SONY PRS-T1で始める電子ブック その1 本体の機能紹介

 2013年の正月三が日に普通列車を乗り継いで出掛けた際、電車の込み具合を見ながら旅行中のメモやブログネタをポメラ(キングジムが発売している小型ワープロ機)から入力していました。しかし、私の他にそんなことをやっている人はいるわけもなく、見る人が見れば何と怪しい事をやっている人なんだろうと思われたに違いありません(^^;)。

 他の人は長い移動中に何をやっているかを観察すると、やはりスマートフォンをいじっている人が一番多く、次いでNintendo DSiやプレイステーションなどの携帯ゲーム機といったところでした。そんな中でも個人的に意外だったのが、今回紹介するような電子ブックで書籍を読んでいる方が普通にいたということです。その姿はそれほど目立つこともなくなかなか良さそうだと思っていたのですが、旅行から帰って近所の家電量販店の初売りに行ったらSONYの電子ブックが安売りされているのを発見してはたと考えました。

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 今回紹介する6型画面を持つPRS-T1が4,980円と、最近かなり安くなってきた他の電子ブックと比べてもそこそこの安さでした。まず、持った感じがタブレット端末と比べてかなり軽いのにびっくりしました。この端末はandrokdを基本ソフトに使ってはいるものの、アプリなどは導入することのできない独自端末ですし、画面もバックライトのない電子ペーパーを使っているなど普通のタブレット端末とは違うものです。そんな中、本体にWi-Fiによる通信機能が付いているをどう評価するかが人によって違ってくることでしょう。できるだけ電池の持ちを重視して純粋なブックリーダーを求めている人たちにとってはWi-Fiや、この端末になぜか付いているミュージックプレーヤー機能は付いていて邪魔になるものかも知れません。私は単純にいろんな機能が付いていた方が面白いと思って、年明け早々から電子ブックを手に入れることになったのでした。

 電子書籍や雑誌を読む場合、通電していなくても表示することが可能な電子ペーパーを使っている専用の電子ブックの他にも、iPadのような普通のタブレット端末を使って電子書籍を読まれている方も多いでしょう。多くの機能を端末で使いながら、読書にも使えるという考えでiPadに集約するというのは当然ある考えでしょうが、片手で長時間持っても疲れないほど軽い本体と、Wi-Fiを使わなければ数ヶ月持つ電池持ちのよさというのは、とりあえずカバンの中に放り込んでおいて時間が空いた時に読むことの多い私のニーズに合ったことは確かです。さらに根本的な問題として、読書にずっとタブレット端末を使っているとバックライトを使う分内蔵の電池が消費され、ネット接続など他の使い方をしようと思った際にタブレット端末が使えなくなっては元も子もなくなるという理由もあります。

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 このような考えと根本的に矛盾するようですが、本体の電池を消費するものの、やろうと思えばWi-Fi通信を使ってインターネットに接続できるというのも結構便利です。ブラウザ経由になりますがG-mailも読み書きできたり、普通にグレースケールでサイトを見ることができます。電子ペーパーの反応が遅いので、常用するには全く適してはいないものの、本体の充電はマイクロUSB経由で簡単にできるので、最悪無線ルータとか公衆無線LANスポットがあればメールのやり取りくらいは何とかできるレベルといったところでしょうか。まあ、考え方としてはタブレット端末で読書をするということとは反対で、普段は読書専用端末として使ってはいるものの、いざという場合は何とかメールの送受信くらいはできるものとして抑えておく程度のものでしょう。

 実際のところ、メーカーがネット接続の機能を付けたのはこうしたウェブ接続が主な目的ではないと思います。ソニーが電子書籍や雑誌を販売する「Reader Store」にネット接続をすれば直接本体でストアにアクセスできますので、クレジットカード番号を入力するなどして簡単に書籍を購入することができます。本体やmicroSDカードにダウンロードした書籍データのバックアップには、パソコン上でバックアップできるソフトがインストールできるので、心配な方はしっかりバックアップを取っておけばいいということです。とりあえず、お金を出さなくても使えるものに、「Reader Store」の中に青空文庫から提供された無料で使える古典文学がかなりの数ありますので、まずはそうした作品をダウンロードして使ってみながら慣れていけばいいでしょう。

 本体の中にはさらに国語・英語辞書が内蔵されていて、文字をなぞると辞書が起動して下の欄に語句の意味を表示してくれる便利な機能もありますが、画面の反応がちょっとうまくいかず、なかなか目的の語句を選択できないのがちょっと残念です。ひととおり本体の機能などを紹介させていただきましたが、周辺の人に気味悪がられず(^^;)、ちょっとした空き時間や待ち時間に読みたい本をいつでも読めるというのは結構便利です。次回は、自分で好きなデータを電子ブックの中に入れることでの活用について紹介させていただければと思います。


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SONY PRS-T1で始める電子ブック その1 本体の機能紹介」への2件のフィードバック

  1. acefeel 投稿作成者

    電子ブックって けっこう 人気ですよね。私は 見てないけど 会社のひと
    お気に入りで 愛用してるよ。(*^。^*)

  2. てら 投稿作成者

    電子ブックはあまり期待しないで買いましたが、無料で読めるものを入れて使ったり、自分でいろいろ作っても面白いし、ちょっとした空き時間に使えるという印象です。紙の本ももちろんいいですが、これからは使い分けて行きたいですね。

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