月別アーカイブ: 2016年6月

購入したサーモス ステンレススリムボトル0.5L FFM-500 SBK

前回紹介した3社で出しているコップ付きボトルのうち、一番安くてさらにオールマイティに使えそうだということで、結局サーモスのFFM-500 SBKを購入しました。色については長く使っていると塗装が剥げてくることになるため、最初からシルバーの方がいいということで個人的には選びました。

FFK-500 その2

まず最初に気になったのは、フタ兼コップの容量でしたが、なみなみ入れると約150ml弱、8分目くらいで普通に飲む場合はだいたい100mlくらいで、ボトルの中味を5杯分くらいいただける勘定になります。コップの飲み口は金属になっていないので割と熱くはならず、熱湯を入れても冷ましながら何とか飲めるようにできます。

FFM-500 その3

さらにこの製品の特徴である中せんについて見ていきます。中せんはねじ込み式になっていますので、セットする時にはずれないように気を付けないと思わぬところで漏れてしまうかも知れませんが、気を付けてきちっと閉めれば問題ありません。ワンプッシュで簡単に開けることができ、注いだり飲むことができます。専用の直飲みボトルと違って鼻に当たるような感じにはなりますが、直接この口からも飲めるというのはポイントが高い点です。

今後の使い方としては旅先で購入した500mlのペットボトルの中味をこのボトルの中にそのまま入れて一気に飲むのでなくコップに移して飲んだり、熱湯を入れていって直接コーヒーやスープにして飲むことの他に、カップ麺を作るお湯として使い残った分をお茶やコーヒーにして飲むというような方法も取れます。

口径が4センチと広く、冷蔵庫で作った小さめの氷なら十分中に入るので、夏には氷をとかさないように長い時間冷たい飲み物を持ち運ぶこともできますし、飲み切ったらボトルの中に追加していけば常に冷たい飲み物を飲むことができます。

また、比較的個人で持ち歩くボトルとしては容量が大きいことから、いざという時にも意識することなく飲み水を確保でき、さらに他人に水を分けてあげるような場合でもコップからならシェアして飲むことができるというメリットもあります。水分補給という点でいうと、喉が渇いてから一気に飲むのではなく、喉が渇く前に少しずつ体に水分を入れておくことが重要だと言われています。直飲みだとつい飲み過ぎてしまう事もありますが、コップの中に注ぐことで量をコントロールできるので、夏の水分補給には最適のボトルと言えなくもありません。

サーモスのボトル全般に言えることかも知れませんが、中センのパッキンが比較的簡単な作りで、部品も安くいろんなところで買えるので、匂いの付くコーヒーを入れるような事をしていても、パッキンを交換することで長く使い続けることができるという点があります。

FFM-500についてもゴムのパッキン部分だけが「FFMパッキンセット」という交換部品として売られています。他社の場合、ゴムパッキンを含めた中センそのものを交換しなくてはいけない場合もあり、本体が安く買えるなら新しい製品を買い足した方がいいようなケースも出てきてしまっていました。

この点ではサーモス製品は維持コストが低いと言えますし、あえて新品で買った状態で予備のパッキンセットを用意しておけば、例えばコーヒーを直接入れる時のパッキンと、水やお湯を入れる際のパッキンを使い分けることで、水を入れている時にコーヒーの匂いが気にならないというような利用の仕方もできるわけです。

コンビニコーヒーの場合ラージサイズが2杯分は入りますので、別に持ち運べるコップも持って行けば、2~3人でコーヒーを頂くような場合でも十分活用できます。そう考えると購入当初はあまり考えていなかったコーヒーサーバーとしても活用できるわけで、今後の展開が楽しみになってきました。


コップ付き水筒 三大メーカーの製品比較

前回の最後に触れた、国内の3メーカーというのは以下のメーカーになります。

・象印マホービン
・タイガー魔法瓶
・サーモス

他のメーカーが全くダメであるかというとそんなわけではないのですが、それこそ中国から爆買いにやってくる人たちのお目当てはこれらのメーカーの保温保冷品質がいいものを買いに来るだけあって、海外生産ではあるものの初心者が初めて真空断熱ボトルを購入する際にはこれら3社の製品から選べは間違いないでしょう。全て国内で製造しているメーカーもありますが、製品のバリエーションはやはりこの3社が種類も多く、まずはこうしたメーカーの製品を使ってみて不満があればさらに自分の用途によってステップアップしていけばいいでしょう。

まず、今回購入を目指す水筒、0.5Lの容量で中センのあるコップ付きのものということで、まずは象印から見ていきましょう。「TUFF/SV-GR50」がコップ付きのボトルで、以下のような特徴があります。

・外形寸法 7×7×22.5(cm)
・重さ 0.27kg
・口径 4cm
・内部フッ素コート丸洗い可
・銀イオン配合で抗菌が期待できるコップ
・保温性能 95℃の熱湯が6時間後でも76℃以上
・保冷性能 4℃の冷水が6時間後でも8℃以下

