コップ付き水筒 三大メーカーの製品比較

前回の最後に触れた、国内の3メーカーというのは以下のメーカーになります。

・象印マホービン
・タイガー魔法瓶
・サーモス

他のメーカーが全くダメであるかというとそんなわけではないのですが、それこそ中国から爆買いにやってくる人たちのお目当てはこれらのメーカーの保温保冷品質がいいものを買いに来るだけあって、海外生産ではあるものの初心者が初めて真空断熱ボトルを購入する際にはこれら3社の製品から選べは間違いないでしょう。全て国内で製造しているメーカーもありますが、製品のバリエーションはやはりこの3社が種類も多く、まずはこうしたメーカーの製品を使ってみて不満があればさらに自分の用途によってステップアップしていけばいいでしょう。

まず、今回購入を目指す水筒、0.5Lの容量で中センのあるコップ付きのものということで、まずは象印から見ていきましょう。「TUFF/SV-GR50」がコップ付きのボトルで、以下のような特徴があります。

・外形寸法 7×7×22.5(cm)
・重さ 0.27kg
・口径 4cm
・内部フッ素コート丸洗い可
・銀イオン配合で抗菌が期待できるコップ
・保温性能 95℃の熱湯が6時間後でも76℃以上
・保冷性能 4℃の冷水が6時間後でも8℃以下

性能自体は今回紹介する中で一番カタログ値が良く、コップに抗菌処理がされているところも好感が持てます。ただ、本体内部かフッ素コートになっているので、コーヒーやお茶を入れてそのままにしてしまうと、茶しぶが残ってしまい、無理に取ろうとするとコートごと剥がれてしまうかもという心配があります。水道水をそのまま入れる場合も塩素が付いてしまう恐れがあるので、こまめなお手入れができればおすすめでしょう。

次にタイガー魔法瓶の出しているものは、通常タイプMSC-B050とスリムタイプMSE-A050の2種があります。まず、MSC-B050について見ていきます。

・外形寸法 6.8×6.8×23.8(cm)
・重さ 0.36kg
・口径 4cm
・内部は光沢のあるスーパークリーン加工 丸洗い可
・分解して洗えるプッシュせん
・保温性能 熱湯が6時間後70℃以上 24時間後40℃以上

いわゆるスリムタイプではなく、今回紹介する他のものと比べると大きくて重くなっています。口径もスリムタイプと変わらないので、購入するかどうかは価格次第といった感じもします。

次にスリムタイプのMSE-A050の仕様を見てみます。

・外形寸法 6.3×6.3×25.1(cm)
・重さ 0.27kg
・口径 4.1cm
・内部は光沢のあるスーパークリーン加工 丸洗い可
・分解して洗えるプッシュせん
・保温性能 熱湯が6時間後71℃以上 24時間後43℃以上
・保冷性能 冷水が6時間後でも8℃以下

このように比べてしまうとスリムなのに性能も高く口径もほんの僅かですが広いMSE-A050の優位性が際立ちます。唯一コップの質が落ちるのではということぐらいがウィークポイントのようで、この2種を比べてしまうと見てくれも良いので普通ならMSE-A050を選ぶ人の方が多いのではないでしょうか。

最後に、サーモスです。サーモスのコップ付きのシリーズには長年登山愛好家によって使われてきた「山専ボトル」FFX-500というモデルが存在します。保温性能に優れ、衝撃に耐えるためにゴツくなっているということからか価格が今回比較した製品と比べて二倍近く高値が付いていて、おいそれとは手を出せないというのが正直なところです。その上で調べてみたところ、同じコップ付きのものとしてはもう一種類、価格的にも他社と同じようなスリムボトルであるFFM-500がありましたので今回はこちらをチョイスしました。その仕様は以下の通りです。

・外形寸法 6.5×6.5×23.5(cm)
・重さ 0.27kg
・口径 4cm
・内部は丸洗い可
・中センはワンタッチで開き直飲みにも対応
・保温性能 95℃の熱湯が6時間後74℃以上 24時間後46℃以上
・保冷性能 4℃の冷水が6時間後でも10℃以下

コップも使いやすそうで、保温能力もしっかりしていて、直飲みにも対応するということで実にオールマイティな製品という感じです。

こうしてみると、保温・保冷性能は外形が大きい象印→サーモス→タイガーの順で落ちていきますが、スリムさとデザインではタイガーであとは内部がフッ素コートされているのが象印ということになります。

ただ見ていくとどれを購入してもそう後悔することはないと思います。コップがタイガーのスリムタイプのものでは物足りないと思うか、コップにも抗菌仕様が欲しければ象印、コップだけでなく直飲みもしたい場合はサーモスという感じでしょうか。

あとは実質的な価格の問題もあります。個人的に一番ないと思っているものでも価格が激的に安ければ私なら買ってしまうかも知れませんし(^^;)、迷うところです。あとは実際に現物が見られる所があれば見て確認した上で購入されるのがいいと思います。私も次回までにはどれを購入するか決めたいと思います。


カテゴリー: 真空断熱ボトル | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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