月別アーカイブ: 2013年9月

3ドア車にも良さはある

 最近の車ではほとんどお目にかかることがないような気がしますが、私が今使っているSUZUKI Keiは5ナンバーの乗用車ですが3ドアの設定になっています。これは、常に後部座席に人を乗せるような使い方をする場合めんどくさくて仕方がないでしょう。

 しかし、実のところ以前乗っていたワゴンRでもほとんど後ろに人を乗せるような使い方をしていませんでした。最新型のワゴンRでもそうなのですが、後部座席のスペースを広げると、かなりゆったりとした空間を作ることができます。そうした空間の作り方によって普通自動車の小型車と遜色ない使い勝手を実現しているのですが、その分収納スペースは減ってしまいます。私は車中泊用兼防災用ということでかなりの荷物を車に入れたいと思っていましたので、軽の5ドア車に乗っている時でも後部座席を一番前に出して荷室を広げ、それでも後部ドアから人が入って座れるようにはしておいたものの、結局のところ後部座席はほとんど有効に使っていませんでした。

 翻って私が乗っている3ドアのKeiについて見てみると、私の使い方では後部座席に人が乗るということはほとんどないこともあって、むしろ3ドアの方が便利なところもあるのではないかと考えるようになりました。一応は後部座席には荷物を置かずに人が乗れるようにしてはありますが、以前のエントリーで紹介したことがありましたが、雨の時など隣に人を乗せている場合は傘の置き場所を運転席の後ろに設定し、傘からの水を受けるような形で車に常備している風呂桶を床下に固定するように置くようにしています。そうしておけば車の中の濡れを最小限に抑えることができるので、このパターンは気に入っています。

 もしこれが5ドアの場合、ちょうど傘を置いてあるところの後部ドアを開けてしまうと傘が倒れたり、外に出てしまったりします。人の乗り降りが前提なら最初から後部座席に傘を置くこともないのですが、3ドア車の場合運転席側から後部座席への出入りというのは、特に運転席が塞がっている場合は無理ですので、もし後部座席に人を乗せることがあってもせいぜい1人と決めてしまえば、傘の位置は運転席後ろに決定することができます。実はこうした乗車ドアを助手席側のみにコントロールできるというのも実は3ドアの特徴であるのです。後部座席にお年寄りやお子さんを乗せていて車から降りる場合、5ドアの場合乗っている人が自分で簡単にドアを開けて外に出ることができてしまうので、周囲の安全を確認しないでドアを開けてしまって事故に巻き込まれたり、隣の車に思い切りドアをぶつけてしまったり自転車やバイクと接触するなどの加害事故を引き起こす元となります。こうした事故を抑制するために中からドアを開けることができないチャイルドロックという機能がありますが、常にチャイルドロックを使うのは不便なこともありますし、そうして機能を外したところに事故というものが起こりやすいという側面もあります。3ドア車は確かに乗り降りがめんどくさいですが、少なくとも安全に車から降りることができるように気を使ってあげることができるいい面もあるわけです。

 また、車中泊環境を作るためシートアレンジをする時にも、3ドア車なら間違って後部座席を開けてしまい無理に詰め込んだ荷物が飛び出してしまうような事にはなりません。私の車の使い方が特殊なのかも知れませんが、一人かせいぜい二人で利用するのが主でしたら、3ドアの車でもそれほど不便は感じないでしょう。時代の流れということで3ドアの車は絶滅危惧種のような感じで見ることはありませんが、中古車の場合購入価格では3ドアの方が安くなる傾向にありますので、そういった観点からも車を見ていくことで安くて満足できる車が見付かるかも知れません。


リニューアルされた東名日本平上りPAと注目したいプラモデルコーナー

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 2013年8月に東名高速道路を使って御殿場まで行った際、朝食でも食べられないかと上りの日本平PAへ立ち寄ったのですが、その際、建物のリニューアルをしていて利用することができませんでした。それが、9月に入ってリニューアルオープンしたという話を聞きつけて、どんな感じにリニューアルされているのか確かめに行ってきました。

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 以前の上りPAは一階部分に食券利用の食堂になっていて、二階にレストランが入っていたのですが、リニューアルにともない二階のレストランは営業をやめ、写真のように二階に上がる階段は雑誌などのカウンターになっていてブロックされています。食堂は従来とそれほど変わらないものの、ドリンクバーが利用できるようになっています(24時間営業)。

