エレコムからついに発売された「ナトリウムイオン電池」搭載のモバイルバッテリー

先日、このブログに対してのコメントを書いていて思い出したのは、モバイルバッテリーを含むバッテリーにおいて、以前研究が続けられている「ナトリウムイオン電池」の開発はどうなっているのかと思っていたら、何とすでに日本のメーカーであるエレコムからナトリウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーが発売されているEC-C27L-BKです。

このバッテリーは、名前の通り現在での主流になっているモバイルバッテリーの中味である「リチウムイオン電池」の「リチウム」の代わりに「ナトリウム」が使われているバッテリーです。リチウムというのはいわゆるレアアースと呼ばれているもので、特定の場所でしか採れない希少な金属ですが、ナトリウムの場合は塩が「塩化ナトリウム」と呼ばれていることからわかるように、四方を海に囲まれている日本では簡単に入手できます。

ただ今までは、エネルギー密度が低くリチウムイオン電池と比べるとサイズが大きくなってしまったり、新たな電極を開発しなければならないなど、市販に向けてのハードルが高いと言われてきましたが、ようやく市販化されたのを知り、大変興味が出てきました。

現状で、その使用リポートを見るとかなり容量に対しての大きさは大きい感じでまだ登場したばかりの粗さは残ります。

それでも、今後の事を考えると追加でモバイルバッテリーを購入する場合はリチウムイオンではなくナトリウムイオン電池をと考えています。というのも、リチウムイオン電池と比べると使える温度の幅が広く−35℃~50℃という範囲で使えます。さらに興味深いのは、繰り返し使う場合の充電回数がリチウムイオンの約500回に比べ、約5000回と飛躍的に伸びていることです。

昨年あたりから私がポータブル電源を買い出したのは、それまでのリチウムイオン電池からリン酸鉄リチウム電池に変わり、その安全性および充電回線が飛躍的に伸びたからです。リン酸鉄の場合、3000回充電しても元の容量の80パーセント使えるくらいの性能があるということです。

ちなみに、このエレコムのナトリウムイオン電池の方も安全性は高く、さらにカタログ値での充電回線は何と約5000回とのこと。これなら先走って買ったものでも劣化することなくずっと使い続けられるということになります。将来的にさらなる研究が進めば、さらにバッテリーのサイズが小さくなったり、もしかしたら単三・単四電池タイプの製品も出てくるかも知れません。そうなると、もはやエネループを駆逐するだけの製品としての魅力が出てくるわけで、この技術を応援することにやぶさかではありません。

ただ、今回は大き目の買い物をしたばかりなので、せめて来月になるまで購入は我慢しようとは思っていますが、今後衝動買いを含めてさらにモバイルバッテリーを増やしてしまったとしても、リチウムイオン電池のようにその寿命を考えながら使うような事もしなくて良くなりますし、徐々に今あるリチウムイオンのモバイルバッテリーとの入れ替えを進めることによって、気軽にソーラーパネルでの直充電にもチャレンジすることができればと思っています。

カテゴリー: その他のハード | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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