自動販売機のサブスクリプション(定額制)サービス「every pass」

JR東日本ウォータービジネスは、駅構内に設置している飲物の自動販売機を一日一本に限りますが月額定額制で利用できるサービスを開始すると発表しました。こんな新しいサービスが始まると、つい計算をしてしまうのが私の悪いところなのかも知れませんが(^^;)、果たしてこのサービスは入るメリットはあるのかどうか、まだ自分の地域では行なわれないとは思いますが、ちょっと考えてみたいと思います。

今回のサービスの詳細を聞いて、これはまるで今の格安携帯料金プランの売り方とそっくりだと思いました。ニュースの見出しには「月980円から」とあったので、ひと月30日で計算し、さらにあざとく30日連続で利用できたとすると、一本あたり33円くらいとかなり安く利用できることになり、ちょっといいかなと思ったのですが、月980円の「アキュアメイドプラン」は、JR東日本ウォータービジネスが展開する商品ブランド「アキュアメイド」の商品限定で、しかも一ヶ月限定でしか利用できない「お試しプラン」のようなプランになっています。

ちなみに、「アキュアメイドプラン」終了後には自動的に「プレミアムプラン」(自販機で扱う全てのブランドの飲み物が対象)に移行するようになり、その月額料金は2,480円とだいたい1.5倍になってしまうので、加入を考える場合にはこのプレミアムプランでお得かどうかを考えた方が良さそうです。ちなみに2,480円を30で割ると一ヶ月毎日一本利用できた場合の一本当たりの価格が出ますが、その場合は83円くらいになり、Kioskやコンビニで買うよりも安くはなりますが、通勤で使う場合はだいたい月20日くらいしか駅を使うことはないと思いますから、その場合は一本あたり124円と、逆にコンビニのプライベートブランドや、お水や麦茶などの単価が安い商品を買うようにすればそれほどお得ということにはならないかも知れません。

サービスは2019年10月からで、無制限に利用できるのではなく、スマホアプリから両プラン合計で500名の限定募集になるとのことです。「一日一本」「定額」というところにプラン選びのポイントがあると思いますが、店頭販売ではなくあえて自販機の利用分が定額になるというのは、意外とポイントが高いところもあります。

というのも、早朝や深夜などお店が閉まっている状態では、そもそも選択肢が自販機で飲み物を買うという選択しかなくなってしまいます。マイボトルを持って行き、あえて飲み物は買わないということもできるかと思いますが、それだと炭酸飲料や菌が繁殖しやすい牛乳が入ったような飲料を長い時間マイボトルに入れて持ち運ぶのは難しくなります。そういう飲み物をどうしても飲みたい場合、クーラーボックスにペットボトルを詰めて持って行く(当然、スーパーなどでまとめ買いをした一本当たりの単価が安いものになるでしょうが)なんてことは、さすがにめんどくさすぎます。

駅にある自販機を自分用の飲み物キーパーのように使い、飲みたくない日はとりあえず一本駅で買っていき家に持ち帰るようにすれば、毎月ペットボトル飲料にかかる費用を計算し、その月合計が常に2,480円を超えていて、自分では抑制が効かないと感じている方は、このプランに入ってこれ以上のペットボトル飲料の購入を控えるように努力してみるというのもいいのではないでしょうか。

ついこういうものは、ちょっと小銭があると買ってしまってその出費が莫迦にできないということもあるので、毎日駅を利用している方の中には、便利に使える方もいるのではないかと思います。ただ、恐らく募集人数が少ないので、利用状況を見て二次募集が行なわれることがあったら、もしかしたら料金自体が変わってくる可能性もなくはないと思いますので、そこまで待ちながら、改めてJR東日本ウォータービジネスの自販機に何がいくらぐらいで入っているのかを観察しておくくらいの方がいいのかも知れませんが。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す