月別アーカイブ: 2023年3月

安心して暮らせる世の中にするためには正すことはしっかり正して欲しいと思うところも

いつもは車中泊に関係ない社会問題などはこのブログでは書かないのですが、本日は私の地元である静岡市で起こった「袴田事件」の再審について、検察が最高裁に特別抗告しないことがわかり(2023年3月20日が特別抗告をするためのタイムリミットでした)、正式に再審が行なわれることになりました。

報道では再審になれば無罪は決まったようなもの的な話もされていますが、検察の方でもこうした決定に文句があれば、改めての裁判で白黒付けて欲しいと思っています。ただ、まだどうなるか完全に決まったわけではないとは言うものの、一旦厳しい取り調べおよび非取り調べの時間にもプレッシャーを掛けたことによる自白だけで死刑判決にまでなってしまった犯罪捜査の手段についても考えてもらいたいと思います。

私自身は事件について書かれたものを読んだりした程度ですが、一度、再審を求めている中での支援者の集いのような場所に出くわしたことがあり、そこで健気に弟の無実を訴える今回の被告袴田巌さんの姉のひで子さんのお姿を拝見したことがあります。私の住む静岡では昔から警察のかなり強引な捜査というのは知られていて、一時期数々の冤罪と言われる事件に再審の道が開かれ、無罪という結果を得ることになった「免田事件」や「島田事件」の裁判のような事もあったものの、その後なぜか、同じような「この事件は冤罪ではないか?」と思われるような事件においても再審への道はかなりハードルが高くなってしまいました。

袴田事件はまさにそのような中で何度も再審への道を閉ざされてきた歴史があるので、関係者や弁護団の方々にはここまで支援を続けた事には、ゆるぎない信念があったのだろうと思います。それでも、実際に裁判で死刑が言い渡されたということで、袴田被告を犯人だと信じている人もいて、こうした地域の中の歪んだ関係を生み出してしまった「事件」とは何だったのか? そんな事も再審の中で語られて欲しいと思いますね。

袴田被告については、「元プロボクサー」という経歴が犯人像を作り上げていく中で逮捕起訴へと進んでいったところがあるため、多くの世界チャンピオンを含むボクサーからも支援があることでも知られています。昔の「プロボクサー」に対する印象というのは今とは違っていて、今回の再審を求めた運動というのは、ボクシング界にとっても他人事とは言えなかったのだろうと思います。殴り合いとは言え、ボクシングは一定のルールの元で競われるスポーツで、だからこそ今でもオリンピック種目として続いているのだろうと思います。裁判では、ぜひこうした当時のプロボクサーについての偏見が今回の結果をもたらしたのかどうか? というような所にもしっかりと判断して欲しいと思っています。

私はいわゆる正義という言葉が好あまりきではありませんが、さすがにこの事件の流れを見ていると、きちんと公平に袴田被告が裁かれたのかという点では十分な疑問があります。逮捕したり起訴をする人たちの偏見によって不公平に裁かれる社会であれば、私たちは安心して生活をすることはできません。車中泊をしていると中には夜中に警察官による職務質問を受ける方もいるかも知れませんが、全く自分が身に覚えのない事で突然逮捕されるような社会になって欲しいとは思いませんし、きちんと自分の主張を聞いてもらい、裁判では検察に都合の悪い証拠を隠したりしないで、公平に裁かれる社会であって欲しいと思います。

しばらくして行なわれる再審の裁判は、こうした事をきちんと検証し、今後安易に人々の普通の生活を脅かすような出来事が起こらないような方向に進んで欲しいと思いますね。今回は地元の事件ということもあり、WBCの野球の話ではなく裁判の話をさせていただきました。


地元でいつも利用していた道がテレビで紹介されて初めて気付いたこともある

2023年3月18日にテレビ東京系の地上波で放送された、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」のルートは、私の住む静岡市にある久能山東照宮から由比・蒲原を抜けて身延方面へ進み、甲府市の甲斐善光寺に至るコースで、私が山梨・長野方面に車で出掛ける際の定番コースがそのままルートになっていたので興味深く拝見しました。

由比ではようやくお店で桜えびを食べられるようになったので、複数のお店を回って桜えびを色々と楽しんでいたようですが、過去にはほとんど桜えびがとれなかったこともありまして、今は何とか放送の通りに食べられるようになったことは幸いでした。

ご存知の通り番組は、一回の充電で20kmくらい走れれば良い方の電動バイクで旅をするのですが、中部横断道が全線開通する以前の状況でも自動車とバイクとでは同じ道を通ってもそこで見える景色が違うということを改めて感じることになりました。というのも、興津から身延へと続く国道52号線を甲府へ向けて出掛ける際に、途中休憩を取る場合というのはどうしても道の駅やドライブインといった駐車場が確保しているところが中心で、途中にある農産物直売所にも食堂がある場合も多いので、街道の途中にある食事処というのは全くのノーマークでした。

