新しいタイプの安宿とは

実はこの連休はずっと仕事でどこへも行けなかったのですが、その代わりとして今月中に3連休をいただけることになりました(^^;)。本来ならこのブログの題名のように車中泊の旅へと向かいたいところですが、その3連休の初日に関東近郊に夕方から出掛ける用事があり、その用事が済めば飲み会になだれ込むことはわかっているので、不本意ではありますが首都圏のどこかで一泊して旅行気分を味わおうと思い直しました(一応東京方面なので新幹線なら何とか帰ることはできます)。

実際にどこに行くかは行った後に明らかにしたいと思いますのでここでは明かしませんが、かなり大きな街で全く予約をしないで行っても何とかなるとは思うのですが、どうせ泊まるなら「安くてそれなりに良さそうなところ」を事前に調べて、必要なら予約を取って行こうと思いネットで飲む予定場所周辺にそんな一人旅に便利な宿はないかと思って探してみました。

最近の安宿の傾向というのは、昔の男女別合部屋、二段ベッド設置という「ユースホステル」タイプの宿ではないかと思いますが、酒を飲んで他人の寝ている部屋に忍び込むように入って行くというのは、今回の泊まりのスタイルには向いていません。全くの一人旅で宿で知り合いを作ろうという場合にはそうした宿に積極的に行った方が面白いこともあるでしょうが、パソコンを持って行って寝る前にサイトのチェックをしたりとかが普通になっているので、「Wi-Fi利用可」「個室」というハードルができてしまいます。

そんな中で、あえて格安な宿ということを考えてみると、それこそ「格安ビジネスホテル」「カプセルホテル」となりますが、あまり安さを追求すると環境も悪くなりがちなので、むしろ宿泊施設ではなく鍵のかかる個室のあるネットカフェの方が飲み物はフリードリンクだし、朝食も無料サービスを提供しているところもあるし、シャワーもあるのでそれで十分ではないかなと思ったりもしてしまうのです。

ちなみに、個室ネットカフェの宿代りの利用については、少なくとも9時間から12時間くらいの滞在になるかと思うので、だいたい2千円台から3千円台くらいの料金になり、普通にビジネスホテルを利用するより安く、カプセルホテルと比べると微妙な感じです。というわけで、更にカプセルホテルまで範囲を広げて調べていたら、たまたま今回行く場所のすぐそばに昨年できたばかりとカプセルと個室キャビンを併設する宿泊施設があることがわかりました。

こうした宿を予約したり情報を得る場合には、前にもちょっと書いたかも知れませんが、いわゆる予約サイトは利用しません。あくまで公式に宿自体がやっている予約ページがあれば多少高くても直接予約することで、余分な手数料を宿が予約サイトに払わなくても良くなることで、別のサービスが得られたり安く泊まれたりする場合があります。

今回白羽の矢を立てた宿泊施設は、カプセルだと一泊3000円くらいですが、新しいといっても普通のカプセルなのでシャッターを閉めれば個室空間にはなるものの、基本的には寝るだけという感じになるでしょう。今回興味を引いたのは「個室キャビン」という形態のスペースで、法律上の規定で鍵はかからないものの貴重品用のセーフティボックスがあり、どうしても放置しておけない荷物についてはフロントに預けるという不便さはあるものの、同一スペースに上下二部屋という形でカプセルと比べるとそれなりの広さと安心感があり、宿代もだいたい600円くらいしか違いません。

さらに、公式ページからの予約特典としてそれなりに食べられそうな朝食(パンとフライドポテトだけでない)を宿泊料金だけでサービスしてくれるプランがまだ数部屋空いていたこともあり、とりあえずその部屋を押さえました。もし急な都合があってお出掛けそのものが中止になっても、一定の期間でのキャンセルならキャンセル料はかかりませんし(予約サイトの中にはキャンセル不可の代わりに格安なところもありますが)、これからもう少し調べて今回予約したところと比べてさらに条件のいいところがあったら簡単に乗り換えることもできるので、まずは宿を確保しました。とにかく今回は宿代が安く済んだので通常なら新幹線で帰るところを、途中下車を楽しみながら普通列車で帰れば、ほとんどコスト的には変わらないということにもなります。

さすがに地方ではこうした条件のいい個室もどきのキャビンを備えた宿泊施設を見付けることは難しいかも知れませんが、逆にそれなら安宿で考えればホステルタイプの宿かネットカフェで探せばいいと思います。一昔前と比べると単に寝るだけという風に割り切るなら、3千円前後でそこそこ設備が整った宿泊施設にどうして泊まるかという風に探せばどこかの施設が引っかかってくる可能性があります。ちなみに、今回予約した宿では別料金にはなるものの、駐車場の利用も可能とのことで、車旅でも利用は可能なようです。ただ、実際に利用しないとその宿が本当に良いのかということはわかりかねますので、実際に泊まった後にここで紹介できればいいなと思っています。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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新しいタイプの安宿とは」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    日本は宿泊施設のパターンと言うと限定されている感じがします。国内はほとんど旅行する事は無いのですが、ヨーロッパでは長い時で2か月間放浪した事もありますが。
    ヨーロッパの場合一つ星から五つ星まで星の数で値段は全く異なりますが、一つ星でもそこそこのレベルで個室に宿泊出来ますね。ただ同じ値段でもマドリッドだとバス(シャワー)、トイレ共同が南スペインだとバストイレ付になります。ただ中近東ではおすすめ出来ません。1泊50円か20,000円以上の世界で現地の人向けの50円の宿泊所が日本人にはちょっときつい。3週間で連泊は一度だけあと車中泊が7泊(クセット?B寝台相当でカーテンの無いもの)と言う旅もした事はありますが。3段が基本ですが、イタリアには1等の2段もありましたが。
    もうずいぶん昔の事なのでだいぶ状況も変わっているかもしれません。当時はネットなどもなく、現地でホテルを探したものでした。フランスは入口に料金が明示されているので探しやすかった。『地球の歩き方』にはお世話になりました。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございます。

    地球の歩き方は、確かにネットなき時代には多くの旅行者にとってお世話になったものです。私の場合は国内をくまなく安く回るために、ビジネスホテルよりもユースホステルのハンドブックや「徒歩宿」のガイドが役立ちました。さらに、当時はネットカフェもなかったので、電車で移動して駅前でホテルを探すも何もなければ翌朝まで「駅寝」というまさにホームレスのような事をやっている旅行者も見掛けたものです。

    ここで紹介した日本の安宿というのは、今回はパスした「カプセル型のスペース」でも、それなりに割り切れば快適に過ごせ、逆に外国人からすると普段できない体験でもあるということで人気があったりするなど、安いからダメというものでもなく、それぞれに魅力があるところもあります。

    あと、安宿のバリエーションとしては、地方での車利用を前提に作られた宿泊施設「モーテル」(日本のものとは違います(^^))の普及があれば、今のように道の駅でキャンプ行為をするような方は減ってくるのではないかと思いますね。

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