体に負担を掛けない車中泊なら悲惨ではないのでは?

現在、多くの方が仕事を休んだり在宅のテレワークに移行している中、医療従事者の方々は直接新型コロナウイルスの陽性になった患者と向き合わなければならないので、大変な苦労と命の危険もある中での仕事となり、その姿には頭が下がるばかりです。しかし徐々に内部から悲痛な声が挙がるようになってきたのには、同情を禁じえません。

そんな中で、記者会見がテレビのニュースで何度も報道されていて、スタッフの感染があったため人手不足が深刻なとある病院ではスタッフ(主に看護師か?)が自分が感染していると仮定すると、自宅に帰って家族に感染させる可能性があるからなのか、昼も夜も仕事に忙殺されて帰る時間が持てないほど仕事を続けなければならないと考えたのかはわかりませんが、車中泊をしながら勤務していると声をつまらせながらその窮状を訴えていました。

医療従事者の方々の苦労は、私などの想像できることではなく、本当に大変な状況があることは理解できます。ただ、車中泊=悲惨な状況というような印象で車中泊という言葉を出されることには個人的には抵抗があります。病院のスタッフが車中泊をしているということは、当然不自然な格好で車内で寝るような事が続けば、エコノミークラス症候群で生命の危険もあるということは当然わかっていると思います。

その上で、車中泊といっても車の中がフラットになるのか、さらに常にレジャー用に車中泊でもちゃんと手足を伸ばせて熟睡できる装備を作っているかでその悲惨さは全く違ってきます。もし単に助手席のシートを倒しただけの状態で仮眠を取っているようなスタッフがいた場合は、悲惨な声で窮状を訴えたくもなるでしょう。というかその場合はまず車中泊という選択を消すべきだろうと思います。しかし現実問題として病院内では二次感染の恐れがあり、車の中なら他人が入ってこないので感染という意味に関しては安心というのだったら、病院の方としては、とにかく車中泊を行なっていると申告した職員の車中泊における環境について調査を行なうべきでしょう。そうしないと、コロナウイルスでなく血栓が固まることによって仕事ができなくなってしまいます。

その中でどうしてもエコノミークラス症候群の恐れがあるような環境で車中泊をしている人がいた場合は、別に仮眠空間を用意したり、それができないなら病院所有の車で床がフラットになる車があれば、その中で車中泊ができるように環境を整えてやったり、駐車場内や倉庫など院内感染の恐れがない屋内や屋外の敷地内にテントを張ってその中で休ませるというような最低限の就寝場所の確保をする方向に動くべきでしょう。

どうしても一律に「車中泊」という風に車の中で寝る行為をとらえてしまう傾向に陥りがちになるのですが、実際に今後家庭内に感染者が出て、その人と濃厚感染しないためには誰かが自家用車で車中泊を行なわなければいけない場面は出てくると思います。そうした行為を一律で悲惨だと決めつけられるのは、レジャーでのお出掛けに車中泊用に環境を整えた車を持っている家族からすると、その感覚のズレに戸惑うことも出てきてしまうと思います。

もちろん、一般的な方々の「車中泊」についての認識が、手足も伸ばせないで窮屈な体勢の中で仮眠くらいしか取れないというイメージが有ることも理解できます。しかし、地震などの災害と違って広い体育館にまとまって寝るような事ができない今回の状況を考えると、いかに快適に車中泊するかということを今から考え、そのためのグッズなどを購入してもしもの時に備えるということも必要になってくるのではないかと思うのです。幸い今の状況は全国の流通が止まっているわけではないので、今から車中泊やテント泊ができる装備を用意することもできます。今後の動向が気になる方は、むしろこれからでも車中泊グッズを揃えてみるのもいいのではないでしょうか。

今後の状況の変化を受けて、自宅待機で家族に陽性患者が出た場合に備え、車中泊の準備をしている事自体に批判をするような空気にはなってほしくないですし、きちんと準備をして環境を整えれば、同じ部屋で過ごすよりも安全に自宅待機ができる手段のひとつが車中泊であるということもあるので、ホテルに避難するよりも車中泊という手段もある(もちろんエコノミークラス症候群対策が十分にされていることが条件ですが)ということも知っていただきたいです。


カテゴリー: 防災コラム, 車中泊関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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