 個人的にここのパーキングエリアの最大の特徴は、静岡市の地場産品であるプラモデルのメーカーの中でも異彩を放つ青島文化教材社(メーカーとしての名称は「アオシマ」)のプラモデルの数々がデイスプレイされ売られていることです。ここでその一部を紹介しましょう。

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 「アオシマ」と言えばデコトラ(電飾や派手なペイントでデコレーションされたトラック)ということで、完成品がショーケースの中に展示されていますが、アオシマの真髄はこんなものではありません(^^)。

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 プラモデルが完成した姿を愛でて楽しむものだとすれば、このプラモデルを愛でる人というのは一体どれくらいいるのかと思える団地のプラモデルです。パッケージの説明によると衛星放送用のパラボラアンテナが20個付くそうです。

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 次に、静岡らしいと言えなくもないですが、冷凍マグロもついた特殊荷役シリーズのフォークリフトのプラモデルです。

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 最後に、こちらでもちらほら道を走っていて見掛けることがある「痛車シリーズ」(同社が商標登録している名称とのこと)のプラモデルです。こうしてみるとかなり出している種類に幅があるような印象ですが、この懐の広さが木製の飛行機模型から始まった静岡での模型メーカーの元祖である青島文化教材社の特徴でもあると言えます。

 すでに新東名の静岡サービスエリアには同じ模型メーカーのタミヤが出店し、プラモデルだけでなくTシャツやタンブラーなども販売していて、特にタミヤのTシャツが人気商品になっているようです。今回紹介した青島文化教材社のブースは無人で一連の商品が置いてあるだけのコーナーですが、静岡のプラモデルは決してタミヤだけではない事を知ってもらうためにはいいスペースなのではないかと思います。今回紹介した商品はあくまで2013年9月現在のもので、今後パーキングエリアの営業方針によって変わってしまったりブース自体がなくなってしまうかも知れませんが、個人的にはこのブースは地元静岡のプラモデル文化を紹介していくブースとして続けていってほしいと思っています。


白ロム流通もコントロールされたドコモのiPhoneがもたらすものは?

 私を含め格安のSIMカードを使ってスマートフォンでの通信を楽しんでいる方にとっては、ドコモがiPhoneを出すというニュースはかなり期待を抱かせるものであったに違いありません。MVNO業者の中にもiPhoneに対応するnanoSIMを用意しているところもありましたので、例えば3枚セットで使える契約のうち1枚をnanoSIMで持っておけば、自分で契約したり中古ショップの白ロムで新しいiPhoneを入手すれば、かなり安い金額でiPhoneが使えるという展開を願っていた方は多かったはずです。

 ただ、ドコモがアップルと手を組んだ背景を考えてみると、中味(通信SIM)を捨てて外側だけ取るというような使い方を当面は許すはずはないという事は想像できました。案の定、ドコモはiPhone専用プランを用意し、データ通信はSPモードのみで可能になり、同じドコモでもデータ専用プランでは契約ができなくなっています。さらにSIMロックも解除しない方針でドコモとデータ通信契約をしたユーザー以外にはiPhoneを使わせないという強いメッセージが感じられます。ということは、今のところMVNOが提供する格安のSIMカードを入れてもデータ通信ができないので、MVNOでiPhoneを使いたいという場合は、今まで通り海外から取り寄せたSIMフリーのiPhoneを使うしか方法がないということにこれを書いている現在は残念ながらなってしまっているということです。

 この事自体については仕方がないかなと私は思いますが、ドコモが公式に提供するSIMカードしか使えないというかなり制限のあるiPhoneは、もし中古ショップに並んだ場合、いったいいくらの値が付くのかという事が気になります。もし何らかの方法によってSIMロックの解除ができたり、少なくともMVNOが提供するnanoSIMを使ってSPモード以外でのアクセスポイントからデータ通信が可能になれば従来のスマートフォンの新機種並みの値段になると思います。しかし単なる既存iPhoneユーザーの予備あるいは修理不能の場合の代替機としてしか使えない場合は、そう高くもならないでしょうし、かといってあまり安く売ることもできないと思いますので、お店の方も扱いに困るでしょう。2年間継続して使う場合は安く手に入るのですが、中途解約した場合は、その定価が9万円台に設定されているモデルが多いので、違約金と残債支払いの関係で果たしてすぐに市場に出てくるかという問題もありますが、もしかしたらそれがドコモの狙いかも知れず、できるだけメーカーとドコモの間でiPhoneを扱って、何の利益も両者にもたらさない、中古の白ロムを売買されるようなことを避けたいのかもと思えます。

