのが今まで長くガラケーを使っていた人にとっては面食らうかも知れません。防水防塵機能はありますので、その点は心配ありませんが、少し不安に思うのは、MVNOが提供する5分定額のオプションを多くの人が使いこなせるのかということです。

というのも、今回発売する楽天モバイルをはじめとする大多数のMVNOが提供する5分定額は、電話番号の前に特定の番号を付けて発信する「プレフィックスサービス」を利用することでドコモでなくMVNOが運営する電話サービスを利用するようになっています。スマホでそうしたサービスを利用する場合には専用のアプリをインストールすることで、最初からスマホに入っている電話アプリでなく通話サービスを提供するところで作っているアプリから発信をするか、手動で番号を付けて発信する必要があります。

スマホもガラホも中に入っているOSは同じではありますが、ガラホの場合には画面をタッチしても反応しないので、もし各社の通話アプリを本体にインストールできたとしても、普通の場合と同じように物理キーを押して発信や終話、ダイヤルができるのかどうかという問題があります。

もし専用の電話アプリでダイヤルできない場合のことを考えると、スマホでないガラケーを使って、電話番号の前に特定の番号を付けて発信するには、アプリではなく本体の設定の中にある「プレフィックス設定」を利用するのが普通です。楽天モバイルが利用する電話サービスは「楽天でんわ」ですが、楽天でんわに接続するための番号というのは「0037-68」ですが、プレフィックス設定でこの番号を登録しておけば(他社のサービスでも特定の番号がありますので、そちらを利用される場合には事前に調べた番号を設定して下さい)電話帳にある番号に掛ける前にメニューから「プレフィックス番号付加」という風に進んで電話番号の前に特定番号が付いているかを確認してから掛ければ、3分・5分定額や時間超過でもドコモの設定した通話料の半額での通話ができるようになります。

しかし、ここで説明が長くなったことからもおわかりの通り、いちいち掛ける前に数回にわたるボタン操作をしなくてはならないというのはかなりめんどくさいと言わねばなりません。ニュースサイトではスマホの操作がしずらいシニア向けというような紹介の仕方をされていたところも見受けられましたが、ことプレフィックス番号を付けて3分・5分以内定額を利用するような使い方の場合は、むしろ専用アプリから直接ダイヤルできるスマホの方を選んだ方がいい場合もありますので選ばれる場合は注意して下さい。次回はそうした煩わしさを感じずに電話を使うには、どのMVNOを選べばいいかを紹介します。


シャープ ドコモSH-01Jの細かい仕様を見てわかってきたこと

ここのところスマホやタブレットを飛ばしてガラホの事ばかり追い掛けてしまっていますが、個人的な事で本当に申し訳ありませんm(_ _)m。ただ、以前ガラケーでもWi-Fiによるネット接続が使えていたauのWi-Fi WINのサービスが2014年に終了して以来、なぜ自由にネット接続のできるガラケーができないのかと思い続けているうちに今回の新たな機種で同様なことができそうなので、自分の中でつい盛り上がってしまっていました(^^;)。今回は前回までの内容について更に突っ込んでその実力を調べてみたいと思います。

まず、ネットでの期待として、Wi-Fiによるネット接続はできるものの、このSH-01Jをテザリングの親機として使うことができるかという事についてです。Wi-Fiでのテザリングについては、ネットにあるテザリング可能な機種の一覧からは外れてしまっているという情報があります。この情報をどうとらえるのかというのが問題ですが、私自身としては別のアプローチから、このSH-01Jはテザリングの親機としては使えないのではないかと思っています。それは、ドコモのホームページから見ることができるSH-01Jのスペックを見たからです。

スペック表の中にある「その他」の所をクリックすると、Bluetoothのプロファイルで使えるもの使えないものの一覧を見ることができます。Bluetoothのバージョンは4.1で、以下のように対応と未対応になっています。