性能自体は今回紹介する中で一番カタログ値が良く、コップに抗菌処理がされているところも好感が持てます。ただ、本体内部かフッ素コートになっているので、コーヒーやお茶を入れてそのままにしてしまうと、茶しぶが残ってしまい、無理に取ろうとするとコートごと剥がれてしまうかもという心配があります。水道水をそのまま入れる場合も塩素が付いてしまう恐れがあるので、こまめなお手入れができればおすすめでしょう。

次にタイガー魔法瓶の出しているものは、通常タイプMSC-B050とスリムタイプMSE-A050の2種があります。まず、MSC-B050について見ていきます。

・外形寸法 6.8×6.8×23.8(cm)
・重さ 0.36kg
・口径 4cm
・内部は光沢のあるスーパークリーン加工 丸洗い可
・分解して洗えるプッシュせん
・保温性能 熱湯が6時間後70℃以上 24時間後40℃以上

いわゆるスリムタイプではなく、今回紹介する他のものと比べると大きくて重くなっています。口径もスリムタイプと変わらないので、購入するかどうかは価格次第といった感じもします。

次にスリムタイプのMSE-A050の仕様を見てみます。

・外形寸法 6.3×6.3×25.1(cm)
・重さ 0.27kg
・口径 4.1cm
・内部は光沢のあるスーパークリーン加工 丸洗い可
・分解して洗えるプッシュせん
・保温性能 熱湯が6時間後71℃以上 24時間後43℃以上
・保冷性能 冷水が6時間後でも8℃以下

このように比べてしまうとスリムなのに性能も高く口径もほんの僅かですが広いMSE-A050の優位性が際立ちます。唯一コップの質が落ちるのではということぐらいがウィークポイントのようで、この2種を比べてしまうと見てくれも良いので普通ならMSE-A050を選ぶ人の方が多いのではないでしょうか。

最後に、サーモスです。サーモスのコップ付きのシリーズには長年登山愛好家によって使われてきた「山専ボトル」FFX-500というモデルが存在します。保温性能に優れ、衝撃に耐えるためにゴツくなっているということからか価格が今回比較した製品と比べて二倍近く高値が付いていて、おいそれとは手を出せないというのが正直なところです。その上で調べてみたところ、同じコップ付きのものとしてはもう一種類、価格的にも他社と同じようなスリムボトルであるFFM-500がありましたので今回はこちらをチョイスしました。その仕様は以下の通りです。

・外形寸法 6.5×6.5×23.5(cm)
・重さ 0.27kg
・口径 4cm
・内部は丸洗い可
・中センはワンタッチで開き直飲みにも対応
・保温性能 95℃の熱湯が6時間後74℃以上 24時間後46℃以上
・保冷性能 4℃の冷水が6時間後でも10℃以下

コップも使いやすそうで、保温能力もしっかりしていて、直飲みにも対応するということで実にオールマイティな製品という感じです。

こうしてみると、保温・保冷性能は外形が大きい象印→サーモス→タイガーの順で落ちていきますが、スリムさとデザインではタイガーであとは内部がフッ素コートされているのが象印ということになります。

ただ見ていくとどれを購入してもそう後悔することはないと思います。コップがタイガーのスリムタイプのものでは物足りないと思うか、コップにも抗菌仕様が欲しければ象印、コップだけでなく直飲みもしたい場合はサーモスという感じでしょうか。

あとは実質的な価格の問題もあります。個人的に一番ないと思っているものでも価格が激的に安ければ私なら買ってしまうかも知れませんし(^^;)、迷うところです。あとは実際に現物が見られる所があれば見て確認した上で購入されるのがいいと思います。私も次回までにはどれを購入するか決めたいと思います。


マグタイプよりコップ付きを買い足そうと思った理由

ここまで、私自身かなり多種類の水筒を購入してきたのですが、いざという時の一本ということで考えると、なかなか決めることはできないというのが正直なところです。一口に「水筒・ボトル」と言っても様々な種類があり、オールマイティに使えるということで言うと真空断熱の二層構造になっているモデルなら熱いものや冷たいものはその温度を保ってくれ、常温のものは常温のままで持ち運べるので一番無難なような気がします。

今回はオールシーズンで使えるものの、これから暑くなりますので雑菌の繁殖が心配です。ペットボトルをその都度買い足せばいいという方もいるかも知れませんが、その場で飲み切ってしまうならまだしも、旅行で移動しながらずっと中味の入ったペットボトル持っていて飲むのを忘れてしまうと、常に口を付けて飲むものとしては知らないうちに雑菌ごと飲んでしまいかねない不安があります。確実に雑菌を取り込まないためには、ボトルも直飲みタイプのものではなく、コップに注いで飲むタイプの方が安心です。そんなわけで今回は前回購入したボトルに引き続きコップが付属するものの中から選ぶことにしました。