 今までも、そしてこれからもずっとスマートフォンは携帯電話会社が提供するデータ通信プランでお世話になるという方についてはiPhoneへの機種変更は問題ないと思いますが、単体でのワンセグが使えず、おサイフケータイも使えない事は覚悟しなければなりません。できるだけ安いデータ通信料金でiPhoneを使いたいと思われる方は、とりあえず今は買い時ではありません。海外製のSIMフリー化されたスマートフォンやタブレット端末が以前から比べると増えてきているという現状を見ると時代に逆行するような方法ではあるものの、それでも購入する人はかなりの数になるでしょうから、その後の展開を待つのが得策だと思います。ドコモがMVNOでも使えるiPhoneを出してくるのが先か、MVNO業者の方でソフトバンクやauのiPhoneで使える格安SIMが出てくるのが早いか、これはこれで興味が出てきます。もし後者の方が早く実現されたとしたら、iPhoneについては他社の方が中古の数はとんでもなく多いので、あわててドコモが仕様変更をしても、その時にはごっそりMVNOのユーザーはドコモ網から他社へ移ってしまうという可能性も出てきます。個人的にもドコモの格安SIM3枚を使うより、ドコモ、au、ソフトバンクの3枚のデータ通信が揃うなら、使い分けでかなり使用できないエリアを減らせると思うので、今使っているSIMカードから乗り換える価値はあると思っています。そういう意味で、今回のドコモの戦略を受けた他社の反撃をまずは楽しみに待ちたいと思います。


車で遭難しないためには

 2013年の台風18号は豊橋周辺に上陸し、ほぼ私のいる静岡県を直撃することになってしまいました。上陸してからはものすごい雨と風でしたが、連休に入った前日と前々日はほとんど台風による影響は受けませんでした。

 しかし、9月14日から始まった三連休は全く出掛ける気にはなりませんでした。ある場所では全く雨が降らなくても、そこからほんの少し離れた場所ではゲリラ豪雨や突風被害が出るということは普通にありそうですし、無事に目的地まで到着したとしても帰りに台風の直撃を受ける可能性は大だったので、どこにも出ないで自宅を守るために警戒を行なうのが最良と判断しました。

 もしものための準備として、一応非常食やラジオやライト、そしてクーラーボックスを空にして用意し停電に備えていました。多くの自然災害の中では、台風がかろうじてその動きを確認しながら備えることができるため、いざという時には用意したものを背負って避難することも考えていましたが、幸いそこまでの被害は出ませんでした。周辺が大きな被害を受けていたり、避難勧告を受けている方々については、警報が解除され危険がなくなるまではうかつに動かない方がいいでしょう。

 こういう天候が予想される場合には、必ずと言っていいほど公共交通機関はストップし、高速道路も一部区間が通行止めになるなどします。テレビで情報番組を見ていたら、新宿駅からのレポートで、その日東京ディズニーランドへ行く予定の人が新宿で立ち往生して困っているという報告がありました。さすがにこれは、この時期の台風を舐めた行動と呼ばれても仕方ないでしょう。多くの人は台風情報によって一番台風が接近する日であることが予想されたわけですから、たとえパックツアーや宿泊施設の予約をしていたとしても、どうしても現地に行かなければならない理由がなければ出掛けなかった方が駅で立ち往生して大変な思いをすることもなかったのではないかと思われます。