HFP 対応(1.6)
HSP 対応(1.2)
DUN 未対応
OPP 対応(1.1)
SPP 対応(1.1)
HID 対応(1.0)
A2DP 対応(1.2)
aptX 対応
SBC 対応
AAC 未対応
LDAC 未対応
AVRCP 対応(1.3)
BIP 未対応
PBAP 対応(1.0)
FTP 未対応
PAN(PAN-NAP)未対応
PAN(PANU) 対応(1.0)
SAP 未対応
BPP 未対応
HDP 未対応
HOGP 対応(1.0)
ANP 未対応
FMP 未対応
PASP 未対応
PXP 未対応
TIP 未対応

ここで注目して欲しいのが「PAN」というプロファイルです。「PAN-NAP」が対応していればSH-01JをBluetoothテザリングの親機として使えるのですが、その表記がないため単純にできないという事になるわけです。もっとも、Bluetoothテザリングができないからと言ってWi-FiテザリングやUSBテザリングができないと決め付けるのもおかしいかも知れませんが、「テザリングは非対応」とするネットニュースもあり、少なくともBluetoothによるテザリングはできないことはこの点では明らかになっています。

もう一つのプロファイル「PANU」ですが、これが対応していればモバイルルーターおよび、スマホやタブレットでBluetoothテザリングができるものとペアリングして最大3Mbpsというスピードながら、Wi-Fiによるテザリングのように電池をそれほど消費しない状態で親機経由のネット接続ができます。私の持っているMR04LNはBluetoothテザリングなら24時間電池が持ちますので、基本的にBluetoothによる接続を確立してしまえば、常にSH-01Jとモバイルルーターを一緒に持ち歩いたり、カバンの中に入れた大容量電池を搭載したスマホやタブレット端末と併用すれば、通話専用のSIMカードが入っていても、常にネットには繋がった状態で使えてしまうということになります。

常にペアリングをした親機を近くに置いておくことが条件にはなりますが、これ単体で自由にネットできてしまい、それほど電池の減りを気にすることもないということになれば、今までは2台持ちのうちガラケーは通話専用機としてしか使えなかったものが、普通にいつでもネットが使え、メールの確認もウェブからですができるようになります。もちろん通常はネットは一切使わずに、必要に応じて切替えて使うようにすれば、電池の持ちはガラケーと同じ感じでいざという時にはネットもWi-Fi、Bluetoothともに子機として使えるわけですから安心感は高く2台持ちするメリットは更に高くなるわけです。この後発売になるP-01Jの方には現状ではBluetoothのプロファイル情報がないので何とも言えませんが、少なくともBluetoothデザリングの子機にはなって欲しいものです。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手


ドコモ契約ガラホとMVNO利用SIMフリースマホで2台持ちをすると?

前回のドコモのLTE回線を利用するガラホの発表と新プラン発表を受け、auやソフトバンクも新しいプランを出してきました。簡単に説明すると、5分定額1,200円というのはドコモと同じながら、データ通信の課金と量がちょっと違います。これはauもソフトバンクも同じで、全く使わなければ0円で、最大2.5GBまで(ドコモと同じ上限4,200円)とドコモより少し多くデータ量を使えるようになっています。ただ0円で使えるデータ量は500kbまでと10MBで300円まで使えるドコモと比べ、しょぼいものになっています。もっとも、最初からデータ通信を使わない気でいればいいのでしょうが。

ただ、エリアについて言えばauはLTEエリアでしか使えませんし、ソフトバンクのエリア自体がドコモと比べると、やはり最終的にはドコモを選ばざるを得ないというのが正直なところなので、以下で紹介するベースとなる契約もドコモのガラホを購入する前提で書かせていただきます。

端末の購入を伴うMNPでの新規契約では2年間の利用を継続すれば端末代金については通信費の中で相殺してもらえるのですが、月々端末代金を割引くためにはSPモードおよびパケット定額を同時に付ける必要があるので、私の場合は基本料を安くではなく通話無制限は必須なので、単に通話のみで使う場合のカケホーダイプラン(ケータイ)の2,200円/月(税抜価格 以下も同じ)と比べると、SPモードが月300円、新しく付けることができる「ケータイパック」は月300円から4,200円までということになっていますが、データ通信を使わなければ最低の300円となり、合計で2,800円ということになり、通話定額のみの月額2,200円と比べると600円の負担増となります。

