実は身近なところに影響を受けた人がいた河津・天城荘の火事について

昨年から今年に入る中で、全く予期しない状況の中で色々な事故が起きていて、個人的にはかなりショッキングな想いをしています。山形県での突然の裏山崩壊による集落の被害は、事前に大雨・大雪などがなかったので突然なぜ崩れたのかという原因が特定されていないことが恐しくもあります。

そして、年が明けて突然火事が起こったのが、伊豆の河津大滝温泉の有名な温泉旅館で、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地となったこともあり、滝を見ながら露天風呂に浸かることのできる数々の露天風呂を持つ「リバティリゾートAMAGISO」(天城荘)です。伊豆に温泉は数々ありますが、全国的にもかなり珍しい様々なお風呂を持っていて、今回の火事の影響でしばらく宿泊ができなくなるのと、日帰り温泉の復活についても状況がわからないので、これから長い期間において影響が出るのではないかと言われています。

一連の露天風呂は男女混浴ですが水着を着用して入浴するようになっているので、裸で混浴ということに抵抗がある人にも気軽に利用でき、まさに温泉のテーマパークのような場所であっただけに残念です。

実は、昨日親戚が自宅に遊びに来たのですが、昨年中にこの宿に今月末に泊まるつもりで予約をしたそうなのですが、まさにこの火事のお陰で宿泊が不可能になってしまったという、タイムリーでいてしかも今後の行動にかなり影響のある状況にあると話をしてくれました。

なぜ天城荘に宿を予約したのかというと、温泉の景観が唯一無二ということもあるのですが、日本の温泉旅館では珍しく「混浴で水着着用必須の露天風呂がある」からというところにあったそうです。というのも、海外の方を招いて日本を案内する予定でこの宿を選んだそうで、そもそも全裸で複数人での入浴を経験したことのない人もいるのだとのこと。確かに、海外のスパリゾートでは水着着用で混浴というような露天風呂のようなスペースがある所が多いですね。

日本で温泉を楽しむ人にとっては水着を着ないで、タオルも浴槽に浸けずに入浴することが当たり前ですが、同性ともいっしょに入浴することを体験したことのない海外の人にとっては、天城荘のシステムはすんなりと日本の温泉を楽しめるような形だったのかも知れないと思うと、海外からの集客を目指そうとする伊豆地方の観光業者全体にとってもその影響は出てくるのかも知れませんね。

ただ、今回もそうですが古い旅館の場合、増築を繰り返していくために建物全体が迷路のようになっていて、それが情緒を生むような事もあるのですが、火事のような災害が起こると逃げ道がわからずに取り残されてしまう危険性があります。今回はお正月の火事だったのでそれなりにお客さんも入っていたようですが、お客さんと従業員の被害は無かったということで、それが不幸中の幸いだったと言えるかも知れません。

今回のニュースで気になったのは、風評被害を気にしてか、ニュースで直接旅館の名前をなかなか出すことが無かったので、実際どの旅館が被害に遭ったのかという情報が入りずらかったということがあります。温泉自体が有名であるだけに、今から泊まりたいと思って問い合わせをしても電話がつながらなかったりネット予約ができなくなっていたりするような事も起きてしまうので、逆にはっきりとどの旅館なのかという情報を出して報道するということも大切ではないかと思ってしまいます。天城荘の皆様は2023年当初から再建を考えるという大変な状況になってしまったと思いますが、これからコロナが下火になっていけば、日本国内からだけでなく海外からのお客さんを呼び込める素晴らしい設備を持っていると思うので、ぜひ頑張って営業再開にこぎつけて欲しいと心から思っています。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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