月別アーカイブ: 2015年1月

冗談では済まないネット発信への対策 その2 「若気の至り」は通用しない?

 前回はあくまで基本的な考え方を紹介しましたが、十分にネット社会の危険さを教わった人でも、あえて炎上確実な中に飛び込むような人もいます。これは、すでにある程度の年齢に達した方ならおわかりの部分もあるかと思います。いわゆる「若気の至り」というやつで、どうしようもなくモテたかったり目立ちたかったりして、冷静に考えるととてもやってはいけないような事でもやってしまう時期というのが人生の中にはあるということです。

 個人的にはこうした「若気の至り」というのはだれもが通ることなので、やったことについての責任は取らなくてはいけないと思いつつも、ある程度の寛容さを持って社会が長い目で見ながら対応してくれればいいという部分もあるのですが、今の世の中はこのような甘い考えではダメな場合もあります。自分のやったことをいくら反省しても、ネット検索で過去に話題になったネット上の事件の主人公の名前を入れると、当時のまとめサイトが出てきてしまうような状況もあるので、「若気の至り」を一生背負っていくようなことにもなりかねないのです。

 具体的に何が起こるかはその時になってみないとわかりませんが、月日が経ってとても恥ずかしくて人様には言えないような若い時の行動がそのままネット上に残っている状況を想像してみて下さい。人間の成長の過程の中で就職や結婚などの節目に当たる際にこの行動が蒸し返され、例えば小学生の時に行なった行為が元で人生の次のステップに進めなくなったらこれは悲劇です。もちろん、長きにわたってネット検索の内容が消されずに残る事に歯止めをかけようとする動きはあるにしても、完全に過去の行動がネットから消えるかどうかはその時になってみないとわからないのです。

 自分の中である程度の判断ができるようになればいいのですが、まだ自分自身の行為の善悪を冷静に考えることが難しそうな年代の子供にスマートフォンを持たせたいと思った場合は、最悪こうしたことも考えて、家庭内でしっかりと話し合った上でスマートフォンを使わせるのか通話とGPS通知を持つ電話機にするか、というところから考えた方が私にはいいのではないかと思いますね。そして、若気の至りは実生活では仕方がなくても、ネット上に持ち込まないように回りの大人たちがしっかりと行動の把握に気を配り、もしネットに持ち込んだ痕跡を見つけた時には、できるだけ早くに内容の削除および、状況によってはアカウント削除を含む対策を取るようにすべきでしょう。


冗談では済まないネット発信への対策 その1 ネット発信の危険性を知らないという問題

 このエントリーを書いている時点で、動画サイトに自分のやった犯罪的行為を動画サイトに投稿し、逃げるように移動していた少年が逮捕されたことがニュースになっています。ここ連日のテレビ・新聞などでは大々的に報道され、多くの人から注目されていることに動画投稿主本人が陶酔している感じもしますが、この文章を例えば半年後に読み返した場合、果たしてどれくらいの人がこの事件について記憶しているかは怪しいものです。それくらい世の中の流れは早く、一時は注目されてもその後は誰からも相手にされないようになりかねないという冷酷な現実があることをわかってほしいと思います。そうはいっても、誰でもスマートフォンでSNSや動画サイトにアクセスして投稿も自由にできるようになってこの種の事件がなくなる方向に行かないのは、今のネット社会の危うさについてきちんと教えてくれる人がいないというところにそもそもの問題があるように思います。家庭環境にもよりますが、テレビコマーシャルではランドセルとセットにして、格安スマホを小学校に上がったばかりの子供に持たせることへのニーズを喚起するものまで出てきています。こうした現実を踏まえ、早いうちからの対策を講じる必要があると思えます。

 家庭でも学校でも、何をやってはダメかという形での教育は今も昔も普通に行なわれていると思います。恐らく子供の側もある程度の善悪の判断は付いていると思うのですが、今の世の中は子供だけではなく、大人であっても自分が行なった犯罪行為の一部始終をツイッターや動画サイトにアップして自分で墓穴を掘る場合があります。なぜそうなるのかは一概には言えないと思いますが、ひとつにはスマートフォンによるネットの仕組みをわかった気になって使っているところにまずは問題があるのではないかと思います。