 それでも、公共交通機関を使って移動する場合は、時間雨量や風速の基準を超えた場合は安全に運行することを優先するので自分たちの生命が危険にさらされることはほぼないと思われますが、車で無理に移動しようとした場合、それこそ命の危険に繋がります。昨日のニュースで知ったのですが、名古屋から台風が上陸しようとしている状況で前の日から大阪のUSJへ向かおうとした親子が、三重県まで来て冠水して身動きが取れなくなった車から降りて逃げようとした(?)ところ流されてしまったのか(乗っていた無人の車の中に雨水が入ったような痕跡があったとのことですが、何とか無事でおられることをお祈りしております)行方不明という状況になっているようです。高速道路で言えば新名神と名阪国道が並行して走るところで、今回の台風では相当雨がひどかったので、どちらの道路もしばらく通行止めになっていました。私も関西に行く場合にはよく使う道なのですが、幹線道路が通行止めになっている時点で旅行を中止することも考えて安全な場所で台風をやりすごすべきだったと思います。車で移動する場合はとにかく前に進みたくなることはわかりますが、カーナビが一般化したがゆえに、幹線道路からわき道に入り、とにかく関西方面に抜けられる道はないかとナビを過信して遭難現場まで進んでしまったという可能性も考えられます。

 かくいう私も、まだカーナビが一般化する前、今回以上にひどい台風が上陸した際にどうしても東京へ行く用事があり、夕方に車で出発したことがありました。その時はまだ新東名はなかったので当然のごとく東名の清水~富士間が通行止めとなり国道1号を走りながら東京方面に向かったところ、箱根峠が通行止めになっていました。そこでどうしたかというと、完全に止まった道路で他の車とともにエンジンを止めて延々と待ち続け、ポータブルラジオから箱根新道が開通したとの情報を得て何とか深夜に峠を越えましたが、目的地に着くまでには都合12時間もかかってしまいました。おかげで東京で用意していたホテル代が無駄になってしまいましたが、これはもう仕方のないことでした。もし当時、今程度に使えるカーナビがあったとしても、私はカーナビを頼るよりも渋滞の中、多くの車と一緒に道路の開通を待つ方を選んだと思います。

 やみくもに走り回って人家のないところで立ち往生してしまった場合、自力で何とかしなければならなくなりますが、自分一人でできる事というのは限られています。特に公共交通機関や幹線道路が止まるような自然災害にぶつかった中で孤立してしまったら、場合によっては生命の危険も考えなければなりません。そもそも旅行に出発しないことを含めて、危険の匂いを感じたら同じ境遇の車が集まっているところでじっとしているというのがまずは大事なのではないでしょうか。


個人的なコードレス電話の選択基準

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 以前のエントリーで書いた通り、自宅の固定電話を新しくすることにしました。今回購入したのはシャープのデジタルコードレス電話機JD-G30CL(子機1台タイプ)で、価格が4千円台と、かなり安かったのが購入の目安となったのですが、親機に登録できる電話帳の件数が10件しかない(子機には100件登録できますが)とか、留守番電話に用件が録音されても携帯電話などに用件録音があったことを転送通知する機能がない(外からリモートコントロールで留守番メッセージを確認することはできます)など、かなりスペックダウンされているという感じです。

 現状での固定電話の用途は自宅にいる場合の宅配便の受け取りのためぐらいにしか使わず、留守番電話に吹き込むよりも携帯電話の方に電話してくれる人がほとんどなので、このようなことになっているのかも知れませんが、もし旅行などでなかなか留守番電話を確認できない場合にはひんぱんに外から用件があるかどうか確かめるようにすればいいので、とりあえずこの電話機に変更したことには満足しています。

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 今回、コードレス電話機を購入にあたり、一番優先したのは子機用の充電池の入手のしやすさでした。同様に格安のコードレスではパナソニックのものも候補に上がありましたが、家電量販店で実機を見たところ、残念ながらパナソニックのものは従来よくあったコードで接続するタイプの充電池ではなく、互換性のある充電池もパナソニックの現行機で使えるものについては私の地元の電気店では見付けることができませんでした。その点シャープの子機で採用されている充電池は、写真のように従来のコードレスホンに採用されているタイプのもので、「M-003」互換のものなら取り替えての運用が可能です。私にとってはこの点が一番重要なポイントで、これで子機電話の電池切れを心配しなくてもいいと思うと、そちらの方のメリットが高いです。