ただ、この600円で何ができるかということを考えた時、MVNOではなかなか受けることのできない大手キャリアならではのサービスを受けることが可能です。今回はその点を紹介するとともに、格安SIMを入れたSIMフリースマホとの2台持ちでバランスの良い組み合わせについて考えていきます。

前回も少し書きましたが、多くの人と連絡を取る場合にプロバイダのメールやGmailなどのフリーメールだけでは連絡が付かないことがあり、そのために大手キャリアにしがみついている人が多いのが、キャリアメールをどうしても使いたいからということがあります。実は現在私も、キャリアメールを使うためだけに大手キャリアのガラケー契約を残しているのですが、この料金がメール無制限というメリットはあるものの、キャリアメールを使うためには月々1,000円ちょっとはかかってきます。

といっても私が今使っているガラケーを契約した当時、新規端末の購入で毎月端末代を割引く形での契約が可能だったので、今ではできなくなった月3円で契約を維持できる形にできていました。というわけで今はまだ金銭的な負担はありませんが、もうすぐ2年経過とともに正規の料金がかかってきます。

それならば、あえてガラホでは使わないデータ通信用の料金を払ったとしても、その分の金額をメールアドレス維持のために収めていると考えてもいいような気がします。できればマルチデバイス化して併用するスマホでいつでもキャリアメールの送受信ができれば言うことはありませんが、私の場合はバソコンメールではどうしても連絡が取れない場合のみ送信に使うのみという形しか考えていないので、メールアドレスだけ取っておいて後は必要な時のみガラホからメールを送信し、受信については最初にキャリアメールに届いたメールをGmailのアドレスにでも転送しておけば何とかなるので、どちらにしてもデータ通信料は最少限のまま契約は維持できるのではないかと思います。

さらに、もう一つのメリットはガラホでパケット通信の「ケータイパック」を付けて契約している限り、2012年9月からドコモがキャンペーンを続けている「docomo Wi-Fi永年無料キャンペーン」の対象になるということです。この点について具体的な根拠は、キャンペーンページにある以下の説明書きです。

(引用ここから)
また、「ケータイパック」をご契約いただいた場合、本キャンペーンの適用対象となります。
ただし、ドコモオンラインショップで「ケータイパック」をお申込みの場合、お客様から「docomo Wi-Fi(SPモード)」月額使用料300円をお申込みいただく必要がありますので、ドコモオンライン手続き、ドコモインフォメーションセンターまたはドコモショップにてお申込みください。「docomo Wi-Fi(SPモード)」をお申込みいただいた月から月額300円を割引いたします。
(引用ここまで)

私の場合はそれこそ端末を申し込むならドコモオンラインショップで申し込もうと考えていたので、後半の文章は大変参考になりました。キャンペーン対象にならない人がこのWi-Fiサービスを利用しようとした場合の月額料金は300円となっています。今までMVNOを使っていて悔しいと思ったことの一つに、大手キャリアの人はいろんな場所で各社が用意したWi-Fiスポットを利用できるのにこちらはできないと思ったことがあります。

でもこのキャンペーンを使えば、新しいVoLTE対応ガラホの中にWi-Fi接続のできる端末もありますから単体でのWi-Fi利用ができます。また、ガラホでWi-Fiに繋ぐのではなく、パソコンやゲーム機をWi-Fiにつなげるように設定することもできます。

そう考えるとドコモのデータ通信を全く使わなくても、月額600円でキャリアメールを維持しつつdocomo Wi-Fiを使える権利を得たという風に考えれば、それほと高額な出費ということもないと考える人もいるでしょう。少なくとも私はそう思いました。

これにスマホの格安SIMの維持費を加えると、私の使っている中では高いものの、規制がかかってもその速度が700kbps前後で利用できるWonderlinkのデータ専用SIMを併用してもガラホと合わせて5千円弱で利用できます。スマホにテザリングができるものを使っていれば、普段からガラホだけでもネットがスマホ経由で使え、エリアに入ればdocomo Wi-Fiでという事でも使えるので、スマホもガラホも両方使えます。