 というのも、昔からガラケーでインターネットを楽しんでいた人がスマートフォンに乗り換えることによって、キャリアメールおよび携帯電話会社が提供する公式サイトでの利用を中心にウェブサイトを楽しんでいたユーザーが、スマートフォン特有のネット利用についての脆弱性について考えないまま使っている可能性が考えられます。キャリアメールのやり取りは個人間同士の情報のやり取りなので、例えば今問題になっているような行為の動画および写真を同報メールで友人に送り共有したとしても、外部へのそのままの形での流出はあり有ず、かなりひどいことをやったとしても、それ自体の容疑で警察に捕まれば別ですが、多くの場合はだれがやったかわからずにやり過ごすこともできていたでしょう。携帯電話のウェブサイトにおいても、掲示板に何のパスワードも付けずに犯罪行為の写真をアップしたような場合にはこの写真がマスコミに流れて問題になったこともありましたが、多くの場合は掲示板の閲覧にパスワードが設定され、だれもがアクセスできない仲間内だけの掲示板という形で管理されていた場合が結構あったと思います。この場合は携帯電話自体の設定は必要なく、ウェブサイト上でのパスワードを共有しておけばいいわけです。さらに当時はまだネット自体の利用料金も割高で、誰もがネットを使っていたわけではなかったので注目される度合いも少なかったということもあるのかも知れません。しかし時代が変わり、画面が狭くてスピードの遅いガラケーの画面ではなく、今では5インチくらいの大きさで、ネットも閉じられた世界ではないパソコンでのネットと同様なレベルで使えるようになり、さらに以前から比べるとはるかに多い人の目によってネット自体が監視されているようなことになっていることの影響も大きいでしょう。

 ツイッターやフェイスブック、Lineというのは、ネット上のコミュニティとはそこそこ距離を置いている私でも使っているほど(^^;)、多くのスマートフォンユーザーに使われていますが、そこで仲間内だけに発信するつもりでも、きちんと最初に設定を行なわないとその情報は世界中に広がってしまうかも知れません。さらにアカウントの設定を公開にしていると簡単に個人が特定され、もし自分で発信したことが炎上するほどの注目を集めてしまったら、学生だったら学校に、社会人だったら勤め先に連絡が行き、最悪の場合退学や解雇ということにもなりかねません。

 では、学校や家庭では何を教えればいいかということですが、広く誰でも読んだり見たりできる場に、自分のプロフィールおよび、見たことや考えたことをそのまま公開するというのはどういう危険性があるのかということをしっかりと叩き込んた上で、改めて自分のSNSのアカウントを誰でも見られるように公開するのか、友人程度まで共有にとどめるのかを考えさせ、実際にその設定方法までを自分でできるようにするところまで教えるのがまずは大事だと思います。


JR東日本の車内販売サービス一部終了の報道について

 今回紹介するニュースを聞いて、さもありなんと思った人も多いかと思いますが、JR東日本は、新幹線や特急の車内販売を一部終了するというアナウンスを行ないました。私の住んでいる管轄のJR東海ではこの種のサービスはすでに行われていず、全国的にもいわゆる豪華列車での車内サービスは充実しても、普通の特急や新幹線ではフェイドアウトする傾向にあることは間違いありません。実際問題として、列車に乗る前に食べ物や飲み物、おみやげを購入してしまい、あえて車内で購入ずる人が少ないという傾向はあるものの、急いで列車に飛び乗って、車内販売をあてにしている人にとっては残念なニュースです。

 私はなかなかJR東日本の新幹線や特急に乗る機会はないのですが、先日も利用したJR東日本が運行している普通列車のグリーン車はよく利用します。グリーン車には車掌さんがグリーン券の確認のため回ってきますが、それと同時に車内販売の業務も行なっています。しかし、以前列車を利用した時と、今回ではかなり車内販売に掛ける仕事量が減っていて、なかなか車内販売を利用しにくい状況に陥っていることもあるのではないかと思います。

 私が初めて普通列車のグリーン車を使った時には、各座席のポケットのところに車内販売品のメニューおよび料金が記載されたものがあり、事前に小銭を用意して購入することが可能でした。車掌さんも検札で車内を回った後にゆっくりと販売品を持って回っていたのでそれほど気を使わずに注文できたので、あえて車内で温かいコーヒーをいただくような形で車内販売を利用していました。

