月別アーカイブ: 2013年1月

車移動と長期保管に強い燃料について考えると

 レジャー用および防災用として自前で調理できる道具を用意するにつけ、車中泊の旅とからめる場合、燃料をどうするのかという問題はいつも出てきてしまいます。車内で調理する場合はサブバッテリーを利用した電気ポットやクッカーを利用することになると思うのでその点では問題ありませんが、屋外で火を使えるような状況ではあえてバッテリーを消費することもないと思いますので、何が自分にとってベストなのか検討してみることにしました。

 基本的に燃料の種類としては、ガス(キャンプ用ガス、カセットコンロ用など)・ガソリン(ホワイトガソリン、レギュラーガソリンなど)・アルコール燃料・灯油・固形燃料・炭・薪あたりでしょうか。どの燃料にも一長一短がありますが、ガス缶や液体燃料を車で持ち運ぶ際には引火の可能性を含め注意することが必要になるでしょう。高圧で密封されているガス缶を直射日光の当たる窓際に放置しておけば大事故の危険がありますし、できるだけ缶の温度が上がらないような運搬を考えなければならないでしょう。

 液体燃料についても、こぼしたところに引火すればすぐに火が回ってしまうことが予想されますので、さまざまなものを防災用に車に載せておきたくても、燃料だけはさすがに常時車載は難しくなってしまいます。その点、放置しても大丈夫なものに炭や薪を含む固形燃料があると言えるでしょう。

 ただ、これらの燃料はかさばりますし、安定して使ったり火力を調整することが難しいという問題があります。また、七輪と練炭を車に入れておくというのは別の意味で危ないと人に思わせるということもあり(^^;)、差し当たっては旅館で出てくる青色の固形燃料を車に入れていたのですが、それもアルコールが飛んでしまうと燃料としての威力を発揮できなくなるため、いいものはないかと思っていました。

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 そんな時、今さらかも知れませんが使えるなと思ったのが最近では暖房用のストーブの燃料として期待されている写真の木質ペレットです。間伐材を処理する際に出た木屑を固めて作られたものが多いのですが、一つ一つの粒が小さく、それほど費用もかからないという特徴を持っています。水に濡れてしまうと元の木屑に戻ってしまうので保管の際には水に濡れないように気を付けなければいけませんが、密封できる容器で保管および運搬をすれば問題ないでしょう。

 この木質ペレットを使って以前紹介したmkettleを使ってお湯を沸かしたり、別のコンロを導入することで煮炊きなどを一貫してやることも可能でしょう。現在使っているアルコール燃料と比べると煤が出たり燃焼後の灰が残るということはあるものの、キャンプ場で利用したり災害時に使うと考えるならば燃料費0円の小枝や落ち葉、さらに有害な物質を出さないゴミを燃やす方法と併用できるという点でも期待するところは大きいでしょう。

 ただ問題としては、まだ木質ペレットは燃料としての認知がされていないため、全国どこでも安定して購入することが現状では難しいという点が挙げられます。ただ、幸いにも私の地元地区で販売をしているところがあったため、ペレットストーブのように大量に消費しないコンロとしての利用ならば、まず燃料が足りなくなることはないと思われます。これからメインとして使えるようなキャンプ用のコンロを購入して、レジャー&災害対策用としていろいろ試していきたいと思っています。


リチウムイオン電池の充電とACアダプタ

 アメリカ・ボーイング社の旅客機ボーイング787の度重なるトラブルは、日本製のリチウムイオン電池の原因が取りざたされています。これを書いている時点ではまだちゃんとした原因究明がなされていないので、電池本体が悪いのか充電を制御するところが悪いのかはわかりませんが、少なくとも過充電をすることはリチウムイオン電池には悪いような説明がなされているようです。

 今さら言うまでもありませんが、リチウムイオン電池は私たちの生活の中にも深く入り込んでいて、この文章を書いているノートパソコンや、携帯電話・スマートフォン・タブレット端末では全て使われているといってもいいでしょう。

 以前のブログで、メーカー純正でないUSB出力のACアダプタを使っている様子について紹介しましたが、これもそのまま使っていて電池が爆発して発火することはないのかというのは気になるところです。そもそも、社外品のACアダプタに安定して充電を任せられる信頼性があるのかという話もありますが、根本的にそうしたハード面は信頼することにして、あくまでユーザー側の使い方で事故を防ぐ方法についてここで考えてみることにします。

