春先ということで、車の飛び石被害についてのネットニュースが目に入りました。今の時期、雪はもう全国的に降らないような天気にはなっているものの、まだ溝の深いスタッドレスを履いたままの車が多く、その溝に飛び石の原因となる小石が挟まりやすいということと、雪が降る地方における除雪作業の後で、車ではねやすい石が散らばっている可能性が高いことなどが挙げられます。
私も以前、高速道路で前の車から飛んできた小石がフロントガラスに当たってしまい、その際は全体にヒビが入って車の運転ができないくらいになってしまったのですが、その時期も学生の新入学の時期だと記憶していますので、これからの季節はトラックの後ろをぴったり付いて走らないようにしたり、走らなければならない場合でも十分に車間距離をあけるようにするなど、こちら側で自衛できることはした方が良いとは思いますが、それでも飛び石の影響を0にすることはできないので、もしもの際の心構えが必要になってくるかも知れません。
私の車は、もうかなり古い車でABSこそ付いているものの、衝突を回避するような仕組みはないアナログな車で、これから車を購入する方がその対象にしない車だということは認識していますが、それでも古い車なりに良いと思われることもあります。
というのも、前方への衝突回避をセンサーを通じて行なう装備が搭載されている車の場合、センサーを正常に動作させるためにはフロントガラスの透明度の数値などもセンサーの精度と関係があることが考えられるので、車やガードレール・電柱などへの衝突事故でなくても、車検を通すためには輸入品の安いフロントガラスではだめで、センサーを正常にセットするために純正のフロントガラスでないとだめな場合もあると聞きます。
さらに、ガラス交換の後にはセンサーの調整も必要になってくると思うので、下手をしたら飛び石でリペアが不可能と判定され、フロントガラスまるごと交換になった場合、もしかしたら20万円以上の負担がドライバーに求められる可能性があります。もっとも、こうした費用については普通車と軽自動車、国産車と輸入車などでかなり費用に幅があると思いますので、不安に思う方は自分の乗っている車で飛び石によるフロントガラスの「リペア」および「交換およびセンサー調整」で実際にどのくらいかかっているのか、ネット上にその詳細が挙がっていないかまずは調べてみることをおすすめします。
私の今の車の場合、もしフロントガラスに飛び石があり、ヒビが入って車検が通らないくらいの傷ができてしまったら、親しくしている修理屋さん経由でフロントガラス交換の場合、「純正」か「輸入品」でどのくらいの部品代+工賃がかかるのかを調べてもらいます。なお、私が現在入っている車両保険で対応はできるので(翌年の保険料が上がることは覚悟の上で)、保険で払うか自腹で払うかを決めることになると思います。
ちなみに、飛び石の場合、オールリスクの車両保険でなくても「エコノミー車両保険」の説明で「物の飛来、物の落下」について保険金が出る説明があればもしもの時に保険活用ができますので、特にセンサー付きの車に乗っている方は基本的には全ての補償が入った車両保険にすべきですが、どうしても保険料を安くしたいという場合でもエコノミー車両保険は入れておくようにしましょう。と、ここまでは自分の車についてのリスクについて書きましたが、特に日常的に車に乗っていなくてレンタカーやカーシェアリングを使っている場合も、この「飛び石」についてきちんとどうなっているのかを確認してから利用するようにしたいものです。
具体的には車を借りる時に車の補償に入ることはもちろんなのですが、個人的にはリース料を安く済ませたいからと、いざという場合に一定の自己負担額が設定されているタイプのものより、考え得る全てのリスクにおいて保険で対応できるタイプの補償に入った上で車を借りるようにしたいものです。さらに、実際に飛び石が起きた時、まず警察に届け出るのか、レンタカー会社への連絡のみで良いのか、そうした事も細かい事ではありますが聞いておいた方が後でトラブルになる可能性は減ります。
これからの季節、引越し業者の予約を取ることができず、就職や進学のためレンタカーに荷物を積んで長距離移動ということもあると思いますので、その行き帰りに飛び石が当たるような事も十分に考えられますので、レンタカーやカーシェアを利用する前に確認すべきことはきちんと確認し、何も起こらなかったとしても、事故やトラブル時に慌てないような補償はきっちりと入った上で利用するようにしましょう。