番組で「からあげ金賞」のお店として紹介されていた山梨県南部町の「南部路」というお店は何回も通るのでお店の前にある大きな釜のモニュメントとともに記憶にあるものの、そこを目指して食べに行くというような感じではなかったのですが、テレビで見た様子をみていると、地元ではおすすめのお店(充電をお願いしたお宅でオススメのお店として紹介されたのでなおさら)だということがわかりました。同じ国道52号線沿いには「うな富士」という有名なうなぎのお店があるのは知っていたのですが、こうした情報というのはああした番組のコンセプトがあって初めて、今まで知らずに通り過ぎてしまっていた人間にもわかるという感じがして、改めてあの番組は他の旅番組とは違う面白さというものを再確認しました。

番組を見ていて一つ残念だったのは、番組内のハプニングで、初日ゲストの竹内涼真さんが自宅に免許証の入った財布を忘れたため、急遽番組の方で購入した電動アシスト自転車で並走するという事になった時、電動アシスト自転車の能力をそこまで感じていなかったのか、由比から蒲原というかなり短い距離しか移動しなかったということです。電動アシスト自転車は法令の関係上、アシストできる最大のスピードが原付の制限スピードの手前に抑えられているものの、それ以上は自力で漕いだり、下りを走る分には電動バイクと遜色なく、番組でも相当きつい坂でも楽々と登っていたことを考えると、普段の出川さんたちのペースでも十分竹内涼真さんは伴走できたのではないかと思います。そうなると、例えば予備の電池を用意して電動自転車でツーリングをするような旅の形も見えてくるのではないかと思ってしまったのですが。

過去に車中泊の旅の計画および装備を考える中で、車に折りたたみ自転車を積み込んで、車をいったんどこかに停めて、いわゆる「パーク・アンド・ライド」で旅を楽しむ方法について模索したことがありました。ただ、折りたたみの電動アシスト自転車も一般的になる中だと、車を停めてからの移行範囲はかなり広がるだろうと思います。観光は自転車で回り、車はその地域周辺の一日定額の駐車場に置くような形にすれば、地域で生活する人からオススメのお店を聞きながら自由に観光することもより楽にできるようになります。

ただ、今の世の中はわざわざ自転車を用意して積み込んで行かなくても、地域で電動アシスト自転車をシェアして、レンタル自転車を使っての観光も普通になってきています。一昔前のレンタル自転車とは状況も変わってきているので、色々なサービスを利用して行動範囲を広げるための手段についても色々と新しい方法を考える余地がありそうです。


自宅の2Kテレビに4Kシングルチューナーを追加してなんちゃて4K放送を受信してみた

色々と自宅のテレビについての機器追加を行なってきましたが、ここでようやく一段落と思える機器を追加しました。以前のブログでちょっと書きましたが、今後NHKの衛星放送(2K)において、衛星受信料を値下げするための一つの理由として今まで2波(BS1とBSプレミアム)あったのが、2024年3月いっぱいでBSプレミアムを停波すると発表しました。

その後のNHKBSの衛星チャンネルはBS1が「新BS2K」となり今までBSプレミアムで放送していた番組を含めて幅広い番組構成に変わり、さらに4Kの「新BS4K」チャンネルを再編成するということを発表しています。

現在の4Kチャンネルというのは、画面の繊細さというところに優位性はあっても、番組の内容という点では、特に無料で見られる民放の4K放送などはBSチャンネルと全く同じ内容を流すだけというような状況で、現状ではあえて4Kチャンネルを見られるようにする意味はないかも知れませんが、やはり一波が停波されることになると、その代替的な意味が4Kには出てくると思っているので、とにかく今の環境に少しの投資をするだけで4K放送の映像の素晴らしさはともかく、ハイビジョン画質に変換してでも内容を見られるようにするために、外付けのチューナーを中古でゲットしました。2018年発売のシャープ「4S-C00AS1」というシングルチューナーです。

早速、テレビ台の下に設置してみましたが、8インチタブレットより少し小さいくらいの大きさです。新品でも5千円弱で買えますが、中古だと3千円台くらいから出ていて、たまたま近くのお店に売っていたので、説明書なしリモコンなど付属品ありの品を買ってきて設置しました。

ちなみに、このチューナーにはBCASカードはなく、代わりにACASチップというもので管理されています。NHK4Kチャンネルにしたら、早速BSと同じように消えないメッセージが出てきたので、設定から出すと画面に出てくるACASチップ番号をメモし、BSの時と同じようにNHKのホームページからメッセージ消去の手続きをすると、すぐにメッセージを消すことができました。

今回購入した「4S-C00AS1」は、そのまま2KのハイビジョンテレビにHDMIケーブルで繋いでも多少青白いような感じになるものの、私の環境ではブースターなど付けなくてもきれいにNHKと民放の無料4K放送を見ることができます。スカパーなど一部の有料チャンネルを見るためには、古いBSアンテナを4K対応のアンテナに変えないと放送そのものが見られませんが、私の場合はそうしたチャンネルは当分加入する気はないので、まずはNHKBS4Kチャンネルが見られるようなっただけで十分満足です。