 基本的に、利用する機器によってACアダプタは違いますが、ここでは私の持っている携帯電話・スマートフォン・タブレット端末別の純正ACアダプタに関してみていきましょう。まずは普通の携帯電話用のACアダプタです。

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 ちょっと見にくいかも知れませんが、「5V 720mA」という記載があります。単純に考えるとこの720mAを超える電流を流した場合、内蔵電池が過充電状態になったとしても文句も言えないでしょう。そんなわけで、通常の携帯電話を充電する際には5V 500mAを出力するパソコンのUSB経由および、同じ出力をサポートするACアダプタを使うのが無難でしょう。

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 続いてスマートフォン用のアダプタですが、こちらには「5V 1A」の記載がありますので、5V 500mAのものでも大丈夫ですが充電に時間がかかったり、空になった電池を充電できなかったりしますので、同じ数値のアダプタを使いましょう。

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 最後に、Sony tablet P付属のアダプタです。「5V 2000mA」とは5V 2Aと同じことですので、できれば同じ出力のアダプタを使った方がいいでしょう。その際、気を付けたいのが充電用のUSBケーブルにあまり細いものを使うと大きな出力に対応できない可能性もあるかも知れませんので、長時間接続しても熱を持たないものにした方がいいでしょう。

 逆に5V 2A出力のUSB出力のあるACアダプタを携帯電話やスマートフォンに繋いで充電してしまった場合、長時間放置するとどうなるかというのは調べたことがありませんので本当のところはわかりませんが、極力避けたほうがいいでしょう。

 今まではリチウムイオン電池の爆発について、国内メーカーのリコール騒動や、海外の劣悪な製品による膨張など、かなりありえないことだとの認識も個人的にはありましたが、今後は充電には十分注意し、たとえ電池が純正であっても充電コードが熱くなっていたり電池自体が膨らんでいないかをチェックしながら気を付けて使おうと思います。もし車の中で爆発なんてことになったらそれこそ大変ですから、皆様もどうかご注意下さい。


円安になる前に買いたいもの

 これを書いている2013年1月現在、個人的にはまだ円安というところまで行ってはいないような対ドルの為替相場であるにも関わらず、ガソリンの値段が急激に上がっているように思います。昔の尺度で物事を考えてはいけないとは思いますが、1ドル100円以上の時でさえ今のようなガソリンの価格はあり得なかった時代もあったように思います。どこかで利益を上げている人たちがいるのかなという素人考えはこの際置いておくとして(^^;)、一般庶民としては提示された金額を払っていくしかないわけで、今後円高になってさらに物の値段が上がる前に何を買えばいいかということについて考えてみたいと思います。

 基本的には輸入品が高くなるということですが、私たちが購入できるものの中には直接海外からお取り寄せしていると思われるものがあります。それが各種キャンプ用品なのですね。同じものでも私がよく利用しているアウトドアショップが仕入れるタイミングによって値段は変わっていきます。逆に言うと、そのショップが為替相場を考慮した値付けをしてくれているということもあるので、まだ円高の時に仕入れた物が在庫として残っているような場合はチャンスであると言えます。ネット通販で海外のキャンプ用品を扱っているショップを見比べてみて、在庫限りの品物の中でかなり安くなっているものがあればチャンスです。将来的に在庫一掃で安くなることはあるかも知れませんが、為替差益で普通に安く買える機会はそろそろ終了すると思われますので、この機会を使って思い切って買ってしまうのもいいかなと私は思います(^^)。また、ショップだけでなく個人輸入したものを出品しているネットオークションもねらい目でしょう。どちらにしても今ある在庫限りだと思いますので各々探してみてください。

 また、国産品でも安く買えてしまうというパターンもあります。それが海外で売っている日本製品を逆輸入して売っている場合です。私のブログでは日本製のラジオについて複数台の製品を紹介させていただいていましたが、特にSONYの短波ラジオの上位機種、ICF-7600GRという名機があります。

 国産のものとしてはだいたいの実勢価格が3万円超のものですが、これを書いている2013年1月現在、ネット通販のアマゾンで並行輸入品がおよそ半額の1万5千円前後で販売されているようです。日本語マニュアルがないとかACアダプタが違うとかの問題はあるものの、説明書をダウンロードして対応し、運用は乾電池(単三×4本)でするなど我慢すれば今なら格安で高性能のラジオを入手することができます。こちらも興味のある方はネットで検索してみるのもいいでしょう。