今回は旅先でボトルを使う場合に、実践に即した使い方ができるようなものにすることを考えました。というのも、旅行中に中味を補充する場合に考えてしまうことがあるからです。最近のものはどれも丸洗いできるものが主力なので使い終ったら洗う場所さえあればコーヒーでも入れられますが、どんな旅でも必ずしも飲み終わったらすぐに中を洗えるわけでもないので、あえて今度購入するボトルには直接コーヒーやお茶を入れず、水やお湯を入れてカップの中でコーヒーやお茶を作るようにして使うようにすることを考えています。

電車の旅でも車も旅でも、だいたい飲み物を購入するのはスーパーかコンビニということになると思います。ジュース類を飲む時には極力その場で飲み切るようにして、急に喉が乾いた時や水分補給をしたい場合、人によっては薬を飲むような時に備えて、ペットボトルの水を購入する機会が私の場合増えます。だいたい100円前後で500mlの水が買えるので、水筒の容量も500mlのボトルがまるごと入るものを考えます。

そうして水筒の中味を飲み切ったところで新しいペットボトルを購入して補充していけば常に冷たい(あるいは常温のもの)をいただけるわけです。コップから飲めばボトル内部の汚れをそれほど気にする必要がありません。コップに付く雑菌が気になる場合は洗面台があればコップの縁を洗ったり、そのような事ができなければ除菌できるウェットティッシュで拭いたりすればいいので気分的にもいいですし、とにかく旅先での体調管理にもいいでしょう。

また、お湯を入れて持っていく場合にも0.5Lくらいの容量があるコップ付きのボトルならさらなるメリットがあります。コップの付いたボトルに共通するポイントは、コップの部分を外しても中センを開けなければ中のものは出て来ないようになっているので、開けてすぐ飲めるタイプのものよりも熱が逃げず、保温保冷性能が高まるという傾向があります。それこそ昔の水筒はそういうタイプのものが主だったわけですが、最近はフタを開けてすぐに飲める手軽なタイプのマグボトルが主流になり、思ったほどこの手のボトルでは保温性能がないと思う方もいるかも知れません。

しかしこうした直飲みでないコップの付いたボトルはかなり長時間にわたって中味の温度が保たれますので、朝出てお昼用のカップ麺を作るのに使ったりしても十分なことも多く、さらにスープや味噌汁、粉末のコーヒーやティーバッグの紅茶緑茶を付属のコップやキャンプ用の食器を使って楽しめたりできます。

ある意味、車中泊の旅というのはなかなか車内でお湯がわかせないわけなので、事前にこうした水筒の中に熱々のお湯を入れて出掛けるというのはかなり現実的な車内で温かいものを食べたり飲んだりする方法にもなります。

というわけで、今後の方向性としては、

・容量は0.5L(ペットボトルの水がそのまま入る)
・ステンレス真空断熱タイプのボトル
・中センがあり、その上からコップをかぶせるタイプのもの

という条件で国内3メーカーの該当商品を探してみることにします。


BB.exciteモバイルLTE が新規申込受付を終了? 新サービスへ

実に急な話で私自身驚いたのですが、昔のプロバイダや検索エンジン、また英語への翻訳サービスでも色々とお世話になったプロバイダのexciteが運営するLTEサービス「BB.exciteモバイルLTE」の新規申込み受付が2016年6月17日15時をもって終了するということになっていました。

確かに最近のMVNO業者の競争の中ではBB.exciteモバイルLTEは影が薄かったことは確かです。以前は大きな売りだった一つの契約で複数のSIMが持てるサービスも他のMVNOが手掛ける中でそれほど珍しくはなくなっていきました。

個人的にはSIM3枚コースで高速クーポン100MBのプランが1,100円というのは一枚あたりの費用に換算すると十分安いですが、単価だけならロケットモバイルの高速クーポン無しのプランの方が安く維持できるようになり、BB.exciteモバイルLTEのメリットとしては3枚SIMを契約しても手数料は3,000円で済むということくらいでした(金額は全て税別です)。
回線はIIJmioのものを使っていたこともあり、3枚プランを使っていた方も少なくないとは思いますが、新たなMVNOが出てくるにしたがってその流れにあえて乗らない所については規模を縮小していく(現ユーザーはそのままサービスを使い続けることはできるそうです)のも仕方のないことなのですね。

MVNOは今年に入ってからも新規にサービスを開始したリニューアルしたりと、様々な変化をしていくところも多く、そんな流れについていけないような感じで、今回のような事はどうしても起こらざるを得ないですが、ひっそりと新規申込を終了するというのはやはり一抹の寂しさを感じざるを得ません。

(追記 2016.6.20)

上記の文章を書いた時には新たに「BB.exciteモバイルLTE」への新規申込はできないようになっていましたが、その時に個人的な寂しさは杞憂だったようで、Exciteでは新たなモバイルLTEサービスである「exciteモバイル」という新サービスに生まれ変わりました。

それまではデータ通信SIMだけだったのが、SMSオプション(+140円)および音声通話SIM(+700円)も使えるようになり、3枚プランではそれら複数のオプションを混在させることも可能になり、高速クーポンの上限も20GBまで使えるようになっています。

特に3枚プランでも契約事務手数料は1枚の場合と同じなので、複数枚使いをしようと思いつつ初回の負担を増やしたくない場合の受け皿としてはまだまだ存在価値はあると思っていたので、今回のリニューアルで更に使えるMVNOとして成長して行って欲しいと思っています。


405新型高速製氷器が夏の車中泊を変える?

