様々な事があった7月の四連休が終わりました。今回の連休でお出掛けをした人が新型コロナウイルスに感染しているかどうかは、これから約2週間後の8月第一週から二週にかけて発表されるだろうと思いますが、それは必然的に例年なら旧盆の日本全国で大渋滞が起こるほどの時期にも影響を及ぼします。
すでにオリンピックが一年延期と決まった今、なぜ7月の連休をそのまま「活用」しようとしたのか、もし8月に今より多くの感染者が全国で出現した場合は、今月の4連休を作ってそのままにした責任について問題になるのではないかとふと思いました。
というのも、2020年の7月はオリンピックの開会式があることを前提に特別に23日から26日までの4日間を四連休になるように調整し、オリンピックが順延になっても休日を元に戻すことはなかったからです。
そもそも、普通のカレンダーでは「海の日」は7月の第三月曜日で、今年であれば20日が「海の日」の休日でした。さらに、「スポーツの日」は10月の第二月曜日なので、オリンピックの誘致が失敗していたら2020年7月の連休は18(土)・19(日)・20(祝)の三連休だけなのを、強引に7月24日の東京オリンピック2002の開会式に「スポーツの日」を、前日に「海の日」を移動させて4連休を実際させたのです。
もし今年無事にオリンピックが開催されていれば、この事に誰も文句を言うことはなかっただろうと思いますが、感染症が世界中に蔓延し、オリンピックも2020年に行なわれないことになったことが決まった時点で、7月の四連休は回避するべきではなかったのかという話が出てくるわけです。
ちなみに、2020年は「山の日」も本来は8月11日なのですが、オリンピックのからみで8月10日に移動します。これにより普通の暦の上でも8月に三連休が生まれますが、この連休についても、7月の連休時の人出はかなり多かったと思うので、ここでまた全国で多くの人が旅行に行き、8月末にかけてさらに感染が広まるようになりはしないか? という危惧も出てきますね。
緊急事態宣言がどうこうという話の前に、オリンピックの中止を受けて今回の祝日の並びを翌年に回し、2020年は例年通りの休みの並びにするという選択肢はなかったのか、そんなことをつい思ってしまいます。実際、今回のように四連休は維持し、東京を除いた形でのGoToキャンペーンを行なったことが良かったのかどうか、新型コロナウイルス感染者の数がどのくらいになるかで測れるのではないかと思っています。少なくとも8月いっぱいは毎日の感染者数を気にする生活が続くと思いますので、家にこもる人も外に出なければならない人も、感染症対策をこのまま続け、ご自身が感染することのないように十分注意して下さい。