 この他にもジャンルによっては輸入品の方が安いパターンがたくさんあると思われます。ただ、今の円安がそのまま続くのかどうかというのは誰にもわかりませんし、そもそも後から考えれば必要ないと後悔する買い物になってしまうかも知れませんので、あえて待つという選択肢もあることもお忘れなく(^^)。


車内でマウスが使えない時にはトラックボール

 私のパソコンというのは基本的にモバイル系のノートパソコンで行なうことがほとんどなのですが、文字入力だけならキーボード上のみの入力でできてしまうので問題ありません。ただ、画面のカーソルを移動させるような作業が多い場合にかなりのストレスがたまってしまいます。

 私のパソコンには手前にトラックパッドがあり、さらに「G」と「H」のキーの間に指先で触れながらカーソルを移動できるトラックポイントも付いています。このトラックポイントは文字入力の際、ホームポジションから指を離さずにカーソルの移動ができるので気に入っているのですが、トラックポイントを使って作業をやりすぎると、だんだんとトラックポイントに触っている指が痛くなってきます(^^;)。ブログの更新はほとんどトラックポイントに触りませんからいいのですが、画像処理や表計算のための入力などでカーソルの移動などの仕事量が増えてしまうと、さすがにトラックポイントからトラックパッドの方へ移ります。しかし、トラックパッドは私にはちょっと扱いにくいのでそこが悩みどころです。

 実際、そうした場合はマウスをつなげば作業効率は相当アップします。自宅で作業する際にはマウスを導入すればそれで問題ないのですが、車での旅の場合はそうもいきません。そこは我慢してノートパソコン単体で使うようにしてもいいのですが、ちょっとした道具で便利になるのなら導入してみたいと考える方もおられるでしょう。

 車の中などマウスを置くような場所を確保できない場合、ボール式マウスをひっくり返したような形をし、ボールを回転させることでカーソルを動かすことのできる「トラックボール」が実は便利です。昔のノートパソコンの中で、アップルの「Power Book」や、パナソニックの「Let’s Note」にはトラックボールが付いていて、私はPower Bookを持ち運んで使っていたのですが、ノートパソコン自体の大きさや重さはともかく、ひざの上に乗せればほとんどデスクトップと同じような操作感覚でカーソルを思った位置に動かすことができましたので、平たいトラックパッドが主流になりトラックボールを採用するノートパソコンが消えてしまったことは大変残念でした。

 ノートパソコンの入力環境の変化については、、軽く薄くという流れの中で仕方のないところではありますが、車内での入力環境を改善したいという場合、ちゃんとした机を用意してマウスを置くということになると結構大変になりますから、その場で置いて使用できるトラックボールの方を個人的にはおすすめできます。

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 写真は、現在では販売されていないのが残念ですが、トラックボールがあるので購入したテンキーとしても使える電卓です。製品としての大きさがあるのでかさばるのが残念ですが、これを補助入力用として使えば、車の座席に座ったままひざの上にノートパソコンを置いて作業するような場合でもかなり快適にパソコンを扱えるようになると思います。本当はもっとボールの大きさが大きく、安定して使えるものをいつか購入しようとは思っているのですが、これはこれで電卓単体でも使えて便利なので、今のところ大きなトラックボールは持っていません。

 さらに現在は、ワイヤレスのトラックボールが出てきています。車内でモバイル機器を使う場合には、狭い車内で引っ掛けてしまう可能性がなきにしもあらずですし、紹介したトラックボール付きのテンキー電卓はUSB接続の有線なので、できることならワイヤレスでパソコンとつながるものを用意したいところです。

 しかしながら、近所の家電量販店では相当な売り場面積があったにも関わらずトラックボールは1つしかなく、あとは全てマウスになってしまっているほど認知度が低いというのが残念です。個人的には、10型以上のタブレット端末を車の中で使う場合、車のどこかに本体を固定できれば、画面に直接触れないでワイヤレスのトラックボールで扱うのが理想ですが、残念なことにタブレット端末ではパソコンと同じようにトラックボールが使えるものはないようです。

 車の中でパソコンを持ち込んで作業する環境を作る場合、パソコンを載せる場所以上にマウスが使えるスペースを作るより、トラックボールで動かす方が慣れてさえしまえば便利に使えるように思えます。最近ではなかなか店頭で見ることも難しいかも知れませんが、ぜひその感触を味わってみるのもいいのではないでしょうか。


