Xでの騒動がネットニュースになるということは、それだけXを見ている人がいてその影響も大きいということなのでしょうが、ここ数日はメルカリの出品者の方が購入者というよりもメルカリの運営に対してのクレームをXに流したことでかなりの大騒動になっているような気がします。
メルカリは匿名での取り引きが行なわれることが多く、私も主に購入のために利用することはありますが、最後まで相手の素性を全く知らないまま取引を終了させています。今までトラブルに遭っていないのは、購入する回数が少ないということと、購入する場合の価格がどれも数百円からせいぜい二~三千円くらいまでに決めているので、もし騙されたとしてもそこまでダメージを受けないようにという事で利用しているからだと思っています。
今回問題になったのは主に出品側の人たちで、購入したものに説明と違った内容などがあったと返品を行なうものの、送ってきた箱を開けたら中には出品した商品は入っていないで、恐らく最初から出品した商品をだまし取るために購入手続きをしたような疑いを抱かざるを得ない購入者にあたったことがまずあります。
Xで騒いでいるのは、個人対個人の関係にとどまらず、匿名の相手ときちんと話をするために運営側に相手の情報の開示を求めても、テンプレートと思しき内容のメールが返ってくるだけで、真摯に利用者同士のトラブル解決のための行動をしようとしていないと出品者が思ってしまい、怒り心頭に達した出品者がXにその内幕をばらしたことによります。そのように、Xやネットニュースで問題があらわになったところには返金処理はするものの、悪質な購入者(というより出品した物を騙し取るような人)についてペナルティも取らないというところにも多くの人が憤っているようです。
これはあくまで個人の考えになりますが、今回の騒動をきっかけにして、同じように購入者に出品した商品を騙し取られた人が、Xに同じようにその顛末を続々とアップしているようですし、もはや出品する場合には高額値付けのものを出すのではなく、薄利多売方式での出品をするために使った方が良いのではないかと思います。それでも、こうした騒動が続くようであれば、もはやネットフリマというジャンルの商売が成立しなくなる可能性すらあるのではないかとすら思っています。これは、ある意味「闇バイト」にも共通するところがあるのかも知れません。一連の出品者騙しがうまくいくような状況にあることで、楽をしてお金を(この場合は手に入れた商品を換金?)稼ごうとする人たちがメルカリに入ってきているようなら、一層事業としてのネットフリマの先行きは見にくくなってしまいます。
また、私がメルカリを含めたネットフリマをそこまで頻繁に利用しないのは、値付けを比較的強気にする人が少なくなく、実際のフリーマーケットと比べると渋い値付けで出ている場合が多いので、それだと安心で保証もある信頼できるネットショップや中古ショップで購入した方がメリットが大きいからです。本人がいらないと思うものを安値で出してきていて、たまたまその品が自分が使いたいものだったというような個人売買の楽しみがないと、頻繁には買おうと思わないですね。
そもそも、物を送るだけでもし壊れていたり不備があった場合に修理など保証対応なしに返金するだけの個人売買は、市場価格より安くないと買う側のメリットはないと言って良いでしょう。返金云々の話になった時に連絡が滞るような事は普通のネットショッピングではよほど悪い業者でなければ起こらないでしょうし、大手のネットショップではその点は安心できます。そんな中で強気な値付けの品物が多く出ていれば、もはやそこから買おうとは思わなくなるのは私だけではないはずです。今後は、運営側も個人売買でしか買えないようなものを出品者に出してもらうような形で出品者に関わるとか、今のような何かあったらテンプレートメールを出すだけというような対応では事業としての先が見えてしまうのではないかと思うのです。
今回のメルカリに関する騒動を受け、私自身はよほど何かないと今後メルカリの利用で高額な品やトラブルの起こりやすい精密機械や割れ物などの品は購入しないようにしようと思っています。とにかく今は、運営側がどのようなメッセージをユーザーに出してくるのかを注目しながら、悪質な利用者にきちんとペナルティを課すようになることを期待したいものです。