7月の三連休が終わり、これから学生の夏休みに入るということで行楽シーズンが始まるわけですが、国内の新型コロナ感染者の増加が気がかりです。すでにワクチン接種を受けている人にとってはそこまでひどい症状にはならないだろうと言われ、インフルエンザみたいなものだと言う声も聞こえます。ただインフルエンザと決定的に違うのは、新型コロナの場合は、もし周辺で濃厚接触者が出てPCR検査を受けなくてはならなくなった場合、自分のところでは検査を受ける前に連絡を入れ、その結果陰性が確認できるまでは自宅待機になるという「新型コロナ特有」のルールがまだ生きているということです。
そんなわけで、私自身はこの三連休にはちょっと買い物には出掛けたものの、その場に長くとどまることをしないで、主にテレビでスポーツイベントを見ながら過ごしていました。その分エアコンを付けるので電気代はかかりますが、それでも自宅で過ごしていれば不特定多数との接触は避けられます。
今回の新型コロナ感染者の数は、私の住む地域では、先々週の5日発表の数字からその感染者数が増えていて、さらにそこから一週間後の12日に発表された(ともに火曜日)数字がかなりの勢いで増えています。今週は月曜日が休日だったこともあるので、さらに増える可能性のあるのは水曜日である20日発表の数字になると思いますが、たとえ重症化しないとしても、これだけ感染者が増えてくると、今までは知り合いが感染したという話を聞かなかったのが、毎日会っている友人・知人の家族が感染したとかいうような話も出てくると思いますし、そうなると、日々会っている人との間で飛沫感染が起こる可能性も出てきてしまいます。
それでも、日本国内ではみんながマスクをしていますし、少なくとも私の周りにはいわゆる「鼻出し」をしたままマスクをしているような人もいなくて、距離を取ってマスク越しに話すことで、多少は感染の危険を回避しているのではないかと思います。現在アメリカで行なわれている世界陸上では、残念なことに男女マラソン出場選手のうち3選手が棄権ということになってしまいましたが、これは個人やチームの問題というよりも、東京オリンピックや冬季北京オリンピックのように厳格なコロナ対策を伴った運営がそこまで強烈にできていないことも関係があるのではないかと疑うところもあります。日本でも手洗いや消毒をこまめにやることは、常に多くの人に感染防止の意識があるので、どの建物に入るにも消毒液があり、体温を計るための機器が備えつけられていますが、それが根拠のないまま行なわれなくなり、消毒や検温を自分自身の責任で行なわなければならなくなった場合、不十分な対応によって感染する人も出てくるのではないかと思ったりもします。
こうした感染者数の発表には意味はなく、重症化率の方が大切だという意見があることも承知していますが、まずはここ数日の感染者数の伸び数に注目したいと思っています。先週と変わらず横ばいであれば、今後ある程度感染者数の伸びも落ち着くのではないかと思いますが、また先週と比べて何倍かの増になるようであれば、個人的にはさらに気を付けて生活するようにしなければならないと思っています。
ただ、そうした努力を精一杯したとしても感染する時には感染してしまうので、その際は学校や職場などにすぐに連絡を入れ、自分が原因で感染者を増やすような事にさせない事も大事です。つい自分が軽症で動けてしまうと、感染の疑いがあってもそれを隠して仕事や学校に出ていってしまうようなケースも今まであったのではないかと思います。ただそれが後からわかると、今まで良好であった人間関係にも大きなしこりが残ってしまう事にもなりかねません。
この辺は車の事故後の対応と同じで、その場をうまく取り繕おうと虚偽の申請をしたり、怖くなって逃げてしまったら本来は通常の事故だけで済むことが事件になってしまう可能性もあります。皆さんにおかれましても、まずはかからないような十分な対策をした上で、もしかかってしまった場合には然るべき対応を早めに取って問題が大きくなるのをできるだけ防ぐように心掛けましょう。