改めてモバイルデータ通信を比較する

 現在使っている持ち運べる高速データ通信のWimaxが、今月末で1年を迎えます。私の契約形態は1年間の継続が必須のものでしたが、それでも携帯電話の継続年数よりずいぶんと負担が軽いので、来月早々にこの契約をリセットして新たなデータ通信サービスに加入しようと思っています。

 そこで改めてさまざまなデータ通信サービスを比較検討してみようと思うのですが、現状でいつでもやめられる状態で入っているのがドコモのスマートフォンやデータ端末に差して使える低速データ通信の契約です。

 これらについてはこのブログでもかなり書いていることでそれほど説明は必要ないかも知れませんが、旅先での通信においては相当山深いところに行かない限り電波がつながりデータ通信くらいは何とかできます。メールのやり取りやちょっとした調べもの、スマートフォンに入れたカーナビアプリと連動して使うなどさまざまな利用価値があります。ですから今後も月額千円前後のこうした低速通信サービスは継続しておくつもりです。

 今まではこれに月額3,800円のWimaxを契約していたというわけです。問題は来月からも引き続いてWimaxを1年契約するか、他のデータ通信プランにするかということです。とりあえず考え方としては3通りぐらいになるでしょうか。

1.現状で契約しているドコモ互換低速SIMカードのグレードを上げてLTEのハイスピードで使う
2.Wimaxを引き続き契約する
3.Wimaxからイーモバイルに変更する

 まず、1のプランは月2千円でLTEの高速通信を1GB程度、月3千円前後で2GB弱くらいまでは使えるプランが出ています。こちらとしてはトータルの支払い総額を考えればいいので、月3千円のプランに変更したとしても月2千円前後安く利用できるわけです。しかし携帯電話のネットーワークを使うことから、トータルの通信量および一時的な大量のダウンロードにも規制がかかる可能性があり、Wimaxのようにほとんどそういった心配をしないで使えるということはないのがちょっと心配ではあります。

 2のプランが今のところ、一番無難な選択かも知れません。プロバイダーを変更することでキャッシュバックを受けたり通信機器を無料で購入したりおまけが付いたりするので、それを狙って契約するのもありでしょう。そう考えると先に挙げた月3,800円というのは厳密に言うともう少し月々の負担を減らしているとも言えます。

 3は1と2のプランの中間的な特性を持っています。イーモバイルはWimaxよりも利用可能範囲が狭くないですし、ドコモ3G互換SIM通信ほどデータ制限はきつくありません。契約の仕方によっては新しいスマートフォンやタブレット端末を増やすという選択もできます。しかしここで契約をする場合は端末代金が携帯電話会社と同様にかかりますし、契約期間も2年が基本になりますので、恐らくこの選択はしないと思います(^^;)。

 実はこの他にも究極のケチケチプランとして、私の行動範囲に公衆無線LANのアクセスポイントがあれば月額300円程度で加入して使いまくり、使えないところは低速3GSIMで利用するというのもあるのですが、残念ながら現状で利用している外出先にはそうしたアクセスポイントは皆無なので、まもなく究極の選択を迫られることになります。

 ただ、このどのプランを選ぶにしても、携帯電話会社の言うがままテザリングのできるLTEを契約するよりは安く使えます(^^)。これからこうしたデータ通信がどうなるかわかりませんが、Wimax2という現在よりさらに高速になるサービスが開始されるのなら、そこまで契約は待ちたいという気もあるのですが、しばらく1で我慢しながらWimax2が出るか、現状のスピードでも条件のいいWimaxの契約が出たらそこで契約をし直すというのがいいですかね(^^;)。どちらにしても今のこの混迷した社会の中、高値の長期契約を続けていると確実に後悔すると思いますので、私の考え方が参考になる方は参考になさってみてください。


日本のマスコミはネットの脆弱性をなぜ大々的に報道しない?