 今まではPHS電話機を子機にしていて専用の子機を使っていなかったので、子機から留守番電話への設定・解除ができるのは結構便利です。今までは留守設定を切り替えるために階下にある親機の所まで行かなければならなかったので、普通にコードレスホンを使っている方からすると莫迦みたいに思われるかも知れませんが(^^;)、逆にPHS電話機を子機に登録すると子機自体を持ち出して外でも使えるようにして使うことも可能でしたし(残念ながら現在はこうした機能を持つ端末は少数となり、親機については新品での購入は全くできなくなっています)、PHS契約を解約した後でも膨大な数の電話帳を手のひらの中におさまる小さい端末で使えるメリットを手放すのは残念です。これからの事を考えると、固定電話自体のニーズが縮小していくことが予想されます。しかし私の場合、回線自体はまだ光でなくメタル回線で残しているため、全く電気が使えない状態でも親機だけなら発着信可能な固定電話は強制的にサービス終了にならない限り、使い続けていきたいと思っています。


安易に冠水した道路を歩くべからず

 ここのところ、ずいぶん秋らしい気候になってきたようにこちらでは思われます。しかし、これを書いている現在台風が日本列島に向かってきていまして、いつまた短い時間で大量の雨が降るゲリラ豪雨がやってくるかも知れません。そうした大雨による被害状況をテレビが映し出す中で、道路が冠水している中、結構安易にサンダル履きなどで道を通っている映像が見られます。特にテレビのキャスターはこうした行動について注意喚起を行なわないせいなのかも知れませんが、実は大変危険な行為であることをおそらく多くの方は知らないのではないでしょうか。

 特に都市の道路冠水の場合、下水が溢れてたまっていくという形で水かさが増していきます。下水というのはどういうものかを考えてみればおわかりかと思いますが、人間の体に害をなす細菌が多く含まれている可能性があります。また、相当の豪雨の場合水圧で勢いよくマンホールのフタが飛んでしまうような状況もないわけではありませんので、その点からも冠水した道に無警戒に入っていくのは危険な行為であることがわかるでしょう。

 テレビでよくあるパターンで、半ズボンでサンダル履きか靴を脱いで裸足のままこうした場所に入った場合、水の中に浸かったところにちょっとした傷があった場合、下手をしたらそこから細菌が侵入してくることになってしまいます。また、うっかりして手をつけてしまい、手を洗わないまま目をこすったりしたらと考えるだけで恐ろしいですね(^^;)。

 緊急避難の必要があるとか、生命の危険があってどうしても冠水した道路を歩かなければならない場合というのは確かにありますが、いったん水の来ない場所に逃げることができた場合は極力その場所に留まり、わざわざ自分の身を危険にさらして冠水した道路に突入しないことが大事です。特に旅行中にそうした難儀に巻き込まれてしまった場合、ついその状況を撮影したいと思って動くような方もいるかも知れません。そこまでしたい場合には、車の中に漁師さんが使うような腰まできっちり覆うことのできる長靴を履いて突入するのでなければやめた方がいいです。また、天候が回復しても冠水した状況が残っている場合、日常でない状況にはしゃいでしまう子どもがいます。そんな年代のお子さんをお持ちのご両親は、くれぐれも喜んで冠水した道路に子供さんが飛び込まないように気を配ることも大切なことです。

 最初にも書きましたが、なぜ日本のテレビ局は、今回私が指摘したような冠水した道路に入っていく危険を指摘することなく、大雨で被害が出るたびに嬉々としてその様子を放映するのか私にはわかりません。テレビに映っている人がやっているからいいということは、今回の件では全くありませんので、もし自分の身の回りで冠水の被害が出た際には、不必要な水との接触を避けるように気を付けていただきたいものです。


長く使えるものを選ぶために

 前回のエントリーで紹介した固定電話用のコードレスホンですが、自宅には前回お話したPHS電話機を子機に使うものだけでなく、専用の子機を使うものがもう一つの回線のために設置してあります。それはさらに古いものですが、子機の電池問題に悩まされることは今のところありません。

 すでにメーカーで子機用の充電池の生産を終了しているのは同じですが、薄型の携帯電話・PHS用の電池パックが製品発売から10年以上経てばさすがに新品での入手が難しくなるのに対し、いわゆるコードレスフォン子機の電池は、長期間同じコードレスホンを使い続ける人を見込んで別のメーカーが互換性のあるニッケル水素電池パックを販売しています。家電量販店の電話コーナーへ行けば、子機用の互換電池のコーナーがありますのでご覧になった方も多いのではないかと思います。こういった電池が販売され続ける限り、少なくとも機械的な故障がない限りは使い続けられるというわけです。

