災害の時ほどつながることへの需要が高いということに通信業者は心して欲しい

当初、2023年の台風7号は東海から関東に直撃するのではないか? ということが言われていたため、丸一日家から出られなくても何とか3食いただけるように買い物および水の用意をし、かなり緊張感を持って台風の進路を見ていたのですが、本当に台風の進路を予測することは難しいということなのか、台風は紀伊半島から明石に再上陸という形で関西方面を通っていってしまいました。

テレビで見ていると、相当深刻な被害が出ている地域もあるようです。皆さん事前に避難準備および対策をしてきたとは思いますが、台風が通り過ぎたり直撃していなくても雨雲や竜巻が発生するなど、日本列島の広範囲で被害が出る可能性もあります。完全に災害の心配が無くなるまでは油断をしないでお過ごし下さい。

そんな中、ニュースを見ていてちょっと目を疑ってしまったのが、この台風の中でNTTドコモの通信障害(5G)が起こっていたということです。ドコモについては通常時でもパケ詰まりが地域によって発生しているという事は広く知られていますが、災害で避難した場合、頼みの綱となるのがスマホを経由した電話(音声通話)やSNS、メール、ウェブ検索などのネット通信であることは過去の多くの災害時に活用されたことでも皆さんおわかりでしょう。

今まで、アクセスが集中することで特定のエリアに電話がかかりずらくなるということはありましたが、ネット接続そのものができないということになると、切羽詰まった状態でSOSのサインもスマホから出せないということになってしまいます。果たして今回のドコモの障害によって連絡ができなくなった罹災者に悲惨な事が起こっているかはわかりませんが、今後の現地からの報告で、そうした事例が出てきた場合、もし災害時に特定のキャリアに大きなトラブルが起こって通信ができなくなった場合の責任について、通信業者は深刻に考えていただきたいです。障害が起こるのは仕方のない面があるものの、例えば同じSIMでも、他のキャリアの通信網を使えるように、いざという時にキャリアの方でできるならして欲しいところです。

災害となると、何の情報もない中で、頼りがスマホからの情報だけという場合が災害時には多くなると思います。テレビやラジオが情報源としてあっても、たまたまドコモの通信障害のニュースを見たり聞いたりしないと、ネットにつながらず電話もできないのは災害のためなのか、自分のスマホが調子が悪くなってしまったのかとか、いらぬ心配が長く続くということになってしまいます。

そういう事もあるので、私自身は一つのキャリアに依存せず、他のキャリアと回線を複数利用しながらそうした事態に備えているのですが、キャリアや行政にすぐ期待できない場合には、特に現在ドコモ本家やMVNOのドコモ回線を使っていらっしゃる方は、月額利用料のかからないau系のpovo2.0を新たに契約するとか、自分でできる災害や回線障害を回避するために複数回線の利用も視野に入れてみても良いのかも知れません。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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