現行品ではありますが古いハードなので、一応本体のファームウェアをチェックした上で、最新のものにアップデートする事が大事でしょう。本体には有線LANをつなぐ端子や、録画用ハードディスクを繋ぐUSB端子があるので、そこにダウンロードしたファームウェアのファイルを入れたUSBメモリを繋いでバージョンアップをすることはやっておいた方が良いでしょう。念のため、今後のバージョンアップに備える形で、4Kチューナーにはルーターから伸ばしたLANケーブルを繋げておき、自動的にファームウェアを最新にできるようにしてあります。ちなみに現在の私の本体のバージョンは「BS1909122」(2020年4月更新?)です。

私の場合、4Kに対応するゲームや映像ソフトを持っていませんし、あくまで今後NHKBSプレミアムが停波した影響を埋めるために4Kを見られるようにしておきたかったということだったので、テレビの買い換えではなく、追加の外付チューナーで対応しました。同じようなチューナーは他社からも出ていますが、シングルチューナーのハード提供元がこの「4S-C00AS1」と思え、私の環境では無事に2Kテレビ上で4K放送を見られているので、私のように単に番組を今のテレビで見たいという方には最良の選択になるのではないでしょうか。今後の番組改変で、特に民放の4Kチャンネルに変化が出てくることを期待したいですね。


mineoの「マイピタ」プラン全般の平日お昼の速度低下について調べてわかったこと

先日契約し、データ専用SIMをモバイルルーターに入れて使っているmineoの「マイピタ」プランのオプション「パケット放題Plus」は、平日のお昼(12~13時)以前には低速に制限しても最大1.5Mbpsでの利用ができるので、格安でそれなりに使いたい方にとっては便利に使えます。

ただここで気になるのは、その「平日お昼」をあえて使った場合に、速度はどのくらい出るのか? ということです。mineoで同じように平日お昼以外の時間にずっと最大1.5Mbpsで通信できる「マイそく」プランでは、平日お昼には最大32kbpsという、ウェブ閲覧にも厳しいような速度に制限されるわけで、果たして「マイピタ」の場合にはどのくらいの速度に制限されるのかというのは一度体験してみた方が良いと思ってその機会を伺っていました。

今月は何とか平日お昼に宣言をして利用しない回数によって特典を得ることができる「ゆずるね。」10回達成分の特典「深夜フリー」の権利を取得できたことから、一日は宣言をせずに平日昼に実際にネットに繋いでその速度について確認してみることにしました。ちなみに、マイピタプランの場合は、低速と高速の切り替えも可能であるため、その速度についてもどうなっているか見てみることにしました。

私の場合、どうしても平日昼間に高速通信をしたい場合に備えて、UQモバイルのくりこしプランSを契約しているのですが、高速でその時間に通信した場合、やはりキャリア関連の回線だけあって、20Mbps前後の値がきちんと出るので、人によってはmineoよりもUQモバイルやahamo、LINEMOなどのキャリア関連の回線を使う方が良いケースもあります。きちんと代替できる目処が立てばマイピタではなく「マイそく」の平日お昼はほぼ諦めるという選択も無くはありませんが……。

計測は、お昼前の11時50分くらいから始めましたが、低速・高速とも時間前には全く問題ない速度となりました。そして12時を超えても低速時がリミット限度の1.5Mbps前後くらい出続けていて、高速になるとさすがに最大3Mbpsくらいに下がったものの快適に通信ができていて、これは地域によって差があるのか? と一瞬思いましたが、それは甘い考えであったことを理解することになります。

一回計っただけなので誤差があるかも知れませんが、12時半をピークとしてスピードが一気に下がり、低速・高速時とも最低時には270kbpsくらいまで落ち込み、13時に近づくに従って徐々に12時前の速度に近づいていくという感じでした(あくまで私の住んでいる地域および個人の感想になることをお断りいたします)。

そうなると、どうしても平日昼間にmineoを使わなければならない場合でも、あえて高速にしてもそこまで違いはないので、低速のままにして使い、さらにスピード的には音楽やラジオの聴取くらいはできるものの、動画視聴についてはその時間諦めるか、他の回線(平日昼にも安定したスピードが出るキャリア系の回線利用が良い)で代替するといった考え方でいった方が良いという結論になりました。

私自身以前は月額990円という安さにひかれて「マイそく」を契約していましたが、最大32kbpsの平日昼間のスピードはかなり使いづらく、非常時に使うことを考えると、多少支払いがかさんでも「マイピタ」の方にしていざという時に約300kpbsという「マイそく」の10倍のスピードで利用できる余地を残しておいた方が私の場合は良いかな? と思っています。というのも、現状で使えるデータ回線はdocomo契約のmineoを除くと楽天・auに依存しているので、やはりいざという時に使えるdocomo回線を持っていたいという想いがあるのです。

mineoの「マイピタ」の場合、「ゆずるね。」の特典で深夜フリーの権利を得ると、いざという時に深夜から早朝にかけて、Windowsパソコンのアップデートにも何とか使えるような速度を確保できるので、いざという時に備える回線にもなります。