 アメリカ政府発の情報ということでご存知の方もおられるとは思いますが、オラクルが手掛けるプログラム言語「Java(ジャバ)」に安全面での弱点が見つかり、使用を控えるように勧告していることが報道されました。

 そのまま旧バージョンのJavaを使い続けていると、セキュリティー面での脆弱性をつかれて、インターネットに接続しているパソコンなどに侵入されたりパソコンの中を書き替えられる危険性があります。日本でもパソコン自体を乗っ取られ、不当に逮捕されてしまう事件が起こったばかりなのでこうした情報を笑ってやり過ごすことはできません。昨日になってオクラルは指摘されていた弱点を塞いだバージョンへのアップローダーを出してきましたが、米政府によるとこの修正ではまだ不十分ということらしく、お使いのブラウザでJavaを無効化することを継続して呼びかけています。

 私自身は、無効化をするにしても使っているブラウザごとに作業が必要なことと、インターネットエクスプローラーではアンインストールしないと完全には無効化できないのではという話もネット上で見受けられたので、万全を期する意味でもここは一旦、Javaそのものをアンインストールして対応することにしました。ウィンドウズを使っている方については、メニューの「コントロールパネル」から「プログラムのアンインストール」を選び、プログラム一覧に「Java」があるかどうかをまず確認してください。わけもわからず不安でしたら、そのままJavaを選択してアンインストールすることをおすすめしておきます。

 私はネットのニュースや新聞紙上でこのニュースを見ましたが、新聞紙上ではごくごく小さな扱いになっているのに不安を覚えます。今のところ脆弱性が発見されたというニュースだけで済んでいますが、知らないうちに悪意を持った人物に侵入され、中味を改ざんされてしまったら、単に自分のパソコンのデータ損傷だけですまない可能性があるというのは先日のパソコン乗っ取り事件でおわかりの通りです。

 今や多くの人がある意味電話以上にインターネットによるネットワークを使っています。携帯電話の通信ができなくなった際にはニュースになるということは、私たちの生活にインターネットが相当食い込んでいるというのは誰しもが認めることでしょう。

 ですから、私にはなぜこのニュースをしっかり報道しないのか疑問に思います。自宅にインターネットを引いて常時接続環境を構築している人の中で、ほとんどセキュリティについて考えることがなくてもウィルスソフトを導入しておけばウィルスチェックはできますし、当初の設定でウィンドウズそのものの自動更新するようにしておけばある程度の脆弱性は回避できるとは言うものの、これらの方法では解決できないこの対応について、積極的に報道して対応方法(今回の場合はJavaの無効化orアンインストール)を公表していかないのでしょうか。

 少なくともここを読まれている皆さんは、インターネットでJavaを使ったサイトの恩恵を受けていない場合は、さしあたってJavaをアンインストールしておくことを強くお勧めします。


SONY PRS-T1で始める電子ブック その3 手軽に自分だけのデータを作ろう

 前回の内容である程度書かせていただきましたが、市販されている電子ブック一般にできることの中に、自分で作ったり持ってきた資料をまとめて手元に置いておけるというメリットがあります。自分の書いたものの内容をストックしておくということでもいいでしょうし、本屋さんへ行くと簡単にできる電子書籍作りなどという内容のガイド本も置いてあることが多いですが、ここで紹介することはそうしたことではありません。

 どの電子ブックを使っている方でも、それなりの数の作品の中から読みたい本や雑誌を選べるわけですからそれはいいのですが、今の日本では「ちょっと昔のもの」がとたんに手に入らなくなってしまうという現状があります。発想の転換をし、決して紙の媒体ではまとめて読めないものを自分で作ってしまうことをおすすめしたいと思うのです。

 例えば自分で気に入って追いかけている作家さんなり有名人の方がいたとします。そうした方の多くはネット上で何らかの文章を書いているはずです。全ての内容を追いかける必要はないと思いますが、自分が気に入った内容についてウェブページをコピーペーストし、書かれた日付なども一緒に記録したテキストファイルを作成します。いったんこうしてテキストファイルを作成してしまえば、PDFファイルなど電子ブックで読むのに適したものに簡単に変換できますので、そうして溜め込んで楽しむのもいいでしょう。

 また、雑誌や新聞の小さなコラムなどについても、すぐに本や電子書籍になることは考えづらいので、自分で見付けたものからテキストファイル化し、自分なりのスクラップブックとして電子ブックを使うというのもありでしょう。切抜きの場合は画像ファイルとして読み込むのもいいでしょうが、ここでも文字を読み取るOCRソフトを使うなどして文章だけのテキストファイルにしておくことで、あとでどうにでも加工できるようになるので面倒でもそうした労力は使ってテキストデータ化をしておくことをおすすめします。