 それが先日の旅では車掌さんが検札をしながら以前と比べるとかなり小さいカゴに入れた販売品を持って回るだけなので、まず何を販売しているかがわからないので、わざわざ検札の業務中に呼び止めて欲しいものがなくて何も買わないのも失礼かと遠慮してしまうというのが正直なところです。普通車グリーンの場合はそれほど長い時間乗っていることが多くはないのかも知れませんが、ポットに入った温かいコーヒーも販売していないようで、結局車内販売を利用することは遠慮してしまいました。

 こういう輩がいるので、車内販売が終了ということになってしまうのかも知れませんが、そもそも列車に乗るまで車内販売があるのかないのかわからない状況があり、さらに車内販売があった場合でも呼び止めてカゴの中味を確認するまで何をいくらで売っているのかわからない状況では、なかなか利用しにくいというのが利用者の実情なのだということは鉄道会社の方に理解していただきたいですね。グリーン車以外の車内では座席ごとのメニュー表示は難しいかと思いますが、デッキに営業案内を出していてくれれば、購入時の目安になるので、何とか利用者が買いやすくなるようなことを試してみてくれていてもよかったのではないかと思えます。利用者としての立場としては、一切の車内販売が廃止されないように、利用する電車に車内販売があったらできるだけ使うようにするというのが唯一の方法であることは間違いないのですが、今後一切車内販売が無くなることのないように、何とか一部でも存続するような形を考えていって欲しいものです。


カシオ G-Shock GB-5600AA その2 交換電池についての2つの考え方

 カシオのメーカーサイトでは、Bluetooth通信によりスマートフォンとの連携ができる腕時計GB-5600AAの電池寿命は約2年となっています。ただし、モバイルリンク機能を1日あたり12時間使用した場合で、以下のような条件が付いていることに注意が必要です。

・電話着信通知の報知:3回/日
・メール受信通知/その他通知の報知:10回/日
・ライト:1回(1.5秒)/日
・アラーム:1回(10秒)/日

 各種通知の方法として、バイブレーションとビープ音が選べますが、無音にすることもできます。ネット上ではバイブレーションで通知しまくった結果、6ヶ月以内に電池切れを起こすことも珍しくないようです。そこで、どう考えるかがまず一つのカギです。

 どういうことかというと、普通、防水機能を維持するような形での電池交換はメーカーに直接行なってもらう場合は3,000円+税となり、別途送料がかかります(往復の送料を考えると約5,000円)。この金額を半年ごとに払うというのは大変なので、別の方法で電池交換する方法も考えておくべきでしょう。単に電池交換だけならメーカーではない町の時計屋さんで電池交換することもできます(この場合はだいたい千円前後で交換作業を行ってくれる場合があります)。ただその場合は水回りの保証がなくなり、雨の中での使用や水中に落とした場合に水没しても保証が付きません。さらに、この時計で使われている電池は、100円ショップで2個入りのものが買えるCR2032というボタン型電池であることから、自分で道具を揃えて交換してしまうという究極の方法もあります。この方法は最初に道具代がかかりますが、電池自体は一個50円+税で済んでしまうので、全ての通知をバイブレーションにして使い倒そうと思っているなら、自分で電池交換する事も一つの手です。交換方法はネット上に紹介している方もいらっしゃるようなので、先人のご好意に感謝しながら自分で交換する判断をするのも一つの電池問題解決法です。

 そうでなく、できるだけ今の電池をカタログ値並みに保たせたいという場合は、利用条件をできるだけカタログの条件に近づけることにチャレンジすることになります。私の場合はまずは通常動作でもボタンを押してビープ音がするのがいやだったので紙の説明書を見てボタン操作でのビープ音を消し、さらにメールなどの通知についてもバイブレーションもビープ音も出さず、画面の文字のみでの通知に切り替えました。