 それに比べて、今出ている携帯電話やスマートフォンというのは、多くの人が期待して出るのを待っているiPhone5を含め、ハードとしての寿命は内蔵電池の供給が止まった時点で風前の灯火となることは明らかです。そうは言っても、今のスマートフォンは電池の寿命が切れる以前にハードのスペックが新しいシステムソフトやアプリのバージョンアップに追いつかなくなって買い替える場合が多いので、表面上は問題になりませんが。ただ今はスマートフォンがオーバースペックのためガラケーに戻すような人もいます。そういう人にとっては携帯電話は通話とメールができれば十分なわけですから、あえて高性能な機種に買い替える必要性はないわけです。しかし、そうして大事に使ってきた電話機も、本体の電池の寿命がやってきた時にまだ十分に使えるにも関わらず、ゴミとして廃棄される運命になってしまうのです。

 こうした傾向はデジカメでも顕著です。デジカメの場合は電池の問題だけでなく、古いものについてはメモリカードの問題によっても新たなカードが用意できないという理由で使えなくなってしまうという事も起こります。今後デジカメを長く使いたいと思われる方は、メモリカードはSDカードのもので(もっとも、現行のデジカメはほとんどそうですが)、電池は単三電池対応のものにしておけば少なくとも電池が原因で使えなくなることはありません。以前は単三電池を使ったデジカメというのはエントリークラスのものしかありませんでしたが、今では一眼レフで単三電池の使えるK-50のようなものも出てきていますので、選択の参考にしてみてください。

 先日、コードレス電話機を見にとある家電量販店に行ったところ、ワゴンセールの中に以前ちょっと紹介したことのあるテレビのワンセグ放送の音声が受信できるラジオが置いてありました。6,980円のものが、3,980円になっていたので食指が動きかけましたがパスしました。そのラジオはこのブログで紹介した充電式のニッケル水素電池が使えるものではなく、リチウムイオン電池搭載のものですので、内臓の電池の寿命が来たら少なくとも外へ持ち出して使えないものになってしまうというのが見送った理由です。以前はラジオと言えば乾電池で動くのが常識だったのですが、防災ラジオを中心にユーザー側で交換不可な充電池を入れたものが販売することも多くなりました。こうした傾向は、もしかしたら同じものでも長い期間ずっと使われて新しいものが売れなくなると困るためなのかも知れませんが、同じ製品を長く使い続けたいと思う人にとっては困った傾向です。

 今までのように限られたシェアを日本国内のみで争っていた時ならそうしたものづくりも有りだとは思いますが、今は暗黙の了解で使い捨てを前提にしたような製品を積極的に作る時代ではないと思います。今後、交通手段が発達していない世界中の地域に物を売っていく場合、電池の寿命が来たら製品の寿命が終わるようなものは、さすがに購入する側が躊躇するでしょう。充電池を使う場合でも、簡単に入れ替えができる単三や単四の乾電池やニッケル水素電池を使って動くものなら、常に電池を現地で用意したり、ニッケル水素電池を太陽光で充電できる充電器とセットで売れば機械的に壊れるまで安心して使えます。特にパナソニックはニッケル水素電池のシェアはエネループとエボルタを抱えているので、エネループで動く携帯電話なんてものもそれほど手をかけずに作れるのではないでしょうか。そんな携帯電話が出たら、私にとってはiPhoneよりずっと魅力的です(^^)。