今回の測定の結果を頭に入れておき、速度の低下に遭遇した場合、UQモバイルの高速切替で凌ぐか、povo2.0のトッピングを使うなどの対応が可能です。安くてそれなりに使える回線の利用を考えておられる方の参考になればと思います。


やはり着信がわかっていてもそのまま出られない企業からの連絡電話についての対策

わからない事は全てインターネット上で解決できれば良いのですが、そうそううまくいかないところもあります。たまたま一昨日、とある企業の問い合わせ窓口に問い合わせをネット上からしました。その回答はメールで来るのかと思いきや、ネットで同じような事例について調べていたところ、どうやら本人確認をかねて、対応は入力必須とされていた電話番号への連絡になるということがわかり、昨日は念のため自分の携帯電話の方にそうした電話が入るのか気にしていました。

そんな中、昨日は午前中から通常はめったにかかってこない携帯電話に着信がありました。番号は03から始まる固定電話だったので、これは早速問い合わせの回答かと思って出ようとしたのですが、最近は電話に出ることによって回線がつながっていることを確認した上で詐欺行為に利用するような事がありそうなので、一応出ないでおいて、改めてその番号についてネット検索を掛けてみたのですが、その番号はなぜか保険の勧誘を行なう代理店? の電話番号になっていたので、こちらから掛け直すことはしませんでした。その後は同じ番号から掛かってくることはなかったのですが、午後になって新たな番号(今回は0120から始まるフリーダイヤル)から掛かってきたのでした。

さすがにこの状況では、もしかしたら問い合わせをした企業からかもと思っていても素直には電話に出ることはできません。午前の電話よりもかなり電話を鳴らしていましたがそこは我慢し、改めて番号でネット検索を掛けたところ、この番号こそが、問い合わせをした企業のサポートの電話番号でした。

ちなみに、すぐにその番号にコールバックしましたが、一般的な企業の窓口ということで、最初は録音された音声が流れ、番号を押して何回かしないと窓口のオペレーターにつながらないような仕組みなっていて、さらにはこちらの氏名と電話番号を名乗り、メールで問い合わせた事実を確認の上で、改めて担当者から掛け直すということになり、しばらく待たされました。企業としては順番に業務をこなすために当然のやり方ですが、早く回答を受けたいと思って、わからない番号からの電話にすぐ出るというのは、こうした事があってもやはり止めておいた方が良いのではないかと思います。

0120から始まるフリーダイヤルでも、安心できる内容の電話が常に掛かってくるわけではありませんし、電話を掛けたり掛かってきたりという手間があっても、やはり自分が知らない番号からの電話には出ないで、まずはその番号がどこからのものかネットで調べてから掛け直すということが、日常生活のトラブルを防ぐことになるので、その辺は今後も徹底したいと思っています。

それにしても、自分の電話に企業からの問い合わせ回答がかかってくる直前のタイミングで、まさに迷惑電話である可能性の高い番号から電話が掛かってくるとは思いませんでした。こうした偶然から迷惑電話に応対してしまう可能性もあるので、やはり掛けてきた番号のわからない固定電話よりも携帯電話を使い、すぐにその番号の素性を調べられるような形にしておきたいものです。皆さんもそうした迷惑電話に応対しないようにお気を付け下さい。


Amazonの衛星通信サービス「Project Kuiper」は2024年にサービススタートか

たまたま前日、BS放送について色々書いてみましたが、もし今広い地域を大きな災害が襲い、正確な情報かテレビやラジオからも無音のような状態になったら、私たちはどこから情報を得ればいいのかということも考えておくべきなのかなと思います。

一つの答えとして、かなり広範囲で全てのインフラが使えなくなってしまった場合、現在の日本で国内を広くカバーする通信というと、ラジオの短波放送(ラジオNIKKEIとNHKが海外向けに発信しているRadio Japan)か、AM波を使ってNHKが送信設備が使えるところから大出力の放送を行なうことが考えられます。さすがに、短波放送が聞けるラジオを常に持って使っている人は余程競馬や株が好きな人か(こういう考え方はもはや古いかも知れません)と思うのですが、これからあえて短波放送が聞けるラジオを買わなくても、AM放送であれば普通のラジオでも聞ける可能性はあります。

ちなみに、日本のAM局で500kw以上の出力を持つところは全てNHKの第二ラジオで、東京(693kHz)、札幌(747kHz)、秋田(774kHz)、熊本(873kHz)がそれぞれ500kw、大阪(828kHz)が300kwとなっています。ちなみに第一ラジオでは東京(594kHz)が300kwですが、大都市が災害に巻き込まれてしまうと、その地域では放送を出せない可能性もあります。地域にもよりますが、こうして出力と周波数を列挙していくと、アナログのダイヤルのあるAMの聴けるラジオであれば「6」から「7」で全く反応が無い場合には、さらに範囲を広げて「7」から「9」あたりを探ってみましょう。感度の良いラジオで、さらに周辺のラジオ局が全滅しているような状況であれば、むしろ高出力局は昼間でも聞きやすくなります。

さらに、AM放送の特性として、夜間は長距離受信が可能になる事があります。実際の距離とは関係なく、広範囲に受信できるので、例えば関東地方からでも秋田より札幌の方が聞きやすいというような場合もあり得ます。