まず最初にお断りしておきますが、今回紹介する製氷器について私自身はテレビ番組の紹介で見てあわててインターネットで検索しそのスペックを確認しただけなので、「こうあれば嬉しい」という願望で書いている部分もあることをまずは白状しておきます。ここで喜び勇んで紹介するものが、実際には使いものにならない可能性もあります。というわけで、この内容を読まれた方が商品を購入したとしても、特に車の中で使えなかった場合にはただ謝るしかありません。私自身が普通車で車中泊派のため、キャンピングカーかキャンピングカーもどきをDIYし、車の中に様々な装備をセットするような事はしない方なので、もし今後サブバッテリーを積んだキャンピング仕様の車を手に入れた場合には実践しようと思ってはいますが、あくまで冷静にお読みいただければ幸いです(^^;)。

この製氷器の特徴は個人的に思うに2つあります。一つは、小さいサイズの氷なら最短で6分台から大きいサイズの氷まで12分台で氷ができてしまうということです。ただ、氷の形は四角ではなく指サックのような形になっています。これは冷える金属パイプにかぶせるようにして凍る方式になっていて、パイプに当たる表面積を増やすことで早く氷が作れるようにしているためで、自宅で利用する場合、急なお客さんが来て氷がないことに気付いてからでも十分に間に合う早さです。

そして、車中泊がらみでこの製氷器が使えるのではないかと思った最大のポイントが、この製氷器の消費電力のカタログ値でした。電源は100Vで110Wとありますが、この110Wというのがポイントです。すでにサブバッテリーを搭載していて車内でポットや小型炊飯器を使っている方ならこのくらいの電力消費量なら余裕で使えるというのが一点、もう一つのポイントが、普通の車のシガーソケットで使える電力の上限がだいたい120Wであるという事実です。

もちろん、本機とはインバーターを通してACコンセントでの利用になりますので、もしかしたらインバーターを通すことで使用限度のワット数が下がり、ぎりぎり使えないかも知れませんが、何とかヒューズが飛ばないぎりぎりで使えるのではないかと期待できる一品ではないかと思って色めき立ったのです。当然この製氷器を利用する場合はエアコンもオーディオも切っておいた方がいいでしょうが、どんな車でもシガーソケットからインバーターをつないで走行中に氷が作れるようなら、夏には走行中に氷を作っておき、できたものから保冷性の高いクーラーボックスか、氷専用のアイスボックス(サーモスからアイスコンテナーが販売されています)で保存しつつ、夜には氷枕やスポーツ用の氷のうに入れて使えば、寝苦しい夜も何とか過ごせるのではと思うのですが。

また、私自身あまり使ったことはありませんが、本体に氷を入れて使う冷風扇を車内で連続して使うこともできそうなので、普通ではとても暑くて寝られないような夏の車中泊をやり過ごすための一つの手段として、この製氷器が使えるといいなと思うわけです。

※2021年5月7日追記分
コメント欄からのご指摘で、シガーソケットから電源を取っての利用や、150Wちょっとのバッテリーを使っての利用は瞬時に上がる電力量を供給することができないので、利用そのものが難しいことが判明しました。改めて読んでいただいた方々にお詫びするとともに、内容を訂正させていただきます。上記までの部分については、実際に試したわけではない自分の考えで書いた部分なので、その部分はそのまま残しますが、あくまで実際はシビアで、利用するなら11000Wインバーターで瞬間消費電力2000Wの能力を持つようなサブバッテリーシステムを組む必要であるようです。

私自身真夏の車中泊はできるだけ避けたいとは思っていますが、一部の電気自動車ではサプバッテリーシステムを組まなくても車載のコンセントが使える可能性があります。今までの車中泊に関する常識が変わっていくことを期待しますが、まだガソリン車で車中泊をされる方も少なくなく、自力でクーラーや氷の作れるシステムを導入するか、それとも氷は外で購入し、クーラーボックスで対応するか、それぞれの立場によって違っては来るでしょう。

ただ、車中泊には旅行の延長でするのではなく、やむにやまれない状況で行なわれる場合(災害時など)があります。こうした製氷器については、業務用のものを避難所で真夏に使えるようにして、暑さに我慢できない人がスーパーに設置してあるもののようにビニール袋に入れて持っていくような対応をすることも想定しておかないと、災害時に車中泊することで、エコノミークラス症候群だけを心配していて、熱中症を見逃すようになってしまうかも知れません。今後は真夏の災害時に車中泊をする人への対策として、全国の自治体の方はこういう細かい点にも考慮していただけると幸いです。