 今まで書いてきたような、まだ使えるものが電池切れで使いものにならない製品の中で、私が将来的に危惧するものの最たるものが実は自動車だったりします。現在出ている電気自動車の多くは、それこそiPhoneと同じように内臓の充電池の寿命が来たら、電池以外に悪いところがなかったとしても、車検費用の中に電池の交換料が入った状態で見積が来たらユーザーはそのまま車検を通すか考えてしまうでしょう。その後、中古市場で安く売られたとしても、購入額にプラスして電池交換代を見越した形で購入する人はなかなかいないと思います。そうなると待っているのは廃車・解体への道です。私は電気自動車こそ排気ガスを出さない未来の車として有望だと思っているのですが、まだ使えるものを廃車に導くようなものづくりをするのではなく、例えば各社共通の車用の電池パックの規格を作るようにし、スタンドでの作業で簡単に交換できるようにすれば、現在のガソリンスタンド網を維持したまま電気自動車で移動できる範囲は飛躍的に伸び、それこそガソリン車と同じように電気自動車も扱うようにできるのではないかと思います。こうした共通の電池パックを使った電気自動車のラインアップを充実させていけば、日本のビジネスモデルが世界の標準になる可能性もあるわけで、現在の家庭用電源や限られた場所に設置された充電スタンドに頼った各社まちまちの電池を使った電気自動車よりもかなり魅力が出て、購入する気も起こってくるのですが。

 これからのオリンピックに向かう日本の庶民生活は消費税10パーセント以上を見据えながら推移していくと思いますので、生活に余裕がないとなかなか簡単に高額な品物を買い替えられないのではないかと思います。ですから、最初に品物を選ぶ際に、まだ十分使えるのに電池の問題で買い替えを強要されるような品を選んで購入しないように気を付けていただきたいと思いますね。


電池切れで継続使用不可になった電話機の顛末

 今の携帯電話やスマートフォンで、特に本体に電池を内蔵しているものについては、わざわざ電池を交換するよりも新しい端末に切り替えてしまった方が安く移行できますし最新のハードを手に入れられるという事でそのようにする方が多いだろうと思います。私も多くの場合はそういったやり方で端末を変えることが多いのですが、あえて新しいものに乗り換えなくても十分使えるものについては、できることなら使えるうちは使いたいものです。

 私が今使っている自宅の家の電話はパナソニックのコードレスホンですが、あえて子機の付かないものを入手し、あるものを子機の代用として使い続けていました。それが、まだウィルコムがDDIポケットと呼ばれていた頃のPHS電話機だったのです。

 携帯電話に対向する形でデビューしたPHSは、今のように携帯電話と同じようなコンセプトではなく、家の電話の子機をピンポイントで外でも通話できるようにしたものでした。つまり、PHSの電話を外で使いながら、自宅に帰ってからはPHS回線と家の回線の両方で電話を受けることができたのです。今のひかり電話でやっているようなことをはるか昔からできていたのですが、こうした仕様は専用の親機が高額であったためかほどなくすたれてしまいました。ただ、私が手に入れたコードレスホンの親機は、同じパナソニックが製造するPHSでのみ、子機として使うことができました。

 その際使っていたPHS電話機は、PHS契約を解除した後も子機専用として使い続けながら現在まで至ったのですが、先日いよいよ本体の内蔵電池の寿命が来てしまいました。これが専用の子機なら互換性のある充電式電池がまだ売っている場合があるのですが、すでに販売が終了しているPHS電話機用の電池について入手できるのか調べたところ、メーカーに直接注文された方がいたものの、その値段が電池パック1個で7,000円を超えるということで、このまま使用を継続するのは限界と判断しました。親機そのものは全く問題なく動いているのでここで全て買い替えるのは残念なのですが、結局は一つのハードに様々な機能を詰め込んで使うということは、今回の私と同じようなリスクを負うということがわかっただけでも良しとする方がいいのかも知れません。

 コードレスホンの子機の中には最近ではBluetoothが搭載され、子機単体でスマートフォンに着信する電話を受けたり携帯番号で発信できる機能が付いたものもありますが、今のところそれほど売れているわけではなさそうです。とりあえず、停電時でも親機が使える安価なコードレスホンをこれから物色してこようと思いますが、せっかくの便利な技術が全くなかったことのようになってしまっているのは何か悲しいですね。私のシステムと似たようなものは、業務用として結構普及しているようですが、家庭用として普及しなかったのは大変残念です。とりあえず調べた電池パックの7千円という値段を目安にして子機が付属したコードレス電話機を探してみたいと思います。


iPhone iPad のiOS7 へのアップデートは慎重に

 新しいiPhone5の2つの機種が発表され、ドコモでは安い方のiPhone5cを一部ユーザーに向け予約販売するそうです。アメリカでは100ドルを切っているものをいくらで売るのか興味は尽きませんが、新しいiOS7が相当前のものより変わっているという事が気になっています。