ここまでの話は、かなりひどく通信インフラが破壊された場合について考えているのですが(当然携帯電話もつながらない前提)、実はもっと簡単な方法もあります。地上が災害に見舞われていても、放送のために打ち上げられているBS放送はもしかしたら生きているかも知れません。その場合、停電にもなっているだろうと思いますが、少ない電力でも動くBSチューナーとモバイルモニターの組み合わせを使うと、ポータブルバッテリーを利用してBSアンテナを正しい方向に向け直せば、テレビのニュースという形で情報が入ってくる可能性があります。ちなみにこれは、大きな災害で地上波放送が視聴不能になった場合の対策としての話です。

基本的にお金がかからず、少ない準備でも何とか情報を入手するには、今の世の中でもラジオということになるのですが、時代の流れとともにインターネットも通信衛星を経由して利用できるサービスが始まりつつあります。最新のニュースではAmazonが2024年にサービス開始予定という「Project Kuiper」の概要を公開しました。

興味深いのは、そのスピードが超小型モデルは最大100Mbps、標準モデルは最大400Mbps、法人や政府向けの最大モデルは最大1Gbpsの速度という風にアナウンスしています。個人利用であれば「超小型モデル」でも十分そうで、その際の装備(アンテナ)も写真公開されていますが、平面アンテナっぽい18センチ角の大きさのものを三脚のような足で固定し、その重さは500g弱ということです。

もし、こうした装備が一般化すれば、それこそ全国どこにいても衛星をとらえてのインターネットが可能になるだけでなく、BSやAMの電波を出すためには設備の維持や点検が大変ですが、ネットでの中継というのは極端に言うと放送局でも何でもない一般の人間がスマホ一台だけでも行なうことができます。いざという事になれば、災害被災地にあっても、そうした装備を放送局が持っていれば、送信設備が潰れてしまったとしてもその場から中継や連絡が可能になるということです。

こうした機材を個人で持つかどうか? というのは提供される利用金額次第ではあるものの、今後最少のパッケージでこうした衛星通信利用の可能なインターネットシステムを含めた中継システムが普及すれば、情報を受けるこちらとしては、地デジ(ワンセグ放送含む)かBSチューナーを利用したテレビ放送もそれなりに利用が可能になるのではないかと思います。

本来は、日本が打ち上げをした衛星によって国内サービスの発展を期待したいところですが、先日種子島宇宙センターでの打ち上げが失敗に終わったこともあり、海外のサービスを使わざるを得ないのでしょうね。日本の産業を元気にし、新たな通信衛星インターネットサービスを広げて欲しいと思いますが、とりあえずはラジオを確保することと、ポータブルバッテリーに簡易アンテナでも使えるテレビをラジオとは別に持っておいたり、できればBSをポータブルバッテリーを使って停電時でも見られるような事も考えておいていいかも知れません。そして、今回のAmazonを含む地上の設備を使わないネットサービスについても、一般的に使えるようになるのか、この点については今後もその動向については注目していこうと思っています。


今年度から来年度にかけてのNHKBSプレミアム停波対策として新しいテレビを買うべきなのか?

自宅で先月からBSアンテナを設置し、今月から晴れてNHKの衛星放送契約を始めることになりました。だいたい一ヶ月、引っ越しをする前にはBS契約をしていたのですが、前の家から持ってきたBSアンテナでは正しい方向にアンテナを向けても放送を受信することができなかったので、泣く泣く地上波とネット配信だけで我慢していたのですが、やはりBSアンテナに問題があったようで、新品のBSアンテナを付けたら全く問題なくBS放送を見られるようになりました。

テレビ離れが言われる中で、なぜテレビチャンネルを増やすのか? という疑問を持つ方もおありでしょうが、Jリーグを中継しているDAZNの値上げがあったり、今まではネット配信でパ・リーグ一軍の試合を全試合ライブ中継していた「ベースボールLIVE」が、ヤフープレミアム会員に限って無料で見られていた特典を終了させるなど、あらゆるコンテンツにお金がかかるような状況になりました。それなら、2023年10月から衛星放送の月額が1,950円と地上波契約の月1,100円と月850円しか変わらなくなったので、そこそこJリーグもプロ野球も見られ(プロ野球のクライマックスシリーズやJリーグの入れ替え戦も見られる可能性あり)、さらにはそろそろシーズンが終わるスキーのワールドカップや、放映権がNHKから無料で見られるBSJapanextに移行したゴルフのアメリカPGAツアーを見られるBS放送は、色んなコンテンツ契約をするよりはまだましな感じがしています。まだまだ通販番組が民放では多いので、見る番組がないというところもあるものの、地上波で全く見たい番組がない中で見る場合にはそこまでだめではないという感じは私にはしています。

ただ、NHKが受信料を下げることになった理由の一つとして、現在BSで2つ持っているチャンネルのうち、今年度いっぱいで様々なオリジナル番組を放送している「BSプレミアム」を停波するということで、その後のBS1の編成がどうなるのか気になりつつ、ここ最近の動向も見てみることにしました。

