スポーツ観戦の楽しさを十分に堪能した2025年のMLBワールドシリーズ

昨日で2025年の野球シーズンは終了しました。日米とも真剣勝負が見られるのは来年の春まで待たなくてはならなくなりました。野球に興味がない方にとっては、ようやく騒々しい状況が終わり、お気に入りのドラマが野球中継によって中止になるような事がなくなってホッとしている方もいるかも知れません。

そもそも、野球の試合というのはサッカーのように時間が決まっていて、何らかのアクシデントが起こった場合に試合終了までの時間が伸びることはあるものの、まあまあ予定していた時間には終わるのですが、今回のワールドシリーズは延長戦になった場合には決着が付くまで行なわれるので、試合開始から6時間経っても終わらないような事も起こります。

ただ、普通の試合でだらだら時間を掛けていることでファンが離れていった状況から、リーグ戦では延長タイブレークを採用したり(ポストシーズンは無し)、投手が打者に投げる場合の時間制限(ピッチクロック)を設けたり、あいまいなジャッジで不満が溜まり、野球自体を見なくなるような事を防ぐため、他のスポーツには現在は普通にあるチャレンジ制度を取り入れています。

来年は今年のペナントリーグ・ポストシーズンを通して色々言われていたストライク・ボールの判定を自動的に機械が行なうように変わるなど、アメリカのメジャースポーツの中では一番人気が無かったMLBが、徐々に変わりつつあることは確かではないでしょうか。もちろん試合内容が白熱することが一番大切で、だからこそ今回のワールドシリーズの内容は素晴らしかったし、これをきっかけに野球の試合を観戦するような人たちも増えるのではないかと思います。

今回のワールドシリーズは日本から入団した選手が活躍したこともあり、シーズン中からロサンゼルス・ドジャースへの関心は高かったですが、相手のトロント・ブルージェーズの試合運びは守備がうまくバンドをきっちりやり、打撃は粘り強いという日本の野球を知っている人には見ていて楽しいチームではなかったかと思います。さらに今回のシリーズはアメリカ対カナダの対抗となり、さらにチーム編成にお金を使えるドジャースに、生え抜きが多く、ドジャースと比べると補強のための資金が限られているブルージェイズという両チームの微妙な関係の中で盛り上がったということもあるかも知れません。

2025年のポストシーズンは、アメリカンリーグのシアトル・マリナーズ対デトロイト・タイガースの試合も延長15回まで行き、果たしてどちらが勝つのかはらはらしながら見ていたのですが、まさかワールドシリーズの舞台でその回数を超える延長18回の試合が行なわれるとは思いませんでした。

個人的に見ると、選手個々の力という点では比較的ドジャースに分がありましたが、チーム力という点ではブルージェイズに分があり、最終的にはドジャースが負けるのではないかと思いながら昨日の試合も見ていました。結果はドジャースが逆転勝ちしたわけですが、ちょっとした事で勝敗は変わっていた可能性もあり、日本人選手の活躍はともかく、試合後しんみりしているブルージェイズの選手達の様子に深く感じ入りました。

恐らく来年も日本ではドジャースの試合を中心にテレビ放送されると思うのですが、他のチームでも個性があり面白い試合をやるチームは多く、さらに来シーズンから新たに日本のプロ野球からMLBに挑戦する選手もいるので、さらに多くの人たちに注目されるようになるのではないでしょうか。それと同時に、やはり日本のプロ野球も盛り上がってほしいものです。そのためには、リーグのあり方、試合進行の方法、ポストシーズンの仕組みなど、良いところはMLBに学んで多くの人が楽しめるリーグになってくれればと思います。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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