まずは東京からスタート マクドナルドの「マクドナルドFREE Wi-Fi」

都会のオアシスであるカフェの中で、ごく普通にノートパソコンを開いて作業をやることが当り前になったのは、店内にコンセントがある他に店内で無料で使えるWi-Fiがあるからという事が言えるかも知れません。

今回紹介するマクドナルドはハンバーガーが主力商品ですが、コーヒーを飲みながら店内で過ごす方も多いのですが、今までは店内でネットをするには自前でLTE通信を使うか、お金を出してソフトバンクモバイルが提供する「BBモバイルポイント」という有料のWi-Fiサービスを使うかしないといけなかったのですが、ついにマクドナルドでも無料のWi-Fiサービス「マクドナルドFREE Wi-Fi」が始まるようです。

まずは2016年6月20日に東京都内の約150店舗でサービスを始め、同年7月末までには全国1,500店舗にまで広げる予定とのことです。これには当然、今後の東京オリンピックをにらんだ海外旅行客を当て込んでいるでしょうし、今のところEメールアドレスやSNSアカウントでログインすれば、制限なく店内でネットができるようになるとのことです。

自分が海外に旅行した時の事を考えても、マクドナルドに行けばとりあえず無料でインターネットができるとわかれば、まずは入店して食事をしながら旅行の日程や行動について調べたり知り合いとの連絡に使ったりしようと思えます。世界各国に出店しているチェーン店ならではの強みが今後は出てくるでしょう。

今後、無料でマクドナルド店内でのWi-Fiが使える店が増えてくると、今まで有料でWi-Fiスポットを使う契約をしていたり、MVNOのLTEサービスに付いているWi-Fiサービスに固執しなくても良くなるわけで、かなり利便性は高くなるでしょう。

今までの国内のWi-Fiスポットというのは、どうしても携帯大手3社のひも付けになっている場合が多く、MVNOでWI-Fiスポットを利用しようとすると、割とどこにでもあるスポットが利用できない場合が多いような気がします。現在ではスターバックスやセブン-イレブンで無料Wi-Fiのサービスが展開されていますが、マクドナルドにおける無料のWi-Fiサービスが使えるスポットができ、無料Wi-Fiスポットが更に広がることでMVNOを利用していても使える場所が広がるのは有難いことです。ただ今後、広く日本が海外旅行客を取り込むためにも、国内の旅行客が制限なくインターネットを使えるためにも、無料で使えるWi-Fiスポットはまだ少ないと思いますし、今後どのくらい増えるかというのは大きなポイントになってくると思います。

そのためには、今回のマクドナルドのように利用客の利便性を高めるために大手のチェーン店だったり観光地ぐるみの取り組みだったりが必要になってくるでしょう。車で国内を旅をするスタイルの中でも、安定して高速のインターネットが使えるスポットが増えることになれば、普通にクラウドを使った運用ができるようになるなど、何でも全て持ち運ばなくても、必要なものはクラウド上に置いた形で作業が可能になることで、かなりモバイルの使い勝手も違ってくるのではと期待しています。


なぜ人は命がけで山に入るのか?

この表題は危険な行程を行かなければならない登山の事ではありません。私のいる静岡市内でも6月に入って目撃情報が寄せられた「熊」の話です。毎年今頃の時期に山里に降りて来ることがニュースになりますが、車で気軽に出掛ける人についても注意することが大事です。

最近は簡単にスマホで動画が撮影できるので、熊が街に降りてきた時の様子などをテレビのワイドショーあたりでも見ることができるようになりました。先日、海外の動画として熊の様子を見て驚いたのですが、徐行して走行中の車に近づいてきた熊が、何と外から車のドアを開けたのです。走行中にはわざわざドアをロックする人はそうそういないと思いますので、そうしたことを知ってか知らずか外から熊が車のドアを開ける姿には心底ビックリしました。

ここまでの行動ができてしまう理由を類推するに、山を削って駐車場にしたような場所に車を停めていて熊が出没し、何かの拍子にカギのかかっていないドアを開けてしまって中に餌となるような食料を見付けて食べたことが強烈な印象として残ったことで、車を見るとドアを開けようとするようになったのではないかと言われています。これは日本で言えば車だけでなく家まで入り込み食料を食べ散らかして行くニホンザルにも共通することかも知れませんが、車で山の中に入り、駐車する際には気を付けるに越したことはないでしょう。

誰もいない場所でも車から離れる際にはキーロックをし、走行中でもほんの近くにこの種の動物を見付けた時には気を付けるようにしないと、人ならぬ動物のために旅行を中止しなくてはならなくなる破目になるかも知れません。たとえ車であってクマ出没注意の看板が出ているような時には特に、山中の行動には十分な注意を払いましょう。

