前回は、電車で帰る途中に大雨の影響で電車が動かなくなってしまったというところまで書きました。元々、普通に電車が動いていれば静岡の駅に到着する予定が22時半くらいだったこともあって、多少は18きっぷのタイムリミットまで余裕はありました。沼津駅でも電車が止まってから2時間くらいで再び動くだろうという感じで列車を開放していましたので、最悪でも沼津駅で夜を明かさなくても済むだろうという予感はありました。ただ、静岡駅到着が12時前後になってしまうと、いったん家に帰ってまた出てくるというのは翌日のスケジュール的に大変なところがあります。深夜にお風呂に入って明日の支度をすれば正直ゆっくり休む時間もなくなってしまうくらい早くから仕事をしなければならなかったので、ここで先日利用してみようかなと思ったばかりの、静岡駅からすぐのネットカフェを利用してみようと思い立ったのでした。
何とか電車は予定時間くらいには動き出し、結局、静岡駅に着いたのはだいたい午前0時前という時間になっていたので、有無を言わずに2019年8月にオープンしたばかりの「快活clubリラックスルーム静岡駅南口店」に入店しました。ここは料金が少し高い代わりに、全ての部屋が鍵のかかる個室になっているということで、ゲストハウスよりリラックスできるような作りになっています。最初に利用する場合には会員登録が必要なのですが、専用のアプリをスマホにインストールして個人情報を入力すると、その内容をQRコードにしてフロントで読み取り手続きを簡素化できるので、移動中にその作業をやっておけたのでスムーズに入店できました。
案内された部屋の中は狭いような感じもしますが、靴は下に入れられますし、身長175センチの私でも手足を伸ばして寝られるようになっています。またカプセルホテルのように天井が低いということもなく、対角線をうまく使えば180センチ以上の人でも何とか寝られるようなスペースになっています。私の部屋は多機能ではないスタンダードのお部屋なのでパソコンが一台置かれているだけですが、ハンガーとブランケット、枕と座椅子というようなリラックスするための装備は揃っています。ただ部屋着は別料金です。また、部屋の温度はフロントで全室管理されているようで、エアコンの風量だけ調整できるようにはなっています。
あと、ちょっと困るのが部屋の中に時計がなく、アラームの装備もありません。何もなければ手持ちのスマホかパソコンのモニターに小さく表示される時間で確認するしかないので、最初から使おうと思った場合には旅行用の時計でもいいし、部屋の中では無料ワイファイも制限なく使えるのでスマートスピーカーを併用しながらアラームを使うのもいいかも知れません。
3階にある15分程度のシャワー使用が無料だったので、さっぱりと汗を流して頭を洗って、タオルは部屋に持ち込めないようなのでシャワー室の外にあるドライヤーを使って髪を乾かしてトイレに入ってから部屋に戻りました。ちなみに、ここではフリードリンクがあり、コップが出てくるタイプの自販機で好きなだけ飲み物をいただけるのと、無料のソフトクリームが24時間提供されています。ただし、飲み物以外のソフトクリームを含むネットカフェ提供の食事(朝食の無料提供もあり)は部屋への持ち込みはできないようになっています。
ビジネスホテルのシングルルームと比べると、滞在時間によってはかなり安く使えるネットカフェのリラックスルームですが、「トイレが別」というのは人によっては厳しい事もあるでしょう。ただ、今回私が利用した時間というのは3時間超6時間未満だったのですが、シャワーやドリンク代も込みで2千円という価格は、元々東海道線が止まっていたことで、その時動いていた東海道新幹線でワープした場合の「自由席特急券」+「普通運賃」の合計額とほぼ同じでした(青春18きっぷでは新幹線に乗る場合、特急券だけでなく乗車区間の運賃も必要になります)。
個人的には今回、鍵のかかるネットカフェの使い勝手を身を持って体験することができましたし、今後どのような場合に利用するのがいいのか、様々なイメージを持つことができました。実はこのブログもネットカフェの中で書いているのですが、ファミレスに長居するのとはやはり快適性が違うので、今後は車中泊の旅の中でも活用する方法を考えていきたいと思っています。