 さらに、私の場合はGmailを通知するようにセットしているので、ある意味どうでもいいメールまで通知され、それで電池を消耗させてはたまらないので(^^;)、アプリ「G-SHOCK+」のメール受信の設定の中にある「連絡先フィルタリング」のチェックを入れます。そうすると、スマートフォンに入っている連絡先に登録してあるメールアドレスのみ通知するだけになります。さしあたって必要になるメールのあて先で連絡先に登録していない人のメールアドレスを登録し、他には例えばブログコメントが発生した場合のメールによる通知を行なっている場合にはそれにも適当な名前を付けて連絡先に登録しておけばいいわけです。どちらにしても、この時計で確認するEmailについては、かなり限定しておく方が通知自体が少なくなるので、電池持ちを良くしたい場合には何もかも通知しようと思わない方がいいでしょう。

 そして、帰宅して腕時計を外す際に、毎日面倒でも時計の方でBluetoothを切っておき、翌日また接続するということをまめにやることで、さらに電池持ちが長くなることが期待できます。今私の時計に入っている電池は購入時に既に入っているものなので正確な寿命ははっきりしませんが、次回の交換時からどのくらい使えるかというのを調べつつ今回私が考えた理論が正しいかどうか検証してみたいですね。


カシオ G-Shock GB-5600AA その1 購入までのいきさつと使い勝手

 軽井沢のアウトレットモールまで先日出掛けたにも関わらず、何も買うものはないだろうと思ってお店を回っていたのですが、それほど大きくないスペースで営業していたG-Shockショップに入っていろいろ見ていたら、以前このブログで紹介したことのある、Bluetoothでスマートフォンと連携ができる時計の中で、2012年後半に出たもので現在は生産終了になったGB-5600AAが税込みの9,000円の値段が付いて出ていました。お店の方はどのスマートフォンで使えるかどうかについての知識についてはなさそうだったので、改めてネット上で調べたら、メインで使っているauのSHL23が公式に動作を保証する端末になっていました。

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 スマートフォンと連携することのできるいわゆる「スマートウォッチ」は様々なメーカーから出ていますが、見てくれは普通のG-SHOCKと変わりません。ボタン電池駆動であるので最新型のソーラー電池で動くものと比べると見劣りはするのですが、最新製品はアナログ表示のためかメールやSNSの通知をその都度行なうことはできないようなので、それなら今のスマートフォンを使いながらいろいろ試すのも悪くないと思い、迷わず購入しました。設定は帰りの電車の中でスマートフォンのネット検索により済ませ(ネット接続についてのマニュアルはウェブ上のみ)、問題なく接続できることを確認しました。大きさも重さも今まで使っていた非金属性のPROTREKよりも軽く、付けていることをあまり感じません。両手でタッチタイピングをしても全く疲れないので、しばらくはこれをメインにしてもいいかなと思っています。

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 製品発売当初はまだ不安定だという評価が多かったものの、無料で使える専用アプリの「G-SHOCK+」のバージョンアップにより、電話着信やメール通信の他、ツイッターやフェイスブックの通知、カレンダーの予定時刻の通知にも対応するようになり、安定度も増しているのかも知れません。私が接続していて1日に1回くらいは通信が切れることはありましたがおおむね安定して繋がっている印象です。メールの通知は、画面右上の普段は日付になっているところに送信元のメールアドレスが表示されます。写真では「ココログ」となっていますが、これはこのプログにコメントやトラックバックが付いた際のシステムから送られたメールで、通常はメールアドレるが表示されるもののこの場合はメールアドレスの前に「ココログ」と入っているためこのような表示になります。メール本文がこの時計で読めるわけではないのですが、それでも時計の表示を見てメール着信の有無を確認することができて便利です。

 私の場合はかなり安定して繋がっていましたが最初に接続が切れた時、すぐに復帰させることができなかったので説明書も読まずに勝手にペアリングをスマートフォンの設定から削除したことでトラブルになりかけました。いくら最初と同じようにペアリングをやり直そうと思ってもうまくいかないのです。これには製品評価のサイトに一つ星をつけて酷評する人の思いもわからなくはないと思いましたが(^^;)、どうにもならなくなって改めてウェブから再接続の方法について読んだら不通のBluetooth機器ではあまり考えなくていいことが書かれていたのです。