先月のニュースでは、現在4K放送をしているNHKBS4Kが、BSプレミアムとの同時放送を行なうような編成を行なっているということなので、相変わらず民放の4Kはそこまで見るものは通常のBS放送とかぶるような状況ではあるものの、2023年から2024年にかけて、NHKBS4Kを見られる状況にしておいた方がBSプレミアム停波後には良いのかなと思います。

一般的に、4K放送を見るためには、4K対応テレビが必要だという刷り込みがあるのですが、実はそれは正確ではありません。4Kの実力そのものの解像度できれいな映像を見るためには、当然出力されるモニターも4K対応がされていて、さらに4Kを選局できるチューナーがなければ、外付けのチューナーも必要です。ネットで調べると4Kの外付チューナーは普通に売られていて高くはないのですが、そうしたチューナーの中にははBS・CS4K専用で、地上波を利用することはできないものがあるので、購入時にはきちんと確認するようにしましょう。

となると、現在2Kのテレビが現役という方にとっては4Kテレビへの買い換えが必要なのか? ということになってきます。現在自宅にあるメインテレビも2Kのテレビなので、数々の選択肢の中で今使っているテレビの買い換えも考えていたのですが、2Kテレビで4Kテレビが全く見られないのかというと、一概にそうでもなさそうなのです。先述の4K専用チューナーの商品説明を色々と見ていたら、目立った機種には「ダウンコンバート出力機能搭載」という製品がありまして、現在あるBSアンテナの場合、CSなど一部の放送を見るにはアンテナが対応する必要はあるのですが、NHKおよび民放の4K放送ならアンテナは基本的に従来のBSアンテナそのままで受信可能で、さらにこの「ダウンコンバート出力機能搭載」の4Kチューナーを接続すると、4K放送をフルハイビジョン映像にHDMIケーブルを接続することで変換して、画質は4Kではないものの、放送自体は見られる状態で出力できるのだそうです。

はるか昔になりますが、まだデジタルテレビになっていない時に、ハイビジョンの試験放送が行なわれていまして、BSでも放送していない独自のコンテンツを放送していました。放送を見るにはハイビジョンテレビが必要だったのですが、アナログテレビでNHKのハイビジョン放送を見るために外付けのMUSEデコーダーを付けると、画面は小さくなり画質も悪いものの、何とかそれまでのアナログテレビで見ることができたのです。私はたまたま、MUSEデコーダーのジャンク品をハードオフで相当安く買ってきて、当時のBShiチャンネルを見ていました。それと同じような事ができるということなので、興味のある方は今年のうちぐらいに新たに外付けの4Kチューナーを買って準備しておくのも良いかな思っています。

機材を揃えるのはある意味勢いとその時の状況にもよるので、できる時にまとめて用意してしまった方が良いかも知れません。NHKBSプレミアムが停波になった後でこうした情報を入手した場合、なかなか外付けの4Kチューナーを買うことは難しくなっているかも知れません。

ちなみに、外付チューナーの方にハードディスクを接続することで、4K放送の録画もできるようになるようです。今のところ、わざわざ録画するような番組は少ないと思いますが、果たして2023年から翌年に掛けてのNHKBS4Kや、民放の4K放送がどうなっているかによって必要性も変わってくるでしょう。一通り通販サイトで確認したところ、現状では安い外付チューナーは4K放送専用ということもあり、だいたい新品が5千円くらいで買えます。NHKの受信料はBSプレミアム停波も値下げの要件の一つだと思いますが、従来の衛星放送契約から220円の値下げになるということで、値下げのタイミングで外付チューナーを購入して、4Kのオリジナル番組が見られるようになればそれはそれで良いかもと思います。

どちらにしても、私の持っている現在のテレビは買ってからかなりの年月が経っていますが、まだ壊れる兆しはないため、外付チューナーとの接続で今後しばらくの4K放送の視聴については凌ごうと思っています。


複数の機器を同時に充電できるモバイルバッテリーには「パススルー充電」ができるとより便利になる

下のリンク先にある10,000mAhのモバイルバッテリーが、これを書いている2023年3月13日現在、50%OFFのクーポンが出ていて、私はそれを適用して1,290円でゲットしました。同じ10,000mAhのモバイルバッテリーはダイソーへ行けば1,100円(税込み)で買えるとは言うものの、リンク先に表記はないものの、一応ちゃんとしたメーカーの「AUKEY」の製品(型番はPB-N73S)が届きます。注文前にレビューの内容を確認したところ、私の用途には合いそうだったので、そのまま購入しました。

製品のスペックは、最大出力18Wでの充電ができ、最大3つ(USB-A×2・USB Type-C)の出力(USB Type-Cは入力と兼用)の機器を同時充電できるようになっています。また、入力専用にUSB micro-Bの端子もあるので、必要に応じて使い分けることができます。実際に送られてきたものは、写真の通り間違いなくAUKEYのモバイルバッテリーでしたので、いい買い物でした。

