格安リゾートホテル利用の松本・浅間温泉への旅(3)評判のお蕎麦をいただく

松本城での観光を終えると、もうお昼になっていたので、昼食を松本市内でいただくことにしました。今回たまたま松本市の観光を選びましたが、次回また行くかどうかというのはこちらの事情もあるので全くわかりません。せっかくなのでそばの名店と言われるところの蕎麦の味を頭に叩き込もうと、松本城から近くにある「野麦」というお店に行くことにしました。

このお店は、天ぷらなどのサイドメニューどころか、基本冷たいざるそばだけの提供になっていて温かいそばも出していません。普通盛りが1,200円、大盛りで1,400円、普通盛りのハーフサイズが800円(2024年7月現在の価格)というのが蕎麦に関するメニューの全てです。しかし、人気店だけあってお昼前からかなりのお客さんが行列を作っていました。

後で店の中に入ってわかったのですが、お店には大小のテーブルが3つしかなく、一度に入ることのできる人数が限られているため、お昼時にはかなりの行列(週末を中心に)なってしまうのです。私たちが松本城観光を終えて、12時過ぎにやってきた時には、かなりの人数が並んでいまして、結局1時間近くは炎天下の中待たされたということになってしまいました。

並んでいる人は若い人も年配の方もほどよく混ざっていて、やはりお蕎麦にこだわったお店という感じがしました。お店の前で待つための椅子は六脚のみで、そこならひさしがあるので直射日光も抑えられますが、そこの後に並ぶとかなり暑さを感じながら待つことになってしまいます。

並んでいる通りを、西洋系の観光客の方が、なぜ行列などしているのかという感じで見ていきます。その日は行列の中には国内旅行で来た人が殆どで、海外からの観光客によってさらに行列が伸びるということはなかったことが救いだったでしょうか。お店の方では暑さ対策として、冷たい麦茶の無料サービス(セルフで紙コップに入れて飲む)と、大き目の日傘・雨傘の兼用傘の無料貸出サービス、さらにお店の上の方からミストを出してくれていて、風の具合で自分の顔にミストがかかる時には涼しさを感じましたが、もはや修行という感じで並んでいました。

私たちの前に並んでいたのは関西から車で来たと思われる男女で、女の人の方が、お店から松本城まで徒歩7分だから、お蕎麦を食べたら行ってみようかと、直前に松本城の混雑ぶりを身にしみて感じている私らとしてはとんでもない話をしていました。個人的には「食べてから行ったら、私たちが行った午前10時でも入城に20分待たされ、城を出た時には30分に伸びていたので、この行列よりさらに過酷な行列に行かない方が良い!」と言ってあげたかったのですが、見ず知らずの男がそう話し掛けたところで引かれるだけですし、その後その方たちはどうなったのかわかりませんが(お店には同時に入り、出るのは私たちの方が早かった)、松本城まで行ってその待ち時間を見て懸命な判断をされたのではと今でも思っています。

お店に入ると、とになくメニューはざるそばだけなので大きさだけを指定して注文したら、すぐにお蕎麦が茹で上がるまでにと切り干し大根を出してくれました。実際は切り干し大根を食べているうちにすぐお蕎麦は出てきました。お茶は冷たいもので、蕎麦湯が後から出てきます。お蕎麦は細くてツルッとして喉越しの良い、評判通りの美味しさでした。

かなり待ったのに食べればあっと言う間で、すぐにお店を出たのですが、出た時には行列もほぼ解消していました。お昼時に行ったことがまずかったのか? という感じですが、人が押し寄せれば蕎麦が売り切れで閉店してしまうかも知れず、松本市でも評判のお蕎麦を食べられて私自身は良かったと思っています。

ただ、同行者はどう思うかという事もあります。このお店は、店主のこだわりで冬でも温かいお蕎麦は出さずざるそばのみ、さらにサイドメニューの天ぷらなどの提供もありません。そういったものを出す蕎麦屋さんが当り前だと思っている人には、いくら美味しいお蕎麦でも1時間近く待つのはどうかと思ってしまうでしょう。ちなみに、お城に行く時に停めた駐車場の近くにもお蕎麦屋さんはありまして、そちらは天ぷらのセットもリーズナブルな価格で出ていました。恐らく待ち時間も少ないと思います。今回は夏であえて温かいお蕎麦は食べないこともあり、そこまで不満は出ませんでしたが、今回は私がこだわってお店を決めたので、次回がある場合はこうした「こだわりの蕎麦店」は選ばないかも知れません。それでも、やはり松本市内のお蕎麦屋さんはレベルが高いと思うので、何度も色々なお店を回ってみたいですね。

(3)おわり

カテゴリー: 旅日記 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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