格安の海外SIMフリースマホの場合は防水もおサイフケータイ機能もないと思いますので、ポケットやカバンの中に入れておき、必要な時だけテザリング機能を使ってガラホでデータ通信を行なえば、ちょっとした調べ物やLINE、そして強引にインストールしたアプリを使うこともできます。さらに新しいドコモのガラホにはおサイフケータイの機能が付いていますので、Wi-Fiの切り替えにワンクッション手間かかるものの、電子マネーはチャージしておけば問題なく使用できるので、2台持ちのメリットを生かす形で大手キャリアとMVNOのいいとこ取りができます。

上記の組み合わせだとデータはスマホでほぼ使い放題、通話はガラホで24時間使い放題ですから、月額5千円弱という金額を高いと見るか安いと見るかはどのくらいモバイル回線を使いこなしているかということにかかってくるのではないかと思います。ただ一点注意したいことは、ここで紹介したWonderlinkのデータ通信SIMにはSMSオプションすら用意されていないので、事前に調べてセルスタンバイ問題が起こらないスマホを入手するのがいいでしょう。

もちろん、他にもWonderlinkよりも少し月額は上がりますが月間25GBの高速クーポンが安く使えるプランや、千円前後でそこそこ使えるSIMなら多くのMVNOで出ています。もう一つの方向性として、あえてMVNOの中でも最安の298円/月という低速無制限のロケットモバイルのSIMと併用して月々の支払いを安く抑えるといった方法も取れます(Wonderlink以外は全てSMSオプション付きのデータ通信契約が可能です)。データ通信専用のSIMにしておけば、即解約しても解約金は取られませんので、自分に合ったデータ通信SIMをじっくり選んでもいいわけなので、個人的にはこのような究極の2台持ちというものをもっと多くの人におすすめしたいところです。


ドコモLTE VoLTE対応ガラホ用料金プランと新機種について

ドコモの新しい端末についての発表がありましたが、マスコミで報道されているのは以前からある購入プランを使って1年間利用することが前提で実質650円で購入できるというスマホ「MONO」に関する話が主になっていますが、実質はあくまで実質であって、別に驚くほどの端末ではありません。ただ、2年間ずっと同じ端末を使い続けるという気持ちがあり、スマホの買い換えにお金を出したくないという人にとってはいい端末かも知れません。

今回紹介したいのは、ドコモでもついに出たLTE回線を使ったVoLTEでの通話ができる新しいAndroid OSの入った「ガラホ」とVoLTE用の料金についてです。具体的な製品としてはシャープのSH-01JとパナソニックのP-01Jの二機種と、らくらくホンのガラホだと思われる富士通のF-02Jが出ます。先の二つの機能についてはそれほど違いがないようですが、らくらくホンの方には歩数計が付いていたり使い勝手は従来のらくらくホンと同じでLINEが使えるものという感じです。今回紹介し発売が10月21日のSH-01Jですが、以前の3G専用がラホと比べると、待望の機能2つが付きました。それは、おサイフケータイに対応したことと、Wi-Fiが搭載されたことです。これで、白ロムで購入してMVNOのSIMを入れても、また通話のみのSIMを入れたとしても、ネット接続の機能を十分に利用することができるようになるわけで、もちろんこれから紹介するドコモの通話+データプランを使ってもできることがより多くなり、今までのガラケー以上の可能性を感じるわけです。