 つらつら考えるに、ちょっと昔のもの中でもまだ音楽というのは有料ダウンロードサイトならある程度長い期間流通するでしょうし、いざとなればネットオークションという手段もあります。しかし、単行本化された文学作品ならまだしも、ちょっとしたコラムの類というのは見付けたらすぐに集めてまとめておかないと、再び出会える可能性というのは少ないはずです。かくいう私もそうした思いからかなり多くの雑誌を購入してとっておいてあるのですが、膨大な量をこれからスキャンするにしても結構大変なので(^^;)、ある意味途方にくれてしまっています。これから集めようと思っている方は本当にいい時代になったとしみじみ思います。決して私のように途方にくれないように、資料を収集したら紙の資料をどうするかということはまず置いておくにしても、すぐにデジタルデータに加工して電子ブックの中に集積しておくクセをつけると、他人には決して読めない多くの貴重な資料が詰まった電子ブックを日々成長させていくことができますので、個人的にお勧めさせていただきたいと思います。私もかなり時間はかかるかと思いますが、これまで溜め込んだものの中で読みたいもので決して出版されなそうなものを徐々にではありますがデジタルデータ化していこうかなと思っています。


SONY PRS-T1で始める電子ブック その2 テキストファイルとPDFファイルを扱う

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 まずはこの映像をごらんください。これは、先日出掛けてきた日光の旅の際、大体のタイムテーブルを記したメモです。電源が入っているようですが、実はこの状態は本体はスリープ状態になっており、普通のタブレット端末では真っ暗になっている状態です。電子ペーパーを採用する端末の場合、このように画面一枚に収まるようなメモを配置しておけば、いつでもこうしたタイムテーブルや必要な連絡先などを表示しておけます。特に常に時間を確認したい事がある時は電子ブックの大きな画面に常に表示されているというのは実に安心です。

 ちなみに、このデータはテキストエディタを使った拡張子が「.txt」という形式の基本的なテキストファイルです。レイアウトなども特になく、単なる文字の羅列であるので味気ない部分はありますが、microSDカード経由で本体に読み込むと、フォントの大きさも自在に変えられます。データを一画面に収めるように文字を小さく変えたりすることもできるので、これからはこの電子ブックで表示することを前提とした旅の事前の資料作りをしようかなと思っています。

 このように、実に簡単に電子ブックで読めるファイルを作れるのですが、テキストファイルの場合横書きのみで縦書きでの表示ができません。さらに、テキストファイルは単なる文字データの集まりだけなので、電子書籍によくあるようなルビを振ったり傍点などの装飾ができません。できるだけ紙の本と同じような使い勝手を構築するためには、テキストファイルからの加工作業が必要になります。といっても、それほど難しいことはありません。フリーの変換ソフトを使ってPDFファイルの形で出力することで、それなりのものはできます。ただし、PDFファイルにすると文字の大きさを変えて画面全体で表示するようなことはできませんので注意が必要です。

http://rd-style.info/reader/?%E9%9D%92%E7%A9%BA%E6%96%87%E5%BA%AB

 こちらのまとめサイトでも推奨されている青空文庫(主に著作権が切れた作家の作品をテキストデータ化し、無料で誰でも利用できるアーカイブ)形式のテキストデータを他の電子ブックでも設定を変更すればそれぞれの機種で読みやすいように最適化したものをPDF出力できるソフト「ChainLP」が便利です。まずは青空文庫の作品を変換をし、読書を楽しんでみましょう。デフォルトの設定ではだいたい文庫本を読むような文字の大きさになります。私自身は文字の大きさはともかく、ルビが小さすぎて見えないのでデフォルトよりかなり大きなフォントの大きさに変更しています。「明細設定」のメニューから「青空テキスト1」のタブを選ぶと出力のフォントを変更できますので、私は文字フォントを22ポイント、ルビを10ポイントに変更しています。このくらい大きくすると、一画面に10行程度とかなり大きな文字になりますが、私にとってはこのくらいが読みやすくていいですね。

 さらに、自分で入力したり本や雑誌・新聞記事などをOCRソフトを使って文字情報として読み込んだテキストデータをChainLPを使って青空文庫形式に変換することも簡単です。ただその場合、ルビを振る場合や傍点を付ける場合は青空文庫のテキスト作成ルールに沿って行なうことが必要になります。といってもそんなに難しいことはありませんので、個人的には単なる画像として保存しておくよりも、後でどんな電子ブックやスマートフォンなどの端末などでも再利用可能な青空文庫形式のテキストデータとしておくことをおすすめします。

