地方の交通機関が思わぬ理由で使えなくなっている現状とその対策について

先日、中部国際空港発の航空券を入手した話を書きましたが、今回の目的地は鹿児島空港になります。地方空港の場合、そこから動くための交通手段が必要になるのですが、当初鹿児島ではなく福岡空港へ行きたかった理由というのは、福岡空港は街中にあるので、すぐに公共交通機関が使え、どこへ行くにも便利だということだったのです。

現在、改めて鹿児島周辺の観光地についてリストアップしているのですが、空港から公共交通機関へのアクセスはバスかタクシーになります。当初はバスを使っての観光ができないかなと思っていたのですが、一旦鹿児島中央駅までリムジンバスで行き、市内のバス・市電・フェリー(桜島フェリー)が乗り放題の切符があるので、その場所だけなら問題なく移動して楽しめるのですが、ちょっと郊外の観光スポットや温泉に足を伸ばそうとするととたんに困ることになります。

観光定期路線のようなものがないかと思って探したら出てきたバスは、現在その多くが運休してしまっています。もう新型コロナの影響は無くなったのにどうして運休なのかと思ったら、バス会社のホームページを見ると、これは仕方がないと自分でも思える理由が書かれていました。

それは、人手不足でバスはあっても運転手がいないのでバスを運行できないというものです。まさか、そんな事が観光で多くの人を呼び寄せたいはずの場所で起こっているとは思いませんでした。
そうなってくると、自然と現地での移動について考え直さなければならなくなります。私の場合は、今回は家族と行くので、複数人でトータルでかかるバスの料金と、バスを待つことの時間的ロスを考えると、単純に空港からレンタカーを借りてしまうのが一番楽です。ただこれは、自分もしくは同行者が日頃から車の運転をしており、現地でも安全に運転ができるということが大前提になります。

そういうわけで、私の旅行の場合にはレンタカーをすぐに使うことで、かなり行動の範囲を広げることができ、弾丸日帰りツアーでもそれなりに色々な所には行けるのではと思っています。バスだけでは不可能だと思っていた指宿・開聞岳・枕崎方面への観光も何とか現地滞在13時間ならできそうですし、レンタカーの最低利用の時間も12時間にしているところが多いため、本当に最安の価格で目一杯使えることから、当日にふと思い付いたような場所にも行ける可能性があります。

鹿児島への旅は、以前に指宿の砂蒸し風呂に入ったりするのに、静岡県から高速道路を乗り継ぎながら車中泊をして向かったことがあるのですが、一応土地感もあるので、そちらとは違う方面へと向かっても良いですし、色々と楽しみが増えました。これから様々なレンタカー会社をリストアップしながら、安くて快適にドライブができるプランを選ぼうかと思っています。

しかし、免許を持っていなかったり、持っていてもほとんど運転していない人の場合は大変だろうと思います。最近は車を所有せず運転免許も必要ないからと取得しない人もいるので、たとえ安く地方空港へと行けたとしても、そこからの移動手段および観光するための交通手段に困るような事がこれから起こってしまうだろうと思うと、今後も観光客を呼び寄せたいと思っている地域の方は、この問題を何とかしないと大変だと思います。

具体的には、無人運転のバスのような公共交通機関を地方でこそ動かすことで、いわゆる標準の観光コースを巡りたいと思っている人にとっては助けになるでしょう。タクシーとの競合についても、コースを工夫することで共存はできるのではないかと思います。バスが無いままライドシェアを導入しても、多くの観光客を運ぶことはできないと思いますので、観光地を循環する無人バスの整備について今から考えていくことは大切なことだと思った次第です。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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