ドコモが出してきた新たなプランとして、今回のLTE対応のドコモケータイ(ガラホ)で利用できる新たな通話プランが出ました。それは、今までのFOMAガラケーでは付けることができなかった最大5分間までのかけ放題が使える「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」の新設です。基本料金は1,200円(税抜価格・以下同様)とスマホで同じプランを付ける場合に比べ500円安くなっています。そして、このプランと組み合わせるデータプランとして「ケータイパック」というFOMA契約のパケホーダイダブルと似たデータ料金プランも合わせて発表されました。最低料金300円で10MBまで使え、最大2GBの上限まで利用した場合でも4,200円となります。これにSPモードの300円を加えると、カケホーダイライトプラン(ケータイ)と「ケータイパック」とのセットで、月額1,800円から最大5,700円で利用可能です。ただ通話は一律で定額プランしか選べないので、無料通話があり、それを繰り越せるプランをお望みの方は素直にFOMAケータイやFOMAガラホの方で契約するのがセオリーですが、通話無料プランより通話放題のプランの方に魅力を感じるならデータ通信を切ってしまえば新しいVoLTE端末の方が毎月安く維持できるので、新しい通話定額プランを使いたいという方には興味をそそられるプランになっていると思います。

また、今までLTEの使えるガラホがなかったため、「カケホーダイプラン(ケータイ)」は今までLTE回線では契約不能だったのですが、もちろん新機種を使う場合には時間無制限の通話プランとして以前の3G専用プランと同様に月額2,200円で利用できます。こちらの方に「ケータイパック」を付ける場合の月額は、2,800円から6,700円となります。

また、10月21日発売のSH-01Jについては新規やMNPの場合、ドコモオンラインショップでの価格をみると、月々サポートが月1,404円×24回あるので上記の内容で2年間使うなら実質0円で利用が可能になります。

既に使っている回線から機種変更する場合は月々サポートの金額は下がり、割引額は月々594円にとどまるので、実質負担金は19,440円となります。ちなみにこれは発売前の価格なので、時間の経過とともにこの金額も変わる可能性があります。機種変更で手に入れたいがお金は出したくないという方は、しばらく様子を見るというのが賢明でしょう。

今回の新機種の発売で、auのガラホと使い勝手ではそう変わらなくなりましたので、基本料金の安いプランや無料通話にこだわらず(auの方にはドコモのFOMAプランのような形も選べます)、5分定額か定額通話プランを使いたいような場合、現在も定額通話プラン使いな私は、LTEのみで3Gが使えないauよりも、LTEのSIMカードでもLTEのエリアだけでなく3Gエリア、特に山間部などのFOMAプラスエリアでも使えるドコモのガラホの優位性というのは際立ってきたように思います。まだVoLTEで高音質で使えるのは自社のVoLTE対応端末間のみということもあるので、今までの3Gガラホやガラケーと比べるとそれほど通話的な優位性がないようにも思えますが、もし端末自体を使わなくなってもMVNOのSIMカードを入れて使えば(3G専用カード・FOMAカードは使えませんので注意)、キャリアメールこそ使えないもののデータも5分定額もできるSIMを入れて使え、さらにWi-Fiでも利用可という使い勝手の良さは十分にあります。さらに、電池が電池パックで交換可というのも今どきのスマホではできないことでもあり、解約して使わなくなってもつぶしが効く端末として、特に電話はガラケータイプの方がいいと思われている方は、あえてスマホではなくガラホへの機種変更を考えられてみてはいかがでしょうか。ちなみに、MVNOの中でもLINEモバイルのSMSオプションの付かない月500円という格安のカードでも、ID検索機能が唯一使えるので、プリインストールされているLINE専用端末として使う手もあります。

LINEモバイル

ちなみに、私の場合ですが、通話する機会がかなり多いため、通話定額のカケホーダイ(フル)で通話中心に使うことを考えています。料金的に一番安いと思われるMVNOの安いLTE対応SIMを入れて使う場合、5分以上通話すると通話料金がかかって結局安くならないケースになるかも知れないのでこのパターンは使わないと思います。となると、すんなりVoLTE対応のガラホをドコモプランで契約し、ガラホ自体のデータ通信は切ることで通話専用にし、ドコモメールは別に用意したシムフリースマホで受信できるようにマルチデバイス設定を頑張るか(そもそもこの設定ができるのかわかりませんが)、先日購入したF-05Gをショップに持ち込んでFOMA契約のカケホーダイのみの通話専用SIMにするか、今のところまだ迷っています(^^;)。実際にSH-01Jが発売になり、マルチデバイスで使うための設定ができるかどうかが私にとっての購入のポイントになりそうです。


