3ドア車にも良さはある

 最近の車ではほとんどお目にかかることがないような気がしますが、私が今使っているSUZUKI Keiは5ナンバーの乗用車ですが3ドアの設定になっています。これは、常に後部座席に人を乗せるような使い方をする場合めんどくさくて仕方がないでしょう。

 しかし、実のところ以前乗っていたワゴンRでもほとんど後ろに人を乗せるような使い方をしていませんでした。最新型のワゴンRでもそうなのですが、後部座席のスペースを広げると、かなりゆったりとした空間を作ることができます。そうした空間の作り方によって普通自動車の小型車と遜色ない使い勝手を実現しているのですが、その分収納スペースは減ってしまいます。私は車中泊用兼防災用ということでかなりの荷物を車に入れたいと思っていましたので、軽の5ドア車に乗っている時でも後部座席を一番前に出して荷室を広げ、それでも後部ドアから人が入って座れるようにはしておいたものの、結局のところ後部座席はほとんど有効に使っていませんでした。

 翻って私が乗っている3ドアのKeiについて見てみると、私の使い方では後部座席に人が乗るということはほとんどないこともあって、むしろ3ドアの方が便利なところもあるのではないかと考えるようになりました。一応は後部座席には荷物を置かずに人が乗れるようにしてはありますが、以前のエントリーで紹介したことがありましたが、雨の時など隣に人を乗せている場合は傘の置き場所を運転席の後ろに設定し、傘からの水を受けるような形で車に常備している風呂桶を床下に固定するように置くようにしています。そうしておけば車の中の濡れを最小限に抑えることができるので、このパターンは気に入っています。

 もしこれが5ドアの場合、ちょうど傘を置いてあるところの後部ドアを開けてしまうと傘が倒れたり、外に出てしまったりします。人の乗り降りが前提なら最初から後部座席に傘を置くこともないのですが、3ドア車の場合運転席側から後部座席への出入りというのは、特に運転席が塞がっている場合は無理ですので、もし後部座席に人を乗せることがあってもせいぜい1人と決めてしまえば、傘の位置は運転席後ろに決定することができます。実はこうした乗車ドアを助手席側のみにコントロールできるというのも実は3ドアの特徴であるのです。後部座席にお年寄りやお子さんを乗せていて車から降りる場合、5ドアの場合乗っている人が自分で簡単にドアを開けて外に出ることができてしまうので、周囲の安全を確認しないでドアを開けてしまって事故に巻き込まれたり、隣の車に思い切りドアをぶつけてしまったり自転車やバイクと接触するなどの加害事故を引き起こす元となります。こうした事故を抑制するために中からドアを開けることができないチャイルドロックという機能がありますが、常にチャイルドロックを使うのは不便なこともありますし、そうして機能を外したところに事故というものが起こりやすいという側面もあります。3ドア車は確かに乗り降りがめんどくさいですが、少なくとも安全に車から降りることができるように気を使ってあげることができるいい面もあるわけです。

 また、車中泊環境を作るためシートアレンジをする時にも、3ドア車なら間違って後部座席を開けてしまい無理に詰め込んだ荷物が飛び出してしまうような事にはなりません。私の車の使い方が特殊なのかも知れませんが、一人かせいぜい二人で利用するのが主でしたら、3ドアの車でもそれほど不便は感じないでしょう。時代の流れということで3ドアの車は絶滅危惧種のような感じで見ることはありませんが、中古車の場合購入価格では3ドアの方が安くなる傾向にありますので、そういった観点からも車を見ていくことで安くて満足できる車が見付かるかも知れません。


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