MVNOの通話料も大手キャリア並みになるのか

ちょっと前のニュースになりますが、政府が携帯電話事業者についてデータ通信料だけでなく通話料についても大手のプランを格安SIMでも利用できるよう「時間制限のない定額プランを導入できるよう基準を策定するための検討を始める」という話が官房長官から出たというニュースに期待しています。

格安SIM業者でも電話番号の前に特定の番号を付ければ5分ないし10分の定額通話ができるのですが、私が今ガラケーで契約しているドコモなどの大手キャリアの場合、そうした事をしなくても0570から始まるナビダイヤルなどの番号以外なら24時間通話無制限で利用できます。

友人同士ならSkypeでもLINE通話でもやればいいのですが、普通に電話をしたいケースは色々あります。そこまで長電話をすることはないとは言え、緊急時にその内容をじっくり説明して助けを求めたり、旅先で宿泊先や道路情報などを直に聞きたいような場合、こちらから掛けた通話が定額で済むというのは生活している中での安心感に繋がります。さらに、企業や役所への問い合わせをしてたらい回しにされても、通話料を気にする必要がないというのは実に心強いということで、何かイレギュラーな事が自分の身の回りで起こった時のために、電話を通話無制限プランにしておくことは単なる毎月の無駄ではないと私は思っています。

もし格安SIM業者でも「通話無制限」の利用がスマホでできたとしたら、それに付けるデータプランは最安で+1000円くらいで済むようなイメージでしょう。しかも、業者によっては高速と低速をアプリで切り替えることができ、毎月のデータ量は3GBくらいまで利用できるということになるでしょうから、いざという時だけ高速にして利用するようにすれば、それこそ2台持ちにしなくても現在の大手キャリアと比べて圧倒的に安くできます。

希望的には通話無制限と最低限のデータプランとの合計が3千円台で実現できるなら、今使っているガラケーをおサイフケータイの付いたスマホに機種変更するということも視野に入ってきます。そうなった場合、今の格安SIM業者が行なっているスマホの割引販売がどうなるかという問題も出てきますが、たとえスマホの割引販売が無くなったとしても、あくまで今あるプランの良し悪しでユーザーがどの業者にするかの判断できるような環境になった方がいいように思います。

こうした発言がきっかけとなっていつまでに変化が起きるかということになるでしょうが、一つ考えられるのは固定電話のIP化へのスケジュールがあるので、それと一緒に何とかならないかと思うのですが。携帯電話でない固定電話については、2024年からIP電話になるということで、ADSLサービスも終了するということになり、通話料もそれまでの距離別から全国一律料金になるということですが、その頃にスマホの通話料がどうなっているのかということですね。

私の家の場合ですが、2019年現在、インターネットにADSLを契約して利用している関係から固定電話を一回線引いてはいるものの、過去に電話帳に載っていた番号というのは常に営業だか詐欺だかわからない電話が入るもののナンバーディスプレイサービスに入っていないので、誰からの電話かわからないまま出ていやな気分になるような事は今でもあります。いっそのこと固定電話を止めてしまった方がそうしたストレスは無くなるのですが、その時には自宅から繋ぐネット回線を光回線にすべきなのか、モバイル回線を固定のように使うのか今だに結論は出せていません。

もはやすでに個別に携帯電話を持って活動することが当り前になった今、いつでも通話料を気にせずに個人同士が電話でつながる方向へ向いてくれるなら家庭用の固定電話はなくなってもいいと個人的には思いますし、逆に大規模な停電が起こった場合光回線を使った固定電話がつながらない中で携帯電話の方が基地局が動いているうちは連絡可能になるような事も起こってくるかも知れません。そういう意味で、早く通話料についても格安SIMと大手キャリアとの調整が進み、通話とデータ通信のバランスが良く安いプランがどこかの通信会社から出てくることを期待したいと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す