ラグビーワールドカップ観戦記 その1 愛野駅は雨だった

東京オリンピックの前年に開かれるラグビーワールドカップは、開催まで目前に迫っていてもそこまで日本国内は盛り上がらず、開催される地域によっては本大会のチケットもかなり余っていました。首都圏に近い静岡県のエコパスタジアムで開催される予選プール四試合のうち、日本対アイルランド戦を除いた三試合のチケットは直前の申し込みでも購入することができました。

それと比べてチケットの争奪戦が厳しかった2002年のFIFAワールドカップでは相当苦労しないとチケットが取れず、さらに一番格下のカテゴリーチケットでも7千円しましたが、ラグビーの場合はカテゴリーによっては大人料金が3千円なんてチケットが残っており、そこで俄然にわかでも行こうという気がしてきました。

ただ、普通に仕事をしているとどうしても試合開始時間が遅い方が助かるので、エコパスタジアム最終戦となる10月11日(金)の「オーストラリアVSジョージア」の試合のチケットを5千円(紙のチケットを発券して発送してもらう場合手数料込みでは5,500円)で購入し、来たる試合に備えました。
いよいよ試合の日が近くなるとともにやってきたのが、この大会の状況をも変えてしまった台風19号で、実際は10月12日から13日にかけて日本列島に上陸したのですが、ちょうど試合の行なわれる夕方になって雨が降り出してきてしまったのでした。

大会の公式ホームページを見て、通常の傘を差しての観戦は不可ということと、持ち込み荷物としては折りたたみ傘は大丈夫ということがわかったので観戦用にレインコートを用意し(席の状況によっては屋根のない場所の席ということもあり得るため)、用意した水筒に水を入れ、軽食を購入して現地に乗り込もうと静岡駅発の東海道線普通列車に乗り込みました。

静岡駅を出発したのは、試合開始19時15分までに十分余裕を持って17時過ぎの電車に乗りましたが、首都圏並みの大混雑ではなかったものの学生や帰宅のための人と一緒になり、かなり混み合っていました。ただ、そうして日常の足として利用している人は徐々に降りていったので、たまたま空いた席に座ることができ、エコパスタジアムの最寄り駅である愛野駅に着いたのですが、そこで待っていたのはかなり強い勢いで降る雨でした。

試合を見に行く人は静岡駅からだけでなく、特に藤枝駅から乗ってきた人もいて、愛野駅に着いた時にはもうかなりの人が乗っていました。ホームから出口まで歩くのも写真の通り一苦労でしたが、そこでのアナウンスは帰りのために臨時乗車券売場を設けてあるので先に帰りのきっぷを買ってから行ってくれというアナウンスと、駅の外は雨が降っていて、外ではレインコートを着る場所がないので人の列から外れてレインコートを着てから出てくれというアナウンスでした。静岡駅ではそこまで降ってはいなかったのに、予報通り降られてしまっていたのでここは仕方なく外に出るための階段の手前でレインコートを着て外に出ましたが、結構な雨でこんな状態で試合になるのかと思いつつ、スタジアムに向かって進んで行きます。

駅前には大きなラグビーボールのモニュメントが飾られていて、本来ならば周辺におもてなしゾーンがあるのですが、大雨になったためかほとんど人はたまっていなくて、駅を出た人はほぼ一直線に会場に向かっていきます。この時点で試合開始から1時間少々ということでまだ余裕ではあったものの、とにかく脇目もふらずにスタジアムに向かうことになりました。(その2へつづく)


カテゴリー: 旅日記 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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