Linux Mintに「Wine」アプリを導入してWindowsアプリを実行できるようにしました

在主に作業用として使っているパソコンは、ほぼLinux mintを入れたパソコンなのですが、どうしても使いたいソフト(アプリ)がある場合にのみWindows11の入ったパソコンを使っています。ただ、私のパソコンの使い方は動画の編集もしませんし、どちらかと言うと身軽にテキスト入力(主にブログ書きのため)ができ、たまにOffice互換ソフトが使えれば十分だと思っているので、旅行の際にもWindowsパソコンを使わないようなライフスタイルに変えていこうと思って、特に家計簿アプリについて今までWindowsで使っていたソフトと同じように使えるLinuxのアプリを探して使おうと思っていました。

ただ、長く使っている家計簿アプリを乗り換えるのは大変ですし、Windowsと比べてどうしても代替アプリがないジャンルは、テキスト入力のための「テキストエディター」でありました。Linuxにも良いエディターはあるという事は十分承知しつつも、ずっと使っているフリーのテキストエディタの操作性に慣れているので、家計簿ソフトをLinuxで使うということなら、テキストエディターもWindowsで使っているものをそのまま使える環境を作って、本格的にWindowsパソコンの代替としてLinux mintを導入したパソコンを使ってしまおうと思うようになりました。

LinuxでWindows用のアプリを使うためには、「Wine」というアプリを導入する必要があります。今まではめんどくさそうでやってこなかったのですが、以下のサイトで書かれている内容についてアップグレードしながら、Wineを導入することにしました。特に、「32bit向けの実行ファイルを64bit環境の Linux Mint 上で動作できるようにする」という項目はやっておいた方が良いでしょう。

Linux Mint 22のインストール後にやること

上記サイトの通りにWineをインストールし、Windows用のアプリを実行した際、導入したアプリのメニューが四角になって見えない(豆腐化)場合には対策(Winetricks・CJKフォントのインストール)をしましょう。私の場合はメニューすら豆腐化してしまって全く使えなかったので、Winetricksとフォントのインストールを行なうことにしました。その方法は以下のサイトが参考になります。

Wineで日本語フォントが正しく表示されるようにする

細かい点でこの通りに行かない部分もあるかも知れませんが、私の場合にはWinetricksのインストール時に、コマンドプロンプトでのエラーメッセージが出たものを参考に入力し直して、無事にWinetricksをインストールできました。これで、私の環境ではフリーのエディタで「サクラエディタ」をインストールしないでセッティングし、使うことができるようになりました。

使っているパソコンによっては、「Mery」というフリーのテキストエディタをインストールできました。Meryがインストールできないパソコンではサクラエディタを解凍してそのまま使うようにしています。また、家計簿ソフトは「マスターマネー家計版」をアマゾンからダウンロード購入していて、購入しているソフトはいつでも再ダウンロードできるので、Linux mintを入れたパソコンからexeファイルをインストールして、無事にどちらのソフトも私の持っているLinux mintを導入したノートパソコンで使うことができるようになりました。

Office関連については、Linux mintをインストールした際にすでに入っている「Lible Office」という代替ソフトが入っていますし、クラウドにアップロードしたOfficeファイルについてはオンラインで使えるMicrosoft Officeが制限はあるものの何とか使えます。仕事以外の用途であれば私の使い方ではあえてMicrosoft Officeを使わなくても大丈夫という状況もあるので、よりLinux mintをWindowsの代替としやすいところはあります。

あと、できればモバイルパソコンに実装したかったのが、現在使っている楽天モバイルの通話をパソコンからでも行なえる「Rakuten Linkデスクトップ版」でした。楽天モバイルのSIMでテザリングしたり、楽天Linkの入ったスマホとデスクトップ版の入ったパソコン(基本はWindowsパソコン)が共通のWiFiアクセスポイントに接続されていれば、通話およびSMSがパソコンからでも使えるようになるというアプリです。特にLinux Mintの入ったパソコンからSMSを直接送ることができるようになるのは、スマホで文章を書くより簡単で、特に相手の電話番号しか知らなくても災害時の緊急連絡を回すことができるようになるので、このソフトが使えるのは相当意義があると個人的には思います。

このソフトもWine経由で導入したところ、問題なくログインさせることができ、通話もSMSも問題なくできたので、こうなるともはやWindowsパソコンを持ち出さなくても私がモバイルパソコンでやりたい事は一通りLinux Mintを入れたモバイルノートで全てできるようになりました。ここまでできれば一通り満足できます。

ただ、世の中ではMacやWindowsでないと同じウェブブラウザを使っていても表示や利用のできないe-taxのようなサイトもあるので(一部コンテンツの表示やICカードリーダーとの連携ができなかったので)、全くWindowsパソコンを無くすことはできませんが、普段使いにわざわざWindows11搭載ノートを買わなくても何とかなる状況は作ることができましたので、今後のWindowsパソコンについては同じ性能ならノートより安く高性能のものが手に入るデスクトップパソコンを導入し、それをリモートアクセスで使うということを考えながら、ゆるやかにLinuxに移行していこうと思っています。

(追記)

上記のエントリーでLinux MintにWineを導入した顛末を紹介しました。ただ、書いたところまでだと、せっかくテキストエディターが使えるようになったのですが、エディターのポイントとは違うところに入力中の文字が離れて出てくるようになり、いわゆる「インライン変換」ができなくなってしまう現象が起こっていた事を書いていませんでした。今では当り前にパソコン上で文字を入力する場合には入力している部分に目を合わせれば良いのですが、過去にはそのような事ができなかったので、入力している部分とは全く別の場所で開くウィンドウの方に目を移しながら入力する必要があるので、スムーズな入力というわけにはいきませんでした。

今さら、パソコンを使い始めた時代に戻ってしまうというのもと思って色々調べてみたのですが、今回は私が使っているフリーのテキストエディター「サクラエディタ」「Mery」においてインライン変換ができるようになった方法について紹介します。ただ、私の持っている複数のパソコンの中には、そうした設定を行なわなくてもインライン変換ができているものもありました。色々と調べてみたところ、OSをインストールした時期の違いなのか、日本語入力がibus+Mozcになっているものは何の設定をしなくてもWindows用のテキストエディタで日本語のインライン入力ができるようです。fcitx+Mozcの環境では設定が必要になりました。

まず、日本語入力の際に下に出ているキーボードの形のアイコンを右クリックして「設定」を選びます。設定の中の「アドオン」にある「アドバンスド」(下のチェックボックス)をクリックすると出てくるメニューの中から、「Fcitx XIM Fronte」を選び「設定」をクリックすると、「XIMでON The Spotスタイルを使う」という一項目がありますので、ここににチェックを入れるとインライン変換ができるようになりました。

ちなみに、前回紹介した「Rakuten Linkデスクトップ版」から直接SMS用のメッセージの内容を入力しようとしたら、そこはインライン変換できませんでした。ただ、Rakuten Linkと同時にエディターを開いておき、エディターで作った文章をコピーペーストして利用することはできそうです。こうしたやり方は面倒ではありますが、SMSの場合は送信したら直接相手の端末に送信されてしまいますので、落ち着いてワンクッション置くという意味では悪くないテキストエディターの使い方かなとも思ったりします。

カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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