誰が買う? キヤノン「iNSPiC REC(インスピック レック)」

先日、キヤノンが新しく単焦点でモニターもない究極のシンプルなデジカメ「iNSPiC REC(インスピック レック)」を出すという話を聞き、専用サイトへ行って見てきました。こうした製品は流行り廃りがありますし、そのまま順調に売れれば製品も新たな展開に舵を切るようになるのでしょうが、ちょっと見た限り、かつてソニーが出していた単四2本で動く単焦点機サイバーショットDSC-U10からのシリーズを今さら持つような気がしてしまいました。

製品のコンセプトは主に小さなお子様向けというところがあり、あえて液晶画面を搭載しないことで、シャッターを押した瞬間何が写っているか、スマホやパソコンなどとリンクして確認するまでわからないワクワク感があるという話が紹介サイトには載っていましたが、今どきの子供でも撮ったそばから確認できた方がいいに決まっています。

ガラケーやスマホで写真を撮ることが当たり前になった現代、このようなコンセプトの製品が馬鹿売れするという風に私は思いませんが、スペックを見るとやはり最新のスマホにも劣るような感じがします。

ちなみに、親戚の小学生の男の子は普段は使わないながらも、お出掛けの際に両親からキッズケータイを持たされています。そのキッズケータイでさえ単焦点のカメラが内蔵されており、画面は小さいですが撮った写真を確認しながら自分で気に入った写真を撮ることができるようになっています。迷子になった時に電話したり、ショートメールで連絡を取ったりとインターネット未満の小さなお子さんでもそれなりに使いこなせるようになっており、カメラとしての単体の機能だけのものよりも親御さんとしてはキッズケータイの方を持たせた方が安心だしできることも多いので、iNSPiC RECを購入ということにはならないのではないでしょうか。ちなみに、私のおすすめとしては、キッズケータイよりも防水機能のある古いスマホに格安SIMのデータ専用プランで入り、利用制限はアプリから掛け、音声通話はLINE電話に統合するようにできれば、安いことはもちろんですが、電話を使わずカメラしか使わなくなった場合の解約がいつでもできる子供用スマホが作れます。

と、少々脱線しましたがiNSPiC RECが唯一ガラケーやスマホと比べて有利な点があるとしたら、ここまでディメリットのように書いた液晶画面を持たない事だと思います。これにより電池持ちや耐久性は少し上がると思いますし、あとシーン的には暗い中でも周りを明るくしないので(スマホやデジカメ全般は液晶画面が発光するので光を漏らしてしまう)、光の刺激に弱い生物を撮りたい場合にはいいかも知れませんが、1/3型CMOSで1300万画素というスタンダードスマホレベルのカメラなので、どこまで暗所が写るのかはわかりません。

スマホを持つのが当たり前になり、スマホのカメラ自体が高性能化しつつある中、新しいコンデジとしてキヤノンは「Multi functionale Telephoto Camera」(仮称)という100mmおよび400mmの望遠撮影ができ、手の中に収まるほど小さいデジカメもコンセプトモデルとして出しているのですが、個人的にはこちらの方はスマホで撮れないシーンに活躍させるために買ってもいいかなと思います。

先日、ラグビー日本代表がパレードを行ないましたが、そこで人々が構えているのがほとんどスマホでした。これでは遠方にいる席からでは全く選手の表情を伺うことができませんが、こうした望遠専用のミニカメラがあれば、いざという時のシャッターチャンスには確実に強くなり、さらにカメラを目的として高額なスマホを購入しなくても済みます(^^;)。ともあれ、スマホのお供になるような望遠専用のデジカメの発売を早めにお願いしたいと思いますね。


カテゴリー: 映像・画像関連 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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