感染を受けやすい人の行動について

先日、どうしても電車を使って行かなければならないところがあって、小一時間往復電車に乗って移動しました。一応、できる限り新型コロナウイルス感染症を避けるようにして出掛け、電車内や駅の利用にもいちいち気を付けて行ったつもりです。

具体的にはマスクを付けて混雑する車両は避け、手すりやつり革には小さなタオルを利用して直接手で触らないようにし、食事の前にはしっかり手洗いをした上でアルコール消毒をしてからということを心掛けました。必要に応じて手袋をしようかとも思って持って行ったのですが、今回の場合はそこまでしなくても他の人がベタベタ触っているようなところに手を触れることはなかったので使いませんでしたが、そんな風にいちいち気を付けているこちらからすると、逆に自分から感染を受けに行っているのではないかと思ってしまうような人と出くわしてしまいました。

その人は恐らく60代から70代のシニア層くらいだと思われる男性の方で、ロングシートの真ん中に荷物を置き、その隣に靴を脱いだ状態で座っていました。マスクはしていません。無意識にでしょうが手が顔に行ってしまうような、何やら落ち着きない感じでの動きが危険性を感じたので、その人から少し離れた場所をキープしていたのですが、さらなる行動を取りはじめました。

というのも、その時の電車内はそれほど乗客はいなかったので、どんな落ち着きのない動作をしていても、その場にとどまっていれば自分からウィルスを撒き散らすこともないでしょうし、他人の飛沫を受けるようなこともなさそうでした。しかしその人は自分から荷物をその場に置いたまま席を立ち、車両内をウロウロしだしたのです。途中手すりやつり革にも素手で手を付けながらその場をうろついているので、こういう人が外出して誰かが付けたウィルスを手につけてしまい、結果として感染症を引き起こす原因そのものを取り込んでしまい、自分の家族に感染症をうつしてしまう可能性があるのだなとしみじみ思ってしまいました。

私自身は荷物を網棚に載せたときに手が車内に付いたり、座れなかった場合にはつり革をタオル越しに触ったくらいで、できるだけその人が触った箇所を避けるような形で電車を降りました。その後、念のため手を念入りに洗い、食事に入ったお店に用意されているアルコールで消毒してから食事をしたのは言うまでもありません。

流石にこの時期に素手でベタベタそこら中を触りながら移動するというのは、あまりにも感染症に対する注意が少なすぎると思いますし、感染症の危険が少ない時期であってもおすすめできるような行動ではないのではないかと思います。あと、今回出掛けてみて気付いたのが、鉄道会社の方でも人が多く乗ってくる車内についての対策を打っているということでした。アナウンスで、「今から車内の換気を行ないますので冷風が体にあたるようなことがあってもご了承下さい」という風に前置きして、密閉された車内の換気を行なっていたところに出くわしたのです。こうした事でどのくらい感染症が防げるのかはわかりませんが、アナウンスがあった時はちょうど人が多く乗り込んできた時だったので、多少は安心できました。今回の移動は普通列車か新幹線か迷ったところもあったのですが、在来線の普通列車の場合は駅に着くごとにドアが全開になりますし、空気中にウィルスが漂うようなことはないと思われるので、時間はかかっても普通列車で人の多くない時間に移動するのは間違っていないと感じました。

今回、あえて出掛けてみてインフルエンザ・ノロウィルスの対策が必要な時期については、現在のような多くの人が触っている可能性の高いところには直接触らないようにし、無駄に動き回らずにできるだけ自分の手に何かが付くような行動を控えることで、ある程度の予防はできるのではないかと改めて思いました。あらゆる行動を自粛し、自宅から出ないで過ごすという事にも限界がありますので、どうしても公共交通機関を使わなければいけない時もあると思いますが、無意識にとってしまう自分の行動に気を付けるとともに、公共物にできるだけ触らないことを意識してウィルスを自宅に持って帰らないような気配りをすることを心がけましょう。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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