今年に限っての熊のニュースと言えば、秋田県鹿角市で普通に考えても尋常でない人数の被害者が出る、熊による事故が起きています。普通は山中に入る時には熊よけの鈴を鳴らしたりラジオを鳴らしながら山に入る事がセオリーなのに、被害に遭った人たちはそうした対策をしないまま山に入って犠牲になった方もいるようです。

鹿角市の場合は、山菜として珍重される「ネマガリダケ」が自生する場所に人も熊も集まったのだそうです。さらに興味深い話として、私が見たテレビニュースの取材ではネマガリダケをまとめて採ってくると、40kgが16,000円で業者に売れたこともあるというのです。

ある意味、山の中にお金が転がっているようなものだと考えると、自分で見つけた優良な自生地を他人に荒らされないように、自分の居場所を熊だけでなく他のネマガリダケ採りのライバルに見付からないように忍んで行って熊と鉢合わせしてしまう(当然、山の中で活動する熊にとってもネマガリダケはおいしい餌なのです)ケースなのだと思われます。

もちろん、自分たちで食べるために採っている人もいるでしょうが、これだけ山中への立入りが危険だと言われている中であえて入るのですから、自分の命とお金を秤にかけて、それでもネマガリダケを採りに行くというのはなぜなのか、多くの人が真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

もしネマガリダケを採りに山に入って、リュック一杯で2万円くらいの現金収入になるのなら、今回被害に遭っている高齢の方にとっては、期間限定の貴重な現金仕事になります。こうした事情が図らずも明らかになってしまったことで、今後これは社会的な問題につながってくるかも知れません。

今でも年金による収入だけでは生活できない人がほとんどなのに、これからの社会はさらに年金が減るとなれば、それこそこのニュースによって、すぐ現金に変わる山菜が誰でも採れそうな場所があるということを知ってしまった人の中には、車中泊で遠征をしてまで現金収入を求めに集まってくるかも知れません。2016年はたまたまそれまでなかったような熊との遭遇で自粛ムードが高まっていますが、来年以降に熊と鉢合わせする事がほとんどないような状況になれば、一攫千金を狙う人によって地元の人と遠征してくる人との争いにもなるかも知れません。

そういう事がもし起こったとしたら、地元民から見ると車中泊で鹿角市周辺をウロウロしているだけでも通報されるとか、ネマガリダケと関係なく土地の自然を楽しもうとしてやってくる人にとっても気分を害されるような流れにならないとも限りません。というわけで、今後今回のニュースの現場に車中泊で行こうと思われている方は、普通の場合よりも慎重に土地の人の様子を気に掛けながら行かれることをおすすめしたいと思います。願わくば今回私の心配したことが杞憂で終わって欲しいものですが。


京セラTORQUE SKT01 その6 格安グッズでカーオーディオにも

TORQUE SKT01は今でも毎日持ち出して使っています。現在は基本的にBluetoothテザリングの親機として使うのが主な使い道なのですが、スマホとしての使い道の他、意外と使えそうなのが本体に付いているステレオスピーカーです。

自宅ではこのTORQUE SKT01に限らず、ネットによる音楽配信サービスを聴くのにBluetoothでスピーカーと接続してradikoで録音した番組やamazon prime musicを聴くのに使っています。それはそれで便利でいいのですが、常にBluetoothスピーカーをセットしていないモバイル環境で使う場合、スマホとは別にスピーカーを持ち出して聴くというのは少々めんどくさいと思われる方もいるでしょう。そんな時に外で音楽を聴きたいと思った時に使うと便利なのがこのTORQUE SKT01で、意外とこれだけでもいける感じです。

このスピーカーは私が今まで使ってきたスマホの中では一番いい物と言っても過言ではなく、単体で室内や車内で使っても十分な性能を発揮するのですが、先日100円ショップでさらにいい音で聴けることが期待できるアクセサリを発見したので買って帰ってきました。

今回手に入れた製品はドーム状の部分にスピーカーのある側を突っ込むと、共鳴して音が広がる効果を生むというグッズです。さらに、このアクセサリはスマホスタンドとしても使うことができます。

SKT01とスマホアクセサリ

車で使う時はダッシュボードの上にスタンドを置き、そこに差すような形で使えば、雑音の中で聴くことになることを考えると、聴きやすく、さらに車の中で置く位置が決まってかなりいい感じに使えることがわかりました。

残念なのは、充電用の端子がスピーカー側にあるのでこのような形で音楽を聴きながら充電することが難しいということです。それでも、四六時中スマホから音楽を聴くのでなければ十分電池が持つ端末であることもあり、これからの季節、野球中継を聞き飽きた時にはラジオを消してTORQUE SKT01単体で車内オーディオとして実用的に使おうという算段をしているところです。

