CDプレイヤーレスの状態で購入した音楽CDをどう聴くか

先日、ネットサーフィンをしていて、個人的には大変衝撃的なニュースを目にしました。といっても事件事故の類ではなくて、日本の音楽ジャンルの中でもマイナーにさらに「ど」が付く「ど・マイナー」なジャンルである日本のジャズにおいて、1970年代に出ていたほとんど自主製作の作品群が、初CD化されていたという事実です。

その内容についてはほとんどの方には興味のない事だと思うので、詳しい内容については割愛しますが、今年の7月と来月の12月の2回に分けてそのレーベルのLPの23作品がCD化されるということで、できれば全ての作品を購入したいものの、それでも今まで全く名前だけしか聞いたことのない幻の作品を何とAmazonから購入することができました。

そうして、注文翌日には自宅にそれらCDがやってきたのですが、一つ問題がありました。それが表題の通り自宅にCDプレーヤーやコンポという音楽を聴くための設備がないということだったのです。

過去にはCDの搭載されたラジカセやミニコンポなど、CDを購入てそのまま聴いたり、借りてきたCDをカセットテープやMDにダビングして聴くためのものは普通にどの家庭にもあったと思うのですが、最近はCDをわざわざ購入しようと思うことは少なく、現在の私の環境では車にCDプレーヤーがあるのみということになってしまっています。それでも全く音楽を聴くことがないかというとそういう事はなく、今は主に各社が提供している音楽のストリーミングサービスを利用してスマホ経由でBluetoothスピーカーを鳴らすような聴き方に終始してしまっていたのです。

恐らく、スマホを経由して音楽を聴く方法しか知らない人にとっては、今回の私のようにCDをわざわざ購入するよりも、もっと安い値段でデータ化された音楽ファイルを購入して聴くという方法が一般的になっているだろうと思います。購入したデータはスマホやパソコン本体から消えてしまっても販売サイトでのサービスが続いている限りは再度ダウンロードして利用することができますし、何よりCDを買い集めることによって部屋の中が圧迫されることもありません。

そんな中でなぜCDを購入するのかというと、物理的に壊れたりしてしまうとだめですが、CDを機械が読み取れるなら、CD-ROMが内蔵されていたり外付けのCD-ROMをパソコンにつなぐと簡単に各種電子機器で再生できる形に変換することができます。また、専用のソフトを使うことでCDのコピーをCD-Rに焼くこともできるので、高音質のCDの音を簡単に外に持ち出して車の中で聴くことも可能になります。

過去にはそうして購入したCDのコピーを作って車の中で聴いたものですが、やはり一作品に対してCD一枚ということになると、やはり相当にかさばりますし、コピーを作る手間もかかります。今ではmicroSDカードも安く購入できるようになっていますし、さらにもう一つのポイントがあります。

デジタルミュージックプレーヤーが出始めの頃は、まだ今のように大容量のメモリが搭載された製品は高額だったので、CD一枚分の音楽データが約700MBだとして、その容量を10分の1に圧縮できる「MP3形式」に変換して利用することが一般的でした。今でもCDよりも安く売られている音楽データはMP3形式であることが多いですが、こうしたデジタルオーディオの世界でも変化が出てきています。それがハイレゾ音源というものです。

最近は安く音楽をいい音で楽しむために圧縮されていない音楽データをパソコンのストレージにためて、パソコンにデジタルからアナログに変換するコンバーターと電子アンプをつないでスピーカーから音楽を楽しむシステムを安く構築している方々がいらっしゃいます。

私も将来的にはそうしたパソコンに入れた音楽ファイルを高音質で楽しむシステムを作りたいと思っているのですが、CDで音楽を購入した場合、気軽にMP3形式に圧縮することもできますし、CDに記録されたそのままのWAV形式で取り出すこともできます。今回は、ハイレゾ音源の形式にも使われ、さらに圧縮率は落ちるものの(2分の1から3分の1くらい)簡単に元のWAV形式のファイルに復元が可能なFlacファイルの形で保存しています。これをいい機会にして、手持ちのCDについてもFlacファイルの形で保存し直しています。

こうしておけば必要に応じてスマホで聴けるようにファイルをmicroSDカードにコピーして持ち出すこともできるので、それまではスマホ経由で楽しもうと思っています。ちなみに、AndroidのスマホではデフォルトでFlacファイルの再生が可能で、アルバム名やアーティスト情報も入れられるので、スマホをミュージックプレーヤー代わりに使うには便利です。前回紹介した格安の中古パソコンには一応DVD-ROM(再生のみ・企業用のCDにはCDやDVDが焼けるものだと情報流出の危険性があるためか)が付いているので、将来的に日常使いのパソコンとして限界が来た時には音楽専用のパソコンとしてさらなる活用ができそうだということもあります。

そんなわけで、現在の状況でもCDという形で保有することもあながち無駄ではないというところもあります。ハイレゾ音源の方がCDより更に高音質ではあるのですが、古いCDプレーヤーで再生できるというメリットもありますし、個人的には直接聴く手段がなくても、お金を出して音楽を購入する場合はCDでというパターンは続きそうです。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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