車に乗るならロードサービスについての予備知識とJAFの存在くらいは知っておかないと大変な事になる

車に乗っていてパンクして、インターネット上から検索して一番上に出ていた業者にロードサービスを依頼したところ、現地から修理工場にレッカー移動し、修理を行なった料金として18万円を請求されたという事例がニュースになっていました。その方は初めてのトラブルだったのか気が動転してしまって、とにかくスマホで調べた業者に電話して来てもらったことで、いわゆるあこぎな業者に当たってしまったということなのですが、パンクだけでなく車のトラブルで道路上で止まってしまうというような事が起こると、業者の言うがままになるというのは仕方のない部分はあります。

だとしたら、安心して任せられる業者にお願いするというのがまずは第一なのですが、過去に私も同じように長距離運転をする中で起こしたパンクトラブルに遭遇した事があるので、自分の経験と合わせて、事前に何を準備して、何について知っておいた方が良いのかをここで改めて紹介してみたいと思います。

まず、車のパンクについて今の車には昔の車ならほとんど付いていたスペアタイヤの設定がありません。少し前にはカタログにスペアタイヤが載っていて、車の中にスペアタイヤ収納のスペースがあったのですが、今の車にはカタログを見てもそうしたオプションが無い車がほとんどです。その代わりとして空気注入口からパンク修理剤の入ったボンベを注入する形での「パンク修理キット」が付いているのですが、個人的な意見にはなりますが、このセットを使うことはおすすめできません。

というのも、修理剤で穴をふさげる場合というのは限られており、一旦パンク修理剤で応急措置をしてから改めて本格修理をする場合、ベトベトになったタイヤの内側をきれいに清掃してから修理をすることになるため、通常のタイヤ屋さんで修理する場合はもちろんですが、修理剤でうまく走れなかったので、最初に出てきたようなアコギな業者に修理を依頼してしまったら、さらに作業料を追加請求されてしまうでしょう。その場合、18万どころか20万は確実に超えるくらいの負担を、パンク修理剤を使ったことによって発生させてしまうことになってしまうのです。

個人的には、市内走行ぐらいでは必要ないものの、長距離を走るために出掛ける時には、自分の車に合ったスペアタイヤをリサイクル品でも構わないので用意しておき、出掛ける時に車に乗せて出掛けるのが一番安くトラブル対応ができる方法だと思います。私がパンクトラブルになった時(前輪がパンク)、幸いスペアタイアのある車だったので、タイヤ交換をして自宅まで自走することができました。ただ、タイヤ交換をするといっても大変で、前輪のパンクの場合は安全に走るためにスペアタイヤは後輪に付けるため、いったん後輪の正常なタイヤをパンクした前輪に付け替える必要があります。パンクでパニックになっている時にこうしたことまで考えが及ばないと思うので、車にスペアタイヤやジャッキが搭載されてあってもやはりロードサービスを利用することが大事になります。

その際、いかにして悪徳と思われる業者を排除するかということになりますが、パンク修理だけでなく車の故障に見舞われた場合の連絡先について2つ覚えておきたいことがあります。その前にまず、車に乗っているならほとんどの人が自動車保険(任意保険)に入っていると思いますが、自動車保険の保険証券や、ウェブ上の保険の内容の中に「ロードサービス」が入っているかをまずは確認してみましょう。ネット保険の場合は、少しでも保険料を安くするために、ロードサービスを外すことができるようになっている場合もあるので、もし保証内容にロードサービスが入っていないことを見付けた場合には、この機会に改めてロードサービスの特約を付けるようにしておきたいものです。

そうして、ロードサービスを付ければ、車の事故の時だけでなく故障やパンクの時にも保険会社に電話すれば、保険会社経由でロードサービスを受けることができます。修理の実費については支払う場合もありますが、簡単な作業を伴う基本料や一定の距離までのレッカー移動であれば、追加料金なくロードサービスを受けることができます。保険会社のサービスの中には、当日帰宅できないくらいの故障で現地に車を置いていく場合の代替交通費やホテル宿泊代も負担してくれる内容も含まれている場合もありますので、改めて自分の入っている自動車保険の内容をチェックしてみると良いと思います。いざという時にはやみくもにロードサービスをネットで調べるのではなく、自分の入っている保険会社を検索し、事故・修理対応のフリーダイヤルを見付けて電話するのが正しい処置の方法だということをまずは頭に入れておきましょう。

