いざという時に野営できる環境を車の中に

熊本で地震に遭われた方は本当に不安な夜をお過ごしになったことと思います。余震は本震よりも大きくなることはなかったものの、震源の深さが約10kmと大変に浅い所だったため、地震エネルギーのマグニチュードの値は小さくても、実際に揺れる大きさを示す震度は5から6と高く、落ち着いて寝ることもできなかったのではないでしょうか。

翌朝の様子はテレビのニュース番組で見ることができましたが、避難所に集まっても建物に入ることはできず、グラウンドや駐車場にシートを敷いて集まっている姿が目につきました。もし自分があの場にいたと考えてみると、とにかく揺れが何回も続く中で上から物が落ちてくる危険性がある所には長く居たくないと考えるのは自然なことでしょう。

テレビではそれほど報道されてはいませんでしたが、車中泊をされていた方も多くいたようです。今後、熊本を含む九州地方では雨が降るのではないかと危惧されていますが、そうなると増々車の中で避難しながら寝るような人が増えてくることが予想されます。

限られた狭いスペースの中で家族全員が車の中で寝るという行為を続けることは、過去の事例から言っても最悪の場合命に関わるほどの体調不良の原因になるかも知れません。いわゆる「エコノミークラス症候群」と言って、体を伸ばすことができない体勢のまま長時間同じ姿勢を取り続けていくと血の流れが悪くなり、体の中に血栓ができてしまうことにもなりかねません。

車の中で休まなければならない場合は、フラットな空間が作れるか、このブログで紹介しているようなキャンプ用品を使って比較的安定した姿勢で寝られるようなら安心ですが、単に座席を倒しただけのところに人数分座りながら寝るような事はできる限り避けていただきたいです。

避難所の室内で寝ることが恐ろしければ、家族で交代で寝る人と起きて見ている人を分けながら室内で休むようにするとか、工夫の余地はあります。現地では、多少震源域から離れた場所に改めて避難所を用意したり、郊外の地震被害の少ない宿泊施設などに移ることのできる方法が模索されているようなので、こうした所に移れるような情報を入手するためにも自分たちだけで何とかしようとしないで、多くの人が集まる避難所から出される新たな情報収集に務めましょう。

改めて思うのは、もし事前にキャンプや車中泊の経験があり、テントや地面の凸凹を吸収できるマットがあれば、相当体に与える影響は違うのにと思います。テントは日よけにも雨よけにもなり、地面にしっかり設置すれば多少の天候の変化であっても大丈夫です。

ある程度設備の整った場所に移ることができるまではこうした事前の準備が大切であることは改めてはっきりしたような感じがします。私のいる場所をはじめ、こうした大きな地震は日本のどこで起こっても不思議ではないわけですので、もし車中泊に興味があっていつかはやってみたいと思っている方は、改めて自分の車の中で手足を伸ばして寝られるように工夫することを考えてみて下さい。

家族が多い場合は車に入れない人数分を収容できるキャンプ用のテントやマットの用意というものも必要になってくるかも知れません。テントは室内の避難所生活においても着替えや授乳時など、プライベートを確保できる空間になり得るので、できればペグを使わなくても自立するドームタイプのものを必要と感じる場合は入手されるといいでしょう。

そして、テントやマットは車の中に入れておくのがいいでしょう。今回の地震でも避難した自宅に入ることができない場合がほとんどなので、必要なものを家の中に取りに帰ることができなくなっています。それこそ、車の中にあるもので家族全員が車中泊およびキャンプができる装備を入れておくことで、防災にもレジャーにも役に立ちます。

(2016.4.16追記)

元発言で、本震以上の余震はないと書きましたが、実は本震と思われていた最初の大きな地震が16日未明に起こった地震の前震だったという気象庁からの発表がありました。

私自身が専門家ではないため、報道で発表された内容に基づいて書いたため、結果的に誤った情報を発信してしまい誠に申し訳ありませんでした。現状では当初の熊本を震源とする地震だけではなく周辺を震源とする地震も起こっているようですので、今まで起こった最大級の地震に匹敵するくらいの揺れに見舞われる恐れもあります。地震自体のエネルギーは小さくても震源の深さや場所によって大きな揺れに見舞われる恐れがありますので、頭上の安全を確保して今後に備えていただけるようにお願いします。

そして、雨の対策は身の回りだけではなく、土砂崩れの危険性も考えた上で行動するようにして下さい。


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