※京セラTORQUE SKT01について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 ずっと見送りつつも購入したわけ
その2 充電台の自作
その3 ファーストインプレッション
その4 文字入力アプリは「Graffiti Pro」で決まり?
その5 本体に導入したアプリ
その6 格安グッズでカーオーディオにも
その7 本体をガラホのように使う
その8 各種センサーの不足分は代替品で補う
その9 ネット接続のいらないアプリを導入する


モバイルバッテリーでも使用できるラジオ TECSUN PL-380

前回このカテゴリーで紹介した東芝のTY-JKR5という防災ラジオは、いざという時に備えておくべきラジオとしては必要十分の性能を持っていて、これから新たに災害対応のラジオを購入する場合にはおすすめなのは言うまでもありませんが、違うアプローチから電池切れの問題を解決できるラジオというものを今回は紹介します。

PL-380 その1

このラジオは旧サイトでも紹介したことがあるのですが、日本のメーカーのラジオではありません。最近は爆買いによる観光客の到来とともにあえて日本の人は買おうとは思わない中国のメーカーによる中国製のラジオ、TECSUN PL-380という型番のものです。

初めてこのページにご訪問いただいた方にはラジオと言えば日本メーカーの方がいいという先入観があるかも知れませんが、最近はスマホと同じで必ずしも日本のメーカーの方が全てにおいて優れているとは言い切れないところがあります。

というのも、広大な国土を持つ中国では、有線による通信網を全国に張り巡らすことは物理的に不可能であり、電話でも無線による携帯電話網が整ったように、放送においても日本のようにAMやFMのように狭いエリアをカバーする放送だけでなく、広大なエリアに情報を伝えられる短波放送も多く利用されていて、ラジオというメディアが今でも重要になっていることから性能のいいAM・FM・短波まで聞けるオールバンドラジオが多くのメーカーから出てきています。性能も競争によってかなり向上しているのです。

さらに、技術の進歩によって高性能のラジオを簡単に組み立てられるようになったという事情もあります。今回紹介するPL-380というラジオは、DSPラジオというデジタルラジオで、従来のアナログ部品を使わずに専用のICを中心に組み立てるだけで高性能の受信機能を持つラジオになっています。

DSPラジオの普及に伴って、日本のエレクトロニクス企業の優位性であった手先の器用な労働者が細かいハンダ付けをしたり、部品の細かい調整をするなどのシビアな工程がいらなくなる所があります。そしてラジオ自体の小型化もはかれます。それほど技術がなくても高性能な製品が作れてしまうのですから日本でもDSPラジオを作り、基本性能以外の部分で日本らしい工夫をしてくれればいいのにと思うのですが、そういった事はないようです。結果、今日本であまりいい感想を持たれない「中国製」のラジオを日本のラジオマニアがわざわざ購入して使うという、ここまでの事情を知らない人からしたら考えられない事が現実に起きているのです。

さらに、今回紹介したいPL-380の特徴の一つとしてあるのが、独自でない汎用の電源回りの仕様があります。

PL-380 その2

写真を見てもらえばわかるかと思うのですが、これはパソコンのmini-B USB端子そのものですが、「DC IN 5V」と書いてあることからおわかりの通り、ACアダプターをミニUSB端子の形にして搭載しています。これはメーカーのアイデアなのかも知れませんが、単純にこの形のコネクタが安価に入手できることから使われているに過ぎないのかも知れません。しかし、この形のコネクタが付いていることで、中国国内だけではなく全世界で使える仕様になりました。

当然メーカー純正のACアダプターを買わなくても、どこでも売っている汎用品のUSBコード(充電用)とUSB出力のあるACアダプターをセットで使えばいいわけです。さらに言うと、スマホを充電するために多くの人が使っているモバイルバッテリーを使っても利用することができるという事にもなります。

別にこのラジオは防災用にと考えられて作ったわけではないでしょうが、このようにスマホとACアダプターやモバイルバッテリーを共用できるようなものの方がいざという時には強いのです。過去に私はこのラジオからバッテリーを抜いて、日差しの強い日に小さめの太陽電池パネルに直結してみたところ、太陽電池のみでスピーカーからラジオを聴くことができました。使える電源の種類が増えた事で、防災ラジオとしてもこの仕様による魅力が生まれたということになります。

たまたま先日、テレビの政治討論番組を見ていたところ、今の日本の大手メーカーが過去のように世界を席巻するような活力を取り戻すためにはどうしたらいいかという話になっていました。政治家の方々が政策がらみで討論していたので、具体的な製品の話というよりも法人税を上げた方がいいのか下げた方がいいのかという話が主になっていましたが、全てが法人税の取り方で決まるということもないでしょう。

少なくとも私が日本のメーカーに求めるのは、強烈に欲しいと思える魅力的な商品の力です。ラジオについて言うと、多少価格が高くても高品質で長く使えるいいものを作って欲しいということに尽きます。電池が専用のリチウムイオン電池で、さらにACアダプタもその製品だけにしか使えない特殊な形の専用品なんてケースが今までの日本メーカーでは多かったような気がするのは私だけでしょうか。いくら画期的な製品だったとしても電源回りがそんな事では本体が壊れる前に付属品が入手できなくなった時点で使えなくなるかも知れません。それが新製品が出た時点からわかってしまうような製品を使おうという気には私にはなれません。

