テイクアウト関連の連絡にSMSの活用も

ニュースを見ていたら、よくショッピングモールに入っているフードコートで注文した料理が出来た時に呼び出すページャー(ポケットベル)についての機能強化の動きがあるというものをやっていました。直線距離で150mくらいまで呼び出すことができる新機種を開発しているメーカーが有るようですが、これだと店内の人が密集するところで待たなくても、店の外の車の中で待つことができるというのですね。こんなところにも新型コロナウイルスの影響が出ていることがわかります。

こうした設備というのは、それこそ日常的にページャーを利用しているお店では、今までのものが至近距離だけのものだったら買い替える意味があるのかも知れませんが、そうでない、今回の新型コロナウィルス騒動を受けて急遽テイクアウト販売をしようと思っている経営者の方にとっては、さすがにページャーの使用とは関係ないものの、新しくテイクアウト注文におけるシステムを導入する事自体が無理ということもあり、何とか今あるもので注文したものが出来上がった際の連絡をスムーズに行えないかを考えてみました。

たまたま前回のブログで、今までは普通に店舗で営業していたお店がテイクアウトを行なったところを利用したのですが、そのお店では名前と連絡先を聞かれました。時間になっても取りに来ない場合に電話をするために聞いているのだと思いますが、折角ならそれだけでなく、注文したものが出来上がった際の連絡や、取りに来た人が本当に注文した本人なのかの確認ができたらなお便利で、利用者の安心感も高まるのではないかと思います。

こうしたシステムというのは、何も高いお金を出して行なわなくても、今あるスマホを使うだけで一連の連絡ができてしまいます。というのも、相手の携帯電話の番号を聞くだけでSMSメールならどのスマホからでも70字まで一通3円で送信できます(現在は最大全角670文字まで一通30円で送れるようになっています)。また最近では「+メッセージ」アプリが使えるキャリア契約のされたスマホがあれば、「+メッセージ」アプリからのSMS送信については一通ごとの料金はかからず、データ通信料金に含まれるので料金の心配なく利用できるでしょう。「+メッセージ」に対応しているキャリアでのスマホを使っていない場合は、毎月の料金の事を考えて、Rakuten UN-LIMITEDを契約すれば楽天linkアプリ経由で、制限なく基本料以外無料でSMSを送れますので、このためだけに加入して使うのも十分にありではないかと思います。

メールには「注文者名」「品物と請求金額」「お店の名前」くらいが入っていれば十分で、内容をひな形にしておけば、お客さんの方もメールが届いた時点で店頭で注文した品が出来上がった状態で用意されていることを確認でき、料金の確認ができるのでそちらの方も安心して来店できるでしょう。一通3円で送ることができる文字は全角70字と制限はありますが、以下のような形でも十分ではないでしょうか。※最後の電話番号はダミー番号で存在しない番号です。さらに件名の部分には何も入れないようにしてください(件名の部分も文字数に含まれるため)

○○△△様■お渡しの準備完了しました■この画面をお見せ下さい■品物A 2個 品物B 2個 品物C 3個■合計12,345円■お店の名前と電話 00-0000-0000

上記の例で全角70字です(数字と空白は文字数節約のため半角にしています。いちいち文字数のチェックがめんどくさい場合は品物の明細はカットしても問題は少ないでしょう)。品物の名前をSMSで送信することを前提にチラシに記載したりすれば更に多くの内容を記載することも可能でしょう。文章中の「■」は、別項目を読む人に意識させるためのもので新聞の限られたスペースに多くの情報を入れたいような場合に使われるテクニックです。画面が小さいガラケーでもある程度の読みやすさを確保できるでしょう。

また、この方法は携帯電話の契約をガラケーで行っているような場合でも、すべてのテイクアウトメニューを羅列して発送時に「お客様の名前」「実際の注文品(注文されなかったメニューを消し込む)」「請求料金」だけを変えて送ればいいので、最初のひな形をガラケーのメモ画面に打ち込んで、その内容をSMS送信画面に一旦コピーして、その内容を書き換えるスキルが有れば利用できます。

さらにこの方法では、送信した端末側に送信した内容が残るので、連絡ミスを防ぎます。また写真にあるようにガラケーでも電話番号の部分がリンク表示になっています。ここをクリックすると直接その番号に連絡できるので、いざという場合にコールバックしてもらいやすくなります(問い合わせをメッセージを発信したスマホではなくお店の固定電話に誘導できます)。さらにデータを残せることから売上の管理もしやすくなります。

スマホの場合は文章の編集はもっと簡単で、慣れればかなりスムーズにSMSの利用ができるでしょう。ただ、お客さんがガラケーを使っている場合も考慮する必要があると思うので、文字数が多く送れる場合でも全角70文字を目安にするのがいいのではないかと思います。

SMSのいいところは、電話注文を受ける場合に聞くことのできる携帯電話の番号に直接送ることができるということです。品物を受け取る際の本人確認も画面を確認すればいいので、これなら、チラシを配って店主がガラケーしか持っていなくても、注文後の確認もいくらか簡単にできると思います。

ちなみに、私は飲食関係の仕事は今までしたことがないので、以上の内容について現場の仕事内容の面から使い物にならないような致命的な欠点があるのかどうかは検証できないことについて、ご理解いただきたいと思います。また、この方法はあくまで注文したお客さんがSMS送信可能な携帯電話(ガラケー・スマホなど)を持っていてその番号(090・080・070から始まる番号)を伝えてくれた場合に利用できるということも合わせてご承知おき下さい。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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