楽天モバイルが申請した700MHz帯のプラチナバンドが取得されたら状況はどう変わっていくか

現在、一部auのエリアを借りる形でサービスを行なっている楽天モバイルですが、利用する電波についていわゆるプラチナバンドと言われる届きやすい周波数の割り当てがなく、それが原因で楽天モバイルの契約を断念している方も少なからずいるかも知れません。今回新たに政府がプラチナバンドである700MHz帯を通信業者に割り当てることになり、その申請をしたのが楽天モバイル一社であったということがニュースになっています。

実は、大手キャリアはそれぞれプラチナバンドを割り当てられているので、まだプラチナバンドを持っていない楽天モバイルの申請があればそれが優遇されるような形になっており、それで他の3社は申請をしていないのだと思われます。このまま楽天モバイルだけが申請ということになると、審査が行なわれて問題がなければプラチナバンドの割り当てが行なわれ、早ければ2023年中には電波を出せる可能性があるということです。

私は現在、メインの電話番号の回線を楽天モバイルにしていますが、これで地下やビルの中でもそれなりにつながりやすくなってくれるなら、手間が一つ減ります。今現在は、楽天モバイルに入れている回線と一緒に、他社(LINEMOのソフトバンク)のeSIMを入れて併用しているのですが、電話番号の方に直電をされた場合、電波の状態が良くなくてつながらなかった場合、留守番電話につながって不在時のメールが入るようになるのですが、それを改めてコールバックする(その場合はデータ通信にはLINEMOを使っているのでソフトバンク回線から掛けられるので楽天モバイルが圏外でも繋がる傾向にあります)必要がありました。今までそういった事になったことはないのですが、プラチナバンドを楽天が使えるようになれば電話だけでなくデータ通信もそれなりに使えるようになりますので、期待度は高いです。

こうした流れを受けて、現在使えているパートナーエリアのau回線が使えなくなると、地域によっては今までau回線を使って利用していた人が、同じように楽天のプラチナバンドで通話・通信ができるようになるのかが気がかりになってくるでしょう。遅かれ早かれ、auに接続料金を払わなくても自前の回線で何とかできるのならば、早くパートナー回線を終了させたいと楽天の方では思っているでしょうから。

というわけで、今後もし楽天がプラチナバンドを使えるようになっても、かえって使えなくなる人も出てくる可能性もあるということもあります。その辺を含めて毎日使いながら、このまま単体で使えるようになるのか、サブとして他のプラチナバンドを持つ回線との併用の方が良いのかというのはしばらくは様子を見たいと思います。

現在、楽天モバイルは他のキャリアのような「無制限」と言いつつも一定のデータ通信利用後には制限を加えるようなアナウンスをしていないキャリアですが、今回のプラチナバンド取得により加入者が増えた場合、今までのような無制限での通信が利用できるのか? というようなことも、まだ気が早いと言われればそうですが、気にしながら使っていくことになると思います。今まで一番通信が安定していると言われていたドコモ回線が、混雑する状況で使えなくなるような事も起こっているので、どこで通信状況の評価が変わるかというのはわかりません。

ただ、楽天モバイルの場合はプランが一つしかなく、全くデータ通信を使わない場合(現在の私の使い方がまさにそう)でも月額千円くらいで収まりますし、使いまくっても月額三千円ちょっとでリミットがかかります。他の回線はプラン別で状況が変わるので、MVNOの乗り換えを含む切り替えが必要になってくるところもあるでしょう。今のところ、au回線のpovo2.0は使わない場合には月0円維持ができるので、楽天モバイルとpovo2.0は変えずに使うとして、残りのソフトバンクとドコモ回線については楽天モバイルのプラチナバンドの状況によって変える必要も出てくるかも知れません。

今後、本当に楽天がプラチナバンドを取得したら、多くの使用レポートが出てくると思いますので、自分の活動範囲だけでなく主要都市でのつながりやすさなど、総合的に判断して今後の回線契約についても考えていくことで、さらに今より安く制限のない通信を利用できる可能性が出てきました。そういう意も含め今後の展開が楽しみです。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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