ラジオについて、個人的にもう一つ思い出したことがあります。まだ日本の大手メーカーでラジオ放送をフラッシュメモリーやメモリーカードにタイマー録音できる製品がなかった頃、すでに中国のメーカーは早くからSDカードにMP3型式でラジオ録音できるような製品を出していたように記憶しています。当時は日本のメーカーは音声の圧縮技術がメーカーによってまちまちで、自由にコピーして様々なメディアで使い回すことは難しく、ラジカセ代替の製品をにわかには選ぶことができない雰囲気がありました。

これからは今の日本の技術力で汎用な製品を出す中でメーカーに競ってもらえれば、日本だけでなく世界中から引き合いが来るような製品を今後出して行けるのではないかと思うのですが。本当にラジオ好きの身としては、今回紹介した中国産のラジオを凌ぐような商品の力を持ったオールバンドラジオをぜひ出してもらいたいです。いくら企業として利益を上げていても魅力的な商品が将来にわたって出てこないなら、日本のメーカーの衰退は自然と起こってきてしまうのではないでしょうか。できる限りそんなことにはなって欲しくないのですが(^^;)。


NOTTVとiPhoneの関係 iPhoneが携帯大手からMVNOへの移行を促すことも?

先日、ドコモの白ロムのタブレットを中古で購入したところ、すでにサービスの終了がアナウンスされているNOTTVが見られる機能があるものでした。このサービスは、地上波のアナログテレビが終了して使わなくなった電波を使って放送するテレビ放送で、専用のチューナーがないと見られないという特徴があります。

そのため、ドコモのスマホの中で勝手にチューナーを内蔵できないiPhoneではたとえドコモのSIMを入れていたとしても見ることができず、わざわざ別売りの専用チューナーを買ってまで見るものでもなかったということからか、利用者をドコモ契約者の中でも限定させるものになり、結果NOTTVの赤字が膨らんだと言われています。スマホの売れ筋であるiPhoneをどうしてもドコモでも売りたいとそれまでの経営路線を変更し、多くのiPhoneユーザーを獲得したことが今になって裏目に出た格好です。

さらに、iPhoneでないスマホやタブレットを購入したユーザーでも、この放送を見るためにはドコモとの有料契約が必要なわけですから、何もわざわざ有料で契約しなくても地上波の放送が見られればそれでいいという人がほとんどなわけで、半は強制的にNOTTVに加入させるようなキャンペーンを行なわなければならなかったことが想像されます。こうした手法というのはやはりほころびが出るものです。

これは、ドコモに限らず携帯大手三社すべてに言えるかも知れませんが、iPhoneというスマホは多くのサービスをApple社によって握られていて、どの通信会社と契約したとしても、サービス内容についてはApple社が主導する部分が多くなります。ドコモなど日本の大手キャリアの監修のもと自由におサイフケータイやワンセグを入れて売ることができた他のスマホとは根本的に違います。

さらに、iPhoneはAndroidスマホのように、あからさまにテザリング機能をつぶされているということもありません。これはMVNO利用でiPhoneを使っている人には有難い機能です。最近になってAppleストアでそう高くない価格でiPhone SEが出たことは、かなり携帯大手から見るとショッキングな話だったに違いありません。

今後iPhoneの販売についてはApple Storeおよびその代理店(例えば家電量販店など)で購入する事が普通になれば、本体の修理や長期保証についてもAppleで面倒を見てもらえるようになり、ある意味使い勝手は良くなります。

現在でも全てドコモショップであえて契約内容やオプション加入でしばり、さらになかなか利用実体に合った価格のデータプランを選べないというような形での抱合せ販売も、0円端末というものが今後は取りやめになる方向が示されていますので、あえてドコモ・au・ソフトバンクモバイルで端末と通信サービスの両方を購入しなくてもいいのではないかと思う人は増えてくるのではないかとも思えたりするのです。

NOTTVはそういう意味では、ドコモが自分で自分の首を締める結果になったサービスということで記憶に残るものになってしまうかも知れません。逆に、ドコモがiPhoneキラーとでも言うべき多くの機能の詰まった端末を出していたらどうなったかという気もします。

私自身はやはり防水機能は欲しいですし、何より日本語入力のための自由さというものを許してくれないiPhoneはメイン機にはなりえません。個人的に思うのは、ドコモが通話専用SIMだけでもWi-Fiによるメールやアプリ、ウェブの使えるような機能の付いたガラケーの製品をなぜドコモが出してくれないかという事ですね。そんな端末が出れば、iPhoneより売り値は高くても、買って使いたいという人も結構いるのではないでしょうか。