ちなみに、このモバイルバッテリーにはUSB AとCのコードしか付属していません。実際にこのバッテリーを充電するためにはACアダプターが必要ですが、常に持ち歩くものとして以前購入していたコンセントを収納できる最大20Wの出力が可能なものを持っていたので、それを流用することにしました。

モバイルバッテリー単体では最大3つの機器を充電可能ということは、スマホ2台にモバイルルーターを同時に充電できることになるので、複数のバッテリーを使わなくても済み、個人的には嬉しいことですし、さらにもう一つの機能「パススルー充電」ができるということがポイントでした。

具体的にはACアダプターに接続してモバイルバッテリーを充電しながら、バッテリーの出力端子にスマホなどを接続すれば機器の方を優先して充電してくれるという機能です。Type-Cからの充電だと同時に充電できる機器が2台に制限されるものの、ホテルなどで寝る前にセットしておけば、朝起きたらスマホだけでなくモバイルバッテリーも満充電されていることが期待でき、さらに個別にも使えることからかなり取り回しが良い使い方ができるのではないかと思っているのです。

最近は、ACアダプターの付いたモバイルバッテリーもありますが、全て一つのハードで済んでしまう魅力はあるものの、内蔵のバッテリーがヘタってきたらどちらにせよ買い換えになってしまうので、ACアダプターをケーブルで繋いで、モバイルバッテリー及び複数の機器を充電するというスタイルの方が私には合っているのではないかと思っています。

今後バッテリーを買い替える場合のキーワードとして「パススルー充電」のできるものという事で考えていけば、次のものを買う時には高出力で充電できるバッテリーおよび、同じように高出力で充電を行なうことができるだけでなく、持ち運びが苦にならないACアダプターという組み合わせで揃えようと思います。

現状では古いノートパソコンを使っているため、今使っているノートパソコンはUSB経由での充電は無理なのですが、次に購入するノートパソコンはPDでの充電(Type-Cケーブル)ができるものを手に入れ、汎用でノートパソコンとACアダプターを共用できるものがあれば、日々持ち歩くものでも今よりも高出力高容量のものが出てくれば有難いと思います。とりあえず、今の安い製品の組み合わせでも、スマホ2台とモバイルルーターの同時充電は可能なので、日常使いとともに、旅先でも手軽にスマホ充電のできる環境を持ち運び、便利に使えればなと思っています。


地域のチェーン店でない飲食店の永続性があるかないかで決まる面もある地域の魅力

以前、全国ニュースで地域で有名な飲食店の中でも店主一人が頑張って続けているところであると、店主が営業を止めたり、店主の健康状態が悪くなってしまうと一気にお店は無くなってしまい、その後には何も残らないということを防止するために、「絶メシリスト」なるものを作り、現在普通に食べられるものの、今後はどうなるかわからない地域の味を発掘するプロジェクトが群馬県高崎市で行なわれていることを知りました。

群馬県高崎市と言えば、最近は「パスタの街」ということで町起こしを行なっている印象があります。そうした評判が立つのは、小麦の生産が盛んで、その小麦を使った飲食店ということでパスタを提供するお店(非チェーン店)が多く、多くのパスタを出すお店がお互いに競い合うようにしてパスタというものを売り出し、うまくはまったということがあるからだと思います。

しかし、それなりに店舗を持ち、暖簾分けをできるようなお店ばかりではないということは明らかです。現在でも市内でも新興勢力のお店がより魅力的なパスタを産み出すような状況にはあるものの、多くの場合その店主が営業を止めたり店を畳んだりしたらそれでその店の味というものは世から消えてしまうことになります。こうした問題は高崎市だけの問題だけでなく、全国の地方の名物といわれている食べ物についても言えることです。ネットで色々な事を検索し、いよいよコロナの影響が無くなって旅行に出掛けられるようになり、以前に行って気に入っていたお店自体がその地域から無くなっていたということになると、それは地域の観光にとっても大きな打撃になるのではないかと思います。ちなみに、高崎市のニュースで出てきたお店はパスタのお店ではなく、地域で人気のあるカレーのお店「からゐ屋」でして、逆にそうした事を知って高崎にパスタでなくカレーを食べに行きたいと思う方も少なからずいることでしょう。

私の住む静岡では残念ながら行政を巻き込むような形での地域の味を守るような活動というのは高崎市のようには行なわれていないのですが、最近になってあくまで個人の志で閉店していたお店の味を継承するような事例があったので、正直ほっとしているという事がありました。

上のリンクにあるお店は、昨年末に店主が高齢で故郷の沖縄に帰ってしまうということで、閉店してしまっていたのですが、このたびその味を受け継いだ方が復活させて営業を同じ場所で再開するということです。店主のお名前が山田さんなので「山田カリー」ということのようです。私自身はかなり前から訪れていますが、当時からアルバイトで入っている人達の結びつきが強そうで、中には私の知人もアルバイトしていたことから、あの味がいつでも食べられないことは寂しいと思っていた一人だったのですが、行政の支援はなくとも、前店主の人柄もあり、きちんと味を継承してくれる人が現われたということは、本当に嬉しい事でした。

