大杉漣さん追悼にも地域格差が

俳優の大杉漣さんの訃報には大変驚きました。過去には「60の坂」という言葉もあったように思いましたが、私の周辺でも70才を越えて元気な人の方が多いという感じですので、それまで元気で多くの番組に出演していただけに、その訃報にはかなりショックを受けました。

テレビ番組ではいち早く日本テレビの「ぐるぐるナインティナイン」のコーナー「ゴチになります!」の中で追悼コーナーが設けられましたが、報道によるとお亡くなりになった状況というのは、テレビ東京のドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」の撮影終了後に出演者のグループラインからお腹が痛いという内容を発信し、その発信にいち早く気付いた共演者の松重豊さんが救急病院に連れていき、共演者に見守られながらの旅立ちとなったようです。大杉さんのご家族の意志により、その「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」は2月21日の第三話が放送され、最終回までの残り2回の放送についても放送するという方針で動いているということです。

しかし、このドラマが放送されているのはテレビ東京系のネット局がある場所だけで、私の住む静岡県などテレビ東京のネット局がない地方においては、そもそもこの「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」が放送されるのかすらわかっていません。番組自体は2月7日からテレビ東京系列で放送が始まったので、長い場合には半年以上も遅れて人気番組がこちらで放送されることもあるのですが、大杉さんが急逝した今だから見たいのに、なぜこんな地域格差を付けるのかと思う方も地方在住の方を中心に考えている方もいるかも知れません。

ただ、民放のポータルサイト「TVer」において、あくまでも見逃し配信ということで本放送が行なわれた分についてのみ期間限定で一部のドラマを見られるようになっています。幸いなことに「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」もその一部の中に入っているので、先週の第三話についてはネット経由ではありますが見ることができました。奇しくも第三話の内容は、大杉さんでなく共演者の田口トモロヲさんが高熱で寝込んでいて、誰も田口さんの発するSOS(体調に関することではありませんでしたが)をグループLINEを組んでいる他の共演者全てが見逃すというストーリーでした。

そこでの大杉さんは演技の中の事ということもあり、元気な姿を見せてくれていて、何故こんな人が急に心不全を起こすのかと思うと、見ていて本当に切ない気持ちになってきてしまいました。それでも、こうしたネット環境の整備されている状況であればパソコンやスマホ・タブレットの画面で不正のない動画として大杉さんの元気な姿を見ることができたことは、本当に幸いでした。テレビ放送が行なわれるならその分のネット配信もされるとは思っていますが、テレビ東京のリアルタイム視聴ができない地域の人達のためにも、できれば最初から通しで見られる環境をテレビ東京さんやご遺族の方に作っていただければと個人的には思います。

ただ、このドラマには大物のシークレットゲストを含め、かなり多くの俳優・女優さんが出演されていますので、その権利関係がクリアにならないと再放送というもの自体が難しいことはわかってはいるのですが、それでも単に住んでいる地域が違うというだけで、東京や大阪など大きな都市に住んでいる人がドラマを見て大杉さんの姿を見られるのに、ドラマを見ることができない人がいるというのはこのブログでは何回も書かせていただいていますが、純然とした地域格差をそのままにしていると言われても仕方ないでしょう。

テレビ東京系では最近になって全国で見られる衛星放送の「BSジャパン」を使って、それまで見られなかった卓球の大きな大会をテレビ東京とBSジャパンで同時中継をしてくれています。この辺は局自体の努力になると思いますが、BSの場合は厚い雲に覆われたり台風が来たりするとその向きにアンテナを向けている地域では見られなくなるという事もありますので、やはり地域格差があって見られないキー局がある地方におけるネットでの同時配信という事も、今後は考えて欲しいところです。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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