0570から始まる「ナビダイヤル」対策を考える

今までできるだけ避けてきたのですが、とある企業に問い合わせをするのにどうしても早急に「0570」から始まる「ナビダイヤル」に電話を掛けなくてはならなくなりました。ご存知の方は十分ご存知かも知れませんが、この番号は市外局番ではなく、役所や企業などが問い合わせ先の番号として利用している場合が多いですが、利用する側には注意してほしい点があります。

「0570」は全国共通で付けられる番号で、企業側からしたら便利だとは思うのですが、ユーザーサイドからすると連絡先に0570から始まる電話番号が示されている場合にはやるせない感じになります。なぜなら携帯電話から掛ける場合には今主流の「かけ放題(10分などの時間制限ありかけ放題も含む)」や「無料通話」の対象外の番号になっているからです。電話がつながる前に「この番号への通話は20秒10円かかります」(携帯電話から掛けた場合)というようなアナウンスが入った場合、例えば3分間話した場合には90円の課金が定額料とは別個に課金されてしまうのです。

これが、普通に話せるならいいのですが、大きな企業や役所では電話をたらい回しにされ、つながるまで保留にされることもありますが、この場合はとにかく繋がっていればその時間分通話料がかかってしまうのです。ガイダンスを聞いて番号を選ぶような場合も、その時間がカウントされていきます。過去の経験から言うと、直に窓口に繋がらないような場合、待ち時間だけで5分以上かかることも珍しくないので、それだけでも数百円の通話料金を取られてしまいます。せっかく定額で携帯電話の通話料が済むようになってきたのに、この状況というのは時代に逆行しているように感じてしまうのですが。

基本的にそうしたナビダイヤルでの課金を防ぐには、ナビダイヤルと通常の固定電話や携帯電話の番号が併記されている場合には、とにかく「0570」から始まる番号には掛けないようにすることです。市外局番から掛けられる固定電話や携帯電話の番号であれば、携帯電話の定額サービスである10分ないし無制限の通話定額で掛けられますので、料金を気にしないで掛けられます。基本的には問い合わせ先にはそうした普通の番号があるはずなのですが、良心的な企業の場合はインターネット上に番号を二つ以上載せていて、その中に「非ナビダイヤル」の番号が記載されていたりしますので、ネットで検索してでもナビダイヤル以外の電話番号を調べてからその番号の方に電話を掛けるようにすることをまずはおすすめします。

こうした事情は知らない人も少なくないことから、例えばスマホの操作がわからないとナビダイヤルを設定している企業のダイヤルに電話をしてしまうと、自分では定額の範囲内で料金がかからないと思っていても、逆に思ってもみなかった「ナビダイヤル利用料」という料金がかかってきます。何回もそうした事を繰り返すと、料金の請求があった時にびっくりすることになってしまいますので、もし知らないで「0570」から始まる電話番号を利用している方には注意してあげてほしいです。

ただ、今回の場合はナビダイヤル以外の選択肢がない(固定・携帯電話の番号が見付からない状態)中で早急に連絡を取らなければならなかったので、腹をくくってそのまま携帯電話から掛けてしまったのですが、今回の私自身の反省も含め(^^;)、そんな場合でもできるだけ負担を減らすための方法について考えてみます。

まずは、携帯電話からだと料金がかかるだけでなく高いということなので、できれば私の場合は固定電話から掛けるようにしておけばよかったと今になって思います。固定電話から掛ける場合の料金は自宅から問い合わせ先のある場所の距離によって決まりますが、県外の100km超の場合でも3分間の通話料は80円と携帯電話から掛けるより安いので、もし固定電話があるなら距離に関わらず利用する方がいいでしょう。ただ、最近はあえて固定電話を持たない方も少なくないと思われるので、その場合には緊急避難的な方法もあるにはあります。

ナビダイヤルは基本的にはIP電話からの着信を受け付けないのですが、このナビダイヤルはNTTcommunicationのサービスであることから、同じ会社でサービスを行なっている「050plus」というIP電話サービスを利用すれば「8円(3分間)」という格安で電話することができます。しかし、このサービスを利用するには月額300円かかりますので、めったにナビダイヤルに掛けないなら、その時だけ050plusに登録して翌月には続けて料金がかからないように即解約するという方法があります。

しかし、ナビダイヤルの仕組みの中には050plusからの発信を拒否できる設定もあるのだそうで、そう考えるといよいよとなったら(固定電話が回りにないような場合)、携帯電話で掛けることも止むなしとなった場合、基本的な通話を短時間で切り上げる対応をするようにしましょう。

毎月050plusを契約していて何も使わなくても月額300円かかるので、その場合の負担増も考えれば月一回携帯からナビダイヤルに3分×3回電話をしてもそのまま携帯からナビダイヤルに掛ける方が負担は減ります。その場合、どうせ掛けるならできるだけ通話時間を短くしたいので、事前に問い合わせをする内容をきちんとメモしてよどみなく要点を伝えるようにするということも大事です。また、ガイダンスが流れるタイプの応答が出た場合、これについてもネットで調べればアナウンスの途中でボタンの早押しをすれば直接に近い時間でオペレーターにつなぐことも可能かと思います。つながったら順番にどの数字を押せば自分の目的に合ったオペレーターに接続されるかということもメモした上で電話をするのがいいでしょう。こうしてオペレーターを呼び出している際、あまりにも待たされるような場合は、粘れば粘るほど料金がかさみますのでその時は電話をいったん切りましょう。そして、人の少なそうな時間に掛け直すという、原始的な方法が効を奏す感じもします。また、これは相手の対応状況から断わられる場合もありますが、電話をたらい回しにされそうになったら、これ以上時間がないので担当から直接時間を置いてコールバックしてもらえる可能性はないのか? という事も念のため聞いてみてもいいかも知れません。

今後、ナビダイヤルは再び利用せず、できれば併設された固定電話に電話するか、そこまで急がない場合はメールやお問い合わせのページから連絡して向こうからメールや電話を掛けてもらうようにしたいですが(^^;)、もしもの場合に備えてこうした基本的なことはクリアした上で、できるだけ余分な出費をしないようにしたいと今は思っています。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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