地域のB級グルメであれば、行政の保護も入るのかも知れませんが、実は地域にとっての宝はそうした外に向けたアピールがうまくいっている所だけでなく、ガイドブックに載っていなくても、その味をわかっている人がいる地域で唯一のお店だったりします。特にここ数年は外食産業にとってはかなり厳しい状況が続き、本当においしいお店というだけでは集客を維持することが難しくなってしまうことも考えられます。

現在は、上のリンクにもあるように、たとえ地方の小さなお店であっても、インターネットからの情報を見て全国から食べに来るような魅力的なお店は全国にあまたあるのではないかと思いますので、地域の活性化を目指す事を本気で考えているなら、地域にある様々な飲食店を含む店舗の維持ということも本気で考えていかなければならないのではないかと正直思っています。

どんなに美味しいお店でも一人の店主による個人営業であれば、大手と競合するにしても大変で、今回の例のようによほどの事がない限りその味は地域から消えてしまいます。私たちは、そうした地域の人たちが美味しいと食べられているお店を知らないままでいることも少なくなく、いかにしてその土地へ来ないと味わえない「味」を残していくかということも考えていただきたいと正直なところ思います。


災害時に一番重要な準備とは実は「トイレ」でありそのために揃えておきたい道具は

昨日はずっと東日本大震災についての報道を見ながら過ごしていましたが、その中でもほとんど語られないことにちょっと不信感を持ってしまっています。というのも、避難生活の中で「震災関連死」というキーワードまでは出てくるものの、長くなる避難生活の中で一体何がストレスになるのか、その根元のところが語られていない気がするからです。

私たちは、新型コロナに感染しないため、多くの場合自宅から出ないで過ごすような経験をしていますが、外に出られないことで運動不足になるようなことはあっても、基本的な生活自体に困ることはありませんでした。というのも、感染症に備えるような場合は、自宅や職場などでライフラインが不通になることはないので、自宅に帰ってできることはほぼできるという事はあったのです。

ライフラインが寸断されると色々な場面で不具合が出てくるものの、体調を崩すほどストレスになってしまう一番の問題は、自分が行きたい時にトイレに行けなくなるということではないでしょうか。水や食料の入手はできても、人間は食べれば時間を置いて出すことをしないといけませんので、地震の影響でしばらく自宅のトイレが使えず、避難所の仮設トイレは溢れて使うことすらできないような状況を聞くにつけ、まずは災害時のトイレ対策をしないと、体自体に変調が出てしまう事を考えて、用意をしておくべきだろうと思います。

もし自宅に住み続けられる場合、トイレの水は流せないものの、いつも利用している便器にビニール袋を掛けて用を足し、終わったらそこに携帯トイレの凝固剤を振りかけ、そこに水を掛ければ、汚物は固まって多くの自治体では可燃ごみとして出すことが可能になります。

しかし、このように携帯トイレだけでなく、終わった後に水を掛けるのに大事な水を無駄に使ってしまう事は避けたいものです。トイレ用の水は飲用ではないので、どこか水を汲むことができる場所へ行ってトイレ用の水は別に確保しておいても良いですが、それでも避難生活中には水は大事です。そこで、このブログでは再三紹介しているペットボトルに装着する便利グッズを持っておくことをおすすめしたいと思うのです。

装着するペットボトルは500mlのもので、炭酸飲料の入っていたロケット型のものがおすすめです。最近の薄いものだと水を出すために握ったらかなりボトルにダメージがかかりますが、炭酸飲料用のペットぼとるはそれなりに強いので、避難生活用に数本、飲み終えた空のペットボトルを用意しておくのが良いと思います。

この商品は基本的には海外などおしり洗浄便座がない場所で使うものですが、当然ながら水をシャワー状にして掛けられるので、直接ペットボトルから水を掛けるよりも水を節約することができます。トイレでしたら本来の使い方をするだけで汚物にも水がかかっていますので、その後使う水も少なくて済みます。そして何よりも停電時でも水でおしり洗浄ができるという事は、日常の生活に近いトイレを使うことができる事にもなり、ストレスの軽減も期待できます。

また、この道具を複数用意して、汚れた手を洗ったりする場合にも使うことができますし、飲水以外に水を無駄遣いしないための決定的な道具であると私は思うのですが。トイレ対策として携帯トイレを揃えるのと同時にこの手動おしり洗浄用具を持っておくことで、かなりのストレスは抑えられるのではないでしょうか。

なお、屋外やトイレでない室内で利用可能なダンボールで作るトイレについて、あえて市販品を買わなくても、災害対策用の2リットルペットボトル6本入りダンボール2つあれば利用可能であるとの情報を三重県の桑名女性消防団のブログで見付けましたので、リンクを貼らせていただきました。災害対策として2箱分の水をキープしておき、賞味期限が来るぐらいでもう2箱注文するような形でも良いですし、「飲料水2箱」「賞味期限切れでもトイレ用として使える水2箱」という形で計4箱を使いながら回していくようにすれば、あとは携帯トイレの使用期限に気を付けながら管理すれば、非常時のトイレ対策としては万全ではないでしょうか。

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