 それは、時計に登録されているペアリングについての情報をいったん削除してから(時計自体のボタンで操作します)再びペアリングしないとできないということでした。それがわかって再びペアリングを組んだ後は、もし接続が切れても落ち着いて何回も接続の手続きを行なっていると何回目かには繋がるので、いったん繋いでしまえばほとんど接続切れの心配はしなくて済みました。

 とりあえずこれで、私の場合はスマートフォンをいちいち取り出さなくても必要なメールやツイッターなどについての情報を得ることができるようになりました。ただ、今後使い続けていく際の課題もなくはありません。それは、時計自体の電池をいかに長持ちさせるかということです。他のスマートウォッチと比べて日々の充電は必要ありませんが、時計を振動させて全ての通知をずっと行なっていればみるみるうちに電池はなくなり、防水能力を保つならば購入金額より高くなることも考えられる電池交換費用がかかるようになってしまいます。

 長くなりましたので今回はここまでにして、この腕時計の電池を長く保たすための方法について改めて考えてみることにします。


「STYLUS 1s」と同じ機能になる「STYLUS 1」用のファームウェア

 私が旅用のデジタルカメラとしてオリンパスの「STYLUS 1」を購入したのは、すでに後継機の「STYLUS 1s」が出ていて、そのおかげで格安で購入ができたからなのですが、オリンパスでは何と後継機である「STYLUS 1s」の機能を前機種の「STYLUS 1」でもまるまる実現できる新しいファームウェアを提供してくれるとのアナウンスが昨年のうちにありました。具体的には、以下の内容になっています。

1.AFターゲット選択に、スモールAFターゲット [・]sを追加
2.焦点距離表示に、[倍率]、[焦点距離]、[35mm換算]を選択可能
3.ステップズーム機能を追加(28,35,50,70,85,100,135,200,300mm 35mm換算)
4.MFアシストに、[ピーキング]機能を追加
5.インターバル撮影(コマ数:最大999、撮影間隔:1秒から24時間)とタイムラプス動画を追加
6.ワイドコンバージョンレンズ「WCON-08X」に対応

 今回のファームウェアのバージョンアップは、昨日から提供開始ということで、早速やってみたのでした。方法としてはパソコンに専用ケーブルを接続して行ないますが、約70MBをパソコンにダウンロードするのにぷららのモバイル回線を使ったものの、それほど待たされることなく落とせ、カメラに転送して無事にバージョンアップできました。

 カメラで今まで設定していた情報は飛んでしまったので、改めて倍率表示から35mm換算の焦点距離の表示に変更し、2つあるズームレバーのうち、左側レンズの脇にあるズームレバーをステップズームに割り当てました。スモールAFターゲットはより小さい場所にピントを合わせる時に便利ですし、マニュアルフォーカスでのピント合わせもやりやすくなりました。これがSTYLUS 1のファームウェアとしては最終形ということなのかも知れませんが、これだけの機能が後付けできれば十分です。ただ旅で使う場合はもう少し広角が欲しい場合もあります。そう考えると、とりあえずこれで今回新たに対応したワイドコンバージョンレンズを買う選択というのも出てきましたし(今まではテレコンバージョンレンズのみ対応)、オリンパスの思う壺にはまる可能性もなくはありません。

 ワイドコンバージョンレンズを使っても、F2.8の明るさを維持したまま×0.8というと約22.4mm(35mmカメラ換算)での撮影ができるわけですが、28mm相当と比べてどの程度差が出るのかということも含めて、まずはすでにSTYLE 1sで使われている方の作品などを見ながら検討して行きたいと思います。STYLUS 1を持っている方は前のファームウェアで使い続けること自体がもったいないくらいの今回のファームウェアアップデートなので、オリンパスのウェブサイトから早めにアップデートをして、日常に旅にと活用されることをおすすめします。



AMラジオの在京3社が2015年中にFM同時放送へ

このブログではたびたび紹介させていただいていましたが、東京のAMラジオ局がいよいよFMによる同時放送へ具体的なスケジュールを発表しました。TBSラジオ・ニッポン放送・文化放送の3社が2015年の秋から冬にかけて、東京スカイツリーからのFM放送でのAMとの同時放送を実施する計画とのこと。報道の記事によると9月に試験放送を開始の予定なのだそうです。

