もし日本が海外諸国から経済制裁を受けたら国内のスマホ市場はどんなことになってしまうか

私たちは普段通りの生活をしている中であまり感じることはないのですが、日本の国産のものだけを買って生活することは実に難しいということは言えると思います。さすがにまだお米は国産のものがスーパーで買えますが、他の食材については国産にこだわると一気に値が上がってしまうものもあります。

今後もし日本が国際紛争に巻き込まれてしまった場合、現在ロシアとの貿易が止まっているだけでも大変なのに、海外からの輸入にほとんど依存しているものが手に入らなくなってしまうので、今まで通りの生活を続けることは難しくなってしまうでしょう。今回は、そうした影響について、モバイル機器関連についてどうなってしまうのかを考えてみたいと思います。

現在、日本国内で大手キャリアが販売しているスマホとしては国内メーカー(ソニー・NEC・富士通・シャープ・京セラなど)はそれなりにあるものの、どうしてもお高めになってしまうので、安くてそれなりに性能の良い海外メーカーのスマホが無くなってしまうとどうなってしまうのか不安になってしまいます。具体的には中国の華為・Xiaomi・OPPO、韓国のサムソン、台湾のASUSなどのコスパの良いスマホが手に入らなくなったら、自分的にはかなりストレスになるような気がします。

日本の場合はアメリカとは仲が良いのでiPhoneやモトローラのスマホは普通に買えるとは思いますが、国内メーカーを含め、スマホの部品は全て同じ国で作られているわけではなく、国際紛争に巻き込まれることで通常時と比べて国内に入ってくる数が少なくなれば、価格は上がっていくことになるのかも知れません。そうなると、個人の思惑とは関係なく、新品でスマホが買えない人も出てくるかも知れず、中古を当り前のように使うような事にもなりかねません。

こんな事を考えるきっかけになったのは、2022年5月現在のロシアのスマホ事情についてのニュースを聞いたからです。ロシアは中国と同じ方向を向いていて、政府同士は協力し合っているような印象を受けますが、ロシアでスマホを販売している中国メーカーのうち、アメリカからの追加制裁を受けることを嫌ったメーカーがロシアから撤退する状況があるという話があるそうです。正直なところ、私自身はロシア企業の作ったスマホというものを見たことも聞いたこともないので、今後ロシアのスマホユーザーは、国内販売されるスマホについてはかなり購入するのに大変な思いをするのではないかと思います。

裏ルートでiPhoneを購入して使うには、かなりお金がかかるでしょうし、政府が国民への監視の目を強める中で、なかなかiPhoneを使い続ける事自体もストレスになってしまうでしょう。実際のところ、ロシアがどのくらいキャッシュレス化やIDカードのスマホ運用化を行なっているかはわかりませんが、今後の事を考えると、かなりの痛手を通信関連で負うことは間違いないのではないかと思います。

ロシアは大国で、今後においてもお腹を満たすだけの食料を自給することは可能で、西側諸国の経済制裁が生きていくこと自体についての直接の痛手を受けることはないかも知れませんが、私たち日本で生活する人たちも、世界のあらゆるところから品物を輸入したり、海外の企業で作られたものを日常的に使っているわけで、世界との関係を切ってしまうということになると、一気に今まで当り前だったことができなくなり、その精神的なストレスはかなりのものになるのではないかと思います。

逆に、今の日本では通信費や通信機器については工夫をすればかなり安く利用でき、ネットさえつながっていれば情報における格差は少ないと思いますが、そうした状況も、国内の企業の頑張りだけでなく、世界のあらゆる地域からの関係の中で保たれているものもあるわけです。一時の感情で戦争への道をたどる前に、非戦という考えのもとで話し合うようにしないと、その先にはかなりのストレスを感じる生活が待っているかも知れません。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す