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 ちなみに、上の写真も自分で読み込ませ、青空文庫形式に加工した資料をChainLPを使ってPDF化したものですが、PRS-T1で便利に使える辞書検索機能(電子ブックの中の語句を選択すると、その語句の意味が表示される)がそのまま使えます。これは、テキストフォントを埋め込んでPDF化しているためで、文字の大きさが変えられないことを除けば、十分の使い勝手と言えるでしょう。

 さらに、PDFファイル化するメリットとして、この機種独特のことがあります。ファイルを複数の機器で共有することのできるネット上のデータ保管庫Dropboxに作成したPDFファイルをアップロードしておくと、PRS-T1のwebブラウザを使ってDropboxのサイトにアクセスした場合、直接ファイルをダウンロードして利用できます。いちいちmicroSDカードを抜き差ししなくても直接ダウンロードしたり、いつもは電子ブックの中に入れていないものを急に読みたくなった場合に便利な使い方です。


SONY PRS-T1で始める電子ブック その1 本体の機能紹介

 2013年の正月三が日に普通列車を乗り継いで出掛けた際、電車の込み具合を見ながら旅行中のメモやブログネタをポメラ(キングジムが発売している小型ワープロ機)から入力していました。しかし、私の他にそんなことをやっている人はいるわけもなく、見る人が見れば何と怪しい事をやっている人なんだろうと思われたに違いありません(^^;)。

 他の人は長い移動中に何をやっているかを観察すると、やはりスマートフォンをいじっている人が一番多く、次いでNintendo DSiやプレイステーションなどの携帯ゲーム機といったところでした。そんな中でも個人的に意外だったのが、今回紹介するような電子ブックで書籍を読んでいる方が普通にいたということです。その姿はそれほど目立つこともなくなかなか良さそうだと思っていたのですが、旅行から帰って近所の家電量販店の初売りに行ったらSONYの電子ブックが安売りされているのを発見してはたと考えました。

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 今回紹介する6型画面を持つPRS-T1が4,980円と、最近かなり安くなってきた他の電子ブックと比べてもそこそこの安さでした。まず、持った感じがタブレット端末と比べてかなり軽いのにびっくりしました。この端末はandrokdを基本ソフトに使ってはいるものの、アプリなどは導入することのできない独自端末ですし、画面もバックライトのない電子ペーパーを使っているなど普通のタブレット端末とは違うものです。そんな中、本体にWi-Fiによる通信機能が付いているをどう評価するかが人によって違ってくることでしょう。できるだけ電池の持ちを重視して純粋なブックリーダーを求めている人たちにとってはWi-Fiや、この端末になぜか付いているミュージックプレーヤー機能は付いていて邪魔になるものかも知れません。私は単純にいろんな機能が付いていた方が面白いと思って、年明け早々から電子ブックを手に入れることになったのでした。

 電子書籍や雑誌を読む場合、通電していなくても表示することが可能な電子ペーパーを使っている専用の電子ブックの他にも、iPadのような普通のタブレット端末を使って電子書籍を読まれている方も多いでしょう。多くの機能を端末で使いながら、読書にも使えるという考えでiPadに集約するというのは当然ある考えでしょうが、片手で長時間持っても疲れないほど軽い本体と、Wi-Fiを使わなければ数ヶ月持つ電池持ちのよさというのは、とりあえずカバンの中に放り込んでおいて時間が空いた時に読むことの多い私のニーズに合ったことは確かです。さらに根本的な問題として、読書にずっとタブレット端末を使っているとバックライトを使う分内蔵の電池が消費され、ネット接続など他の使い方をしようと思った際にタブレット端末が使えなくなっては元も子もなくなるという理由もあります。

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 このような考えと根本的に矛盾するようですが、本体の電池を消費するものの、やろうと思えばWi-Fi通信を使ってインターネットに接続できるというのも結構便利です。ブラウザ経由になりますがG-mailも読み書きできたり、普通にグレースケールでサイトを見ることができます。電子ペーパーの反応が遅いので、常用するには全く適してはいないものの、本体の充電はマイクロUSB経由で簡単にできるので、最悪無線ルータとか公衆無線LANスポットがあればメールのやり取りくらいは何とかできるレベルといったところでしょうか。まあ、考え方としてはタブレット端末で読書をするということとは反対で、普段は読書専用端末として使ってはいるものの、いざという場合は何とかメールの送受信くらいはできるものとして抑えておく程度のものでしょう。