 ただ問題は、FM送信する周波数にあります。TBSが90.5MHz、ニッポン放送93.0MHz、文化放送91.6MHzとなっていますが、いずれも90MHzより上の周波数です。現在売られているラジオの多くは76.0MHz~90.0MHzの間しか聞くことのできないものがほとんどで、車に備え付けのラジオでも同様でしょう。もしかしたら、今売られている新車でも純正のラジオでは90.0MHz以上の周波数が聞けないものが多くあるような気がするのですが。しかし後からこのことに気付いても、わざわざこのためにラジオをすぐに付け替えることまではしないと思いますので、ごく限られたマニアや(^^;)、受信障害の深刻な人が恩恵を受けるだけということにとりあえずはなりそうな気配です。

 私自身、今までたくさんのラジオを購入して使ってきましたが、アナログ選局のアナログテレビ音声の1~3チャンネルが聞けるタイプのもの(デジタル選曲のものはチャンネルの間の周波数が選局できないので聞けないと思います)なら大丈夫ですが、このタイプのラジオはテレビがデジタル化された影響で生産中止になったものが多く、これから新しいラジオを買う場合はFMの聞ける範囲が90.0Mz以上のところもカバーしているかどうか確認が必要になります。

 今後、AM局のFM同時放送がどのように推移していくかどうかはわかりませんが、一つわかっているのは、AM局の基地局が老朽化を迎えており、FMで代替が効くならば東京スカイツリーからの送信で関東のかなりのエリアをカバーできるわけですから、首都圏のAM局のほとんどがFM局に移行してしまう可能性だってあります。ここは車での旅を楽しむためのブログなので、今後新車の購入を考えている方に情報を提供させていただきますと、購入前に必ずラジオのスペックを確認し、購入時にオーディオレスの選択をするというパターンもあるのではないかと思います。

 どういうことかと言うと、もし今回試験放送を始めるTBS、文化放送、ニッポン放送がFM化する流れになり、FM放送の方で多くの人が聞くようになった場合、さすがにラジオをそのままにしておくことは難しいのではないかと思うのですね。恐らく、現行純正のカーオーディオではこれらの放送は聞けないものが多いと思われますから、どうしても聞きたくなった場合は純正オーディオを外して付けかえることになってくることが予想されるからです。すでにFM同時放送化に向けての日程は出ているわけですから、現行車のカーラジオが90MHz以上に対応していなかった場合、いつから90MHz以上の放送が聞けるラジオを搭載するのかディーラーの人に確認しておいた方がいいでしょう。ちなみに、現状ではカーオーディオ単体で販売している製品の中にも90MHz以上のFMが聞けないものが多いので、個人的にはこの辺の状況をメーカーが把握して、カーラジオのラインナップにおける仕様が変更されるまでは既存の車でも、新たにカーオーディオを買い換えようと思っている人も今後の様子を見た方がいいとは思うのですが。

 ラジオでなくネットを使った放送を受信すればラジオ自体が必要ないという議論もありますが、今後NHKがネットでの同時放送化に向け受信料の聴取について、ネット環境があれば徴収するということもあるのではないかという懸念が出てきています。そうなると、いわゆるワンセグの付かないスマートフォンを使っていたとしても、ネットによりラジオ放送を聞く人からも受信料の徴収を行なう可能性も0ではありませんので(現在のラジオ受信料というのはNHKは請求していません)、あまりネットラジオに頼るのも新たな負担を増やしてしまうかも知れないという観点からどうかとも思えます。私は現状ではネット経由のラジオも楽しんできますが、基本的にはラジオでの放送聴取にしばらくはこだわっていきたいと思っています。というわけで、この種のニュースは今後もしっかりと追い掛けてここでひき続いて紹介していく予定です。新しいニュースが入りましたらまた更新したいと思います。


