普通の人でも十分に有り得る「無免許運転」その危険さを改めて考える

無免許で人身事故を起こしたとして全国的なニュースになっていた東京都議会議員がついに辞任するということで記者会見を行なったその様子が昨日のニュースで報じられていました。

地方民からすると、これはあくまで東京のローカルニュースであって、あえて全国に記者会見の様子を放送するまではないように思います。というのも、こうした交通事故関連のトラブルというのは、地方議員においてもそれなりにあり、私の住む静岡市内でも少し状況は違いますが、選挙前に同じように人身事故を起こしたものの(報道内容によると後ろからの追突事故で過失100%)、任意保険が切れていただけでなく被害者との示談に応じず、その後行なわれた裁判にも出廷せず、裁判で決まった賠償金の支払いを無視し続け、ついには議員の給料を一部差し押さえられたという議員がいます。

驚くのは、地方のニュースでこうした内容が報じられているにも関わらず、辞職勧告決議されたこの議員は東京都議のように議員辞職をすることなく、未だ議員の座に留まっていることです。この議員の会派では強い注意にとどめていることがその背景にあるとは言え、全国的に報じられ辞職まで追い込まれたのとは対象的です。現在静岡県では、かなり過激な発言とは言え法的な責任まで負うことはないのに、県知事の辞職勧告決議案が出されるのではないかということが地方を飛び出して一部全国でも報じられています。個人的には、報道の大きさにより不祥事への対応にずれが出るような事はおかしいと思うのですが、都議にしろ静岡市議にしろ、交通事故ぐらいという風に考えるような事をニュースを見ている人に抱かせるような責任の取り方は止めた方が良いと思うのですが。

ちなみに、今回の都議の方は「無免許」ということですが、免許停止中の事故ということで、普段から運転をしている中で免許を一時免許を取り上げられていても、「少しぐらいならいいだろう」という気持ちになってしまったのだろうと思います。私自身も免停の経験はありませんが、免許を紛失して再発行してもらったことがありました。免許を受け取るには免許センターまで行かなければなりませんが、めんどくさいからと言って、自分の車で運転して行くことは、この都議と同じようなリスクを負うことになります。もし行く途中で事故を起こし、実況見分の中で無免許が発覚したら、都議のように顔を全国に晒されることはないものの、恐らく簡単には免許の再交付は受けられないでしょうし、相手との示談をするにもかなり大変な事になるでしょう。

また、法律的には義務ではないものの、静岡市議のように任意保険が切れた状態で運転し、事故を起こした場合の影響というのはかなり大きなものになることも確かです。車の車検を通した際に加入が義務付けられている強制保険(自賠責保険)は対人のみの補償で、保険金の請求は自身で行なう必要があります。今回の場合は相手の車の修理代については自弁となるのですが、その金額(当然相手の怪我についての補償も)については相手との示談交渉を自分で行なうか、お金を払って弁護士を雇って交渉しなければなりません。

今回のケースでは対人・対物の任意保険に入っていれば、相手との交渉は加入している自動車保険の担当者が代行でき、もし保険会社の示談内容に相手が納得できない場合には、保険会社の方で弁護士を使って示談を続けることになります。翌年には保険料は上がりますが、金銭的および精神的負担を少なくするには任意保険に加入する必要性が大きいことは十分にわかると思います。

普通の生活を送っていても、つい運転免許の更新を忘れてしまったり、任意保険の継続手続きを忘れる、さらに車検を通すのを忘れて無保険で車を運転しているような事は十分に起こり得ますが、気付かなければどうしようもありませんが、少なくともここを読んでいる方々は、自分が気付いた時点でハンドルを握らないことを徹底することを強くおすすめします。状況によっては現在の生活を変えなければならないほどのダメージを受けることも十分にあるという事を、こうしたニュースから読み取って気を付けたいものです。


カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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