改めてキャリアメールの必要性について考える

私自身の一貫したガラケー・スマホを使う場合のポリシーとしては、何せずっとPHSのウィルコムを使っていたものですから早くからキャリアメールはほとんど使わず、プロバイダーの提供してくれるメールアドレスをメインに使っていて、携帯端末のキャリアメールについては単にプロバイダーメールを転送してメール通知に使うというくらいしかその使い道を見い出してはいませんでした。

また、現在のソフトバンクモバイルのJ-PHONEではスカイメールというものがあって、キャリアメールの受信料が題名も含めて最初の全角64字まではパケット料金がかからず無料で見られたので、プロバイダメールをJ-PHONEのメールに転送して、無料で見られる内容からしっかり読みたいものはウィルコムの端末やパソコンでネット接続して確認するという事もやっていました。ですから、私が人に教えるメールアドレスは携帯電話のメールアドレスではなく、ずっとパソコンで主に使うメールだったのです。

私の知り合いでメールのやり取りをする人はほとんどパソコンを使っていたのでそれでも全く困ることはなかったのですが、連絡するあてがガラケーのメールアドレスしかないという人との連絡について、連絡が付かないこともありました。

この問題は現在もあるのですが、携帯アドレスへの大量のスパムメールが届くことが社会問題になった時期があったことで、事前にそうした被害を防ぐためパソコンから出したメールや、Gmailを使ってアドレスを偽装したメールについて、その受け取りを拒否するようなフィルターが携帯大手で用意するようになり、その設定がデフォルトになっていてユーザーの方でその設定を変更しないとパソコンからメールを出してもエラー通知も出した方には届かず相手にも届かないという事態が発生することがあります。

最近は多くの人がスマホを使っていて、Gmailのアドレスを使っていればそれで良かったり、メール自体を使わずにLINEのメッセージ機能で連絡できる関係であればさらに問題にはならないのですが、先日ちょっと困った状況になりかけました。

その方は、自宅の電話番号は知らせていただいていたもののそう頻繁に連絡する用事もないのでこのご時世の中であえて手紙でやり取りをするようなゆるい連絡の取り合いをしていたのですが、さすがに先方がこのようなゆるすぎる連絡の取り方にしびれを切らしたのか(^^;)、メールアドレスを知らせてきてくれました。しかし、このメールアドレスはキャリアメールのアドレスで、ガラケーで使っていることも併せて書かれていたのです。ちなみに携帯電話の番号は知らせていただけなかったので(^^;)、SMSも直接携帯にも連絡が取れない状況です。

このような状況の中で考えられる最悪のシナリオは、こちらのGmailアドレスからメールを送っても、エラーメッセージもなく相手にも届かないということです。一応ダメもとでメールを送ってみて、その中にはもしメールが到着したら返信をいただきたい旨を書いたご挨拶メールを書いたのですが、このメールに音沙汰がなかった場合、次の対策を考えなければいけません。

てっとり速いのがご自宅に直接電話して、そこで携帯を操作してもらいながらこちらのメールを受け取れるように設定を変更してもらうことなのかも知れませんが、自宅の電話のため相手が自宅にいるタイミングで電話を掛けなければなりません。一発で本人につながったとしても、電話だけでガラケーを出して設定から全てをやってもらえるかどうかはちょっとわかりません。

実は現状では、一台キャリアメールが使えるガラケーの契約を持っているのですが、2年間はほとんど費用がかからないので契約を維持している回線で、あと数ヶ月で通常料金の千円強がかかるようになります。この回線は普段全く使わないので、同時に契約をしてきた通話用のガラケーの更新月が来るのを待って解約しようかと思っていたのですが、この契約を残した方がいい場合もあるということが今さらながらわかりました。

今回のような状況があった場合、まずはガラケーのキャリアメールからメールが届かない事を知らせ、もしできればガラケーの設定を変更してもらうか、パソコンからでも送ることができるアドレスを教えてくださいというようなメールのやり取りをすることもできます。今後も同じような事があった場合、キャリアメールの使える回線を残した方がいいのかも知れません。