また、自動車保険に入っていなかったり、入っていてもロードサービスの特約を外したままだったということが保険会社に電話してわかったような場合もあるかも知れません。そうなったら、さらに絶望的な感情に襲われるかも知れませんが、そこまで悲観することはありません。日本国内で最大手のロードサービスを展開している「JAF(ジャフ)」について調べ、電話することで対応は可能です。JAFのサービスは誰でも受けられるものの、年間4,000円の会費を払って会員になっているかいないかでロードサービスに対する料金がかなり違ってきます。と書くと、それならJAFの非会員価格より安そうな普通のロードサービスを探した方が良いのではないか? と思う方もいるかも知れませんが、あこぎな業者に当たって18万請求されることに比べたらJAFを使った方が良いのではないかと思います。

各作業の料金については以下のサイトから調べることができます。現場で入会することも可能ですが、その場合は次回の救援から会員料金が適用になるということです。また、事故や故障を起こしその後にスマホからクレジットカードを使って会員申し込み、会費支払いを完了していても仮会員証をネットからダウンロードし、専用アプリで仮会員証を使えるようになるのは翌日の午前0時以降になるということです。JAFの場合は会員になれば、自動車だけでなくバイクでのロードサービスを受けることもできるようになるので、私は毎年4千円の出費については肯定的に捉えています。先述の保険会社のサービスでロードサービスを受けられる場合にも、先に保険会社にJAFの会員であることを連絡して伝え、ロードサービスの業者にJAFを指定することで、補償内容の拡大が受けられます。以下のリンクにも記載がありますが、その内容は保険会社によってちがうので、改めて自分の保険ではどうなっているのか、確認することをおすすめします。

https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs

車の事故や故障というのは、普通に整備していればそれほど頻繁に発生するものではないので、いざ起こしてしまうとどうしても気が動転してしまうと思います。実際にそうしたトラブルの際にどうして良いかわからなくてパニックになりかけたような経験をされている方であれば、車内に保険会社のフリーダイヤルの番号を書いた紙を貼っておくといったような事前準備もやっておいた方がいいかも知れないですね。ともあれ、まずは冷静になって行動することを心掛ければ自分からあこぎな業者に近づくような事も防げるのではないでしょうか。


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てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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車に乗るならロードサービスについての予備知識とJAFの存在くらいは知っておかないと大変な事になる」への2件のフィードバック

  1. ahiru

    てらさん、こんにちは。

    ahiru@帰省中です。
    自分はエネオスカードS(無料)を持っており、これに
    ロードサービスが付いています。
    内容は最低限と言う感じですが、いざと言う時の保険には
    なるかなと思います。
    とりあえずぼったくりには引っ掛からずに済むかなと・・
    あと、ETCカードの機能も付いているので車関係では
    便利なカードかと思います。

    では~

  2. てら 投稿作成者

    ahiruさん 帰省先からのコメントありがとうございます。

    クレジットカードの特典としてロードサービスを提供しているところもありますね。少しでも自動車保険の保険料を安くしたい場合、ロードサービスはクレジットカード提携のものを使い、自動車保険のロードサービスを取り外せるなら取りはずして保険料を安くするという技は確かにあります。

    ほとんど使わないと思えば、こうした選択も悪くはないと思います。あとは細かいことですが、パンク対応には自分でタイヤ交換をするとか、バッテリー上がり対策(夏はエアコンその他の使いすぎで可能性はあります)にはブースターケーブルを持っておき、駐車中なら周辺の車にお願いしてエンジンを掛けさせてもらい、バッテリーがだめならそのままカーショップやホームセンターへ行きバッテリーを買うとか色々とやりようはあります。私もJAFにバッテリー上がりの対応をしてもらった時、その場でバッテリーの購入を勧められましたが、その時はすぐにオートバックスへ行って新しいバッテリーを購入しました。

    ただ、店頭でのバッテリー購入は割高になるので、できたら事前に予備としてネットショッピングでメーカー品の安くなったバッテリーをストックしておくことも考えてもいいかも知れません。

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