高速道路が開通することによって利便性が失なわれる現実を感じた中部横断道無料区間

先日、中部横断道を使って山梨方面に秋のとうもろこしを買うために出掛けてきました。昔は国道52号線を上がり、身延から甲府方面へとカーブの多い下道を延々と走るか、富士から富士宮方面から河口湖の方へと抜ける感じの行き方が主だったのですが、今はかなり楽になっています。

東名高速に乗って清水ジャンクションで中部横断道に入ると、下道を通ることなく甲府方面に抜けられます。なお、山梨県内の中部横断道は、富沢ICから六郷ICまでは対面通行ではあるものの無料区間となっているので、一般道と同じように料金を払わないで通行することができます。最近はノンストップで走ることのできる中部横断道のルートをいつも使っているのですが、一つ不満点があります。

それは、東名から中部横断道を進む中で車で休む場所がかなり減ってしまったことです。まだ中部横断道が一部開通の時代には、新東名の新清水ICまではノンストップで行けたので、そこへ行くまでに新東名の清水PAで休憩を取ることができ、そこから富沢の道の駅やJAの農産物直売所などが点在していたので、目的地に着くまでにも色々立ち寄っていくことが多かったのですが、東名の清水ジャンクションから直接中部横断道に入ってしまうと、道の駅としては中部横断道沿線にある道の駅なんぶが唯一の休憩施設となります。先日立ち寄った時も、同じように休憩や食事をするために多くの人が訪れていて、特にレストランの混雑ぶりが半端なく、ゆっくり休憩をすることもなかなかできません。

ちなみに、道の駅なんぶのすぐそばにはコンビニのローソンが営業をしているので、深夜や早朝の休憩時でも何とか食料や飲み物は手に入れることはできます。しかし立ち寄るためにはいったん一般道に降りてから改めて中部横断道に乗り直すことになってしまうので、めんどくさがってそのまま通過してしまう場合には注意が必要です。下道に降りるにしても夜などはどこかコンビニを探すような事になり、道の駅やSAはもう少し走った道の駅富士川(増穂ICに併設)まで行かなければなりません。

先日は、行きはストレートに走りましたが、帰りはより道をしながら帰るようにし、あえて下道の国道52号線をしばらく走りました。途中にあるスーパーや、農産物直売所に寄るのが目的でしたが、しばらく使っていない道を走ると以前との変化が見えたりもしました。

今回残念だったのは、無料区間の始まる六郷と富沢の間にある中富で以前はよく立ち寄っていた中富の農産物直売所に寄った時のことです。実は立ち寄ったタイミングでお昼を食べようと思って寄ったのですが、以前は地元のJAの方が運営していた食堂が廃止になってしまっていて、その場所は「休憩所」という表記で以前のレストランとしての面影を残しながら単なる空きスペースになってしまっていたのでした。

これは当然ながら、中部横断道の開通とともに交通量も少なくなり、わざわざ食事のために立ち寄ってくれる観光客の数が減ったことの現れであることが考えられます。この地域は大豆の産地で、立ち寄った時にはその直売所の今の売りであるご当地大豆の枝豆は売切れになっていたので、直売所としてのニーズは地元の方々を中心にあるのだろうと思います。今後もそうしたものを狙って訪れることはできそうなので安心はしましたが、道路が開通することで無くなってしまうものもあるという当り前のことを感じる今回の訪問となりました。

カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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