LINEMOで新しいサービスが始まる中で終わっていくワイモバイルのサービス

一般の方にとってちょっと良くわからなさそうな大手キャリアごとの棲み分けというのは今後どうなっていくのかちょっと興味があります。ドコモこそ、NTTdocomoが本体とすればサブのブランドとしてのahamoがあり、店舗でのサービスが基本的に付いていない事で比較的わかりやすい棲み分けがされています。

しかし、他のキャリアではほとんど同じ品質の回線を使っていながらも複数の会社やブランドがあって、にわかユーザーにとってはどのブランドのどのプランが自分に合うのかというのがわかりにくくなっているように思います。例えば、auの場合はahamo発表前からサブブランドのUQモバイルはテレビコマーシャルをかなり打っていて世間からの認知度はかなりありましたが、auのahamo対抗として出てきたのはUQモバイルとは別のpovoというサービスでした。auにはさらに子会社化したBIGLOBEも一部のプランでpovoくらいの料金で提供しているお得なプランが有ります。

同じように、ソフトバンクでもahamo以前からワイモバイルというサブブランドを広くアピールしてきましたが、ahamo対抗でLINEMOという新ブランドを出して今に至ります。それて、LINEMOが新しく電話番号付き・高速3GBまで・制限速度最大300kbpsで月額税込990円という「ミニプラン」を出してきたことで、他のブランドで出しているプランの中にはその存在意義が問われるようなものが出てきています。今回は、ワイモバイルで2021年8月17までで新規受付終了になるプランが発表されました。

・データベーシックプランS 月1GB 2,178円 低速128kbps
・データベーシックプランL 月7GB 4,065.6円 低速128kbps
・データSIMプラン 月1GB 1,078円 低速128kbps

以上の3つのデータ専用プランですが、こうしてみると電話番号があって音声発信できるLINEMOミニプランよりも全ての面で(データベーシックプランLは高速クーポンが違いますが、LINEMOの通常プランと比較すればその差は明らかです)LINEMOのプランの方がポテンシャルが高く、かつ安くなっているのであえて今駆け込みで加入するメリットというのはあまり考えることもないでしょう。現在上記のプランを契約している方については、そのまま継続してプランを続けられるのですが、ワイモバイルの特典を受けているならそのままでいいでしょうが、そうでない場合はLINEMOミニプランに移った方がたとえ通話を全く使わなかったとしても、価格を安く使え、もしタブレットやモバイルルーターに入れて使っている場合でもちょっとした用途の変化で電話を使いたい場合にそのまま使えるというのは一つのメリットでしょう。

このように、画期的なプランが出るとそれまで存在していた古いプランの中には全くメリットを見出せないような事になってくる場合が多いです。大切なのは、こうしたニュースを適切に把握して、古くなったプランをそのまま続けた方がいいのか、新しいプランに行った方がいいのかを常に考えることではないでしょうか。

私自身、長くドコモの3G専用ガラケープランを続けてきたのですが、そのプランは無料通話が繰り越せる月額千円くらいのプランなのですが、データ通信は安くないので、ほとんど通話専用プランとして使っていました。唯一良かったのは最大のくりこし額が3千円で、そのくりこし額を含めた無料通話料金はSMS送信用にも使えたことでした。

ただ、なかなかSMSをやり取りする相手がいないということと、楽天モバイルが提供するRakuten linkアプリ経由でSMSを無料で送ることができるようになりました。そこで、結局はその番号を使ってMNPをしてしまいましたが、今では月千円という安価でも電話番号を維持しながら様々な事が行なえるプランが増えてきました。3G停波まではまだ時間がありますし、3G停波まで回線を維持することのメリットより(PHS停波の場合には好条件でスマホプランに変えられたり端末を安く購入できる事もあったようですが)、今あるプランに変えて使った方がメリットは大だと思って乗り換えを行ないました。結果的には全体的な通話料も安くなっていますし、今回のLINEMOについてももうしばらく状況を見て変えた方が良いのかどうかを計ることができます。

逆に、楽天モバイルのプランの場合、もし別のもっと良いプランが出てきて乗り換えようと考えた場合、楽天モバイルの使用頻度を下げて月1GB未満に抑えることができれば毎月の料金を0円で運用することができるので、単に新たな契約を追加するか、楽天から別のキャリアに乗り換えて、その上で新たに楽天モバイルの契約を追加するような事もできます。今回のワイモバイルの発表でも、将来的に維続性がないプランなので新規受付を終了するわけなので、あえてデータ専用プランということに固執はすべきでなく、ソフトバンクと同じくらいのクオリティで利用できるLINEMOのライトプランを通話をしなくても検討してみる価値はあるように思います。

携帯料金は毎月のことですので、少しの差であっても年間通してみるとその差額はどんどん開いていきますので、定期的に新しいプランはどうなっていて、今と同じ使い方をしてさらに安いプランはないかという事を頭の中に留めておく方が幸せになれます。新しいキャリアやMVNOの出す新しいプランにはまずはどんなものか気に掛けて見ることをおすすめします。


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