 ちょっと前に手持ちのiPod touchのシステムソフトをiOS5からiOS6にアップデートしたのですが、これはマップとYouTubeおよび、私が利用しているniftyのココログ用のアプリがiOS6に正式対応したためです。

 iPhone5のシリーズからOSがバージョンアップされてiOS7になるというのは、私はMVNO業者であるIIJmioからのメールで知りました。何でも、新しいOSはかなりの変更点があるそうなので、今使っている機種をバージョンアップする場合、IIJmioのデータ通信サービスが使えるかどうか検証が必要とのこと。現状でSIMフリーのiPhoneやiPadを使ってIIJmioのSIMカードを使っている人は少ないと思いますが、とりあえず使っている方はアップデートの通知が来たので素直にそのままアップデートをしないように気を付けた方がいいでしょう。

 可能性として多そうなのが、ドコモから新たに出るiPhone5cを早速購入してMVNO業者の提供するnanoSIMを入れて低コストの通信をしようとする場合です。iPhone5cで問題なく利用できれば、バージョンアップした旧機種でも同じように使えるのかも知れませんが、私はとりあえずiPhone入手合戦に参入する気は今のところないので、一番に入手された方の報告および、業者の方の動作確認を待ちたいと思います。

 また、今回のiOS 7については、別のところからも、特定のアプリが動かなくなってしまう可能性があるので、アプリ製作者の方で動作が確認できるまでアップデートしないようにという連絡が私のところに入ってきたりしています。スマートフォンもタブレット端末も日々の生活に欠かすことのできないものになっているだけに、もしアップデートしたはいいが今まで使えていたアプリや周辺機器が使えなくなってしまったとしたらかなりのショックです。特にiPhone一台で電話を含む全てのことを回している方は、少なくとも必須のアプリが新しいiOS7で動作するのかどうかちゃんと確認してから導入するか、iPhoneとは別にiPod touchのような常に使わないようなハードで試して問題なければバージョンアップするようにするなど、細心の注意が必要かと思います。新しいハードやOSを使ってみたいというのは当然あると思いますが、後で後悔しないようにアップデートはくれぐれも慎重に行ないましょう。


雨降り予測メールを提供するGooメールの有料化について

 先日gooメールを使った降雨予想メールの利用について書いたばかりでしたが、先日何とそのgooメールからメールサービスの有料化という知らせが入ってきました。2014年の3月に有料サービス(Gooメールアドバンス 月額200円)に一本化されるので、今後お金をgooメールに払いたくない場合は、雨降り予想メールの受信も諦めなければならなくなるわけです。

 インターネットの無料サービスというのは、便利に使わせてもらっているものであるほど、いつまでもあると思うなというものであると思っていますが、gooメールの他には使える雨降り予測メールというのは今のところ見つかっていないので、その点では大変残念ではあります。

 今のところ同様のサービスとしては、iPhoneやAndroidスマートフォン用に提供されているアプリの数々がありますが、アプリでの通知というのはGmailを取りに行くのと同じでアプリが勝手にインターネットに接続してしまうものもあります。特に電池持ちの悪いスマートフォンを使っているような方は、こうしたアプリのしくみを理解しないまま導入してしまうと、いざという時に電池切れでスマートフォンが使えなくなってしまうリスクが増えてしまいます。個人的にも様々なアプリの管理を行なうよりも、メールとして通知してくれた方がスマートフォン以外の携帯電話でも使えるわけですし、いいのではないかと思うのですが。もっとも、Gooメールの有料化を受け入れ、雨降り通知に料金を払うメリットを見出した場合は、携帯電話にメール内容を自動転送することもできるので、携帯電話でも雨が降る時間をその場で知ることができます。

 こうした月々いくらという細かいサービスごとに契約していくことは、恐らく近々行なわれるであろう消費税率上げの影響をもろに受けますから、多くのサービスに入っている人は、改めて今自分が入っている有料のネットサービスについて見直しをはかるいいきっかけになるのではないかと思います。来年からGooメールが無料で使えなくなるのは残念ですが、有料化しないとやっていけない状況というのも考えながら、お金を出してまで使いたい自分に必要な情報かどうかということもそれまでにじっくり考えてみたいと思います。