2015年1月 18きっぷの旅 その5 現地での無理は禁物

 ここまで書いてきて、あえてここまで目的地を紹介していなかったのですが(^^;)、今回の目的地は、行き帰りの時間の関係で現地である程度の時間を過ごせる上、単に景色を見るだけの観光旅行では満足できない家族のために、駅の裏に大規模なアウトレットモールがあり、さらにこの時期には冬のバーゲンを行なっているという情報を掴んだ軽井沢としました。普通列車で向かう場合は高崎線で高崎まで行き、信越線に乗り換えて釜飯で有名な横川駅へ行きます。その先は残念ながら長野新幹線の開業によって碓氷峠の路線が廃止されてしまったので、JR東日本が運行するバスに乗り換えて碓氷峠軽油でJR軽井沢駅に向かいます。ちなみに、料金は片道510円となっていて18きっぷでは乗れません。

 そのバスとの接続を考えて上野駅を朝の7時33分の普通列車で出ましたが、高崎までは駅で先に普通列車のグリーン券を購入していたので、これも乗車直前に購入した駅弁を車内で食べながら高崎に向かいます。心配していた事故や天候などの理由での遅れもなく、定刻に横川駅に到着したのですが、すでに軽井沢行きのバスが待っていたので駅からダッシュをかけ、何とか座席を確保することができました。というのも、電車が横川駅に向かうに従って、明らかに軽井沢行きのバスに乗る人がかなり多そうだということが見て取れました。列車は2両編成でしたが観光バス形式の接続バスと比べればその輸送能力には雲泥の差があります。スキーシーズンであり、今回はアウトレットのバーゲンがあるとは言え、これだけ普通列車を利用して軽井沢に乗り込む人が多いのかというのは予想していませんでした。それでも、補助席に座るようにしたことで立っていくことになったのは2~3人に留まりましたが、夏のハイシーズンになると積み残しが出るのか臨時便で対応できるのか実際に出掛けてみないとわからないので、新幹線開通は便利な面もありますが、こうしたことも起きるということがしみじみわかりました。

 そして、軽井沢に到着したのが午前11時前くらいで、現地は晴れ渡っていました。ここで、ある程度時間が過ごせることから、アウトレットに行く前に旧軽井沢方面を回ろうかなとも考えていたのですが、晴れてはいるものの高原特有の風の冷たさにあえて自転車を借りて周辺を回ろうという気は失せてしまいました(軽井沢駅から旧軽井沢地区へは多少距離があります)。せっかく軽井沢に行ったのにメインストリートや観光名所を回らなくてどうするという批判もあるかも知れませんが、アウトレットモール自体の範囲も広く歩きがいがあり、いわゆる軽井沢らしいお土産も全てこのモール内で購入できそうだったので滞在時間のほとんどを駅周辺にして歩いて回る方がいいと判断したのです。

 アウトレットでの買い物については、モバイル関連の項目で紹介できる面白いものを購入したので、後で別項目を挙げて書きたいと思いますが、実際に帰ってきて、それほど体の疲れもなく過ごせていたのですが、それも現地であまり無理をしなかったことが大きいと思っています。今回は同行者がいたのでこういった無理をしない行程になっていった部分もありますが、行き残したところがあればまた改めて行けばいいと思う方が次の旅にも繋がりますし、何事も満腹になるまで食べつくすよりも腹八分目がいいという感じでしょうか。特に行動に制限のある18きっぷでの旅では、あれもこれもと欲張らず、大変だと思ったら現地でも柔軟に行程を変える決断が必要なように思います。


2015年1月 18きっぷの旅 その4 乗れる列車には早めに乗ること

 この内容をアップしているのはすでに帰宅した後になりますが、この文自体は上野のビジネスホテル内で書いています。ホテルにはWi-Fiが利用可能とのことで、確かにホテルのWi-Fiの電波が飛んではいますが、部屋の中にはLANケーブルはありませんでした。チェックインの際にインターネットのことを聞くのを忘れたので(^^;)、結局ここでのネット環境は自前のぷららモバイルのモバイルルーターからBluetoothで接続しながら情報収集をすることになってしまいました。まあ、それでも十分なスピードでネット接続できていますので、私の場合はホテルのネット環境を予約の際には気にする必要はないのかも知れません。

 当日(1月9日)はだいたい午後6時頃に駅の改札に集合ということにしておいたのですが、私が10分前くらいに着いたらちょうどその時間に合流できてしまいました。前もって調べておいた行程は18時10分発の静岡発熱海行きに乗る予定だったのですが、この時間だと一本前のホームライナー沼津号に間に合います。この列車はホームの券売機で一人320円の座席指定券を購入すると、18きっぷでも乗れてしまう快速運転の列車だったので、急いで夕食用の駅弁を買い、改札を通って座席指定券も購入し、ぎりぎりで列車の出発に間に合いました。