 実際のところ、メーカーがネット接続の機能を付けたのはこうしたウェブ接続が主な目的ではないと思います。ソニーが電子書籍や雑誌を販売する「Reader Store」にネット接続をすれば直接本体でストアにアクセスできますので、クレジットカード番号を入力するなどして簡単に書籍を購入することができます。本体やmicroSDカードにダウンロードした書籍データのバックアップには、パソコン上でバックアップできるソフトがインストールできるので、心配な方はしっかりバックアップを取っておけばいいということです。とりあえず、お金を出さなくても使えるものに、「Reader Store」の中に青空文庫から提供された無料で使える古典文学がかなりの数ありますので、まずはそうした作品をダウンロードして使ってみながら慣れていけばいいでしょう。

 本体の中にはさらに国語・英語辞書が内蔵されていて、文字をなぞると辞書が起動して下の欄に語句の意味を表示してくれる便利な機能もありますが、画面の反応がちょっとうまくいかず、なかなか目的の語句を選択できないのがちょっと残念です。ひととおり本体の機能などを紹介させていただきましたが、周辺の人に気味悪がられず(^^;)、ちょっとした空き時間や待ち時間に読みたい本をいつでも読めるというのは結構便利です。次回は、自分で好きなデータを電子ブックの中に入れることでの活用について紹介させていただければと思います。


関西近辺お手軽グルメの旅 その5 名古屋駅ホームのきしめん

 名古屋というと関西近辺というくくりからはちょっとはずれてしまいますが、今回の最後をかざるにふさわしいお手軽グルメ、平麺の名古屋独特なきしめんを食べないわけにはいかないでしょう。今回、東海道線のホームにあるきしめん屋さんで食事をしたことで帰宅時間が一時間以上ずれてしまいましたが(^^;)、なかなか名古屋で途中下車してまで食べる機会がなかったので、今回それがかなえられて満足しています。

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 名古屋のきしめんをお手軽に食べるためには、やはり駅のホームで営業するきしめん屋さんで食べるのが便利です。京都から名古屋までやってきた普通列車の到着したホームの端っこにごらんのような店がまえで営業しています。

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 早速店内に入り、何も入っていないきしめんではさすがに味気ないので、おあげの乗ったきつね410円をチョイスしました。老練そうなご主人が一人で切り盛りしていましたが、本来3人ぐらいで回さなければいけないところちょうど私が入ってきた時に二人目のパートの方が入ってきたものの、もう一人のパートの人と思しき人から電話が入り、入りの時間が遅れるという連絡に、ご主人はこの忙しい時に何だと憤慨することしきり。そうしたやり取りの中、あと数分で発車する接続列車に乗車しようとしているらしい隣のお客さんは気が気でない様子できしめんが出来上がるのを待っていました。作業の方を見ていると、きしめん自体は冷凍の品で、だし汁は店内で作っているようだったので冷凍きしめんが茹で上げればすぐに出来るので、お隣のお客さんも出てきたきしめんを速攻で食べて東京方面へと向かっていきました。

 そして、今回の旅最後の食事として出てきた「きつねきしめん」です。平たい麺はもちろんですが、上に削った鰹節が乗っているのがいい味を出しています。名古屋と静岡では味の濃さは違うものの、鰹節ベースのスープはようやく関西を出たなと感じさせるものがあります。私は隣のお客さんと違ってこのきしめんを食べるために途中下車したようなところがあるので、改めてじっくりとこのきしめんをいただくことができました。冷たいお冷をいただいてもまだ体はポカポカしており、店を出て次の電車を待っている際にも周辺は吹きさらす風に縮み上がっている中、しばらくの間は体の中から暖かさを感じるほどでした。食欲を満たすためにこうした駅そばの類を食べるということもありますが、すっかり冷え切った体を温めるのにもなかなかいいものです。今回は一人旅で、しかも電車での旅が主だったことからかなり駅そのものや駅周辺に偏ってしまいましたが、それでもその地方独特なさまざまなお手軽な食材を食べられました。また次があれば、今度はもう少しバラエティに富んだものをチョイスしていきたいですね。