茅ヶ崎市在住の会社員の男性が、いきなり訪ねてきた男に殺されてしまうという大変ショッキングな事件が起こりました。事件は急転回し、犯人が警察に出頭したことで事件の全容が明らかになってきましたが、その内容については色々と考えさせられることが多いものでした。
今回被害にあった男性は、副業として不動産投資をしており、神奈川県から遠く離れた大阪でオーナーをしていた賃貸マンションに住んでいたというのが今回の犯人だったのです。家賃4万円を数年に渡って滞納し、被害男性は裁判を起こして犯人男性をマンションから退去させたのですが、その事を逆恨みしての犯行ということのようです。
このように書くと、犯人男性の行動には全く理がなく、実に理不尽に被害に遭ってしまったように思います。社会生活を送る中では、契約を違えれば最終的には強制的に追い出されるのは当り前だと思います。しかし、そうした常識が通用しない人間がいるのもこの社会であるということもあるのです。
不動産投資はいわゆる不労所得で、うまくやればこの被害男性も定年退職した後も安定した収入を得ることができたでしょう。というか、そういった考えのもとで計画的に新たな副業として事業を起こしたのだろうと思いますが、全てが全て、うまく回るわけではありません。トラブルというのは自分が悪くなくても起こってきてしまうもので、自分にとって理不尽だと思うようなトラブルに巻き込まれた場合にどうするのかということも考えてしまいます。
多くの人が自分だけではどうにもならないトラブルを抱え込んで生きているのではないかと思いますが、一気に物事を進めることの是非について、きちんとシミュレーションして、不安な点が残るうちは実行しないとか、そうした行動が結局のところ自分の身を守るということはあるでしょう。特に今の世の中は匿名でネット上でつぶやくこともできるので、ストレスをネットで発散しようと試みる方もいるかも知れませんが、そうした発言をしたことによってさらに大きなトラブルになってしまう事もあるかも知れません。心より叫びたいような事があったら、ネットではなく人がいないような場所まで出掛けて自分の声で叫ぶくらいの方がいいのかも知れませんね。