日本の夏の一番暑い時期というのは過ぎたとは思うのですが、まだ残暑は厳しくて車中泊には厳しい季節が続きます。冬の車中泊というのは厚着や寝袋の装備で何とかなる可能性はありますが、夏の暑さというのはたとえ裸になって寝たとしてもその暑さから逃れることはできません。日中に汗をかき、その汗を流せないまま暑い車内で寝ようと思っても、これはかなり不快な状況で車中泊をしなければならないでしょう。
それでも、あえて夏の車中泊をしなければならない場合、少なくとも寝る前のシャワーぐらいは浴びたいものです。最近は高速道路のサービスエリアにコインシャワーが付いている場所もあるので、そうした場所で車中泊をするようにし、シャワーを浴びて汗をスッキリと流すことで多少は夏の車中泊も快適になります。
現在の日本で車中泊ということが言われるのは、様々な宿泊場所があるものの、なかなか費用の面で高かったり、深夜などから利用するのは大変だということで、何も予約を入れなくてもできる車中泊に流れている人も少なくないとは思うのですが、費用は宿泊に比べてそれほど高くなく、さらに24時間事前予約不要で利用できる施設としては「ネットカフェ」があります。
ネットカフェというと、駐車場のない駅前にあって始発を待つまでの間に利用するというようなイメージは過去にはありましたが、私の住んでいる地方でもいわゆる「郊外店」を持つ全国チェーン店というのは結構あります。料金は時間単位で決まり、漫画・インターネット・フリードリンクなどのサービスがあり、さらにはシャワーのサービスも基本料金内で利用できるところもあります。車での利用の場合、どのくらい仮眠するかにもよりますが6時間くらい利用しても大手でも2千円くらいで利用できるので、いわゆるスーパー銭湯との比較になっていくのではないかと思うのですが、うまくネットカフェのサービスを利用できるなら、少なくとも暑い中で車中泊を続けるよりは快適でしょう。
ただ、スーパー銭湯と違うところは、最初に利用する場合には顔写真のある身分証明書を提示し、会員登録をする必要があります。その代わり、スーパー銭湯では使えない個室が使えたり、無料での朝食サービスがあったりします。いつ入って朝はいつ頃に出ていくかというところで、このようなサービスを使えるとしたら一夜の宿の料金としては安上がりに収まるということにもなるでしょう。
また、大手のネットカフェの場合、車がらみでなくても終電を逃したり18きっぷで行けるところまで移動しながら連日旅をしたいような場合は、事前にどの駅のそばにお店があるか調べてから出るようにすれば、スムーズな利用ができます。今まではそうした事は特別考えていなかったのですが、とりあえず全国にチェーン店があるお店の会員になって、地元でちょっとお茶をすると思って1時間くらい利用してみるのもいいのかも知れません。私の住む静岡駅では南口を出てすぐのところに「快活クラブ」が新たにオープンしたので、また何かの機会があれば利用してみようかなと今思っています。