ちなみに、今回問題となった相手のガラケーにパソコンから出したメールは無事に届いたようで、すぐに返信をいただけました。というわけで、とりあえずはこちらのキャリアメールの出番はありませんでした。しかし今後いくらスマホ人口が増えたとしてもかなくなにガラケーにキャリアメールのみという人はいるわけで、相手の状況を探ることなく連絡を取るためにはこのままキャリアメール用に一台残しておくのも仕方ないのかなとも思いますが、千円強に収まるとは言っても何か勿体無くて釈然としないものが残ります(^^;)。

何とかしてもう少し安くキャリアメールを使える方法はないかといろいろ調べてみたものの、最良の方法は今のガラケーのメール使い放題の契約をそのまま残す以外にはないようです。現在使っているのはauの3Gのガラケーなので、もしこのまま使い続けたとしても3Gの停波がやってくればその時にはまた状況が変わってくるかも知れませんし、しばらくはこのまま様子見も仕方ないかなかと思います。本当にこのキャリアメールの問題は、使っていない人にとっては頭痛のタネですね(^^;)。


ドコモのガラホ 富士通F-05G その2 MVNOのSIMを入れる意味

前回のエントリーでドコモのガラホF-05Gについて一通りの事を説明させていただきましたが、あまりピンとこない方も当然いらっしゃることと思います。なぜなら、紹介したドコモのガラホでできることはほとんど全てスマートフォンでできてしまうからです。それなのになぜあえてガラホを使うのか、具体的なパターンをふまえて紹介したいと思います。

その1 LINE専用電話機として使う

MVNOのデータ専用プランのSIMをガラホの中に入れると電話番号を使っての通話はできませんが、ウェブブラウザからインターネットが使え、さらにLINEがスマホと同じように使えるようになります。

家族と友人だけと連絡を取るだけならLINEによるメッセージのやり取りに加え、音声による電話でもMVNOの低速無制限のSIMで十分間に合います(freetelで低速固定をしたりロケットモバイルの神プランを使うならSMSオプションを付けても月500円以内で利用可能です)。スマホとガラホの2台持ちにしてLINEはガラホに集約させることによってスマホの方の電池持ちを気にすることなくLINEを利用することができます。

また、お子さん用の子供用ケータイの発展形として、メールや電話による連絡でなく全てLINEで行なうことに決めてしまえば、そもそも勝手に子供がアプリをダウンロードすることもできず、電話の発信もできないので勝手に変なところへ電話を掛けてしまう恐れもなく(110番や119番にいたずらや誤りで掛けてしまうケースも想定しないていいわけです)、割と安全にケータイを使わせることができるのではないでしょうか。もし本当に緊急の通報をしなくてはいけないような場合については、子供さんの通学路の中に公衆電話のある場所を教えておき、赤いボタンを押して通報するやり方を教えておいたり、誰かに頼んで通報してもらうように教えておけば今の時代ではそれほど問題にならないように思います。

ただ、F-05GでLINE電話を受ける場合に、画面の矢印表示をカーソルキーを使って動かしてクリックするようにしないと電話を受けられないのは残念です。もし通話ボタンを押すだけでLINE電話が受けられる仕様だったら、もう少し使える年齢の幅が広がったのではないかと思います。

ちなみに、上記で挙げさせていただいた低速無制限というアプローチとは違い、LINE利用時には高速クーポンが減らないメリットや、MVNOで唯一年連認証が可能で、ID検索が使える「LINE MOBILE」のSIMは残念ながらLTE専用のためF-05GやSH-06Gでは利用できませんが同じガラホでも4G(LTE)が使えるSH-01Jでは利用が可能になりますので、手に入れたガラホが4G対応のものだった場合は検討するのもいいでしょう。

