車内でマウスが使えない時にはトラックボール

 私のパソコンというのは基本的にモバイル系のノートパソコンで行なうことがほとんどなのですが、文字入力だけならキーボード上のみの入力でできてしまうので問題ありません。ただ、画面のカーソルを移動させるような作業が多い場合にかなりのストレスがたまってしまいます。

 私のパソコンには手前にトラックパッドがあり、さらに「G」と「H」のキーの間に指先で触れながらカーソルを移動できるトラックポイントも付いています。このトラックポイントは文字入力の際、ホームポジションから指を離さずにカーソルの移動ができるので気に入っているのですが、トラックポイントを使って作業をやりすぎると、だんだんとトラックポイントに触っている指が痛くなってきます(^^;)。ブログの更新はほとんどトラックポイントに触りませんからいいのですが、画像処理や表計算のための入力などでカーソルの移動などの仕事量が増えてしまうと、さすがにトラックポイントからトラックパッドの方へ移ります。しかし、トラックパッドは私にはちょっと扱いにくいのでそこが悩みどころです。

 実際、そうした場合はマウスをつなげば作業効率は相当アップします。自宅で作業する際にはマウスを導入すればそれで問題ないのですが、車での旅の場合はそうもいきません。そこは我慢してノートパソコン単体で使うようにしてもいいのですが、ちょっとした道具で便利になるのなら導入してみたいと考える方もおられるでしょう。

 車の中などマウスを置くような場所を確保できない場合、ボール式マウスをひっくり返したような形をし、ボールを回転させることでカーソルを動かすことのできる「トラックボール」が実は便利です。昔のノートパソコンの中で、アップルの「Power Book」や、パナソニックの「Let’s Note」にはトラックボールが付いていて、私はPower Bookを持ち運んで使っていたのですが、ノートパソコン自体の大きさや重さはともかく、ひざの上に乗せればほとんどデスクトップと同じような操作感覚でカーソルを思った位置に動かすことができましたので、平たいトラックパッドが主流になりトラックボールを採用するノートパソコンが消えてしまったことは大変残念でした。

 ノートパソコンの入力環境の変化については、、軽く薄くという流れの中で仕方のないところではありますが、車内での入力環境を改善したいという場合、ちゃんとした机を用意してマウスを置くということになると結構大変になりますから、その場で置いて使用できるトラックボールの方を個人的にはおすすめできます。

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 写真は、現在では販売されていないのが残念ですが、トラックボールがあるので購入したテンキーとしても使える電卓です。製品としての大きさがあるのでかさばるのが残念ですが、これを補助入力用として使えば、車の座席に座ったままひざの上にノートパソコンを置いて作業するような場合でもかなり快適にパソコンを扱えるようになると思います。本当はもっとボールの大きさが大きく、安定して使えるものをいつか購入しようとは思っているのですが、これはこれで電卓単体でも使えて便利なので、今のところ大きなトラックボールは持っていません。

 さらに現在は、ワイヤレスのトラックボールが出てきています。車内でモバイル機器を使う場合には、狭い車内で引っ掛けてしまう可能性がなきにしもあらずですし、紹介したトラックボール付きのテンキー電卓はUSB接続の有線なので、できることならワイヤレスでパソコンとつながるものを用意したいところです。

 しかしながら、近所の家電量販店では相当な売り場面積があったにも関わらずトラックボールは1つしかなく、あとは全てマウスになってしまっているほど認知度が低いというのが残念です。個人的には、10型以上のタブレット端末を車の中で使う場合、車のどこかに本体を固定できれば、画面に直接触れないでワイヤレスのトラックボールで扱うのが理想ですが、残念なことにタブレット端末ではパソコンと同じようにトラックボールが使えるものはないようです。

 車の中でパソコンを持ち込んで作業する環境を作る場合、パソコンを載せる場所以上にマウスが使えるスペースを作るより、トラックボールで動かす方が慣れてさえしまえば便利に使えるように思えます。最近ではなかなか店頭で見ることも難しいかも知れませんが、ぜひその感触を味わってみるのもいいのではないでしょうか。


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車内でマウスが使えない時にはトラックボール」への2件のフィードバック

  1. のらくろ 投稿作成者

    こんにちは、てらさん。
    私は、自宅も職場もトラックボールです。マウスカーソルの長距離移動はボールを弾いてその場で回転させれば、画面一杯の反対側まで瞬時に飛んでいって気分はいいです。手書き文字をパッドで書くにはマウスの方が有利ですが、「手書き文字」よりも「マウスカーソル長距離移動」の方が圧倒的頻度で登場するので、総合的にはトラックボールの勝ちと思います。
    職場用はこれ↓
    http://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/7365?crid=8
    かつては有線でしたが、今は無線。電源は単3電池。現在のところ、電池家電に付属の試供品で対応しており、まだ予備が2~3本はあったと記憶しています。それもつきたら当然エネループですね。
    自宅用はこれ↓
    http://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/trackman-marble?crid=8
    左手で使える形状は私の周辺ではこれしか見当たりませんでしたので、ホイールなしの不便さはありますが、もう10年程も使っています。

  2. てら 投稿作成者

    のらくろ さん コメントおよび製品の紹介ありがとうございました。
    画面をタッチして入力する端末は便利だとは思いますが、なかなか思い通りにならない事もあります。端末をスタンドに固定して操作がトラックボールでできれば、横になりながらも使えて便利になると思うのですが、なかなかそういった事が話題にならないのは残念ですね。人によってはパソコンがなくてもタブレット端末だけでいいという方もおられるようですが、従来の資産であるキーボードやマウス、トラックボールをつなぐことができるものが出てくれば嬉しいのですが。

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