 その後は沼津で熱海行きに乗り換え、その部分だけは普通の列車に乗りましたが、熱海から東京まではグリーン券を買ってあったのでそこで弁当を開けて食べながら東京へ向かいました。当初はホテルチェックインが23時の予定だったのですが、当初は静岡から熱海を各駅停車で向かうつもりが、一部快速運転で向かえ、さらに一本早い列車に乗ったこともあり、21時過ぎにはホテルに到着出来ました。

 その昔、紙の時刻表でしか列車の時間を確認することができなかった時には難しいですが、今は現在地をGPSで取得して一番早く目的地に着く行程をスマートフォンがあればすぐに出すことができます。実際の旅の中で頑張れば一本早い電車に乗ることができそうな場合は、スマートフォンで調べてからでもいいですし、まず乗ってから調べてもいいでしょう。一本前の電車に乗っても目的地に到着する時間は変わらないこともまれにありますが、先着していれば早く電車を待てるため座れる可能性は高くなりますし、首都圏を抜ける場合は一本待ったために後発の電車が突発的な事故で進めなくなることもあります。今回の旅は幸いにしてそうした事故の影響を受けませんでしたが、影響を受けることを極力避けるために、できるだけのことは準備段階から旅の最中も常に気にしておくことが大切です。


2015年1月 18きっぷの旅 その3 当日スムーズに出発するために

 前回のエントリーを書いてから、8日から9日の日付が変わりホテルの当日限定プランがネットで購入できるタイミングを見計らって(実際は前日の24時過ぎ)、ホテルの予約を行ないました。ネットの表示が変わり、当日予約扱いの安い金額で上野駅から徒歩ですぐのホテルを素泊まりで確保できたので、次に行なったのが乗車券の類の購入でした。

 今回のプランでは2名で一泊二日の行程ながら、18きっぷは3回分しか残っていません。すでに18きっぷは12月末日で販売を終了していますが、金券ショップには売られている可能性はあります。ただ、必ず売っているとも限りませんし、価格も不透明です。私が飛び込んだ複数の金券ショップには全く使い残しの18きっぷはありませんでしたが、販売価格がすでに翌日で期間終了だというのに、通常の販売価格と同じ一回分3,000円という表示を変えていませんでした。もっとも、1回分残した18きっぷを持ち込んでくるような人はほとんどいないというのがこちらの地域における実際のところなのでしょう。

 その状況を把握した上で購入したのが、金券ショップで売っている普通回数券のバラ売リでした。静岡駅から東京上手線内の運賃(現金価格)は大人3,350円ですが、静岡→由比と由比→東京上手線内の切符を分けて買うと安くなるのだそうで、私が購入した金券ショップでは2,980円で購入できました。これが上手線内でなく品川で良ければさらに安くなり、小田原から小田急に乗り換えればそのセット乗車券(小田原~新宿間急行利用の場合)は更に安く買えます。今回は上野から翌日の旅をスタートさせたいために多少割高になりましたが、それでも十分安く旅に出られます。ただ今回の旅は乗車券だけではなく、さらに追加料金を出して快適な環境を追求することにしました。

 以前紹介したことがありましたが、首都圏の特定区間における普通列車のグリーン券を追加購入することで、普通運賃で乗る場合だけでなく18きっぷに追加して利用することができます。出発日の1月9日は平日なのでグリーン車の走る熱海~東京間は980円となりますが、土・日・休日のホリデー料金の方が安く、範囲内なら最長区間を乗り継いでも、780円が上限になります。駅近くの金券ショップで購入したついでに駅のみどりの窓口で普通列車のグリーン券を購入してきたので、準備は万全です。あとは当日の鉄道の運休や遅れなどがなく、無事に目的地に時間通りに到着できるかを祈るのみです。もっとも、天候やアクシデントで東京より先に進めなくなっても、上野に泊まるならそれなりの観光はできると思いますが、この先は実際に出掛けた先の話を書かせていただきたいと思います。