LINEモバイル

その2 5分定額プラン+データ通信でガラケーを使いたい場合

この文章を書いている時点でドコモのプランを見ていると時間制限のないかけ放題のプランをガラケーで契約できるものの、5分のみ定額の「カケホーダイライト」プランはケータイでは契約できないようになっています。そんなに通話しないものの5分定額なら付けたいと思っても無理で、料金的には無料通話の付いた「タイプSバリュー」あたりがドコモと契約して使う際の代替のプランになりそうですが、何とか通話5分定額プランにパケット通信も加えたプランが使えないかと思っている人には、MVNOの5分定額プランにデータ通信の高速クーポンが1~3GBくらい付いても月額2千円前後で提供されているのは有難いことです。

ただ、MVNOに移ることでキャリアメールが全く使えなくなってしまいますので、メールはガラケーの時のアドレスを使い続けたいと思われる場合はこの手段は使えませんのでご注意下さい。もしキャリアメールの代わりに相手の電話番号にSMSを送ることで何とかなりそうなら、数あるMVNOの中でもOCNモバイルONEなら月5回まではSMSの送信料が無料になりますので、うまくこの仕組みを使えばスムーズに乗り替えられるかも知れません。もちろん相手がLINEを使っているなら、早くLINEを使ったメッセージのやり取りに慣れてもらうようにするというのも有りかも知れません。

また、DTI SIMを除く5分定額を扱っているMVNOではドコモ回線でなく独自の通信網を使っているので、プレフィックス番号を電話機に登録し、電話を掛ける前に番号の前にプレフィックス番号を付けるかどうかいちいち確認した上での発信になりますのでその点を十分了解の上利用するようにしましょう。

(追記)
その後の情報で、FOMAではダメですが、2016年の冬モデルとしてドコモが投入するLTE対応でVoLTEが使えるフィーチャーフォン(ガラホタイプ)で、新たな料金プランとして五分以内の通話を定額にする月額1,500円のプランを出すそうです。しかし、これにSPモードの300円とパケットプランをつけると最低でも2千円くらいかかって、データ通信はほとんどメール中心というようなものになりそうです。これを書いている段階ではLTE対応ガラホのSIMカードをFOMA端末に入れ替えて使おうとするとどうなるかもわかりませんし、改めて新機種のスペックと新機種のための料金プランを見て、3GのFOMAのままがいいのか、早めにVoLTEが使えるガラホにした方がいいのかということについては考えてみたいと思っています。

その3 テレビだけでなくラジオも聞けるケータイとして使う

今回利用しているF-05GではGPSが搭載されていないため、位置情報を使ってエリア判別をする民放ラジオが聞けるアプリradikoが使えませんが、それでもアプリの「らじる★らじる」をインストールすればNHKのラジオは聞くことができます。ただ、一人で楽しむためにはBluetoothイヤホンが必要になりますので、その点はご注意下さい。

今まで多くのガラケーが出ましたがAMラジオが聞けるモデルはドコモのまだ2Gのmova時に出した「RADIDEN」があっただけでした(3G対応のラジオ付き携帯は技術的に出せなかったのでmovaで出したという話もあります)。今ではハードが完全にスマートフォンに移行したことと、インターネットラジオの普及があるのでラジオチューナーをガラケーに載せるという事自体が時代に合わなくなっています。

そんな中で、ネットラジオではあると言ってもガラケー単体でラジオが聞けるというのはやはり便利です。普段は使っていなくても常にラジオを持ち歩いている人ばかりでもありませんし、災害時に長時間情報を収集するためにはワンセグを流しっ放しにするよりも画面を閉じても聞くことができるラジオの方が安心して流し続けられます。

ラジオを長時間聞く場合には低速無制限のプランがあるMVNOとのセットで利用するのがおすすめです。月々のコスト的には月額500円以内でも低速のみで無制限のプランは出ていますので、ネットもLINEもできてラジオも聞ける端末を持ち歩くのも悪くない気がするのですが。

このように、ガラケーの大きさで色々できる端末というのは個人的に考えてもウィルコムが出していた「京ぽん」以来という感じもしますし、安いMVNOのSIMを入れて、画面やメモリに制限がある中、これだけで何ができるかということを考える事も楽しい端末ではないかと私は思います。今回挙げさせていただいた3つのコンセプト以外にも、新たな使い方についてここをお読みの皆さんも考えてみていただけると面白いのではないでしょうか。